がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
量産型Zガンダムと量産型百式改は何が競合したのか
 今回はZ-MSVの話です。MSZ-007量産型Zガンダムは、MSR-100S量産型百式改と競合して敗れたということになっているのですが、この2機は何故競合したのかという話です。

 というのも、推力重量比の比較では両機の数値は全く異なるものであり、同列上に位置しているとは言い難いからです。量産型ZはGMIIIと、量産型百式改はマラサイと近い値となっているので、それぞれとの連携あるいは後継を狙ったと考えることもできるんですが、そもそもマラサイとGMIIIは運用コンセプトが全く異なるので、競合するとは思えないのです。

 なので、もう少し深く考察してみる必要がありそうです。


 まず、量産型百式改がコンセプト的にマラサイの穴埋め枠であったことは、ほぼ間違いないと思っています。そのポジションに当たるネモIIIの性能がいまいちだったために、百式ベースでの量産機が検討され、生み出されたものと考えられます。
 一方、量産型Zガンダムは、ZガンダムのMS形態への特化型であると考えられます。推力重量比の数値はガンダムMk-IIやνガンダムと同等であるため、スタンダードなガンダムタイプとしての運用、白兵戦主体の万能機を想定していたものと考えられます。やはり、コンセプトは全く違うものと言えそうです。

 コンセプトが異なる機体が競合しているということは、全体の方針としてどちらのコンセプトの量産機を開発していくべきかを検討していたと考えることができます。しかし、エゥーゴにおいてついにはマラサイの穴埋めポジションのMSが本格的に配備されることはなかったため、方針としてマラサイ後継枠を量産しようとしたとは考えられず、量産型百式改が選ばれたとは到底思えない結果となってしまっています。

 そこで視点を変えてみます。「配備されていないから選ばれていない」のではなく、「配備されていないからこそ開発されたのだ」と考えてみます。言い換えれば、「どちらのポジションの後継機が不足していたか」ということです。Mk-II枠の量産機には、GMIIIが配備されていました。しかし、マラサイ枠の量産機はまともに配備されていません。配備がない(代替機がない)からこそ、今後配備すべく新型機を開発する必要があったのだと考えれば、量産型百式改の開発理由にも、選定されるニーズがあった理由にも一応の説明が通ります。
 つまり、こういうことです。まずマラサイ枠とネモ枠の後継機として、アナハイムが開発したのがネモIIIとGMIIIであったと。そしてそのさらに後継機候補として開発したのが、量産型百式改と量産型Zガンダムであったというわけです。その結果、ネモIIIは不採用でGMIIIは採用されたため、ネモIIIの後継枠である量産型百式改の方が優先して開発されることになったと解釈すれば筋が通るのではないでしょうか。
 要するに、量産型百式改と量産型Zガンダムの前段階として、ネモIIIとGMIIIが並行開発されていた事情があったと考えれば、2機の競合関係の理由がはっきりするということです。

 量産型Zガンダム自体は、GMIII、ジェガンを経てリ・ガズィという形で再びピックアップされることになります。ただこの時点でのリ・ガズィは、MS形態特化ではなく、BWSを装着しての突撃戦も行えるというコンセプトで開発されていました。つまり非可変機の代替ではなく、可変機の代替だったということになります。
 同じように考えると、量産型百式改にもまた、突撃戦と白兵戦の両方への対応が求められることになり、結果的に可変MSに先祖返りしてデルタプラスが開発されたということになります。リ・ガズィとデルタプラスは、同時期に開発されたようなので、これは量産型Zガンダムと量産型百式改のリベンジマッチでもあったのかもしれません。結局は、両方採用されてないんですけどね(笑)リゼルまで含めて考えると、Z系の勝利とは言えますが。

 なお、選定されたはずの量産型百式改が何故実際に量産されていないのかと言えば、それはエゥーゴの台所事情の変化と連邦軍の軍縮政策によるものに尽きるのではないかと思います。
 エゥーゴはグリプス戦役で戦力の大半を失い、アクシズへの全面的な反抗も行わなかったので、主力量産機を新たに配備する余裕も戦略もなかったと考えられます。その後の連邦軍は軍縮政策に入ったため、ジェガンでさえロンド・ベルにしか配備されていないという有様でしたから、百式タイプの量産などしている余裕はなかったのでしょう。
 個人的には、量産型百式改に用意されたラインはギラ・ドーガに流れたんじゃないかとさえ思っています。量産型百式改がマラサイ後継のポジションであったはずなのであれば、同じくマラサイの流れを汲んでいると思しきギラ・ドーガと無関係ではないのではないか、と思うわけです。昔からずっと言ってるんですが、スネ部分のフレームが露出してるのは百式系とギラ・ドーガだけなんですよ(笑)。

 少し脱線しましたが、ジオン軍の競作の場合、どちらを主力機にするかというコンペであることがほとんどですが、エゥーゴというかアナハイムの場合は、「どちらをエゥーゴが選ぶか」というよりも「どちらの開発枠を優先するか」という社内での優先順位の検討の意味合いの方が強かったのかなと思いますね。ZIIとZZガンダムなんかがその典型ですが、そもそもエゥーゴは正規軍ではなく、確固たる運用配備プランがあるわけではないので、主力機に選定されたからといって安定した発注が得られるわけではないので、どちらかというと予算的な枠をどう使っていくかの選定の方が多いのだろうなと思います。
 アナハイムとしてはエゥーゴを支援しながらいかに連邦軍の制式採用を勝ち取っていくかの方が大事だったと思われるわけで、GMIIIはそれを勝ち取ることができたが、ネモIIIは無理そうなので違うのを作ろう、Z系は非可変はもういいから可変に集中しよう、という考えだったのかなと思ったりもします。
スポンサーサイト
コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2017 がんだまぁBlog all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.