がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
アナハイムがZ計画以前に開発したガンダムたち
 アナハイムはエゥーゴからZプロジェクトを受注し、複数のガンダムタイプを開発していますが、それ以前にも公式非公式含めて様々なガンダムタイプを開発したことになっています。
 その中で、特に公式度が高めなものについてピックアップした上で、存在のはっきりしないミッシングリンクを考察してみたいと思います。

(1)GPシリーズ
 アナハイムが最初に開発したガンダムが、連邦軍の「ガンダム開発計画」により生み出されたGPシリーズです。3機+キャンセル1機の計4機が設計・開発されました。これらのMSは全て「RX-78」ナンバーであり、RX-83などの新規の形式番号ではないことから、あくまでもRX-78ガンダムシリーズの1機種ということになっています。
 この計画はジオン残党軍デラーズ・フリートに情報が流された結果デラーズ紛争の引き金となり、その煽りを食らう形で開発は凍結・抹消される結末となりました。


(2)プロトタイプ・リック・ディアス
 GPシリーズ凍結で大きな損害を受けたアナハイムが、次なるプロジェクトへの布石として開発したMSです。GPシリーズのスタッフが結集して開発が行われたものの(アナハイム・ジャーナル)、既存の連邦系MS共通のムーバブルフレーム構造を流用していることから使用できるジェネレーターが限られ、重量に対し出力が足りないことが問題となっていた機体です(M-MSV小説)。しかしクワトロ・バジーナ大尉がもたらしたガンダリウムγの採用により問題は解決、その装甲材の名称にちなんでγガンダムという名称が与えられました。

(3)リック・ディアス
 上記プロトタイプの量産モデルです。エゥーゴ用に配備するために所属がわからないよう偽装されたと思われ、外装はかなり変更されています。また名称もクワトロの提案でγガンダムではなくリック・ディアスと名付けられました。

(4)百式の母体となったMS
 デルタガンダムのことではありません。「リック・ディアス以降の開発計画における近接・格闘戦闘用MS」(MG百式インスト)というもので、このMSの基礎フレームを開発母体とした上で、ガンダムMk-IIのムーバブルフレームのコンセプトを導入したのが百式であるとされています。
 ただし、百式自体は可変機デルタガンダムの再設計機でもあり、解釈に悩むところです。ただ基礎フレームすべてを流用したわけではないということを考えると、デルタガンダムを非可変機に再設計する際に流用したMSこそ、この近接・格闘戦闘用MSということになるのではないかと思います。

(5)エプシィガンダム
 ガンマ・デルタに続くギリシャ文字イプシロンが与えられたガンダムです。ルーツは百式の没設定に遡り、その名称を流用して小田雅弘氏がモデルグラフィックス誌上の企画で改めてデザインし、設定が作られました。ガンダリウムγをさらに強化したガンダリウムεを採用しており、核パルス推進器ブロッサムを搭載していたものの、費用が膨大化したため準生産の機会を失い、この機体の設計を流用して百式が開発されたというのが当初の設定ですが(プロジェクトZ)、その後設定が整理され、MSへの核パルス推進器搭載の実験機として研究されている機体で、そのためにガンダリウムεが開発中であるが、即戦力が求められたためガンダリウムγ製の試作機が百式に転用されたという内容に変更されました(ミッションZZ)。
 このMSは「百式に流用」されたという点で前述の近接・格闘戦闘用MSと設定がよく似ています。同一機の可能性も想定できますが、エプシィガンダム自体が「近接・格闘戦闘用」とは程遠い「核パルス推進による長距離航行を前提としたグライバインダー搭載の高機動機」というコンセプトであるため、もう少し考察が必要です。
 また、このMSは「エゥーゴ2番目のMS」「アナハイム社のG計画における2番目のガンダム」と表現されていることから、γガンダムに次いで開発されたMSということになります。ガンマの次はデルタなんですが…。

