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ガンダムネタだけを語るブログです。
Mk-Vはどのあたりがサイコガンダムなのか
 ORX-013ガンダムMk-Vは、当初の設定から現在に至るまで、「サイコガンダムの小型版」と形容されています。しかし、実際にはガンダムMk-Vとサイコガンダムの間には、共通の武装もなければコンセプトにも共通点をあまり見出せません。Mk-Vのインコムだけが唯一のサイコガンダム的要素ですが、当のMRX-009サイコガンダムには有線サイコミュ兵器は搭載しておらず、どちらかというと複数のメガ粒子砲の方がサイコガンダムのアイデンティティのように思えます。しかし、Mk-Vにはメガ粒子砲の類の武装はありません。

 一体、ガンダムMk-Vの何がサイコガンダムの小型版という要素を満たしているのか、考察してみます。


 普通に考えて思いつくのは、単純に「準サイコミュを搭載したガンダムだから」ということです。センチネルの元設定を見ても、準サイコミュのことしか書いてありません。いわば「準サイコガンダム」としての意味合いがあってこその、「サイコガンダムの小型版」なのだと言うことができます。
 しかし、前述のように、サイコガンダム自体が、サイコミュ兵器の搭載をあまり前提としていない節が見られます。サイコガンダムMk-IIにはレフレクタービットや有線アームが装備されていますが、それらは副次的なものであり、メインのコンセプトはあくまでも「全身に装備したメガ粒子砲」の方であると言えます。サイコガンダムのサイコミュは、どちらかというと機体制御に使われています。

 ただ思い出したいのが、サイコガンダムの本来のコンセプトです。元々、サイコガンダムは、一年戦争において連邦が開発した最強のMSであるガンダムと、ジオン最強のMSジオングの融合を目指した機体です。つまり、ガンダムをベースに、ジオングのサイコミュシステムを導入する、というのが開発の主目的で、そのジオングのサイコミュシステムが何のために用いられていたかと言えば、それは有線サイコミュ式の腕部ビーム砲によるオールレンジ攻撃だったわけです。
 そのように考えると、サイコガンダムと有線サイコミュ兵器はセットであるはずなのです。

 そして、その当初のコンセプト通りに作られたのが、MRX-007、通称プロトタイプサイコガンダムと呼ばれる機体です。これはガンダムMk-IIをベースに作られており、胸部のメガ粒子砲に加え、腕部に有線メガ粒子砲を装備しています。まさに、ガンダム+ジオングのコンセプトの機体ですが、サイコミュシステムの小型化が困難を極め、バックパックに巨大なユニットを背負うことになってしまったため、このままのコンセプトでは採用されませんでした。以後、サイコミュの小型化をあきらめ、機体そのものを大型化する方向にムラサメ研究所では切り替えていったことになります。

 ここで気づくのは、ガンダムMk-Vは、このプロトタイプサイコガンダムのコンセプトを引き継いだ機体なのではないか、ということです。フルスペックのサイコミュの小型化は困難でも、簡素化した準サイコミュなら小型化できるのではないか、という発想に至ってもおかしくはありません。
 ガンダムMk-IIベースの有線サイコミュ装備タイプの発展上にあるのであれば、その先にあるMSが「ガンダムMk-V」という名称であることも当然理解ができます。Mk-Vには、その前段階にMk-IVというMSがあったことがGジェネオリジナルでは設定されていますが、その前にあるMSは、ニュータイプ研究所としては、アナハイムのガンダムMk-IIIではなく、プロトタイプサイコガンダムだったのかもしれません。ある意味では、プロトサイコこそ真の「ガンダムMk-III」と言ってもよいのかもしれませんね。まぁMk-IIからプロトサイコが作られたように、アナハイム製Mk-IIIからMk-IVが作られたとも、当然言えるんですが。

 つまり、ガンダムMk-Vは、プロトタイプサイコガンダムの失敗の後、「大型化したサイコガンダム」と並行して進められた、「小型のままのサイコガンダム」として開発されたのだということです。そう考えれば、Mk-Vがサイコガンダムの小型版であるという表現も理解できます。その時点で管轄がムラサメ研究所から移行したのでしょう。
 ただ、それでもMk-Vには内蔵のメガ粒子砲がありません。ジオングからサイコガンダム系列にはずっと、本体の内蔵メガ粒子砲は受け継がれ続けています。それがMk-Vにはありません。これは、何故なのでしょうか。

