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出資者が無理難題を言った結果、リターンはどうだったの?
 「出資者は無理難題を仰る」とはエゥーゴのスポンサーに対するクワトロの台詞ですが、これはジャブロー攻撃を強いるウォンに対して言ったものです。目に見える成果を欲してということなのですが、実際にはジャブロー攻撃は空振りに終わり事実上失敗しています。
 実際のところ、出資者はエゥーゴにジャブローを攻撃させることで、何か見返りはあったのでしょうかという話です。


 そもそもエゥーゴの出資者のほとんどは月の人間ですが、エゥーゴがジャブロー攻撃を行った結果、報復としてフォン・ブラウンやグラナダにティターンズが攻撃をかけていることを考えると、むしろマイナスになってしまったのではないかという気がします。
 ただ忘れてはならないのは、出資者はお金を出しているわけですから、金銭的な利益を得ることが直接的な出資の成功条件になるということです。例えばアナハイムはエゥーゴを支援した結果、巡り巡って連邦軍主力MS(ジェガン)の制式採用を獲得しているわけですから、間違いなくメリットがあったことになります。
 では「ジャブロー攻撃」に絞った場合、出資者にどのようなリターンがあったのかということです。

 ここで間違いなく言えることは、「ジャブロー攻撃がなければネモの大量配備はなかったかもしれない」ということです。ジャブローを攻撃するため、エゥーゴはグラナダとアンマンから艦隊を発進させました。その艦載機の大半は、新型のネモでした。それまではGMIIが主力でエースにはリック・ディアスが与えられているという状態で、実際それ以上の戦力を必要とはしていなかったのですが、ジャブロー攻撃レベルの作戦ともなると、それなりの質をもった大戦力を確保しなければなりません。そのため、ジャブロー攻撃が決まった時点で、エゥーゴはネモを配備せざるを得なかったことになります。
 つまり、ある意味ではジャブロー攻撃は、ネモを配備するための名目であり、エゥーゴにネモを配備させることができるのであれば、攻撃対象は別にどこでもよかったのではないかと思うのです。ただわかりやすい標的として選ばれたにすぎないのでしょう。

 もしかしたら、マラサイがティターンズに渡っていなければ、攻撃対象は宇宙の拠点だったかもしれません。マラサイはネモよりペイロードが高く推進剤を多く搭載できるので、宇宙空間での戦闘により適しているからです。その場合、攻撃対象はグリプスかルナツー、コンペイトウあたりだったんでしょうかね。
 ただそれは、マラサイをどの時点でティターンズに渡すとアナハイムが判断したかによるんですよね。描写だけを見ると、グラナダに補給しにやって来たティターンズに必要以上の査察を受けないための賄賂に近いものでしたので、ティターンズが来た時点でマラサイの譲渡が決まったと考えるのが妥当でしょうか。実際、アレキサンドリアがグラナダに寄港したシーンの次にジャブロー攻撃を決定する会議が行われています。だとすると、やはりティターンズにマラサイを渡すことになった→ネモでは攻撃機として物足りないので地球降下作戦に変更、となった可能性もあるのかなと思います。
 もちろん、最初からネモとマラサイでジャブローを攻めるつもりだった可能性もありますが、以前考察したようにアナハイムは最初からマラサイをティターンズに売りたがっていたと考えると、エゥーゴに事を起こさせてティターンズにマラサイを売り込む、ということを最初から考えていたとも言えますので、そうなると最初からネモだけでジャブローを攻撃させるつもりだったのかもしれませんね。考えすぎかもしれませんが。
 いずれにせよ、ジャブロー攻撃は成功しようと失敗しようと、ネモをエゥーゴに大量配備させた時点で目的はある程度達成できていたのかもしれません。

 また、アナハイムのメリットという意味ではそれだけではありません。エゥーゴがジャブローのような拠点を大規模に攻撃すれば、それが成功しようと失敗しようと、ティターンズや連邦軍が全力で反撃してくるのは間違いありません。エゥーゴはそれを迎撃する必要が生じますので、当然戦争状態になります。そうなれば、兵器や弾薬の補充サイクルも散発的にゲリラ戦を仕掛けるよりは遥かに加速します。つまりたくさん売れるということです。
 ジャブローを攻撃することによって紛争が本格化し、より恒常的な戦争状態を作り出すことができれば、アナハイムは売り上げが上がります。これこそが目的であったのかもしれません。

 しかし、これまで述べたことは、全てアナハイムのメリットです。出資者の代表ウォン・リーはアナハイムの人間ではありません。そもそも出資者の資金は、基本的にはエゥーゴに流れるのですが、その大半はアナハイムへの発注費用となり、そのアナハイムが作った兵器を提供されたエゥーゴが戦うという仕組みだと考えられます。つまり出資者の資金は結果的に大半がアナハイムに流れる=出資者は事実上アナハイムに投資していたようなものであったことになります。であれば、グリプス戦役を経て連邦軍との大癒着体制を構築したアナハイムに投資したリターンは大きかったはずであり、出資者の目的も達成していたことになります。
 となると、要するにグリプス戦役は「ティターンズに対抗する戦力が欲しいエゥーゴ」と「自分たちの商品の納入先と連邦軍のコネが欲しいアナハイム」と「アナハイムに投資してリターンを得たい出資者」の三者がタッグを組んで起きたものと言えるのかもしれません。そしてジャブロー攻撃については、「次期量産機候補でデモンストレーションをしたいアナハイム」が出資者を煽り、ジャブロー攻撃を提案してエゥーゴに行動を起こさせた、ということになると。


