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Zガンダムの通史を文章化する:第二章(2)「戦局の迷走」
 Zガンダム中盤のシナリオは、中だるみといってもいいくらい小さな話が二転三転しながら進みます。こういうストーリーにするという確たるラインがなかったんだろうなぁとは、今になって思いますね。
 その辺をまとめると一瞬で終わってしまうので、ちょっと駆け足になります。まとめてみると、ティターンズの非道の9割がジャマイカンとバスクの暴走なんですよね。ヤザンは露骨にそのやり方に反感を持ってますし、ジェリドやレコアも仕方なく従っているように描かれています。そして唯一の例外がサラの爆弾テロ…あれの意図だけは、本当に理解できません。


第二章(2)「戦局の迷走」

 ティターンズは、権限の拡大が議会に認められ、またジオン共和国の管理していたア・バオア・クーのサイド7宙域への移動を行ったことで、法的にも戦力的にも盤石の態勢を整えつつあった。しかし一方で、ティターンズ構成員の独断行動や内紛が目立つようになってきていた。

 制圧したフォン・ブラウンをあっさり奪回されてしまったジャマイカン・ダニンガンは、その名誉挽回のため、独断でグラナダへのコロニー落としを決行。これはパプティマス・シロッコの差し金でエゥーゴに情報が流されたことで、失敗に終わった。
 このコロニー落とし作戦は、ジャマイカン指揮下のティターンズ兵士の間でも不満であったようで、一パイロットであったヤザン・ゲーブル大尉はジャマイカンの指示を無視してエゥーゴ部隊への攻撃を決行、その戦闘に巻き込ませジャマイカンを謀殺することに成功する。しかしジャマイカンを失った巡洋艦アレキサンドリアの部隊は、その後サイド2コロニーへの毒ガス注入を決行、エゥーゴによって阻止された。ヤザン大尉はこの作戦への参加も拒否しており、後に部隊を異動することになる。
 アレキサンドリアの部隊の一連の行動は、結果的にはマウアー・ファラオを始めとしたパイロットを消耗しただけであり、ティターンズ側に利をもたらすことはなかった。それどころから、これらの行動からスペースノイドを守ったエゥーゴに対し、活動の正当性を与えるきっかけとなってしまっている。
 また、ティターンズ内で対立していたジャマイカンとシロッコの関係は、結果的に功を焦った結果部下に見限られたジャマイカンの命運が尽きるという形で決着を迎えた。結果的にその争いに勝利したシロッコは、ティターンズ内での立場を強めていくことになる。

 このように、優勢となっているティターンズに統制がきかなくなっていく中で、ジオン公国軍残党であるアクシズが、地球圏へと帰還した。ティターンズの行動へのリアクションで精一杯であったエゥーゴは、攻勢に転じるためアクシズとの交渉を試みる。しかしアクシズからエゥーゴに参加していたシャア・アズナブルと、アクシズ摂政ハマーン・カーンは決裂し、交渉は不発に終わった。
 逆に、パプティマス・シロッコは独自にザビ家に忠誠を誓い、結果的にアクシズとティターンズの間で同盟関係を結ぶことに成功する。これらの功績により、シロッコは急速に立場を高めていき、実質的にバスク・オム大佐に次ぐ地位を得ることになる。

 ますます状況が悪化していくエゥーゴであったが、カラバは独自に作戦を立案し、ジャミトフ・ハイマンの滞在するキリマンジャロ基地への大規模攻撃を敢行する。エゥーゴも上空支援を行い、キリマンジャロ基地は壊滅したものの、ジャミトフは脱出に成功する。
 しかしカラバは、このジャミトフ不在のタイミングを逆に利用し、作戦中に地球に降下してきたシャアと共に、ダカールでの議会ジャックを決行。シャア自らが出自を明かし、議会にて世界中に演説を行うことで、ティターンズの非を訴えた。これにより、ティターンズの勢力拡大に疑問を持っていなかった人々にその危険性を大きく植え付けることに成功し、エゥーゴの立場は相対的に挽回されることとなった。

 この演説を受け、ティターンズは危機感を強めた。ティターンズの悪行が事実であるか否かに関わらず、疑いを持たれた時点で、状況に流されてティターンズ側についた政治家たちが離れてしまう危険性と、指揮下にあるはずの連邦正規軍が指示に従わなくなる可能性が生じたからである。
 このため、ティターンズは独自の動きで抵抗勢力を打倒し、その正当性を示す必要が生じた。サイド7で建造していたコロニーレーザー運用の準備を開始し、バスク・オムの特命で強化人間により構成されたニュータイプ部隊を結成した。そして恫喝として、サイド2に向けてコロニーレーザーの試射を決行。多数のスペースノイドを抹殺してしまった。
 さらに、コロニーレーザーはグラナダを直接攻撃すべく、移動を開始。移動の時間を稼ぐため、複数の部隊によるコロニーへの毒ガス攻撃が展開された。

 グラナダを一瞬で蒸発させることが可能であろうコロニーレーザーの脅威を前に、アナハイム会長メラニー・ヒュー・カーバインは大きな危機感を感じ、なりふり構わずアクシズとの全面協力を決定する。コロニーレーザーの脅威を感じたハマーンもこれに同調し、両者は協力してティターンズの脅威の排除を試みることになった。代償として、エゥーゴはザビ家の復興と、アクシズのサイド3への帰還を認めることになった。
 このエゥーゴとアクシズの動きに対し、ティターンズは効果的な対応を取ることができなかった。ティターンズもまたアクシズと同盟を結んでいたために、エゥーゴ側に寝返るという可能性を想定できなかったのである。このことは致命傷となって、戦局は大きく動いていくことになる。


次回 第三章(1)「野望の終焉」
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コメント
コメント
ヤザンって絶妙な立ち位置というか描かれ方の存在ですよね。
zzではともかく。
2013/07/30 (火) 22:01:02 | URL | 日本海三大ロマンチックババァ #-[ 編集 ]
悪人顔と終盤のヘンケン&カツ撃墜+エマ中破のイメージが強いですが、
実はティターンズの方では良心的で自分の信念を貫くタイプなんですよね。
好戦的だけど、卑劣な手は使わないで純粋に力でねじ伏せるのが好みなんだとは思います。
2013/08/08 (木) 21:18:52 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
権限の強化と同時に、というかそれゆえにティターンズが内包している「アンチ・スペースノイド」主義が隠しきれなくなってしまったということでしょうね。ジオンの脅威とかよりも彼らがスペースノイドに対して激しい差別意識と敵意を持っていることが明るみに出て、それが特に地球のエリート層に危機感を与えた。

新訳でジャミトフが言うところの「宇宙が砂漠化しても・・・」という言葉が象徴するように、アースノイドもスペースノイドに支えられている事がわかっているからこそティターンズを見限ったんだろうな。
2013/08/10 (土) 11:22:23 | URL | ドクトルK #-[ 編集 ]
体制はともかく、人口比では圧倒的にスペースノイドの方が多いですからね。
アクシズが帰ってきた時点でアクシズの脅威を強調しておけばもう少し立場を守れたと思うんですが、
アクシズそっちのけで月に打撃を与えることばっかり考えてたんで、そりゃ支持されないわなと思ってしまいます。
2013/08/11 (日) 14:14:42 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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