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空白のアナハイム・ガンダム
 アナハイム製のガンダムは、ガンマガンダム=リック・ディアスを始点にギリシャ文字のコードが与えられていた、という設定になっています。明確に形になったのは「ガンダム・センチネル」ですが、元々のアニメのZガンダムの企画段階から存在する設定でもあります。
 しかし、実際にその存在が明確になっているのは、γ=リック・ディアス、δ=百式、ζ=Zガンダム、Θ=ZZガンダム、ι=Sガンダム、ν=νガンダム、ξ=Ξガンダムくらいです。センチネルにこそ文字設定は存在しますが、ε・η・κ・λ・μの文字を持つガンダムは、具体的な実態が明らかではありません。

 これらの不明確なギリシャ文字ガンダムが、何故表に出てこなかったのか、一つの仮説に思い当たりました。

 εのコードを持つエプシィガンダムは、富野監督による没設定→小田雅弘氏による新設定→モデルグラフィックス別冊による設定整理という流れを経たもので、MS用核パルス推進器「ブロッサム」の実験機だったとされているものです。しかしそのブロッサムを排除した本体を流用して開発されたのが百式であるとも設定されています。
 これはつまり、エプシィガンダムのプランは廃止され、変形機構の組み込みに失敗した百式=デルタガンダムとプランが統合されたということが言えるのではないかと思ったのです。
 この設定は、プロトZガンダムとZガンダムの関係に似ています。デルタガンダムの変形機構がMk-IIのフレームやカミーユのアイデアなどが手に入ったことで昇華され、その機体を短期間で完成させるためにプロトZガンダムの実機を流用したことになっています。同じように、デルタガンダムを非変形の百式に再設計する過程で、エプシィガンダムの実機を流用したと考える事が出来ます。
 つまり、δのプランとεのプランは統合され、結果的に生まれたのが百式だったとみなすことができるのです。

 そのように考えると、MSA-007ネロの設定についても思い当たる点があります。このMSは、MSA-0011Sガンダム(ιガンダム)の下半身と、MSA-0012λガンダムの上半身をベースに開発された機体です。この設定も、λガンダムとιガンダムのプランが統合された結果生まれたMSと解釈できないでしょうか。
 そもそもSガンダムは、開発理由が「究極のガンダムをつくる」以外に明確でなく、当時のアナハイムの事情を考えると、ZZガンダムがMSZ-009からMSZ-010に設計変更される過程で生じた、3機合体式MSの別プランと考えられなくもありません。そうだとすれば、ZZガンダムが完成した時点である意味用済みであるとも言えます。同じように考えると、λガンダムも2機合体式のサイコミュ搭載型ガンダムであるという設定から、ナンバリングは前後するもののMSZ-009の対抗プランあるいは派生機であったと考える事もできます。
 ι、λの両機が、Θ=ZZガンダムの予備案であり、ZZの完成の目処が立ったによってプランが統合され、スタンダードなMSのネロを開発するプランに変更されたとすれば、Sガンダムとネロが同時にグリプス戦役直後の時点で実戦配備されていたとしてもおかしくないと言えるのではないでしょうか。

 同じように考えると、ηガンダムについても一つ手がかりがあります。ηガンダムは、小田雅弘氏が独自にデザインした可変MSである、Zレイピアのことを指しますが、これは「カラバのMSK-006を相当に意識していると思われる」という解説がついています。これはおそらく、モデルグラフィックスオリジナルのZ系列として、あさのまさひこ氏とカトキ氏により作られたZプラスに対するもう一つのZ系という意味での解説文なのかなと思うのですが、設定的に考えた場合、重力下用のZプラスとフライングアーマーが第1種装備のZレイピアはコンセプト的に被っていません。もしZレイピアがZプラスを意識して開発されたのであるとすれば、それは大気圏突入が可能なZプラスC1型を指すはずです。
 一方ZプラスC1型は、ZIIが廃案になったことによる代案であることがガンダムマガジンで明言されています。そのことを踏まえて考えると、Zレイピアもまた、ZプラスとともにZIIの後釜を狙った機体であったのではないかと解釈する事が出来ます。実際に採用されたのがZプラスだったわけですから、Zレイピアは競作に敗れたと言え、結果的にηガンダムはζガンダムに統合されたということになります。