(6)Zガンダムに社内競争で敗れたコア・ブロック・システム搭載機
 一体何のことだと思われるかもしれませんが、これは旧1/144ZZガンダムのインストに記述されている、ZZガンダムのベースプランです。Zガンダムが開発される2年前にスタートした、アナハイムのコードネーム「G」と呼ばれるプロジェクトにより開発されたMSで、エゥーゴがアナハイムに依頼したかつてのガンダムを復活させるというコンセプトのもと開発されています。
 エゥーゴがZ計画以前にアナハイムにMS開発を発注していたということ、ZZガンダムのプロトタイプが2機合体であるという現在の設定との矛盾など、ぶっちゃけなかったことになっていると思われる設定なのですが、そもそも実機が完成していたとは書いていないので、そのような計画が存在していた、と考えることは可能です。
 要求性能は「7000kw以上のジェネレーター出力」と「メガ・コンデンサーを利用したビーム兵器」であったと考えると、Zガンダム以前のアナハイム製MSで言えば、GP03デンドロビウムに近いスペックが求められていたと言えます。そういうMSの企画が行われていても、不思議ではないでしょう。

(7)プロトZガンダム
 そしてもう一つZガンダム以前に開発されていたガンダムが、MSZ-006Xのナンバーを持つプロトZガンダムです。この機体は、ガンダムMk-II奪取以前より開発されており、デルタガンダムの開発失敗後に急遽機体が流用されてZガンダムの開発の礎になった、という設定のMSです。
 いつ頃から開発されていたかは定かではありませんが、3パターンの頭部を検証していたことから、次期主力機のテストヘッド的なポジションのMSであったのではないかと思います。おそらくはネモ・マラサイ以降の。


 そして、ここからが本題です。今回のキーワードは、最後のZZガンダムインストに登場した「G」というプロジェクトです。この「G」という計画コードは、先ほど挙げたばかりのエプシィガンダムの記述と共通のキーワードになってます。この2つの記述を組み合わせて、「アナハイムがガンダム開発計画以後、Zプロジェクト以前に進めていたガンダム開発プロジェクト」について考えるのが、今回の主題となります。

1.新・ガンダム開発計画
 アナハイムはリック・ディアスの開発をエゥーゴとの接触以前から始めていました(アナハイム・ジャーナル)。このことから、アナハイムは相手方が誰になろうと、新型ガンダムを開発して売り込む、という意図を持っていたと思われます。そしてそれは、ガンダム開発計画凍結によるGPシリーズの抹消からのリカバリーが前提にあったことは想像に難くありません。
 エゥーゴとしても、ティターンズに対抗するには正規軍の軍備では足りないため、新型のMSを必要としていました。そのための最初の試作機として、ガンダムクラスの性能が求められてもおかしくはありません。アナハイムもガンダムの開発を望んでいましたから、両者の思惑は合致し、最初の試作機であるプロトリックディアスが生まれます。これが、「プロジェクトG」の1号機ということになるでしょう。アナハイムにとっては、これは外見がどうであれ「γガンダム」でした。

2.第2のガンダム
 エプシィガンダムの解説にある「アナハイム社のG計画における2番目のガンダム」という言葉から、エプシィガンダムが「プロジェクトG」の2号機であったことになります。しかしこのMSは、あくまでも核パルス推進器をMSに搭載するための実験機であり、完成も0090年以降を想定していたことから、とてもエゥーゴのオーダーで開発されたものであるとは思えません。またエプシィガンダムのギリシャ文字はεであり、γの次のδではありません。にもかかわらず、このMSが2番目のMSとしてカウントされているのは何故でしょうか。
 切り口は、エプシィガンダムが核パルス推進器ブロッサムの完成を待たずして、ガンダリウムγ製の通常型MSとしてエゥーゴ用にまわされたという記述です。これは即戦力が求められたからですが、エプシィガンダムの開発が中止されたわけではありません。実機は一旦別プランにまわし、並行して長期的プランとしてブロッサムの開発を続ける、という意味であったと思われます。
 つまり、エプシィガンダムには「即戦力のため転用された実機」と「将来的に完成する予定の真エプシィ」の2種類が存在したことになるのです。だとすれば、その前者がδガンダムであり、後者がεガンダムであると考えることが可能となります。実際、転用されたエプシィは百式=δガンダムに流用されたことになっているわけですからね。
 しかし、百式は「可変機を再設計して非可変機にしたMS」です。エプシィガンダムは可変機ではありません。ここについては、後述します。この時点で言いたいのは、「プロジェクトGにおける2番目のMSは、エプシィガンダムからブロッサムを排したガンダリウムγ製のMSのことである」ということです。

