がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
サイコミュの小型化の歴史
 サイコミュの技術は、常にサイズとの戦いだったように思います。サイコミュがどのように小型化されていったかを、たどってみたいと思います。

 あ、非公式設定は無視です。MSを遠隔操作可能なガルバルディとか勘弁してください(笑)

(1)ジオン軍のサイコミュ
 サイコミュシステムを実用化させたのはジオン公国です。当初のMSVでの設定では、サイコミュの兵器への搭載は、MS、MA、中型戦闘機によって実験されていたようです。MSはMS-06Zとして、MAはMAN-03として完成していますが、戦闘機については他に設定がないので、途中で頓挫したのかもしれません(MSV-Rで出ますかね)。
 この時点でのサイコミュはかなりの大型であり、必然的にMAクラスになってしまうという欠点がありました。そのためMSとして開発されたMSN-02も、非常に大きなサイズのMSとなっています。その実験機であるMS-06Zは通常サイズですが、試験用に装備されている有線メガ粒子砲だけは、ジオングと同サイズとなっていました。
 MS-06Zについては、ロケットエンジンが大型である分稼働時間が短いという設定があるのですが、サイコミュの性能についての記述はほとんどありません。ジオングの実験機であるため、フォルムもジオングを縮小したものになっているとのことですが、サイコミュまで縮小されているかどうかは謎です。少なくとも腕部メガ粒子砲については小型化されていないことから、フルスペックであると言えますが、それをコントロールするサイコミュシステムについては、どれだけのものであったかはわかりません。サイコミュ非搭載の有線メガ粒子砲というのも存在することから、実はコンピューター挙動でメガ粒子砲の実験をしていただけで、サイコミュ自体はあまり機能していなかったのかもしれませんね。ある意味インコムの元祖だったのかも。

(2)地球連邦軍のサイコミュ
 一年戦争後、ニュータイプ研究所が設立され、MSN-02の設計図を基に連邦軍のサイコミュ研究が始まりました。連邦軍により開発された機体もまた、かなりの大型となっており、サイコミュの小型化は達成されていません。
 この時点でのサイコミュは、コンパクト化よりも「ニュータイプ能力の低い人間の能力を強制的に引き出す」という点に重点が置かれており、そのためジオンのサイコミュよりも強力な性能を有していたのではないかと思います。その結果、サイコミュ搭載機の遠隔操作や複数のビーム砲の同時使用など、ジオンの兵器では不可能だったことも実現していました。
 つまり連邦軍におけるサイコミュ研究は、その「強化」に念頭が置かれていたように思います。小型化という観点は、そもそもなかったのでしょう。

(3)アクシズのサイコミュ
 連邦軍とは別の形で発展したアクシズでのサイコミュは、「小型化」と「一般化」を目的に研究が続けられていたと言えます。「小型化」の成果として生まれたのがAMX-004キュベレイです。MAN-08クラスの機体を通常のMSサイズ(よりもだいぶ幅がありますが)までダウンサイズし、ビット自体も同様にダウンサイズに成功していました。一方で性能そのものは、一年戦争時代に比べて革新的なものはなかったように思えます。
 ダウンサイズした理由は、単純にコストダウンと言えます。サイコミュそのもののコストダウンというよりは、サイコミュを搭載した兵器全体のコストダウンですね。MSとMAであればMAの方が大型で高価でしょうから、MSに搭載できる方が経済的だったということです。量産型キュベレイが開発されているあたり、プルシリーズの量産とセットの計画だったのかなと思います。
 もう一つの目標が「一般化」、ニュータイプ能力の低い人間でも扱えるサイコミュの開発です。連邦軍が人間側がニュータイプに近づくことを研究していたのに対し、アクシズはシステム側の簡素化を研究していました。しかしこれは難航し、連邦側の技術の流入を待たなければなりませんでした。

