がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
ホワイトベースが空母でなくなった理由とコアファイターバリエーション
 ホワイトベースの艦種と言えば強襲揚陸艦ですが、MSVの頃までは宇宙空母という設定でした。当時のホワイトベースのプラモでも地球連邦軍宇宙空母という表記になっています。
 設定が変更されたのは、作中の運用がどう見ても空母ではなかったからということが一番の原因だと思いますが、形式番号SCV-70という設定は健在であり、このSCVが宇宙空母を意味する型番であることから、設定上ペガサス級が空母として設計されていたことは否定しようがないこととなっています。(強襲揚陸艦としての形式番号はLMSDがありますが、定着していません)
 そうであるならば、ホワイトベースは何故空母として作られ、結果的に強襲揚陸艦として運用されたのか、それを考えてみようと思います。


 

 確実に言えることは、ホワイトベースの建造が検討された段階での艦載機は、宇宙戦闘機を想定していたということです。一年戦争の開戦時での、連邦宇宙軍の主力兵器は宇宙戦闘機でした。その母艦として開発されていたからこその、宇宙空母であると考えることができます。
 とはいえ、ジオン公国との戦争まで、宇宙世紀の人類は本格的な宇宙戦争を経験していませんでした。そのため、その時点での主力機が宇宙戦闘機であったとはいえ、その実用性についてはまだ未知数であったと言えます。結果的に、MSに全く歯が立たなかったため主力とはなり得なかったわけですが、ホワイトベースの就航が一年戦争の半分を過ぎてからであったように、そもそも「宇宙戦闘機を中心とした連邦軍の宇宙軍備」自体が、一年戦争の開戦時はまだ不十分な状態だったと考えられます。
 そのため、宇宙戦闘機の母艦としての宇宙空母として開発されていたホワイトベースも、MSの有用性が確認された時点で設計変更が行われ、MSの母艦としての性格を帯びるようになっていったことになります。その過程で、艦種も空母ではなく強襲揚陸艦、つまり戦場にMSを送り込むための艦としてのコンセプトに変化していったのでしょう。

 要するに、ホワイトベースは当初は宇宙戦闘機のための空母として建造されていたが、完成前に一年戦争が勃発し、戦闘機がMSに対して無力であったことが明白となったことから、MS搭載艦としての運用に変更され、強襲揚陸艦として完成した、と言うことができるのです。

 ここまで考えて思い当たったのが、コアファイターという戦闘機の存在です。このコアファイターは、V作戦のMSのコクピットブロックとなっているユニットでもあり、その名称は、MSのコアユニットであることから来ていると言えます。MSV設定でも、コアファイターはV作戦のMSのデータ回収兼脱出システムとして作られたものであるという記述が一般的です。
 しかし、MSVには、「コアファイターバリエーション」という言葉が存在します。アニメに登場しない、MSVオリジナルの航空機群(フラットマウス、マングース、フライダーツなど)を指すのですが、これらの記述には、「コアファイター構想」なる言葉も使われています。
 コアファイターの意味がMSの脱出システムを意味するのであれば、「コアファイター構想」とはMSの脱出ユニットに関連した構想であるように思われますが、MSVの航空機は当然ながらそういうコアブロック的な機能をもっているわけではなく、むしろ旧世紀の航空機の延長にある性能のものばかりとなっています。何故これらが「コアファイターバリエーション」などというくくりにされているのでしょうか。

 そこで考えたのが、「コアファイターは当初からMSのコクピットブロックになるために作られていたわけではないのではないか」ということです。なんか元々どっかにそんな記述があった気がするんですが思い出せないのですが、本来コアファイターは「MSの核」ではなく、「連邦軍の戦力としての核」になるべく開発されたものなんじゃないかと思うのです。
 そもそも当初は連邦軍の主力兵器は戦闘機になるはずだったということを考えると、想定される次期主力戦闘機は、「あらゆる状況に互換性があり、規格も共通で、コストパフォーマンスが高い」ものとなるのが理想です。無重力と重力下で同じ戦闘機という兵器を主力にするなら、互換性があった方が経済的だからです。そのためのベース・ユニットとして考案されたのが、コアファイターだったのではないでしょうか。
 実際、コアファイターは宇宙ではコア・ブースターとして、地上ではジェット・コア・ブースターとしても運用されていました。これこそコアファイター部分を中核に、ユニットの換装で用途を使い分けるコンセプトであると言えます。もしMSが登場しないままであれば、連邦軍はコアファイターを中軸に軍備を進めていたのかもしれません。
 このように考えると、「コアファイター構想」というのは、あらゆる戦闘機をすべてコアファイター規格に統一するというものであり、コアファイターバリエーションとは、コアファイター構想のベースとなる複数の用途の航空機群を指していると考えることができます。もっと言えば、コアファイターという言葉自体、FF-X7という一機種を意味するものではなく、「戦闘機を戦術の核に据える構想」そのものを由来としているのかもしれません。結果的に、戦闘機が核となることはなかったため、その最終的な完成機になるはずだったFF-X7の名称にそのまま採用されたと考えることもできます。

