がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
ガンダム Gのレコンギスタ 4話~5話
この作品、一番笑えるのは台詞回しですねやっぱり。
状況がよくわかんなくても台詞で笑えるっていうのは演劇に共通する部分かもしれません。
真面目なシーンにコメディタッチな台詞やアクションが入るのとかも、そっち系のセンスのような気がします。

ただ演劇なんかは、観客が意図的に「お約束」を補正してみるから成り立つ部分ではあるんですよね。
幕間の舞台移動とか、袖から出てきて袖に消える登場人物とか、最低限のセットとか、
もっと言えば登場人物は原作の人物を「演じている他人」であって、人物本人ではないとか。

その辺が無制限のアニメでは、突っ込みどころを突っ込んでしまう人がどうしても出てきてしまうんじゃないかと思います。
それを「富野アニメはこういうものだ、理解しろ」というのは演劇が廃れていった過程をなぞっているようなので、
肯定するのが正しいとも思えないのがもどかしいところではありますが。

ただ多分よほどやらかさない限りこのアニメはガンダムシリーズの中でも一つのターニングポイントになるんじゃないかと思います。
それだけの舞台背景設定を隠しているような伏線は垣間見えますよね。


○第4話「カットシー乱舞」
とりあえずカットシーって完全に連邦系ラインのMSですね。
頭部デザインはどっちかというとドートレスの雰囲気もありますが。

個人的に、前暦がはっきりしていないガンダムXとガンダムAGEは真面目に宇宙世紀~リギルドセンチュリーの歴史の中に含まれていても問題ないと思っています。
他はちょっと一ひねり空白を妄想で穴埋めする必要がありますが。


ベルリはあえて相手の質問と全然違う会話をするキャラクターに設定されてるっぽいですね。
自分の興味を最優先に動くという側面と、意図的にやってる(返したくない、返せない質問はスルーする)側面があるのかもしれません。
ただそのせいでわかりにくさに拍車がかかっているという部分は否めないかもしれません。

海賊のメンバーは生き生きとしていて魅力的ですね。クロボンとか富野リメイクされたら面白いだろうなぁと思います。
ただ艦長はやはりジンネマンに見える(笑)だとするとアイーダはマリーダとミネバを融合させたキャラですね。
クリムがラライヤに懐かれてるのも面白い。あれ、変なことされても最初からクリムがラライヤを拒否していないんですよね。だから懐いたっていう描写も自然に描かれているのはさすがかなと思います。

キャピタル側にはベルリ達は完全に拉致られた扱いになっているようです。
状況的にはZガンダムのカミーユに似てますね。カミーユは意図的にエゥーゴに走ったので立ち位置は違いますが、
それに比べるとベルリの立ち位置は非常に曖昧です。海賊側になったつもりはないけど、海賊側と仲良くしていて、キャピタルガードの立場であることも忘れてはいないけど、キャピタルガードの人間としてふるまってもいないという。
多分お互いの陣営にあまり敵意がないのが原因かなと思います。海賊とキャピタルはそれぞれ敵対してますけど、ベルリ達とアイーダ達は敵意がないんです。警戒はしているんですけどねぇ。
その中でもアイーダだけはカーヒル大尉の死をずっとひきずっているのが、逆に浮いてしまっているようにも見えます。

戦闘は素晴らしいの一言。ZとかVとか意外と富野ガンダムは空戦が多いんですよね。∀が違ったんで忘れがちですが。
SFSを駆使した戦闘は新訳Zでも見たかったです。

この話の一番の個人的笑いどころは「綺麗な目」「よく言われている」でした。
これラノベとかだと「なっ!?」って顔を赤らめるテンプレシーンみたいな反応するんでしょうけど、
そこをさらっと流しつつ育ちの良さも垣間見えるやりとりが一瞬で完成しているのが面白いです。

GセルフはIFBD的な何かが仕込まれているイメージですね。案外∀で使われている技術の祖みたいなところがあるんでしょうか。
デレンセン大尉はかっこよすぎの一言。天才と同等以上(機体スペックでは負けてますよね?)で部下の死にも泣ける。
こういうのは一年戦争外伝の専売特許だと思ってたんで、富野ガンダムで見れるとは。

まぁとりあえずこの作品の一番の引っ掛かりは主人公の立ち位置がはっきりしていない点と、その部分を周囲の人間がスルーして受け止めている点かなと思います。
主人公だけが曖昧ならそれで成り立つんですが、周囲がベルリをどう扱いたいのかよくわからないのが。
ムーンレィスだけど今は地球人の味方でいたい!とはっきり意思表明したロランに比べると、同じく敵味方の間に立てる立場であるはずのベルリは非常にどっちつかずです。


第5話「敵はキャピタル・アーミィ」
とりあえずマスクさんの戦闘のくだりは完全に新訳のギャプラン戦でした。両手でグーからのビームとか、カットイン的演出とか。
とにかく今までと空戦の描き方が違っていいですね。対空砲火とか、水くらって海に落ちるとか。
マスクさんは天才と対等っぽい感じで、性能差は互角っぽいんで、デレンセン大尉に比べて飛び抜けて強くはなさそう。まぁ候補生だもんな。え?違うの?