3.第3のガンダム
 次に想定されていたのが、「プロジェクトG」の設定の本家大元、ZZガンダムのマスタープランとなった機体です。7000kw以上の出力と強力なビーム兵器を持つ、コアブロックシステムを発展させた合体機構を持ったMS、それはGP03のDNAを受け継ぐ艦艇クラスの戦力になり得る兵器を想定していたのだと思います。
 しかし、エゥーゴはここで新たな要求をアナハイムに行いました。それが「単体で大気圏突入可能な可変MS」です。このプランが優先され、ZZガンダムの当初のプランは一旦先送りになったと考えられます。当然、この新たなオーダーのMSは、後のZガンダムとなるMSです。
 とはいえ、この時点ではまだガンダムMk-IIがもたらされていません。最初に設計されたのは、現在ではデルタガンダムの名が与えられている、百式のベースになったMSN-001のコードを持つ機体です。本来ならば、このMSにこそ「ゼータガンダム」の名称が与えられるはずでした。γ=リックディアス、δ=エプシィガンダム、ε=真エプシィガンダムとした際の、その次に開発されるべきガンダムだったからです。だからこそ、このMSを開発する計画は、「プロジェクトG」から分化し、「プロジェクトZ」となったのだと思います。
 が、このZガンダムとなるはずだったMSN-001は、構造に欠陥が発覚し開発が中止されます。そしてエプシィベースのδガンダムに計画を統合、MSN-100百式という名称で実用化されることになった、と考えると辻褄を合わせることができます。MSN-001がデルタガンダムと呼ばれるのは、本来の名称であるゼータガンダムの名称がすでに別のMSの名となっており、他に与えるべき名称がなかったための便宜上のものだったのでしょう。
 つまり「プロジェクトG」の3番目のMSは、当初は大出力型コアブロック搭載機であったが、後からオーダーを受けた可変機の開発が優先され、「プロジェクトZ」に移行したものの開発に失敗し、最終的に百式という形で完成した、ということになります。

4.第4のガンダム
 アナハイムは、Zガンダム以前にもう1機ガンダムを開発しています。それがプロトZガンダムです。このMSがエゥーゴのオーダーにより開発されていたのか、そもそもガンダムタイプとして開発されていたのかさえ定かではありませんが、リック・ディアスでさえガンダムと言い張るのですから、Zガンダムに流用されたこのMSもガンダムタイプとしてカウントされていた可能性は高いのではないかと思います。
 実際はMSN-001の失敗により急遽実機が流用され、MSZ-006Zガンダムの開発期間の短縮に利用される形になってしまいました。これは、同じくエプシィガンダムの実機が流用され、MSN-001がMSN-100に急遽再設計されたのと似ています。台所事情が思わしくないアナハイムが急な設計変更に対応するには、既存の実験機を潰すしかなかったんでしょうね。
 この機体の当初の開発目的ははっきりしないのですが、可変機の実用化の目途が立たない場合はこの機体ベースの非可変機を主力にする想定もあったようなので(バニシングマシン)、MSN-001失敗後に非可変機の案として開発されたのかもしれません。


 というわけで、「プロジェクトG」では、「リック・ディアス」「後に百式に流用されるエプシィガンダム」「後にZガンダムに流用されるプロトZガンダム」が開発され、「後のZZガンダムになるプラン」「後のZガンダムになるプラン」が計画されており、前者が先送りになり後者が「プロジェクトZ」として独立した、と解釈することができました。結果的に「プロジェクトG」のMSはリック・ディアス以外は「プロジェクトZ」の方に流用されてしまったために、ほとんどなかったことになっているのでしょう。