 その答えは、Mk-Vの先にあるMSが教えてくれています。つまり、Mk-Vの開発スタッフがネオジオンで開発したとされる、ドーベン・ウルフです。これには、胸部にメガ粒子砲が搭載されており、ビームライフルを接続することでメガランチャーとしても使用できるようになっています。また、インコムに加えて腕部にも有線アームが搭載されており、背部にもビームキャノンを装備するなど、全体的に火力が底上げされ、より「サイコガンダムの小型版」に相応しい仕様になっています。
 もしかしたら、ドーベン・ウルフの仕様こそが、本来オーガスタ研究所のスタッフが望んだ、ガンダムMk-Vの真の仕様だったのではないでしょうか。

 ガンダムMk-Vは、政治的事情でガンダムという名称が与えられたことになっています。つまり、Mk-Vの開発には、連邦軍本部の意図が介入しているということです。だとすれば、過剰な火力とハイコスト化を招き、扱いも困難になる複数のメガ粒子砲の搭載はキャンセルされてもおかしくありません。安定した稼働と最低限のコスト、パイロットを選ばない仕様などの現実的な意図により仕様を削られた結果、ガンダムMk-Vという比較的シンプルな仕様のMSが完成されたと考えると、それなりに筋が通ります。
 ある意味では、ドーベン・ウルフはガンダムMk-VIとも呼べるもので、それこそが当初目指していたプロトタイプサイコガンダムの一つの完成系だったのかもしれません。もう一つの完成形は、ゲーマルクとしてこれも小型化した上で結実していますが。
 ドーベン・ウルフといえば、更にその先にシルヴァ・バレトという機体があり、これこそガンダムMk-VIの名に相応しそうな機体ですが、これにも胸部メガ粒子砲は削られています。やっぱり胴体にメガ粒子砲を仕込むのは、それなりにリスクが高いんでしょうね。そりゃコクピットがある場所ですから…(笑)

 つまり、ガンダムMk-Vとは、プロトタイプサイコガンダムの延長にある機体であり、後のドーベン・ウルフに採用された仕様を削って完成させた機体であったと。このように考えるのはいかがでしょうか。

 あと、これで、Mk-II素体のプロトサイコからドーベンまで繋がったんで、バーザム素体の量産型Mk-Vとかね、そんな妄想ができたりできなかったり…ほら股間のあれはオミットされた内蔵メガ粒子砲の名残…
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コメント
コメント
こんばんは。

シルヴァ・バレトはドーベン・ウルフに似ていて、
ガンダムっぽい姿で、

バーザムも、
ガンダムっぽいバージョンのデザインがありますね。


クィン・マンサは、
体はスーパーキュベレイという感じだけど、
顔がガンダムに似てるんじゃないかと、
気になってます。
2015/06/14 (日) 20:16:34 | URL | サディア・ラボン #-[ 編集 ]
No title
アレックスベースのNT専用プロトタイプガンダムがサイコガンダムの原点で
同じくアレックスベースのネティクスがインコムの参考になり
アレックスの流れをくむクゥエルをベースのしたヘイズルから次世代試作機を経てMk-IIに
Mk-IIをベースにプロトタイプサイコガンダムが作られ、(モビルフォートレス計画と融合して?)大型化し、
小型化して量産型に…こうしてみると絡み合いながら進化しているんですね。
2015/06/16 (火) 21:20:46 | URL | #-[ 編集 ]
サイコ系の系譜を纏めてみました
プロトサイコ(ガンダム+ジオングの両立を目指すも失敗)

1)機体の大型化による実用化を目指す
・サイコ(サイコミュ大型化、機体制御を優先しサイコミュ兵装省略)
・サイコ2(サイコミュ兵装実装)
・量産型サイコ(機体の小型化、サイコミュ簡易化)

2)サイコミュの簡易化により通常サイズでの実用化を目指す
・ガンダムMk-4(兵装の削減、サイコミュ簡易化)
・ガンダムMk-5(兵装の強化)
・ドーベンウルフ(ジオン系のデザインに再設計、兵装の強化)

