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ガンダムネタだけを語るブログです。
アニメ版機動戦士ガンダムUC episode6「宇宙と地球と」
 ようやく見ることができたので感想いきます。あまりこの辺の話をよく覚えていなくて、なんとなく見てたらそんなに違和感を感じなかったんですが、小説を読み直したら全然違う話に改変されていたことに気付きました(笑)芯になる台詞部分がほとんど原作のままだったんで、あまり気にならなかったみたいです。
 ただ、今回はちょっと改変部分が逆にわかりにくくなっちゃったかなという感想も持ちました。これまでは、悪い点は基本的に原作の問題で、アニメの改変部分はむしろ肯定的に見ていたのですが…。

 とりあえず原作との違いを確認。

<原作>
 ゼネラル・レビルがネェル・アーガマを攻撃することはない。そのため、フロンタル達がネェル・アーガマを助ける描写もない。フロンタル達はトライスターと戦うも、互いにガランシェールの自爆に巻き込まれ、陽動に引っかかる。
 ネェル・アーガマはガランシェールのクルーと共に次のポイント(L1ジャンクション)へ移動。そこでジオン共和国軍に襲撃され、ジンネマン達はそれに合わせてネェル・アーガマを制圧。フロンタルと合流し最終ポイントを聞き出すも、ミネバがお膳立てをしてネェル・アーガマのクルーが反撃を開始、戦闘中にバナージが殺されそうになるもマリーダが助けに来る。ジンネマンがマリーダを止めようとするが…

<アニメ>
 ゼネラル・レビルの攻撃からネェル・アーガマを救ったフロンタルたちは、ネェル・アーガマに同乗し最終ポイントを聞き出そうとする。しかしネェル・アーガマのクルーが袖付きとの共同戦線を拒否したため状況が緊迫化、ミネバのお膳立てでネェル・アーガマのクルーが行動を開始し、戦闘中にバナージが殺されそうになるもマリーダが助けに来る。ジンネマンがマリーダを止めようとするが…


 話をシンプルにするために、目的地を一つ省いたのとジオン共和国がらみの話を全面的にカットしたのは好印象です。小説の感想でも述べましたが、ジオン共和国絡みの描写では、福井氏の「現実の日本の情勢をそのまま作品に反映させる」という悪癖が出てしまっていて、とても違和感があるものでした。結構日本の右翼を遠まわしに揶揄しているようにも受け取れますし、アニメにはちょっとできなかったでしょうね。
 ただ一つ引っかかったのは、小説において「ネェル・アーガマとガランシェールのクルーが同乗している」という状況にフロンタルやアンジェロを加えてしまったことで、なんだかよくわからない状況になってしまったということです。小説においてフロンタルとアンジェロは一貫して「絶対に相容れない敵」として描かれているため、一時的にでも共同戦線を張ることはあり得ないと思えました。なのに一緒に行動し、結局それが嫌だから反抗するという描写になってしまったので、だったら最初から拒んでろよという印象を受けました。小説のように、フロンタル達に制圧されてしまったので反乱を起こす、という方が分かりやすかったと思います。
 この改変のせいで、ジンネマンの心境の変化もよくわからなくなっています。小説では、ネェル・アーガマに乗っているうちは行動を起こさなかったけど、ジオン共和国の攻撃というきっかけを経てジオン軍人としての行動を起こし、しばらくそれを続けるものの、マリーダの言葉で心を動かす、という展開になっていました。しかし小説では、基本的にフロンタルとアンジェロが中心に動いていたため、ジンネマンがマリーダに命令するまでほとんど行動を起こしていないことから、そこのシーンが非常に唐突に見えてしまいました。普通にフロンタル達がネェル・アーガマを制圧し、ジンネマンは上官の意図に同調するだけという展開の方が、葛藤も描きやすかったように思えますね。

 まぁ、そもそもゼネラル・レビルの攻撃からフロンタルが救う、という展開になったためにこういう話にせざるを得なかった、という側面はあるかと思います。そもそもあのタイミングでゼネラル・レビルが攻撃を仕掛けた必然が物語上にはあまりなく、ぶっちゃけMS戦を描いて新しいプラモ(リゼルディフェンサーとか)を売るためだけに追加されたシーンのような感じなので、商業的な意図をもった改変だったのかなという気がします。
 それでも、ネェル・アーガマを連れ戻すためにやってきたゼネラル・レビルを、フロンタル達が介入して追い払ってしまったという展開にした方がまだ自然だったような気がしますが…。
 まぁアニメの改変については、シナリオに矛盾をきたさないよう福井氏自身が監修しているはずですから、あそこではゼネラル・レビル側が攻撃する立場じゃないといけなかったんでしょうけどね。