(4)エゥーゴのサイコミュ
 エゥーゴ=アナハイムではあまりサイコミュの導入には積極的ではありませんでしたが、サイコミュの機能を削減することによる小型化は実現していました。それがバイオ・センサーです。
 ジオンの開発したサイコミュは、機体の制御から攻撃端末の遠隔操作まで大半の操作をサイコミュに頼るものでしたが、バイオ・センサーはパイロットの直接操作の補助を行うものであったように設定されています。あくまでもパイロットの操作の省略やカバーを目的としており、それのみでの操作は想定していない反面、通常サイズでの無理のない搭載が可能となっていたのだと思います。
 とはいえ、アナハイムがどうやってバイオ・センサーをMSに搭載できたのかは謎に包まれています。ニュータイプ研究所ともつながりがあった節はあるので、その辺からなんでしょうかね。まさかシロッコ経由ではないでしょうし。

(5)ネオジオンのサイコミュ
 連邦軍のサイコミュ技術が流入することで、アクシズのサイコミュ技術は更なる進化を遂げました。特に技術革新が顕著なのが、AMX-014とAMX-015の2機種でしょうか。
 AMX-014ドーベン・ウルフは、ほぼ完全に近い準サイコミュを完成させていました。パイロットへの強化は行わず、システム側のアシストでサイコミュによる遠隔誘導兵器の挙動を再現するというものですが、一説によるとバイオ・センサーが応用されているとの記述もあります。ザクIII改の演出がZガンダムのバイオ・センサー発動時に近いことなど、ネオジオン側にもバイオ・センサー的なデバイスが存在していたことは間違いないですし。ドーベン・ウルフの準サイコミュはMk-V経由であるということを考えると、オーガスタからアナハイムとネオジオンにそれぞれバイオ・センサーと準サイコミュの技術が流れたという可能性もありますね。
 AMX-015ゲーマルクは、メガコンデンサーの完成によりサイコガンダムクラスの大出力を通常のMSサイズで実現可能となった機体です。そして、サイズが通常になっているということは、サイコミュのサイズも小型化されているということですね。これは、キュベレイによるダウンサイズ技術が同時に応用されているからであると思われます。ただし、連邦軍の技術も応用されているため、キュベレイ以上に強力なサイコミュが搭載されていたと言えます。連邦とアクシズのサイコミュ技術の集大成ですね。

(6)サイコ・フレーム
 ドーベン・ウルフとゲーマルクは、それぞれ一般人用とニュータイプ用のサイコミュ搭載型MSとしては究極と言えるものでした。しかし更なる技術革新がその状況を一変させます。それが、サイコ・フレームの搭載です。
 サイコミュチップをフレームに鋳込むことにより、大型のデバイスを搭載することなく、ファンネル等の兵器を標準的なMSに搭載することが可能となりました。これにより、特注の新型系統ではなく、RX-78やMS-06の系譜である汎用機の延長のサイコミュ搭載機というものが登場しました。
 これは、要するにサイコミュシステムという独立したシステムをMSに搭載するのではなく、機体のフレーム自体をサイコミュシステムの一部にしてしまうという発想に基づいていると言えます。全身がサイコ・フレームで出来ているユニコーンガンダムは、機体自体がサイコミュそのものであるということになります。ただの化け物ですね(笑)

 しかし、このサイコ・フレームは、かなりオーパーツに近い技術であると言えます。それまで少しずつ機能を限定したりすることで実現していった小型化の系譜を、いきなりチップをフレームに鋳込むレベルまでに飛ばしてしまっているからです。サイコミュシステムそのものをチップのレベルまで小型化したわけではないと思うのですが、それにしても技術の進歩が速すぎるように思えます。
 そもそも、このサイコ・フレームは、突如シャアのネオジオンが実用化して投入したものですが、どこで開発されたかなどのルーツははっきりしていません。普通に考えればナナイのニュータイプ研究所が開発したことになると思うのですが、そのナナイのニュータイプ研究所自体の出自が謎です。
 実は「逆襲のシャア」の設定自体がやや技術レベルの側面において進みすぎているきらいがあり、例えばアームレイカーという技術は、その後∀ガンダムにおいても用いられている技術です。もちろん全く同じものではないのでしょうが、アームレイカーが実用化されている作品が「逆襲のシャア」~「UC」と「∀ガンダム」だけであるとなると、その異常さがわかります。
 そんな感じなので、「逆シャア」時代のMSの技術は実は未来人からもたらされたものだったとか言われても納得できちゃうくらいの代物のように思えますね。サイコ・フレームは搭載するだけでバイオ・センサー以上の追従性向上を狙えるみたいですし、ニュータイプ能力を向上させてサイコミュ兵器の運用効率も高めるみたいですし、「小型化」「一般化」「強化」という従来型のサイコミュの全ての目的を達成できる、あまりにも都合がよすぎる技術です。


