がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
グリプス戦役時代の量産機の配備状況を劇中中心に考察する
 Zガンダム以降、連邦正規軍の量産型MSが活躍するシーンというのがほとんど描かれていないこともあり、実際に地球連邦軍の量産型MSはどのような形で配備されていたのか、はっきりしない部分があります。今回は、それを劇中の描写を中心に推測してみようと思います。

○RGM-79/RMS-179
 Zガンダム劇中で最初に登場する量産機です。実は登場シーンはあまり多くなく、序盤のグリーンオアシス内での戦闘に登場した迎撃機と、ジャブロー攻略時のエゥーゴ側に配備されていた戦力以外では、登場シーンはほとんどありませんでした。
 特に、地上でのジャブロー・キリマンジャロ・ダカール戦では全く登場しなかったことを考えると、多くのGMIIは宇宙に配備されていたと推測することができます。劇中の配備のされ方で考えると、グリプスでの新造機であるRMS-179はサイド7の防衛用に、エゥーゴ配備機であるRGM-79Rはグラナダ等月基地に多く配備されていたと推測できます。一年戦争の配備機の生き残りの多くは、月に配備されたということでしょうかね。
 グリーンオアシスに配備されていた機体については、パイロットのノーマルスーツがティターンズのものではなかったことから考えると、あくまでも正規軍所属の防衛機であったと考えられます。よくRMS-179はティターンズ仕様と言われますが、実際にはそうではなかったんじゃないでしょうか。実際にティターンズ機だったのはティターンズカラーに塗られた機体だけだったとか。

 ただガンダムUCの描写まで踏まえると、RMS-179はダカールやトリントンにも配備されています。旧型機の博物館だったトリントンはともかく、首都ダカールでも防衛用として配備されているとなると、少なくとも地上ではそれなりに現役の機体であると言えます。RGM-86Rと互換性があることから、グリプス戦役以降も一定数が生産されていた可能性はありますね。過去のBクラブ誌内のネモIIIの解説ではGMIIが1万機以上生産されたとか言われてたくらいですから、この時代のもっともローコストなMSで、かつジオン系ではないという意味で、存在価値があったのかもしれません。

○RMS-106
 Zガンダムを代表する汎用量産機です。ティターンズ、連邦正規軍ともに広く使われており、ティターンズでは実質的な主力機、地上での連邦軍もこのMSか、ザク系の旧型が主に使われていました。
 連邦軍は一年戦争後、MSの増産を抑えてジオンから接収したザク系MSを多く用いていた、というのが当ブログでの持論です。そのため連邦正規軍においてザクは多く運用されており、その後継機として開発されたのがこのMSであったと言えます。連邦軍が戦後最初に開発した新規設計の量産機がこれであった、というのも、それだけジオン系MSのウェイトが高かったことの裏返しでしょう。
 劇中の印象で考えると、グリプス戦役時代の主力MSは間違いなくこのハイザックです。ただ、グリプス戦役後に残存している機体があまり確認されていないこと、ジオン共和国や民間に払い下げられていたらしい描写があることを考えると、短期間で実質的に退役していたとも考えられます。実際のところ、あくまでもザク系を運用している部隊への補充としての扱いであり、ある意味では場つなぎ的な機体だったのかもしれません。この後、GMIIはむしろ増産されている可能性があるということを考えると、なおさらです。

○RMS-117
 MS-17ガルバルディを連邦軍が改良して量産化した機体です。劇中では、ライラ率いるボスニア隊のイメージが強いですが、その後もティターンズへの配備機としてちらほら見かける機会がありました。GMIIよりは、ティターンズに好まれて配備されているような感じがします。
 設定上ルナツー製であり、実際にルナツー所属の部隊に配備されていたことを考えると、中心的な配備地域がルナツーであったことは疑いないかなと思います。ティターンズ配備機も、ルナツーから搬入されたものであると考えることができますし。

 とはいえ、文字設定で言うならもともと装甲を薄くして機動力を高めた機体であるとされています。RGM-79Lと似た設定であると考えると、どちらかというとエース部隊向きのMSであるように思えます。RGM-79Lの後継として、熟練パイロット向けに生産されたタイプであると考えた方が妥当かもしれません。

○RMS-108
 アナハイムから急遽ティターンズに供与されたMSです。そのため、当初はジェリドとカクリコンの2機のみ、その後もサラとシドレの2機と、少数ずつが配備されています。サラはその後ハイザックに乗っていることから、マラサイの補充はなかったようです。そのことから考えても、配備数はあまり多くないと考えられます。
 とはいえ、その後はティターンズ部隊内でも複数の配備が確認されていることから、最初に供与された数機のみの配備ということでもないと思われます。そもそもティターンズ側が純粋に保有しているMS(ニュータイプ研究所製ではないMS)では、試作機を除くとバーザムまでこのマラサイしかスペック的にネモ・リックディアスに匹敵する機体がありませんでしたので、それなりに需要はあったと思われます。ただアナハイム製ですし、バーザムまでの繋ぎであったと考えた方が妥当でしょうね。

