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エゥーゴの攻撃型MSの系譜とその要求性能
 エゥーゴは少数精鋭かつ少数艦運用を前提とした軍事組織のため、一撃離脱戦能力が高いMSを多く運用していました。ドム系の設計思想を受け継ぐリック・ディアスや、可変MSであるZガンダムがその代表格でしょう。
 いわゆる攻撃機と言えるポジションのMSを多く採用しているのですが、その攻撃型MSの系譜と、その時に求められていた性能を考察してみたいと思います。

(1)リック・ディアス
 最初に採用したリック・ディアスは、エゥーゴが接触を行う前からアナハイムが開発していたMSですが、ガンダリウムγの採用により従来のMSとは一線を画す性能となっているため、最初のMSとして採用されました。
 プロトタイプであるRX-098と制式機であるRMS-099の大きな違いは、背部にバインダーを装備し武装を装着することが可能となっている点でしょうか。バインダーの思想は高機動型ガルバルディβから来ているのかもしれませんが、いずれにせよ推進器をバインダー化することで背部に余裕を持たせ、その分武器の装着を可能としたのだと思います。エゥーゴとしては、母艦から離れた場所での運用を前提としているため、武器のラックが必要だったのではないでしょうか。

 なおバリエーション機としては、シュツルム・ディアスが代表格ですが、その他にリック・ディアスII、スーパー・ディアス、シュトゥッツァー装備型などがあります。これらは全て推力が強化されていることから、その後より高い推力が求められるようになったのだと思います。敵機もみな第2世代MSとなって、アドバンテージを生かしにくくなったんでしょうね。

 また、デルタガンダムとして開発された百式は、配備後のスペックはほとんどリック・ディアスと同等にまとめられています。これは、可変MSとしての運用が不可能になった時点で、リック・ディアス隊の指揮官機として運用されることになったからなのかもしれません。

(2)マラサイ
 マラサイは当初エゥーゴの為に開発されたMSでした。そのため、本来はリック・ディアスの普及版として配備される予定だったのだと思います。マラサイはネモと大差ないスペックで、推力重量比に至っては若干下回るのですが、本体重量と全備重量の差はマラサイの方が大きく、すなわちペイロード、燃料や武装の積載可能量はネモを上回っていることになります。そのことから、マラサイの方が想定されている行動半径が広く、より長距離の運用を求められていたことになります。

(3)ネモIII
 また、その後開発されているネモIIIは、推力重量比がマラサイとほぼ同等の数値となっており、全く同じポジションでの代替機として開発されたものと思われます。
 ネモIIIはペイロードが異常に低いのですが、これはビームキャノンが標準装備であるためであり、キャノンを持たないネモIIはほぼマラサイと同じスペックだったのではないかと思われます。このネモII/IIIは、ネモ系にも関わらず脚部はディアス系、腕部はザク系のようなレイアウトとなっており、ネモベースでマラサイのスペックを再現しようと試みたというのが読み取れます。
 しかしこの機種の時点では、マラサイの性能に加えて強力なビーム兵器の装備が要求されるようになっていました(メガバズーカランチャーはその試作機であったはずです)。ネモIIではそれを装備するだけのスペックがなく、代わりに直結型の固定式ビームキャノンを装備したのがネモIIIでした。これは苦肉の策ではあったものの、ペイロードを大幅に低下させてしまったため、おそらくは制式採用されず少数の先行機のみで終わったのではないかと思います。そのなれの果てがトリントン配備機だったと。

(4)量産型百式改
 同じくマラサイと同等の推力重量比を持つのが、この量産型百式改です。この機種はネモII、IIIの問題点を解決すべく開発されたのではないかと思います。というのも、ベースが百式ですので、おそらく強力なビーム兵器のドライブが可能です。出力の設定はないのですが、試作型と陸戦型が同じ数値なのでおそらく同数値だと仮定すると、フルアーマー用のロングメガバスターのドライブが可能となり、本来ネモIIIに求められた性能は全て解決したことになります。
 おそらくは、マラサイに端を発するエゥーゴの攻撃型量産機の最終形はこの機体であったはずです。しかし、「高推力機+強力ビーム兵器」の組み合わせは、MAで十分なのではないかという結論に達したのでしょうか、この後は可変MSが主流となっていきます。おそらく、強力なビーム兵器を装備すると格闘戦がおろそかになるので、非可変機に装備すると取り回しが面倒だったのではないでしょうか。いずれにせよ、これ以降エゥーゴの攻撃機は可変MSへとシフトしていくことになります。