 サイコ・フレーム以降、明確にサイコミュ系の技術として設定が出てくるものは少ないため、小型化の歴史は一応このサイコ・フレームで完成を見たとして良いのだと思います。

 経過をたどると、ジオンが開発したサイコミュが、アクシズでは小型化され、連邦ではより強化され、二つの技術が合わさることで小さく強力なサイコミュの実現が可能になったという流れと、連邦(とエゥーゴ)の技術により簡易型の一般用サイコミュの実現が可能になったという流れがあり、どちらにしろサイコフレームの完成により飛躍的な省スペースと負担軽減が実現され、劇的に進化を遂げたということなのかなと思います。
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コメント
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サイコフレームの開発に関しては公式かは不明ですが、ガンダムAで連載されていた『逆襲のシャア BEYOND THE TIME』で少し触れられてますね。
これによれば、シャアに会う前にはすでにナナイが試作段階のものを完成させていた事になっています。ただ、肝心の「いつ」「どこで」が曖昧なままですが(苦笑)

この作品内ではナナイ自身ニュータイプで連邦の捜査が入る施設で働いてた頃にシャアと会ってますので、どこかのサイコミュ研究所あたりでナナイ自らデータ収集したのかなと勝手に脳内補完しています。
2013/04/29 (月) 16:17:45 | URL | 匿名希望 #-[ 編集 ]
サイコミュのサイズってメインプロセッサとかは逆シャアのサイコフレームまではあまり小型化されてないのでは?
バイオセンサーとかインコムは機能限定版ですし同列か多少疑問です。

MS-06ZとMSN-02をみても本体側の制御装置より端末側の受信システムの小型化と低出力化が開発の肝だったのではないでしょうか。
エルメスの場合はビットの収納ゆえの機体サイズですし。
2013/04/30 (火) 05:19:10 | URL | きむらたかし #jmQZ.4eA[ 編集 ]
サイコフレームに鋳込まれているのは、あくまでも感応波を増幅させるためのコンピューターチップであって、実際に交感をおこなう親機のサイコミュとはまったくの別物と認識していますが、なにやらガンダムUCの登場以来、物凄い超技術のようなことになっちゃいましたよね(笑)。設定では御存知のようにF91にも使われているはずなんですが、こちらは妙に等閑視されている印象です。

あとアームレイカーについてですが、こちらは操作系の話しなので単純に「アームレイカーだから凄い!」という認識を私はもっていなかったのですが、これはアームレイカーでしかできない何か特別優れている点などが構造的に存在し、それもちゃんと設定されているということなんでしょうか?

「全ての操作を手元で行うことができる」というのは解り易いですが、それも当然一長一短(よく説明として見掛ける「衝撃時に手から離れやすい」とか、「指を負傷すると操作に問題がでる」など)なので、ある意味廃れるべくしてF91やVの時代には廃れた操作なのかなと認識しております。