 なおZガンダムフィルムブックだと、マラサイは連邦宇宙軍に制式採用されたということになっています。ただこれは、アナハイムからティターンズに直流しされたものが、後追いで連邦軍に承認されて制式コードを得たという意味なのかなと今では思っています。実際には、連邦正規軍がマラサイを運用している直接的な描写はありません。たぶん。

○RMS-154
 ティターンズが先行して配備していた(と思われる)新型量産機です。ガンダムMk-IIを参考にしているはずなのに全然ガンダムに似ていない(カトキ版除く)、それどころか既存のMSのどれにも似ていない異形のMSを、何とか他のMSと関連付けようと古今東西苦心されてきた機体ですね(笑)。
 ティターンズからすると、待望の非アナハイム製第2世代量産型MSであるということから、それ以外の要素は二の次で喜んで配備されたMSなのかなぁと思います。ただ新型機ではあるものの、目立った活躍がなく、配備が遅かったなど、実はジオンにおけるゲルググのようなMSなんじゃないかとも思えます。

 連邦正規軍にも配備されていたかは定かではありませんが、状況的に新型量産機は全てティターンズに優先配備されていたんじゃないかと思うんですよね。そう考えると、まず一般配備機はなかったと思えます。
 ただ、コミックオリジナルでしかもMS大全集にも載っていないマイナーMSなのですが、GM系との互換性を確保したバージムというMSは、RGM-87の型番を与えられて連邦正規軍に配備されたことになっています。配備例が少なすぎるということからも、どれだけ配備されたかは怪しいものがありますが。



 このように考えると、以下のような配備状況であったと考えられます。

・当初のGM系は既存の改良型RGM-79Rが月面中心に配備されているのみで、連邦の主力はむしろMS-06系。
・MS-06系の機種転換用として、RMS-106が暫定的に配備されている状況。
・ルナツーでは主にエース用として、RMS-117が配備されている。
・グリプスではGMIIの新造型がRMS-179が正規軍用に配備されているが、ティターンズは主にRMS-106を使用。
・ティターンズはマラサイの供与を受け、RMS-108として連邦軍にも承認されるも、本格配備には至らずRMS-154を待つ。
・新型機RMS-154はティターンズに優先配備され、連邦軍には後にエゥーゴを通してマイナーチェンジ版のRGM-87が配備されている(らしい)。
・その後、RGM-86Rの配備と合わせ、RMS-179の生産配備が続行していた(可能性が高い)。


 この後のMSは、軍縮の流れで開発されない雰囲気だったのですが、ジョン・バウアーとアナハイムが結託してRGM-89の採用にこぎつけ、主にロンド・ベル隊を心に配備されていくことになります。
 地上含め、0096年頃まではロンド・ベル以外の連邦軍にはあまりRGM-89の配備が確認されていないことから、独立部隊に優先配備された新型機という意味では、ある意味RMS-154に近いポジションだったのかもしれません。


 アナハイムはジオニックを吸収した企業ですから、当初はザク系推しでハイザックの制式採用を狙っていたのではないかと思います。そのためのマラサイだったのですが、結果的にはネモを通じてGMIII、ジェガンが連邦軍に制式採用されることになります。
 アナハイムがどのタイミングでどういう意図でGM系推しに切り替えたのか、というのは、これまでも多少考察していますが、まだ決定的な結論には至っていません。エゥーゴがGMII主力のGM系中心部隊であったことが一つ、連邦軍の制式採用を勝ち取るにはGM系と互換性があるMSを開発した方が良いと判断したことが一つあったと考えられますが、どれも推測にすぎない状況です。
 ティターンズとしては、当時最新の機種だったからハイザック、マラサイを使っていただけで、本命はバーザムだったのかなと思うのですが、こちらも戦略的意図が見えないのではっきりとは言えないですね。そもそもジャミトフとしては戦乱が続けば良かっただけなので、ガンガン新兵器を開発させたいだけで戦略的意図はなかったのかもしれません。ただ、アナハイム製ではないMSを制式主力機として採用させたい、というくらいの意図はあったかもしれませんね。そのためのRMS-179の新規生産であり、RMS-154の開発だったのかもしれません。結局、どっちの後継機もアナハイム製になってましたけど…。