(5)ZII
 Zガンダムは全領域での運用を前提とした機種でしたが、攻撃型MSの主戦場は宇宙です。リック・ディアスに代わるエース機として検討されていたのが、MSZ-008ZIIでした。この機体はZガンダム+ハイパーメガランチャーをよりコンパクト化したコンセプトで開発されており、メガビームライフルはMS形態時には通常のライフルとして、変形することでハイメガランチャーとして運用できるようになっていました。ハイメガ級の威力は、MA形態での高推力特化時にしか必要ないという考え方だったのでしょう。

(6)メタス改
 メタスはZIIのベースとなった可変機構モデル機ですが、このメタスをベースにすればZIIよりコスト落とせるんじゃね?という気がします。それを実現させたのがメタス改です。背部ハイメガキャノンが追加され、推力重量比はほぼZIIと同じです。しかしネモIII同様、ペイロードが圧倒的に不足していました。そのため高速可変攻撃機としての運用は困難であったと思われます。やはりZ系フレームでなければ、重量と性能の両立はできなかったということでしょうか。
 もしかしたら単純にZIIのバランス実験機で、量産予定はなかったのかもしれません。ただカラーリングが制式エゥーゴカラーなんですよね…。

(7)ZプラスC1型
 完全にZIIの代替となったと思われる機体です。推力重量比同等、ビームスマートガンは機首部に固定とほぼ同じ仕様で、ペイロードも申し分ありません。本来重力下用として開発したものを宇宙用にしたという機体ですが、ZII開発中止によって急遽、という背景があったと考えるとうなずけるものがあります。
 この機種は連邦軍にも採用されたことになっており、エゥーゴの一連の攻撃型MSの最終形とみることができます。しかし連邦軍的にはZプラスのコストもまだ高いようで、より削減の方向へ向かっていきました。

(9)デルタプラス
 この流れで考えると、デルタプラスはZプラスC1型のコストダウン検討機であるように思えますね。連邦軍からもうちょっとどうにかならんのと言われ、コストの高いZ系フレームをやめてデルタ系フレームにしてみたというものでしょうか。劇中では使用していないものの設定画上にロングメガバスターがあることから、おそらくビームスマートガンの代わりに装備するものとして用意されていたのでしょう。
 結局はそんなにコストが下がらなかったのだと思います。

(8)リ・ガズィ
 コンセプト的にはZプラスC型のコストダウン機ということになります。変形機構を排し、ウェイブライダーとしての運用はメガビームランチャーを装備したBWSを装着することで対応します。欠点としてはたぶんBWSと合わせてのトータルコストでしょうね。わざわざ専用のSFSのようなものを開発するのはどうかということなのでしょう。ジェガンの上位機にBWSだけを新開発して装備するというのはアリのような気がしますが、そういうの出てきませんね。

(9)リゼル
 そしてZII系コンセプトの最終形がこのリゼルです。メガビームランチャーで高出力ビームにも対応した可変機ですからね。推力重量比は量産型百式以上メタス以下ですが、量産機としてはこんなものなのでしょう。
 当初エゥーゴが求めていた、「マラサイ級の性能」+「高出力ビーム兵器の装備」+「可変機構」を備えた量産機、というすべてを満たしたMSがリゼルということになります。コストの問題は、SFSとジェガンの配備コストを浮かすことで対応したことになりますね。



 このように、エゥーゴが求めたのは「高推力高ペイロードの攻撃機」であり、その後事情の変化から「高出力ビーム兵器」の標準装備が求められ、更に戦闘攻撃機としての運用が要求され「可変機構」の搭載が求められるようになったのだと思われます。この最終形が「ZII」とその代替機「ZプラスC1型」で、連邦軍としての正解が「リゼル」だったということになるのでしょう。
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コメント
コメント
リゼルにたどり着く転換点としてメガライダーが入るって事でいいのかも?。アイデア的にはスキウレとかバストライナーとかの進化系ですがね
2014/07/21 (月) 22:29:50 | URL | #-[ 編集 ]
こうして見るとリゼルって名機ですよね。
Ξガンダムやペーネロペーといったミノフスキークラフト搭載型モビルスーツの登場によって後継機が生まれなかったのが惜しまれます。
2014/07/21 (月) 22:38:56 | URL | #-[ 編集 ]
>メガライダー
個人的にはメガライダーはリ・ガズィのBWSに繋がったと思っています。
高火力のSFSという意味ではリゼルはメガライダーっぽいですが、メガビームランチャーが標準装備ではないですからね。

>リゼルの後継機
リゼル自体が後付けのMSですから、今後F91時代にも実はリゼル系が配備されていたということになる可能性もあるとは思いますよ。
ミノフスキークラフト搭載機の実質的な量産型が登場するのは、Vガンダムの時代ですから。
2014/07/26 (土) 18:10:42 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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