 というわけで、今回の原作改変については、ちょっと納得がいかなかったのでした。

 それとは別に、原作からしてなんですが、マリーダというキャラの変化についてはちょっと違和感があるんですよね。というのも、いきなりミネバ&バナージに対して好意的になりすぎている感じがするんです。
 それまでのマリーダは、とりあえずジンネマンを全面的に信頼していて、彼のために行動しているという印象でした。バナージとの戦いで負傷し、ピスト財団に捕えられてバンシィのパイロットにさせられたものの、ジンネマンの説得もあって再調整の洗脳が解け、救出されたという展開なのですが、その後目が覚めると、バナージを全面的に信頼し、ミネバのために戦い、ジンネマンにはわがままを言うキャラになっていました。そこまでの信頼関係を構築する描写ってありましたっけ…という話です。
 アニメでは、さらにバナージの部屋に来るという描写までありました。あれはあれで面白いシーンではあるんですが、あれ、お前らそんな親しい関係だったっけみたいな印象はぬぐえませんでした。確かにパラオではかなり交流していたのですが、その後マリーダは暴走したバナージにめちゃめちゃにやられているわけで…その辺の総括もあんまりなかったんですよね。それどころか、アニメのマリーダはバナージやミネバ以上に、「自分の心のままに行動する」という信念を身につけて、2人を諭すキャラになってさえいました。あれはどこで得たものなのか…。
 ただバナージはバンシィに乗ったマリーダに必死に語りかけていましたので、それがしっかり伝わっていたからこそマリーダはバナージに心を開き、自分の心のままに行動するという意志を得たのだということに脳内補完しておくことにします。強化人間の割に、精神が安定しすぎているのが逆に謎なのですが。

 今回は全体的に、描写がカットされているのにキャラの行動やセリフは原作のままなので、なんでそうなったのかがいまいちわかりにくいシーンは多かったような気がしますね。状況の整理がついてないままキャラがそれぞれの思想をしゃべったりするので、誰がどういう意図で行動しているのかもちょっとわかりにくかったです。同じ袖付きでも、ミネバとフロンタルとジンネマンはそれぞれ考えていることが違うはずなのですが、それがばらばらに出てくるのでちょっと混乱してしまいいましたね。
 今回のエピソードは、「フロンタルを指揮官に、象徴たるミネバを据えてジンネマン達ジオン兵を統率している袖付き」という部隊が、ミネバ自身が自分の頭で考えてフロンタルから離反し、ジンネマンはミネバ側につくことを選んだマリーダを支えることを選ぶ、という転換点の話だったのですが、そこに至る過程を描くのが難しかったのかな、という印象を受けました。

 ただ、今回とても感動したのは声優の演技ですね。ネオジオンとの共同戦線を拒否するオットー艦長とか、バナージを救うマリーダとか、ハマーンばりに声を張るミネバとか、暗黒面に堕ちたリディとか、気合の入り方が尋常ではないと思いました。そういうシナリオ面のわかりにくさを吹っ飛ばす演出になっていたと思います。音楽といい、作画といい、映像作品としてガンダムシリーズ歴代最高のクオリティであることは間違いないと思います。
 このテンションが続くのであれば、最終巻はかなり期待できそうです。間がかなり空くようですので、ちょっと長めの映像を見れると思っていいのでしょうかね。その後再編集の劇場版制作決定くらいあり得ると思っているので、楽しみにしていたいと思います。

 最後は、ユニコーンVSバンシィ、バナージVSリディで盛り上がる終わり方をしたんですが、あれ、ユニコーンとバンシィの交戦はFAユニコーンが色々駆逐してアンジェロとも戦った後だったんですが…このタイミングで接敵しちゃっていいんでしょうか。というかFAユニコーンの装備では対MS戦はめちゃくちゃ不利だと思うんですが…どういう展開にしてくるんでしょうね。FAユニコーンが無双するシーンは原作でもかなりワクワクしたシーンだったので、その辺の映像展開には非常に期待しているんですが、その前にバンシィが出ちゃったんでちょっと困惑しています。まぁ、戦闘演出についてはあまり心配はしていませんが。5話、6話ともにユニコーンガンダムの戦闘シーンは少な目だったんで、最終巻でのはっちゃけには期待したいところです。


 そうそう、「足がない」赤い機体にも、とても期待しています(笑)
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