 さて、最初に提示した7種のガンダムのうち、一つだけ置いてきてしまった機体があります。(4)の百式の母体となったMSです。このMSはエプシィガンダムと同じく「百式に流用された」MSでありながら、コンセプトの異なる「近接・格闘戦闘用」であったため、立ち位置が非常に難しい機体です。
 率直に考えるのであれば、「百式に流用」という点が被っている以上、このMSは「ブロッサムを排したガンダリウムγ製のエプシィガンダム」であるということになります。核パルス推進器を搭載したエプシィガンダムは、確かに長距離航行を前提としたMSですが、それを排した状態の「エゥーゴが求めた即戦力」としてのMSは、「近接・格闘戦闘用」であったと解釈すれば、一応の辻褄を合わせることができます。当然、そのMSにはグライバインダーは搭載されていないでしょう。
 つまり、当初ブロッサムを搭載することを想定して開発されたエプシィガンダムは、「近接・格闘戦闘用」のδガンダムと、当初のコンセプト通りのεガンダムに分化し、前者は百式に流用されたということなのではないかと思うのです。
 そしてこの「近接・格闘戦闘用」というコンセプトは、リック・ディアスの延長にマラサイがあったとすれば、GM系のコンセプトを引き継ぐネモに近いと言えます。実質的に、このMSは百式に流用されたと同時に、ネモのコンセプトベースになったMSと言えるのではないでしょうか。そう考えると、コミック「ZガンダムDefine」に登場するMSZ-000零式のような外見のMSであったと言えるのかもしれません。

 なお、ZZのベースとなったコアブロック搭載機ですが、Zガンダム以前のMSでコアブロックを搭載したMSとなると、永野氏による百式のベースデザインの一つ
プロト百式
 くらいしかありません。リック・ディアス、エプシィガンダム、MSN-001、百式のデザインの系譜を考えても、「プロジェクトG」自体がM・ナガノ博士による計画だった可能性はありますね。プロトZガンダムはプロジェクトZ発動後のMSの可能性が高いので、「プロジェクトG」の範疇には入っていないのかも。
 つまりM・ナガノ博士のプロジェクトGがプロジェクトZに取って代わられたため、出奔してハンブラビの開発に携わったりしていたのかも…しれません(笑)


<まとめ>
(アナハイム・ガンダム)
γ:リックディアス
δ:エプシィガンダム→百式
ε:エプシィ完成型(社内実験機)
ζ:デルタガンダム→Zガンダム

(プロジェクトG)
1号機:リックディアス(γガンダム)
2号機:エプシィガンダム(δガンダム)
3号機A案:ZZガンダム初期案
3号機B案:プロジェクトZへ移行

(プロジェクトZ)
初期案:デルタガンダム→百式
非可変実験機:プロトZガンダム
可変実験機:メタス
完成1号機:Zガンダム
完成2号機A案:ZII
完成2号機B案:ZZガンダム


 こうまとめると、一旦Zガンダムに追いやられたZZガンダムが、その後ZIIを追いやって返り咲いてるんですね。その後結局、ZIIの延長のリゼルが採用されてたりしますけど。
スポンサーサイト
コメント
コメント
非常に詳細なデータベースで読み応えがありました!

もしよかったら相互リンクお願いします m--m
2014/01/27 (月) 13:52:46 | URL | ガンプランナー #-[ 編集 ]
Sガンダムとかはどこのポジションになるんですかね?
ZZを再設計したのがSガンダムらしいですが・・・
2014/01/28 (火) 20:02:08 | URL | #-[ 編集 ]
>ガンプランナーさん
すみません、ブログの相互リンクはお断りしているんです。
申し訳ありません。

>名無しさん
SガンダムはZZガンダムの連邦向けモデルだと思っています。
エゥーゴのオーダー通りに開発されたのがZZで、正規軍向けにフラッグシップ機として開発したのがSガンダムなのかなと。
2014/02/11 (火) 15:26:26 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2014/02/26 (水) 21:12:50 | | #[ 編集 ]
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2017 がんだまぁBlog all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.