がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
何故ZIIはリゼルとして量産されたのか
 RGZ-95リゼルは、外観、変形機構から考えて明らかにMSZ-008ZIIの直系の後継機と言える機体です。しかし、ZIIはZZガンダムの開発が優先されたことにより、開発計画が破棄された機体でもあります。代わりに、カラバのZプラスを宇宙にも対応できるように改修する事で対応していました。
 普通に考えれば、その後にZ系の量産機を開発するということであれば、配備実績があり生産ノウハウもあるZプラスの延長上で開発した方が筋ではないかと思います。一度廃案になった機体の後継機が開発され、しかも他の実績がある機体を差し置いて軍に制式採用されたのは一体何故なのか、そのあたりを考察してみたいと思います。

 まー、その、版権的なところは置いといて(笑)

 まず、Z系の量産の最大のネックとなるのはコストです。リ・ガズィもコストが問題となって量産化されることはありませんでした。そもそもZガンダム系のムーバブルフレームは、「堅牢でコピーが容易」という特性があります(富野監督の小説から反映された設定なので一応由緒正しいものと言えるでしょう)。しかしコストは高いのです。コピーが容易であっても、コピーのために必要な部材のコストが半端ないのだと思いますが、とにかく連邦軍が制式機として採用するにはコストが高すぎるのだと思います。

 だとすれば、Zプラスはリゼルのポジションにはなり得ないことになります。Zプラスは基本的にはZガンダムのフレーム構造をそのまま踏襲しています(リ・ガズィもそういうことになっています)。そのため、いくらコストダウンを行ったとしても、連邦正規軍が求めるレベルに達する見込みはあまりないと言えます。そもそも根本的に高価なフレーム構造を使っているからです。

 では、ZIIならコストは下げられるのか、という話になります。メタスの構造を流用しているのでなんとなくZ直系よりはコストが安そうではありますが、プラモの構造などを見る限り上半身の変形機構はあまりZと変わりません。下半身の変形機構が違うだけで、そんなにコストが違うものなのでしょうか。

 そこで、そもそも何故Z直系フレームは高いのか、というところから考えてみます。ZII系との違いが下半身にあるのだとしたら、そこにコストがかさむ理由があるはずです。
 そこで思い当たるのが、Z系は両脚にメインジェネレーターを搭載しているということです。これは変形機構を上半身に組み込んだ結果、ジェネレーターを搭載するスペースがないためのある意味苦肉の策なのですが、腰部のジェネレーターと合わせ、下半身のみで機体の全エネルギーを支えているという設定なのです。
 それに対し、ZIIは両脚だけでなく背部にもジェネレーターを搭載しているという設定です。変形した際は脚と背部ユニットが直結するため、より高い出力のビームを撃てるという記述があります。つまり、とにかく機体のエネルギーは上半身と下半身の両方から供給されていると言えます。

 ということは、Z系フレームのコストの高さは、構造上というよりは動力系統の部分にあるのではないか…と考えられます。要するに、脚部の核融合炉に主動力と主推力の両方を依存しているという設計が既存の量産機にない独特な構造であるが故に、その部分のコストダウンが困難なのではないでしょうか。
 その点、ZII系は背部にも分散配置しているため、脚部エンジンへの依存度がZほど高くありません。ジェネレーター出力に大差がないとしても、一つ一つのエンジンの出力はZIIの方が低くて済む=低コストのものに替えやすい、ということなのかなと。

 つまり、Z系フレームは「堅牢でコピーが容易」だけど、「専用エンジンがめちゃくちゃ高価」なんだってところでいかがでしょうか。

 そう考えると、Z計画で開発された可変機の中で、本格的な量産化に向いている機体はZIIくらいしかなかった…ということなのだと思います。ただ一回廃案になった機体だから、復活させるのに時間がかかってシャアの反乱には間に合わなかった(から代わりに作られたのがリ・ガズィ)というところでしょうか。
 そもそもZIIが廃案になったのはどちらかというと財政上の都合で、性能的な問題ではありませんでした。そのことを考えると、アナハイムがようやくたどり着いた生産レベルの可変MSとして、どうしても世に送り出したいものであったのかもしれません。
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コメント
コメント
Ζは量産型Ζ、ΖⅡ、Ζプラス、リガズィ、リゼルと量産プランが出来ては消えた因果な系列ですね。
Ζプラス辺りはΖ開発の時にふるい落とされたパーツがかなり使われたんじゃないかなあ、などと妄想してしまいます
2012/10/17 (水) 22:18:05 | URL | #-[ 編集 ]
変形させるということとそれに大気圏突入に耐えられる構造ということでも相当剛性の強いフレームだけに高価なシロモノだったんでしょうね。