量産型サイコは今一詳細がはっきりしませんが、やっていることを見ると、ドーベンウルフと同様に目指す姿はプロトサイコだったのかなと思います。

最終的にシルヴァバレトという形で具現化されてますが、その後、この系譜の機体は見受けられませね。軍縮の影響でしょうか。
2015/06/17 (水) 09:33:06 | URL | ケイ #-[ 編集 ]
No title
>サディア・ラボンさん
クィン・マンサはベースがサイコガンダムMk-IIなので、必然的にガンダムっぽさが残っているんじゃないかと思いますね。
小型版のクシャトリヤはゲルググっぽい頭になってましたので、原型機の構造の名残かなと思います。

>名無しさん
アレックスとMk-IIは共にニュータイプ研究所に縁深いガンダムと言えますね。
TRシリーズもニュータイプ研究所製のMSが多かったので、アレックス~ヘイズル~Mk-II系とニュータイプ研究所製MSは相互に技術が交流していたのかもしれません。

>ケイさん
量産型サイコは触れようか迷ってスルーしたんですが、
確かにいずれにせよ達成したかったのはプロトサイコのコンセプトなんでしょうね。

おそらく「サイコミュを搭載したガンダム」という意味でより先鋭的なνガンダムやユニコーンガンダムが出てきましたので、その意味でサイコガンダム系列の役割は終わったんじゃないかと思いますね。
シルヴァ・バレトと量産型νガンダムの仕様が似ているのも、そういうことでしょう。
2015/06/20 (土) 17:19:24 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
No title
サイコガンダムのサイコミュで機体制御や火器管制を行うコンセプトは
シナンジュやユニコーンのインテンション・オートマチック・システムで
完成を見たと言えるのかもしれませんね。
2015/06/20 (土) 20:50:50 | URL | #cRy4jAvc[ 編集 ]
No title
大変興味深く仮説を読ませていただきました。

そこで思い出したのが小説「そして戦士に」、
私の記憶違いがなければその中に、ローレン博士がムラサメ研から
オーガスタ研に出向(出戻り?)している記述があったような。

その時期って恐らくサイコMk-8 1号機が暴走する前ではないでしょうか?
SDクラブ掲載短編小説のサイコMK-Ⅶにはローレン博士に関する記述はなかった気はしますが、それは置いておいて
久しぶりに血が騒ぐ仮説の提示ありがとうございました。
2015/06/21 (日) 09:54:50 | URL | ・・・ #-[ 編集 ]
No title
>名無しさん
まさにユニコーンなんかはサイコガンダムの完成形なんですよね。
NT-Dとか「マシーンが戦いを強制する」システムそのものですし。

>・・・さん
フォウ・ストーリー確認しましたが、確かにローレンはムラサメ研究所からオーガスタに異動しています。ナミカーの部下になるのが嫌だったからということですが、ちょうどMRX-008の開発前なわけですから、ここで大型サイコと小型サイコに分派した可能性は十分ありますね。
問題は、その時点でプロトサイコの元になったMk-IIは完成していたのかどうか、ということなんですが、案外プロトMk-IIだったのかもしれませんね。あれもゼロ・ムラサメですから。

SDクラブの方は基本的に兵士しかキャラクターが出てこないので、ローレン始め開発者側の描写はないですね。
2015/06/27 (土) 14:16:17 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
No title
>まさにユニコーンなんかはサイコガンダムの完成形なんですよね。
と、すると、次に妄想できるのは
>バーザム素体の量産型Mk-V
というよりむしろ、ユニコーンの準サイコミュ版?(特定のコマンドについてコンピューターで自動化…どちらかというとゼファーみたいになりますが)
2015/07/05 (日) 08:11:40 | URL | #cRy4jAvc[ 編集 ]
No title
ユニコーンを準サイコミュ化…というのをしばらく考えたのですが、おそらくそれはラフレシアのネオサイコミュじゃないかと思います。
ニュータイプじゃない人間にNT-Dと同じことをさせるには、脳を直結するしかないってことなんじゃないですかね。
2015/07/08 (水) 23:03:40 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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