 以上のことから、イプシロンはデルタと、エータはゼータと、ラムダはイオタとプランが統合されたから、表に出てくることがなかったのだと推測できるのです。これをビジュアルで表すと以下のようになります(画像サイズ大きいので注意)
アナハイムガンダム


 ちなみに、μガンダムはRX-90という形式番号から、ジェガンやリ・ガズィ、デルタプラスと同時期に開発されたと考えられます。おそらくはジョン・バウアーとアナハイムによる連邦軍の次期主力MS開発計画の一環だったのではないでしょうか。サイコフレーム実験機というのはネオジオンからサイコフレームがもたらされてから実機が流用されたことによるものであって、0090年時点で考えるのであれば、単純にジェガンの次のMSのための次世代試験機だったと考えるのが妥当なところかなと思います。


(追記)
 表からは意図的にMSA-014シグマガンダムを抜きました。他のMSと統合されたようにも思えず、そもそも当時モデルグラフィックスのライバルだったホビージャパン側のオリジナル設定だったりして色々非公式設定が多いので、今回は考察に含める必要がないと判断しました。
 ただ2機合体式のガンダムという意味では、MSZ-009やMSA-0012と共通するので、開発時期を考えても同時進行で複数の2機合体式ガンダムが開発されていたのかもしれません。MSA-0012とは形式番号と与えられているギリシャ文字コードの順番が逆なのが非常にネックなのですが。
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コメント
コメント
μガンダムとνガンダム
逆襲のシャアのときにνガンダムの建造開始から完成までの驚異的なスピードはμガンダムの実機を流用したのもあるんですかね?
アナハイムは他にも百式やΖガンダムのときのように素早い開発そして配備のために前段階の試作機や実験機の部品の多くを流用する変な癖があるのかな? それで動くあたりかなり部品が共通規格化されているんでしょう。 百式やネロなど開発が行き詰ったりお払い箱になったプラン同士を無理に統合して作った感もありますが… 
2012/09/25 (火) 02:04:49 | URL | 化石 #-[ 編集 ]
機体の使いまわしは経費節減って意味もあると思いますよ。
MS建造費用はいくらかかるかはわかりませんが、民間企業である以上は利益出す必要もあるので、流用ができそうなものは新規開発するよりははるかに安上がりになりますね。
2012/09/26 (水) 05:34:21 | URL | 匿名希望 #-[ 編集 ]
そういえばバイアランカスタムが予想的中でHGUCで発売されますね。Ξやペーネロペーの『可変やフライトシステムに頼らない高機動飛行』の雛形かな?などと妄想してしまいます
2012/09/28 (金) 19:19:50 | URL | #-[ 編集 ]
>化石さん
μガンダム流用はあり得ますね。それまでのアナハイムのガンダムを見ると同じ事をやってそうです。
たぶんアナハイムは独自に各チームにMSを設計させて、その中からブラッシュアップしてエゥーゴ用に完成させて配備するってのをやってるんじゃないですかね。
当時のMSデザインのやり方そのままの背景だったとか…。

>匿名希望さん
経費節減はまずあるでしょうね。
アナハイムの当時の状況的に、発注を受けてから開発するほどの案件が少なかったので、
まずとにかく作らせてあとで費用を回収するという考え方だったのかなと思います。

>名無しさん
アニメのガンダムは確実にプラモのCMですから、そこで活躍したMSはプラモ化すると思っていたのです。音沙汰なかったんで外したかなと思っていたんですが(笑)
単独飛行できるMSの研究自体は、一年戦争当時からずっと続いていたんだろうなとは思いますね。
2012/10/06 (土) 17:30:20 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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