世界設定はなんとなくわかってきましたね。
Gセルフを作ったのは宇宙海賊(アメリア)側でもなさそう、フォトンバッテリーの大元と関係がありそう、ラライヤはそっち側の陣営っぽいということ。
キャピタル側は教義を守っていたい宗教側と、タブーの軍事技術を積極的に使ってアメリアとかを制圧したいアーミィ側がいるということ(前者がベルリ母で後者が調査部大佐)。
アメリアはゴンドワナと戦争をしていて、キャピタル側が独占している技術をかっぱらうための宇宙海賊ってとこでしょうか。

ラライヤが金魚とセットになって、ますますロランっぽくなってきました。
どこまで関連があるかはわかりませんが、かなり意図的にかぶせているのかもしれません。
とりあえず今はクリムとの絡みが微笑ましいのでまぁいいや。

ベルリの動きにはだいぶ意味が見られてきました。ちゃんとキャピタルガードとしての立場は忘れてはいなかったようです。
一応隙があれば逃げ出すつもりだけど、状況的にできなかったという感じみたいです。
もう少し説得力のある動きがあってもいいですけどね。例えば、「カーヒル大尉がいれば…」→「僕が代わりをやればいいんでしょ!」みたいなやりとりとか。
ノレドとラライヤがいなかったらベルリはもっと好き勝手動いていたというか、4話ですでに投降していたのかもしれませんね。
あー、というかノレドとラライヤいなかったら完全にベルリとアイーダだけの話になっていてもっとシンプルなんですよ。
合間のやりとりが面白いので作劇的には必要なんですが、物語的にはラライヤだけが謎の伏線を示すために必要で、ノレドはその世話役兼通訳としているような感じです。ベルリが完全に海賊側にならないストッパーにもなっていますが、そのせいで立場がわかりにくくなっているようです。

ネットの感想を見たらなんか日本の情勢みたいだっていう意見があり、なるほどと思ってしまいました。
戦争や軍事技術をタブー視して半ば宗教化している反戦側と、戦争の危険性を忘れて野心の為に積極的に軍事技術を使おうとしている好戦側というのは確かに日本の左右の戦争・平和思想対立ではあります。
個人的には、ディアナとギンガナム、ロランとグエンの対立軸の延長に感じていたんですが、それだけではないっぽいなーと確かに思ってしまいました。

過去の軍事技術の封印という意味では、AGEが条約による封印としていた(らしい)のとは対照的に、Gレコでは宗教による封印しかないと判断した富野監督の感性が象徴的です。法で縛るより風習で縛った方が人は長い間従うんですよね。従いすぎてわけわかんなくなってるのがイスラム情勢だったりしますが、その辺のイメージもあるんでしょうか。

いずれにせよ、人の行動規範を縛る要素として宗教的なものを持ち出したのは、90年代以降の国内外の情勢を感じてのことだったのは間違いなさそうです。
逆に60~70年代辺りは、理屈と思想で人を縛ろうとして失敗した時代だったんですよね。


物語的には、惚れた女の仇は自分、みたいな感じなのかなぁと思いました。ベルリにその自覚があるのかがはっきり見えてこないのが難点ですが、とりあえずアイーダがカーヒルの死をどう消化するかが今後の人間関係的なキーにはなりそうです。
設定的にはアルケインの立ち位置がよくわかりません。こっちはアメリア謹製っぽいんですが、Gの名を冠しているあたりGセルフとも繋がりがありそうで。時系列的にGセルフをベースにしたわけでもなさそうですし、まだ裏がありそうです。
デザイン的には完全に「女性型パートナーロボ」ですね、アフロダイAからの系譜の。ガンダムシリーズでは初の試みだと思いますが、新鮮です。甲板で長距離砲撃つしかないところはルナマリアザクを彷彿させますが(笑)、結局飛べてるのは何だったんでしょうね。


前回はF91以降のリフレインかなという感想でしたが、今回はメカ描写的にはZ以降も含むのかなと思いました。敵も味方も可変機が最新鋭っぽいあたりが、ですが。
ミノフスキーフライトがちゃんとある中で翼や可変機構が必要とされる理由はよくわからないのですが、その辺は富野監督的には「飛べそうな見た目であることが大事」ってことでしょうし、設定的な理屈は適当に捻り出してくれるでしょう。

たぶんこの作品、後から一気に見直すと伏線だらけだしもう少しわかりやすく受け止められるんだろうなぁと思います。
というか結末から逆算して話を作っているのがよくわかるので、∀が黒歴史の設定が分かって以降評価が一変したように、そういう仕掛けはあるのは間違いなさそうです。
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