ウッソによるシャッコーの操作とかみていると、アームレイカーでなくとも大概のことは手もとの操作で出来るみたいですしね(F91以降の操作系は上位互換なのかなと思ってます)。
2013/04/30 (火) 07:33:00 | URL | 松裕堂 #6eUroIng[ 編集 ]
木星には血塗れの巨人が居たらしいですし、その系譜かと(笑)→サイコフレーム
冗談はさておき、巨大なサイコミュをフレームそのものに分散、てのは各パーツにシステムを分散させてたAliceの影響も有りそうですね
2013/04/30 (火) 23:45:42 | URL | ナナシ #-[ 編集 ]
 なんとなくですが、強化人間には二種類あるような気がしていて。
 フォウやロザミアのように、素質あるパイロットを強化して無理やり戦闘を強制させちゃうか、ギュネイのように元から戦う意思のある者を強化するか、という。
 で、ネオ・ジオンが分裂してハマーン派とグレミー派に分かれた時に、グレミー側はプルに代表されるように戦闘強制させるタイプで、ハマーン側はマシュマーやキャラのように、意志のあるものを強化するタイプに近かった気がするのです。

 だとすると、仮説として、ナナイのニュータイプ研究所はネオ・ジオンのサイコミュ研究やってたうち、ハマーン派に入ってた連中が元になってた、という風に考えられないかなと、この記事を読んでぼんやり考えました。

 まぁ下手の考え何とやらですが。しかしナナイのニュータイプ研究所の出自なんかは、うまく探れれば面白いような気がします。
2013/05/01 (水) 05:43:39 | URL | zsphere #mgsj5vwc[ 編集 ]
>匿名希望さん
ナナイってCDAにも出てきますけど、出自がバラバラでよくわかんないんですよね。
サイコフレームの研究をしていたことは間違いないと思います。

>きむらたかしさん
MS-06Zとかを見ると端末側の方が大型のように思えんですが、
MRX-007が巨大なサイコミュパックを背負っていて小型化が困難だったっていう設定があるんで、
とりあえず本体側も大きいのだと思っています。

>松裕堂さん
UCのサイコフレームはオーラコンバーターか何かですね(笑)

アームレイカーについては、仰る通り操作性に問題があって廃れたことになっているんですが、
∀ガンダムでは採用されているので遠い未来ではその問題も解決されているのだと思います(冨野監督が気に入っていたのだとは思います)。
時代が早すぎた技術なのかなと思うのですが、そもそも逆シャアという作品自体がオーパーツ多すぎなんじゃないかと思い至ったのです。

>ナナシさん
割と真面目に逆ギガと繋げられるんじゃないかと思ってます(笑)

サイコフレーム自体はネオジオン系の技術なので、
連邦系の技術を吸収したジオン系技術者の研究によるものなのかなと思います。
ファンネルなどに使われている受信機をもっと小さくしてコクピット周りに配置してみたらどうだろうみたいな感じなのかなと。

>zsphereさん
確かに、ギュネイの系譜はフォウ・ロザミアではなくマシュマー・キャラの延長ですね。
おそらく戦闘を強制させると心身にバランスを欠いて運用が難しいので、
元々戦う意志のある人間を強化した方が早いという結論に達したのだとは思います。
その実験台がマシュマーとキャラで、完成体がギュネイなのかなと思いますね。
プルは子供なので戦闘を強制させるしかなく、それでもコントロールが難しかったので、プルツーは好戦的な性格にして使いやすくしたのかなと。
そう考えると、以降のプルクローンはプルツーベースなんでしょうね。
2013/05/02 (木) 21:38:22 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
逆ギガはミネバが木星に永住するルートですから、UCとは相容れない…と思いきや居るんですよね、ミネバには影武者が
オードリーが元影武者だとしたら、フロンタルへの接し方なんかも一味違った見方が出来そうですよね
2013/05/03 (金) 01:44:03 | URL | ナナシ #-[ 編集 ]
そうなんですよね、ミネバを巡るパラレルな話は全部影武者で解決できちゃうという(笑)

もしUCのミネバが影武者だったとしたら、ずっと演じ続けてきたミネバの役割ではなく、オードリーという一人の少女として見てくれたバナージという存在の意味は、より大きかったかもしれませんね。
2013/05/04 (土) 00:34:32 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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