 つまり、グリプス戦役期の量産機は、アナハイム製と非アナハイム製がしのぎを削っている状態で、エゥーゴとティターンズの戦いはその代理戦争で、勝利したのはエゥーゴでありアナハイムだったから、GMIIの延長のGMIIIと、ネモの延長のジェガンが制式採用機として配備されたと、それだけのことなのかもしれません。
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コメント
GMIIIの生産ラインがGMIIの生産ラインからすぐに転用可能なら、GMIII生産開始以降にIIが新規生産されたとは考えにくいと思います。
またダカールの守備にGMIIが就いていた件については、あの都市は議会が開かれるときだけ外から(ティターンズやエコーズのような機動力に優れる精鋭部隊が)増員されて警備が厳重になるので平時は二線級部隊が守っているという認識であれば、GMIIやアクアジムがいた理由も説明出来ると思います。

勝手な要望ですが、ジオン系MSの生産ラインの戦後についてまとめてくださったので次は「戦後残されたGMの生産ラインはどうなったのか?」もぜひ記事にして欲しいです!
2013/06/01 (土) 08:23:57 | URL | tellusmoe #wcX8p5eA[ 編集 ]
宇宙で生産した分と星一号作戦で宇宙に上げた分のジムをそのままジムⅡに改装して配備、足りないところはザクとかで補う。地球も概ねそんな感じで戦力の再配置を行ったあとでティターンズが発足、新型、特に地上向けの新戦力を優先配備させてエゥーゴ対策に使う、カラバもアナハイムから提供された戦力で対抗、どちらにもつかない連邦軍はどっちにも取り残されたと。

エゥーゴが勝利してからは逆に「地球は後回しでもいい」みたいな考えが強くなったのかも。いらなくなったものが地球に送られてくるとか。
2013/06/01 (土) 12:02:01 | URL | ドクトルK #-[ 編集 ]
>tellusmoeさん
まずGMIIIがいつ本格生産が開始されたかわからないので、それまでの間でしょうね、GMIIの生産期間は。

ダカールにはZの時点ではティターンズのアッシマーしか守りがいなかったので、それに比べるとUCのダカールは軍備がちゃんとしてたかなと思ったんですよ。
平時とはいえ首都ですから、そんなに手抜きではないかなと。

GMの生産ラインは改とかコマンドとかの関係がいまいちはっきりしないので、
どこまで掘り下げられるかわかりませんが…検討してみます。

>ドクトルKさん
逆シャア以降、あまり地上は戦場になっていませんからねぇ。
そもそもMSは宇宙用兵器なので、平時になればなるほど地上では使う機会がなくなってくるんだと思いますね。
2013/06/06 (木) 21:44:14 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
劇中の描写を正直に受け止めると、配備されている機体の世代交代が物凄いスピードで行われていますよね。
近藤版Zや漫画版AOZでも、ジムⅡはコロニーレーザー戦では殆ど確認出来ませんし。

DFやUCでジムⅡやガンキャノンディテクターが登場した事も踏まえると、世代交代で型落ちとなった機体は、拠点防衛や実戦に赴く頻度が少ない部隊に転用されていたんでしょうが、そうなると各種バーザムはどこに行ったんだろうという疑問が湧いてきます(笑
全機バージムになったとは考え辛いですし。

アッシマーは…ムンクラにいたからいいですよねw
2013/06/19 (水) 22:15:38 | URL | 達磨 #-[ 編集 ]
個人的なイメージとしては、Z~ZZまではまだ一年戦争直後の補充配備の域を出ていなくて、
本当の意味での世代交代は逆シャアからだったんだろうなと思っています。

そういう観点で言えば、バーザムはその当時緊急の戦力として必要だったから無理矢理量産して配備しただけで、
本来はまだゼク・アインのように次世代量産機のための検討用レベルを脱していなかったのかなと思っています。
なので、当時配備された分がほぼ全部であったと。
2013/07/05 (金) 21:57:40 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
はじめまして。いつも考察楽しく拝見させていただいています。

エゥーゴによるジャブロー降下作戦の件ですが、このとき防衛側の連邦軍はジムⅡを投入しています。といっても戦闘場面はなく、撃破されたあとの機体が二回ほど登場するだけでしたが。カミーユが戦闘中、呆けたように擱挫したジムⅡのコクピットが爆発するのを見守り、『あのパイロット……』と呟くよくわからない場面があります。
そんなわけで、少なくともジャブロー戦では両陣営でジムⅡが使われたと言えると思います。
2013/09/02 (月) 20:25:54 | URL | KY #-[ 編集 ]
初めまして、書き込みありがとうございます。
ジャブロー防衛戦力のなかにGMIIがいたんですね。これは気づきませんでした。
おそらく、ジャブローに残されていた機体なんでしょうね。
それがRGM-79Rなのか、RMS-179なのかが気になるところですが。
2013/09/26 (木) 19:31:12 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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