 そもそも、V作戦のMSのコクピットブロックがコアファイターで構成されるのも、「MSはコアファイターのバリエーションの一形態に過ぎない」というのが当初のコンセプトだったからなのかもしれません。まだMSの優位性が確認できない段階で、しかしMSを連邦軍として運用する事態を想定した時に、コアファイターをベースに手足を装着したもの、という発想で計画が進められていてもおかしくありません。実際、当初連邦軍のパイロットの多くが戦闘機パイロットとして育成されていたはずですが、そのパイロットたちがすぐMSに機種転換できたのも、コクピットユニットがコアファイター系だったからと考えることができます。
 ある意味では、FF-X7は「コアファイター構想」における、「MSにドッキング可能な戦闘機」という一バリエーション機だったのかもしれない、という推測さえできるのです。まぁ、Gアーマーなども含めて考えると、全ての兵器をコアファイターベースで設計する、という方が近いかもしれませんが。
 だとすると、GT-FOURなんかは、MSが戦闘機のバリエーションだった頃のコンセプトの延長にあるのかもしれませんね。あれはコアブースターに手足を付けたような設計ですし。

 先ほど当初のコアファイターのコンセプトとして挙げた「あらゆる状況に互換性があり、規格も共通で、コストパフォーマンスが高い」という特徴は、GMのコンセプトそのものです。本来コアファイターが担うはずだった連邦軍の主力兵器をそのまま受け継いだのがGMだったと考えると、GMもまたコアファイター構想の延長にあったのだと考えることができます。そのGMがコアファイターを内蔵しないのは、完全に連邦軍の主力兵器がMSに移行した証明でもあると言えます。
 つまり連邦軍としては、戦闘機からMSにドラスティックに戦術転換したように思えますが、元々のコンセプトは大して変わっておらず、ただ作る兵器がコアファイターからGMに置き換わっただけ、と言えるのかもしれません。

 このように考えると、一年戦争当時連邦軍は戦闘機が主力だったはずなのに、戦後はほとんど出てこないのは何故なのか、という疑問もナンセンスであると言うことができます。そもそも元々連邦軍にとっての宇宙戦闘機は暫定配備の代物であって、実戦で効果を発揮する前に、ミノフスキー粒子で無力化されてしまったために、始まる前からその時代は終わってしまっていたのだということですね。

 本来は、コアファイターとホワイトベースこそが連邦宇宙軍の新兵器の中枢を担うはずだったのですが、ザクの登場によりその状況が一変し、コアファイターを核とするRXモビルスーツが開発され、その運用母艦としてホワイトベースが完成したのではないか、という話でした。
 このように考えると、一年戦争後にペガサス級がほとんど建造されなくなったのも、元々コアファイターの母艦として作られたものだったので、MS母艦として考えるのであれば根本的に設計を見直すべきだということになったからなのでしょうね。一度作ってしまったものは止められないので、MS運用艦としてつくられたわけではないサラミスもマゼランも、残っているものは改修しながら運用されていましたが、その後の新造艦として作る意義は薄れ、よりMS運用に特化したアレキサンドリア級なりアイリッシュ級なりが開発されていったということになるのでしょう。

 ホワイトベースにはコアブロック換装用のアームなどが用意されていますが、あれも戦闘機用の設備の流用なのかもしれませんね。
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コメント
コメント
コロンブスの卵というか、
面白い着想ですね!
2015/07/19 (日) 00:19:46 | URL | ばしょう #-[ 編集 ]
面白いです
とりあえず、アニメの都合で、合体変形が必要だったというのは置いておくとして・・・。

その考えでいくと、V作戦で試作された三機種は「次期主力兵器であるコアファイターに白兵戦用MS、射撃戦用MS、戦車としての機能を付与する為の外装」という扱いだったのかも。ちょうど、F90やインパルスが近いでしょうか。

V作戦でMS開発が進められましたが、まずは計画されていたコアファイターバリエーションに含める形で進めることになった。
結局、総合的なコストが高くなり過ぎてしまい、コアブロックシステム自体は廃止されることになりましたが、そのコンセプトはGMに受け継がれた、と。

ところでコアファイターが宇宙軍・空軍の次期主力兵器だとすると、宇宙軍はGM、空軍は可変機がその代替だったのかな、と思います。

実際にTVで量産型の可変機が登場することは稀でしたが、Z後半ではアッシマーが増産されていましたし、UCではアンクシャが登場しました。(その間にも一部でZプラスが使われていたはず)

ベースジャバーを中心とするSFS+MSの混成部隊も存在しますが、これらの機体はSFSが破壊されると行動不能になり兼ねないので、空軍として主力機に据えることができるのか気になるところです。
2015/07/19 (日) 10:21:41 | URL | ケイ #-[ 編集 ]
ギロッポンでリバイブHGUCガンダム買いました。
wikiで見てみたら連邦軍の航空戦力の「中核」と文字どうり記載されてました。
マクロスのVFがヘリや対巨人用陸戦歩兵として使える「戦闘機」である事と同様の発想かもしれませんね。
2015/07/21 (火) 09:47:13 | URL | ソバスチン #-[ 編集 ]
No title
>ばしょうさん
ありがとうございます。
発想の転換は割と得意です。

