がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
通常時に使わない推進器を持つMS
 MSの中には、変形機構等を搭載している際に、MS形態において使用できない推進器を持つタイプがあります。ZZガンダムなどが典型的な例で、腕にはコアトップ形態用の推進器が内蔵されていますが、MS形態においてはマニピュレーターと入れ替わるため、使用できません。また脚にもコアベース形態用の推進器が内蔵されていますが、MS形態では回転して内部に収納されています。
 このような構造は、使用しない形態での推進器や推進剤がデッドウェイトになるため、構造的には非効率的であるように思えますが、実際はどうなのかと言う話です。
 ZZの例を挙げましたが、実はRX-78のコアファイターの時点ですでにそのような事象は起きています。コアファイターは、ガンダムに合体する際には翼をたたんでコアブロックとなりますが、その際、コアファイターに搭載されている推進器は、完全にガンダムの胴体に収納される形になってしまいます。そのような構造だったために、後のGP01ではコアファイターの推進器部分がちゃんとMSのバックパックになるようにデザインされたんですが、実際に無駄な構造だったのでしょうか。

 結論から言うと、完全に無駄がないとは思えませんが、少なくともコアファイターの熱核融合炉は、ガンダムの炉としても機能しているのではないかと思います。そうでなければ、ガンダムの胸にインテークがある意味がないのではないかと思うからです。
 ガンダムの胴体はコアファイターが入るためにほとんど空洞状になっています。コクピットもコアファイター部分を使用しますし、だからこそガンダムA・Bパーツにはそれぞれバックパックや腰部などに動力炉を搭載しています。つまり胸部に炉は存在していません。胸部のインテークが何を吸気・排気するものなのかははっきり設定されていませんが、中がほとんどからっぽな以上、それはコアブロック部分につながるインテークである確率が高いのではないかと思います。
 つまり、推進器が完全に収納され使用できないとしても、そのエンジンや推進剤などはMS形態においても機能しているのではないか…と考えられるのです。

 とはいえ、例え内部構造的には生きていても、ノズル等完全に死んでいる部位があることも確かです。機能的には無駄と言えないわけではありません。
 しかし、ZZガンダムの例で考えると、一つ答えが見えます。腕にせよ、足にせよ、MS形態ではノズルは内部に収納されています。このような機構からノズルを取り去った場合、その内部はスッカスカということになります。その状態では、ほぼ外装を含めた構造で機体を支えていることになります。つまり、モノコック構造のような状態になっているということです。
 これはRX-78のコアファイターであっても、Zガンダムの胴体であっても同じことが言えます。機能的には無駄であるかもしれませんが、構造的にはそこに収納できるだけの容積の余裕があるから収納できている、という考え方ができるのです。

 このように考えると、要するに可変MSは完全なムーバブルフレーム構造ではなく、モノコック構造的な部分を持っているということになります。変形機構自体は、ムーバブルフレームあってこそのものですが、それにより空洞化した部分が増えた際、それでも機体構造を支えるために、躯体そのものを使用していると考えられるわけです。
 全身フルムーバブルフレームのMSとして、Mk-IIや百式などが挙げられますが、それらをベースとする可変MSは、本体自体はムーバブルフレーム構造で独立的に稼働できるとしても、変形した際の強度の維持には、モノコック構造的発想を用いているとすれば、このあたりに第二世代MSと第三世代MSの違いが明確に表れるのかなぁと思いました。
 つまり、モノコック/セミモノコック構造が第1世代MSとして、ムーバブルフレームを導入したのが第2世代MSとした場合、ムーバブルフレームによって与えらえた変形機構をモノコック的に支えるのが第3世代MSだということです。第2世代MSの場合、フレーム構造によって生じた構造的余裕は、ジェネレーターの強化や推進器の大型化などに費やされていると言えます。第3世代の場合、その余裕を変形機構とそれによる死重量の確保に用いているということです。それを可能としているのは、以前考察したように推進エンジンと動力エンジンを一体化させることに成功したことが一つの要因なのではないかと思います。そのことにより、第2世代MSよりもさらに構造的に余裕を生じさせることが可能となったということです。そこには、フレーム構造だけに頼らずモノコック構造で機体を支えるという発想もプラスされていたのではないでしょうか。百式ことデルタガンダムが耐えられない構造がZガンダムなら耐えられるところにも、そのあたりの違いがあるのかもしれません。

 そしてハイブリッドエンジンを複数搭載してMSにあるまじき大出力化を可能としたのが、第4世代MSということになるでしょうか。第3世代MSが持っている無駄な部分を減らしたり、あるいは機体を大型化させることでさらに構造に余裕を持たせ、その分エンジンを積んだような感じですかね。

 第2世代MS以降の機体構造に関する考察は、ある程度構造が決まっていることもあって進められることはあまりないようですが、深く掘り下げることはできるのかなと思います。可変MSの存在意義に関しては、もう少し考えてみたいところです。