 ところで、アナハイムは恒常的な戦闘状態を作ることでより利益を得ていたと思われるわけですが、この状態はジャミトフが望むところでもありました。となると、もしかしたら出資者の一人には、ジャミトフがいるという可能性は大いにあるのではないかと思います。
 これまでも、核が配備されているジャブローに攻撃を仕掛けさせたり、ブレックスがベッドの中で就寝中に暗殺されたりしているのはジャミトフが背後にいるからなんじゃないかということを何度か言ったことがありますが、その可能性はますます高まったような気がします。
 もちろん直接ジャミトフとウォンには関係ないと思うのですが、エゥーゴの出資者の中には、ジャミトフと繋がりのある企業や人間がいた可能性が高いのではないかと思うのです。何せ、ジャミトフとメラニーは同期生であり、ジャミトフが財務畑の人間であったという設定が小説にはあるわけですしね。政治力でティターンズを作る一方、蓄えた財産はエゥーゴ設立のために使い、利益を得たいメラニーもそれに乗った…ということもあり得ない話ではありません。

 「第2次スパロボG」ではリガ・ミリティアを作ったジン・ジャハナムの正体が実はラスボスだったなんて話もありましたが、グリプス戦役も同じ構図だったりしたのかもしれませんよ…。だとすれば、「戦争を継続したい大人」と「戦争を終わらせたいカミーユ」という対立図式が出来上がっていたことになります。それが「本当に排除しなければならないのは、地球の重力に魂を引かれた人間たちだろう」という言葉の真意だったりするのかもしれません。
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コメント
コメント
>>エゥーゴの出資者の中にはジャミトフ(もしくはジャミトフと繋がりのある企業や人間)がいた可能性が高いのではないかと思うのです。
最終的にジャミトフはティターンズ共々エゥーゴ(とアクシズ)に倒されていますので、ジャミトフがエゥーゴ発足に一役かっていたとするとジャミトフが随分間抜けということになります(ジャミトフと繋がりのある企業や人間が裏切って制御できなくなったとも考えられますが...)
この辺はやはりジャミトフは見通しの甘い男だったということなんでしょうかね。
2014/07/26 (土) 19:29:57 | URL | #-[ 編集 ]
ジャブローにはMS工場があったと思います。
一年戦争後もジャブローは安全な場所としてMSが生産され続けられた。
ですが、宇宙から降下したMS部隊によって攻撃を受けたのですから、この時点で地球には安全な場所は無くなりました。(コロニーは落下する前に移動を察知できますが、MS部隊では全てを察知するのが難しいでしょうから)
そのため、MSの生産は以後、宇宙に移ると思います。
それがアナハイムの目的の一つだと思いました。
2014/07/30 (水) 12:26:26 | URL | #-[ 編集 ]
>ジャミトフの見通し
ジャミトフの目的が戦争を起こして政治家を潰すことだったと考えると、ジャミトフがエゥーゴを動かそうとしたら逆に政府に動き返されて敗北したという考え方もできるのかなと最近は思っています。
連邦の政治家視点で考えると、たぶんジャミトフの目論見に気付いたら潰そうとすると思うんですよね。

>MS工場
ジャブロー潰しが生産拠点潰しを兼ねているというのはあるかもしれませんね。
実際、グリプス戦役後に残った拠点ってグラナダとルナツーくらいですからね(ニューギニアは損害不明)。
連邦直轄の工廠を潰してアナハイムへの依存度を高める、というのは十二分に考えられますね。
2014/08/02 (土) 22:26:33 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
ネモの他は百式とフライングアーマーですかね。Z計画当初のプランでは「大気圏を突破してジャブローを攻略できるフラグシップマシン」が考えられていたと思います。ただ「変形して大気圏突破できるフラグシップマシン」=Zガンダムという開発が出来てせっかく造ったのに浮いた機体が出てきたと。ジャブローは複雑地形を利用した地上~地下の要塞ですから大気圏を突破した後はZよりも百式の方が適正があると思います。ビームライフル等も狭い空間では威力より取り回し重視。
2014/11/10 (月) 16:36:16 | URL | 巨炎 #xw27v.Lk[ 編集 ]
百式+フライングアーマーはどちらかというとエゥーゴからの発注によって作られた商品なので、アナハイム側が売り込みたかった商品ではなかったんじゃないかと思います。
だから戦局が変わって宇宙からの降下攻撃という機会がなくなった結果同コンセプトの兵器はZガンダム1機種で止まってるんじゃないかなと。

百式はネモの後継機として発展させる気満々だったとは思います。
結局Mk-II系フレームをベースとしたMSの方が連邦軍に評価されて、GMIII~ジェガンという流れに行ってしまいましたが。
2014/11/15 (土) 15:56:46 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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