>ケイさん
基本的に空軍もMSが主力という解釈でいいと思います。
MSは地上での移動力が低いので、空輸に頼らざるを得ませんし。
一年戦争中はコルベットブースターやライトライナーによる運用が計画されていて、それがジオン技術吸収によりド・ダイ的運用に切り替わったんだと思います。
グリプス戦役中もMSはほとんど空中移動でしたしね。
可変機はその延長ということになるかと。

>ソバスチンさん
Wikipediaには書いてあるんですが、その元ネタが分からなくて困ってたりします。

確かにマクロスによるバルキリーが巨人型異星人への対抗機だとするならば、コアブロック式MSは対ザク用の戦闘機の一兵装とも言えるかもしれませんね。
2015/07/24 (金) 21:26:10 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
No title
コアファイターが連邦軍の航空戦力の「中核」という意味の件でしたらMSV-R連邦編に記載されてるはずですよ

追記
一応確認しましたが正確には『コア・ファイター構想:大気圏内から高高度、宇宙空間を含む、戦闘機の設計思想。「新たな戦術兵器の中核を成す」という意味から一連の機体がそう呼ばれた。』でした
構想としてはMSそのものですね
2015/07/27 (月) 08:16:52 | URL | サンイチガ #i1jUUG.6[ 編集 ]
No title
こんばんは。

ガンタンク初期型を見て思いついんですけど、

連邦で最強の兵器はガンタンクだけど、
空を飛べないので、

万能戦闘機に、追加部品を合体させて、
RX-75のガンタンクになるようにして、
空で戦うために、コアブースターも開発して、

ガンタンクではザクに勝てないので、ガンキャノンを作って、
オリジンでは、ガンキャノンがザクに負けてたので、
もっと強いガンダムを作って、

ガンダムが、凄く活躍したので、
コアブースターを、ガンダムと合体できるようにしたGアーマーが、急遽作られて、

連邦の主力量産兵器も、
コアファイターを使わない、モビルスーツのジムに方向転換したんじゃないかと、
妄想してみました。
2015/07/31 (金) 20:42:17 | URL | サディア・ラボン #-[ 編集 ]
No title
( ・∀・)つ 「連邦軍の航空戦力の中核にコア・ファイターがあった。この戦闘機の歴史は、0050年代に始まる。当時は宇宙への軍事拡張が始まり、空軍体系も宇宙空間まで含むようになった。そのため、宇宙戦闘機、高々度戦闘機の開発が必要となり、最終的にはそれらの全てを含めた汎用戦闘機の開発が行われることになる。」 『MS ENCYCLOPEDIA MS大図鑑[PART.1_一年戦争編]』
2015/08/06 (木) 06:49:56 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
No title
>サンイチガさん
MSV-Rに書いてありましたか、持ってたけどそこはチェックしてませんでした。
現在においてもコアファイター=戦術の核という解釈は公認と考えてよさそうですね。ありがとうございます。

>サディア・ラボンさん
多分陸軍はガンタンクを作ってて、空軍はコアファイターを作ってたんだと思うんですよね。
それがRX計画とかV作戦とかの中で全軍総出の計画になって、両方が融合したのかなとか思ったりします。

ガンタンク寄りのMSがガンキャノンで、コアファイター寄りのMSがガンダムで、後者の方が優れていたから後者をベースにしたGMが量産されて、みたいな感じですかね。

>とっぱさん
EBにありましたかー。もはやそのものズバリですね。
情報ありがとうございます。
2015/08/09 (日) 15:09:50 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
単純に用法の違いから艦種を替えただけじゃないかな~、と思ってた…
本来なら空母として、つまり戦闘宙域の外側でMSを展開して要請があったらメガ粒子砲で支援砲撃、無ければ護衛艦に守られながら所属各部隊に指示を出す補助旗艦として造ったとか
使ってみたらミノフスキー粒子のせい&MS自体の航続距離の短さから戦闘宙域のど真ん中まで行かないとMSの展開が出来ず、歩兵を戦場に送り込む揚陸挺の方がしっくり来る状態だったり
で、艦自体の攻撃力や推進力から強襲型、サイズ的な観点から挺ではなく艦…
結果的にペガサス級強襲揚陸艦に変更されましたとさ、軍ってこういう所こだわったりするからね~…下手すりゃ所属変わるし
2015/08/13 (木) 14:05:37 | URL | 万年少尉 #tcdP/z..[ 編集 ]
No title
戦闘機の空母として作ったけどMS乗せることになったから強襲揚陸艦として完成した、でいいんじゃないかとは思いますよ。
それに合わせて、量産されるはずだったコアファイターはV作戦を通してGMになったんだよという話です。
2015/09/11 (金) 22:42:33 | URL | #-[ 編集 ]
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