 
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プラモ等では一枚板で済ませられる厚みでも実際20m級の機体となると数10㎝~1m程度の厚みになるので、底に外装のみならずフレーム(内装機器等)を仕込むことができます。ZZの手足は通常より厚みがありますし。Zガンダムの開発時にムーバブルフレームとブロックビルドアップを融合させる手法が誕生してますので、フレームと内装機器、装甲等をユニット化できれば、配置的に推進器が内部にあっても稼働には支障がないことになります。第2世代MSは人体を模した単一のフレームで支えていましたが、第3世代以降はフレームそのものがユニット化され、変形時に分離・再結合する構造が取り入れられていると考えると、主ジェネレータを分散配置したり推進器を入れ替えたりと機体設計の自由度が高まり、第4世代機のような各種機器の高密度実装も可能になるのではないでしょうか。
2013/03/18 (月) 23:21:59 | URL | アネモネ #qaL3f.MM[ 編集 ]
>数10㎝~1m程度の厚み
これは手足の幅を指しての指摘なのでしょうか、装甲の厚みを指しているのでしょうか。1mの厚みは100分の1のガンプラで1cmに相当しますが…。

ノズル・ジェネレーターのブロックを外から支える内骨格と外装があると考えると技術的に可能だったとしても骨粗鬆症的スカスカなイメージで実用性に乏しい印象があります。私も完全変形ZZのプラモを作った経験があるので、今回の記事にあるような部分的モノコック構造採用の方がイメージしやすいですね。

劇中でも出力四分の一のリゲルグにビームサーベルの鍔迫り合いで押される場面があります。直前のダブルビームライフル連射が響いているのですがフレームが複雑化し過ぎて駆動力が不安定になりやすい事が窺えました。この辺りの信頼性の高い旧技術と実用性に不安がある新技術の比較は面白い。
2013/03/19 (火) 15:13:30 | URL | 巨炎 #mQop/nM.[ 編集 ]
個人的に反論を受けているように思われましたので、一応。
↑の方

>上段
実際にプラモデルをお持ちでしたら、各部の寸法を測ってみると良いと思います。

>中段
骨格や周辺機器の高密度化の可能性を指摘しているのであって、骨密度の低下を述べているのではありません。フィクションの世界観故「実機」は存在しませんが、プラモデルはあくまでプラモデルとお考えになった方が良いでしょう。

>下段
どうもMSの構造の話から特定の機体の揶揄へと焦点を移されているように思えるのですが。
運動エネルギーは質量と速度の二乗に依存します。ご指摘の場面は加速の付いたリゲルグの斬撃をZZガンダムが静止に近い状態で止めるものです。つまり推進器と腕の駆動のみで速度差を相殺しているのですから、寧ろそのフレーム強度と駆動力の高さを示す場面と言えるでしょう。

自分は管理人様の書かれた記事が、MSの多機能化の一因として内部構造の高効率化を挙げているように思われましたので、それに包括される一つの可能性としてフレームと周辺機器のユニット化を述べたに過ぎません。特定の機体の性能云々とは論点が異なります。
2013/03/20 (水) 15:53:14 | URL | アネモネ #qaL3f.MM[ 編集 ]
>アネモネさん
フレームだけでは絶対支えられないということはないでしょうし、なんでも外骨格になっているとも思いませんので、仰るような可能性もあるかと思います。
自分としては、フルムーバブルフレームのMSって実はそんなにないんじゃないか、という可能性を示唆してみたところですね。

>巨炎さん
ZZって1対1戦闘は実はそんなに得意じゃないと思うんですよね。
元々想定されていないというのもあるでしょうし、その辺も大きかったのかなと思います。
個人的には、よくあれを砂漠で運用できたなと思います(笑)
2013/03/20 (水) 22:55:18 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
はじめまして、かな?
偶然たどり着いたので多少時間差になりますが、気になった所にコメント入れて行きます。


ZZのムーバブルフレームについて

ZZの腕部、肘から手首の白色塗装部分はフレーム(強度部材)で装甲は青と赤色の部分だけと考えても良いのでは?
フレームの間にジェネレータがあって、推進器とマニピュレータ装備品へのパワー供給を変形によって切り替えている構造と考えて、デッドウェイトはノズルかマニピュレータのみ。
装甲はフレーム強度への依存と、被弾可能性の高い部分のカバーに割り切って白色部分以外の外装で軽量化した設計とすれば、百式からの設計理論の延長ともとれます。
脚部膝下も同様の構造で、純粋な装甲は脛前面と脹ら脛の膨らみだけかもしれません。

というかムーバブルフレームって人形に拘束されない機体設計を可能にできるから、可変機に採用されているのだし、骨格=中心に在るものという固定観念にとらわれなくても良いのでは?


別にモノコック構造とフレーム構造は完全に分化しなくても構わないし、部分的にフレーム構造にモノコック的構造が混じる事をあげつらうような考証は無意味かなぁ、なんて考えてみたり。
2013/04/28 (日) 12:11:39 | URL | きむらたかし #jmQZ.4eA[ 編集 ]
コメントありがとうございます。

一応文字設定上のムーバブル・フレームの定義が、一次装甲と完全に分離していることであるようなので、
露出している白い塗装部分がフレームであるという考え方にはちょっと思い至りませんでした。
百式みたいに露出している部分が、単に白く塗装されているだけと考えれば、
そういう解釈もできますね。

どうもガンダムの文字設定内で、ムーバブルフレーム採用MSは全身に採用されているかのような書き方をされることが多いので、
そうじゃないんじゃないのと言ってみた次第です。
実際のところどこまでがフレームでどこまでがモノコックなのかという外見上の設定ははっきりしていませんし、ガンプラだとモノコック構造であるはずのMSも全身フレーム構造なんで、
妥当な結論を見出しにくいのが悩ましいところではあります。
2013/04/29 (月) 10:39:54 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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