がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
GPシリーズからジェガンに至るアナハイムの経営戦略
 宇宙世紀における最大のMS生産企業であるアナハイム・エレクトロニクスですが、一つの視点で見た場合、その経営戦略はジェガンに至るまで一貫していたのではないかということに思い当たりました。
 今回はアナハイム初のガンダムであるGPシリーズから、量産機としての完成形であるジェガンまで、アナハイムがとってきた経営戦略を追ってみようと思います。

 結論から言うと、アナハイムが目指していたのは「連邦系MSとジオン系MSの技術融合」であったのではないかということです。アナハイムはジオニック社を吸収してジオン系の技術を手に入れましたが、一年戦争当時は連邦軍のMS開発にも関わっていたとする資料があります(ジオン側に関わりがあったとするものもありますが)。つまり、元々アナハイムは連邦側のノウハウを持っており、ジオニック社吸収によってジオン側のノウハウも完全に得たことになります。
 企業が合併すれば、双方の強みを合わせていこうとするのは当然の流れで、アナハイムとしては、連邦とジオンの技術を合わせた新しいMSの開発を目指したかったはずです。
 また、連邦軍としても、接収したジオンの施設を自軍のものにするためには、ジオン系MSの連邦化が必要となります。それが可能なのは、ジオニックを吸収したアナハイムしかありません。だから連邦軍としては、アナハイムとの交流は切っても切れないものだったのではないかと思います。

 そんな背景もあってか、アナハイムが連邦軍から一年戦争後に受注したのが、ガンダム開発計画でした。RX-78GPの形式番号が与えられたガンダムタイプを開発する計画では、連邦系のチームとジオン系のチームに分かれ、それぞれガンダムを開発しています。
 連邦系のチームが開発したGP01とGP03は、基本仕様は似通っていますが、前者がファースト・ガンダムの仕様を踏襲した格闘戦主体の汎用型、後者がフルアーマー・ガンダムやGアーマーのコンセプトを継承した宇宙戦主体の艦隊戦型であったと言えます。これは、連邦軍が一年戦争中に開発したガンダムタイプのコンセプトを更に発展させたものであり、言わば連邦系MSの当時の集大成であったと言えます。
 一方ジオン系のチームが開発したGP02とGP04は、どちらも高い推力を持つ高機動型MSですが、前者がドム・ゲルググの形状を踏襲したものであるのに対し、後者はギャンやケンプファーのコンセプトを継承したものであるとされています。つまりGP01/03とは逆に、ジオン系MSのコンセプトを継承したガンダム的(=フルスペック検証機)MSであったということになります。
 このことから、ガンダム開発計画において、一年戦争時に開発した連邦・ジオンそれぞれの最強クラスのMSをより発展させ、どのタイプのMSにどのような可能性があるかを検証するという意図があったように思います。その結果、GP04はGP01とコンセプトが似通っているとして連邦軍からキャンセルされ、コンセプト的にはギャン・ケンプファー系は廃れてガンダム・GM系に統合されていったということになるのでしょう。量産機としても、ガルバルディβを最後に系譜が途絶えています。
 つまりガンダム開発計画を通して、アナハイムは次期MSのフォーマットをGP01/03の純ガンダムタイプと、GP02のドムタイプに絞っていったと考えられます。

 GP02の延長にあるドムタイプのMSとして真っ先に思いつくのが、エゥーゴに供給されたリック・ディアスです。これはまさにドムタイプのコンセプトを継承するガンダムのコードが与えられたMSで、第2世代MSのはじまりを告げたMSでもあります。
 一方GP01の延長にあるMSとしては、形状的には百式がそれにあたります。百式はちょっと前の考察でベースになったのが「近接・格闘戦闘用MS」であるという話をしましたが、このコンセプトがまさにGP01のものであると言えます。しかし完成した百式は高速戦闘用の攻撃型MSにカテゴライズされており、どちらかというとGP04に近いコンセプトの機体です。ある意味では、GP01とGP04の統合機と言えるかもしれません。
 GP03の延長にあるMSとしては、大火力・高推力のZZガンダムがそれにあたります。元々Zガンダムとは別計画で進められていた機体だということからも、元々はGP03のコンセプトの発展が念頭にあった可能性があると言えます。
 このように、GPシリーズは抹消されても、リック・ディアス、百式、ZZガンダムにはそれぞれコンセプトが継承されていたと言うことができます。これは、ちょっと前の考察において触れた「プロジェクトG」そのものであると言えます。アナハイムが元々プロジェクトZ以前に進めていたのは、ガンダム開発計画のリバイバルだったのでしょう。

 ただしその後、アナハイム・ガンダムはエゥーゴからの発注で開発したZガンダムを起点として別の発展を遂げていきます。リック・ディアスの後継機は試作止まり、百式は量産前提の改型に発展しましたが、結局デルタプラスという可変機に逆戻りしています。ZZガンダムも量産試作機以降の発展型は存在していません。むしろ、これらのMSのコンセプトは、汎用量産機のレベルに落とし込まれていったと言えます。元々連邦系とジオン系の技術融合は、量産機レベルに至らないと意味がありません。試作・実験機レベルの検証は、いわゆる「プロジェクトG」で終わっていたのでしょう。