なんとかZの機能を整理していくつかの量産プランを提出したんでしょうけど機能を削った分、特定の用途以外はイマイチなものばかりになったんでしょうね。
2012/10/19 (金) 17:58:17 | URL | ドクトルK #-[ 編集 ]
わざわざ一度廃案になったΖIIやデルタガンダムのプランまで持ち出してくるあたり、意地でも量産可変機を作りたいようにも思えてきますね。
技術の蓄積と成果として、かつてのΖガンダムの性能を量産機で再現するのが目標だったとか。
2012/10/19 (金) 22:42:18 | URL | 匿名希望 #-[ 編集 ]
Zは実験的な変形機構?
ダメージコントロールを考えると全動力部が足に集中するのは
避けたいですよね、コクピットのある胸部以外に両足も弱点となり
関節機構があるため装甲化に限界があり防御に不安が残ります。
デルタ百式系列とZ系列の違いの一つには足の装甲の有無もありましたね。
Z系列にとっては脚部はそれだけ重要部分になるんでしょう。
脚部の主エンジンは装甲強化と合わせて重量増、重心変化につながるため
運用面では守備範囲はなるべくコックピットのある胸部だけ、
重心配置は今までのMSと同じままがいいパイロット側と
格闘戦や歩行 AMBACで嫌でも消耗する脚部はなるべく単純で
高価でデリケートな動力部の整備は簡便にしたいメカニック側
にとって扱いづらい機体となるんでしょうかね?
これがZ系列はピーキーで扱いづらくコストのかかる機体の理由
かな?
またカミーユのアイディアを早期完成のため強引に採用して
プロトタイプZ部品やデルタガンダムの変形機構を使用して
設計したのことにも無理があったのかと…
ZⅡやZZやSガンの変形を見るとどうも前後の長さは
短くしたいみたいですしよく考えるとアッシマーやギャプラン
ハンブラビにガブスレイ、ガザやバウなど他の可変機は
機体正面を薄くかつ前後の長さは縮めていたり分割してますね。
Z系列は変形後の上面の投影面積の変化が少ないのでは?
しかも肝心の脚部がフライングアーマーからはみ出てしまってます
そういう可変機としてまだ未熟な部分もあったのかもしれません。
しかしそうするとデルタカイ生産の意味不明さがでてきますが…?
(アイツは何のために生産されてデルタやZ系列と何が違うんだ…?
しかもデルタガンダムの変形+脚部にジェネレータ=Zガンダム 
とするならデルタのジェネレータはどこについてるんだろう?)
2012/10/19 (金) 23:26:44 | URL | 化石 #mQop/nM.[ 編集 ]
>名無しさん
ZもRX-78同様、余剰パーツ的なものは多かったかもしれませんね。
複数の量産検討機があるのは、それだけ部品があった証拠なのかもしれません。

>ドクトルKさん
確かにZは機能を制限するとコストパフォーマンスに見合わなくなるんだろうなと思います。
大気圏突入と重力下飛行を切って、代わりにSFSとしてのペイロードを獲得したのがZII系だったんでしょうかねぇ。

>匿名希望さん
予算を投じた分、回収しなければならないというのがアナハイム側にあったのかなという気もします。
Zプロジェクトに投じた資金は、ジェガン採用だけでは返ってこなかったのかも…。

>化石さん
確かにZは投影面積の変化が少ないですし、脚部はフライングアーマーに収まってないんですよね。
重力下で揚力を得るならともかく、宇宙で運用するには最適ではなかったのかもしれません。

デルタとゼータの違いは出力系まで脚部に依存できるかどうかなんじゃないかと思います。
デルタの脚部には推進エンジンしか搭載していないから、あれでいいんじゃないかなと。

デルタカイはデルタプラスを流用したただのサイコミュ実験機で、変形に大きな意味はないのかなと思ってます。
2012/10/20 (土) 15:45:24 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
以前のエントリーを見ると、Ζガンダムには両足と腰にジェネレーターが有ると拝見しました。ΖやΖプラスが高コストになってしまう理由として、可変システム上胸を開く必要があり、ジェネレーターを胸部に配置できなかった、リガズィが量産計画に乗り、そして計画が破棄されたのは胸部へのジェネレーター搭載が上手く行かなかったからかなぁ、などと考えてしまいます
2012/10/20 (土) 17:00:43 | URL | #-[ 編集 ]
リ・ガズィは胸部にジェネレーターを搭載していてもおかしくない構造ではありますね。
その分変形機構を捨てたんですが、それでたいしたコスト削減にはならなかったってところですかね。
2012/10/26 (金) 19:34:29 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
見ていて思い出したのだけれど
俺はかっこいいならなんだっていいんだよ!って人間なんで、こういう考察も「ふむふむ、そうなんだー」って感じなんですが、ひとつ疑問が。

リ・ガズィの存在ってなんだったんでしょう?がんだまぁさん(今はルロイさん?)の考察でゲタ(あ、SFSのことですよ)の有用性はあるって話だったんですよね。リガズィって使い捨て変形だったわけだから、戦闘エリアに突っ込んで変形→MSになったら、ただのMSですよね。これってジェガンがゲタ乗って突っ込んで乗り捨て→MSとして戦闘と変わってないような……。むしろ下手に変形機能あるせいでコスト高いし、変形するたんびに専用の変形部品使うわけですし。

あいつは本当にZの子孫なのか?という疑問と、わざわざそうまでして変形にこだわる必要はあったのか?という疑問がわいてしまいました。
2013/04/23 (火) 19:35:07 | URL | ヒビキ #-[ 編集 ]
BWSの必要性は今までも何度か考えてきたんですが、
今のところSFSが戦場までの移動手段であるのに対し、
BWSはもともとパージを前提としていない(あくまでも緊急回避用)装備なのかなと思います。

可変MSは状況に応じて自由に変形できるのが強みですが、
その形態を出撃時に固定して、以後その形態での運用しかその時の戦闘では想定していない点が違うのかなと。
言わば、ハイメガ装備型ウェイブライダーのみの運用に特化したのがBWSであるのかなと思っています。

ところで自分はもともとルロイというHNで最初からこのブログを運営していまして、
がんだまぁBlogというのはこのサイトそのものの名称です(汗)
2013/04/29 (月) 10:34:03 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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