 リック・ディアスの廉価版と言うべきMSが、マラサイです。コンセプト的には高機動型のMSですが、ハイザック系との規格共有が行われており、ザク系の設計思想が取り入れられています。つまり、元々ドム・ゲルググ系の集大成だった機体が、ザク系とも合流したことになります。そういう意味では、まさにジオン系MSの集大成と言えます。ただ、大きな違いはこの機体が連邦系のセミモノコック構造の延長になるムーバブル・フレームを採用している点でしょう。つまり、コンセプト的にはジオン系であっても、構造的・規格的には連邦系との技術融合が行われていると言えます。
 一方、百式の実質的な廉価版となるMSがネモです。百式の直系ではなく、より格闘戦寄りのMSではありますが、それでも純粋なGM系に比べると単機の戦闘力が重視されており、その分コストも高めのMSです。こちらも見た目は完全にGM系ですが、MGインストによると内部構造はかなりジオン系の技術が使われているとされています。マラサイとは逆に、コンセプトはGM系のまま、構造・規格についてはジオン系との技術融合が行われた機体です。
 ネモとマラサイは、共にエゥーゴに納入される予定でしたが、結果的に敵対するエゥーゴとティターンズにそれぞれ別々に配備されました。境遇もある意味ではGP01とGP02に似ていると言えます。この2機種は、それぞれGM系とザク系という異なるラインのMSであり、それぞれ高い汎用性をもった機種です。それぞれの長所を併せ持つMSを開発できれば最高ですが、ルーツが異なることも考えるとどちらか一方に機種を絞り、もう一方の機種と同等の役割をこなせる機体はバリエーション機で補うというのが現実的な考え方かと思います。
 つまり、アナハイムはGPシリーズから始まった連邦・ジオン共有規格のMS開発の中で、ネモとマラサイという2機種に絞ったことになります。


 結果を見ると、選ばれたのはネモベースのジェガンの方でした。ジェガンはGM系ルーツのMSではありますが、ザク系のような汎用性も持っています。ザクのような攻撃機の役割は、ベースジャバーやリゼルとの連携で解決されました。つまりGPシリーズの最終完成形はジェガンだったのです。

 ところで、ジェガンには非常にマイナーですが競作機があったことになっています。それがハイパスというZZの没機種です。これは以前の考察ではアナハイム以外の企業が開発した次期主力候補だったんじゃないかという説を出しましたが、むしろアナハイム側の、マラサイの延長の次期主力機だったと考えることもできそうです。そもそも活用したい旧ジオンのインフラはほとんどアナハイムが抑えているわけですから、GM系ではない主力機を選定するとしたら、アナハイム以外には作れないような気がするんですよね。
 だとすると、GP01→百式→ネモ→ジェガンという系譜、GP02→ディアス→マラサイ→ハイパスという系譜があったということになります。

 ただアナハイムが開発したマラサイ延長のMSというと、むしろギラ・ドーガがそれにあたりますね。ハイパスにはネオジオン用MSの案もあったので、アナハイムが設計をネオジオンに流したりしていたのかも、しれません。実はギラ・ドーガのベース機はハイパスネオジオン仕様だったとか。
 ちょっとご都合主義ではありますが、バウやシュツルム・ディアスなどアナハイムとネオジオンの間には何らかの関係があったことは匂わされているので、あり得なくはないかなと思います。
 ただいずれにせよ、マラサイは連邦軍の主力MS候補であったものの、採用されず最終的にギラ・ドーガとなってネオジオンに流れた、ということは言えたのかなと思います。


 さて、ではGP03→ZZガンダムの系譜はどうなったかというと、コンセプトという意味では、リゼルディフェンサーが継承していると言えます。リゼルのa・bタイプのディフェンサーは、それぞれコアトップ・コアベースの仕様に近く、ある意味では量産型コアトップ・コアベースと言えます。合体してハイメガキャノンを撃つことこそできませんが、それ以外の機能は実はほとんど継承しています。メガビームランチャー2門でダブルビームライフルですし、ハイパービームサーベルとミサイルポッドというのはまさにZZのバックパックの仕様です。むしろ2機接続でハイメガキャノンを使用可能なディフェンサーcタイプとか妄想できます(笑)
 リゼルは装甲形状がフルアーマーZZに近くなっていますが、似ているのは形だけではないということですね。Z系とZZ系が最終的に1つに収束したと考えると、感慨深いものがあります。ZIIとZZは競合関係になるべきではなかったのです(笑)

 というわけで、アナハイムのMSはGPシリーズから始まって、ジェガンとリゼルで完成したというお話でした。
スポンサーサイト
コメント
コメント
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2017 がんだまぁBlog all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.