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キリマンジャロ基地とアフリカ戦線
 キリマンジャロ基地は、一年戦争の際はジオンにおけるアフリカの拠点であり、戦後は連邦軍の拠点のひとつとなっていた場所です。拠点番号が与えられ、MSの開発も行われていたようですが、カラバの大空爆により壊滅し、残存施設が一時的にネオジオンに制圧された場所でもあります。

 一方で、アフリカには民族解放戦線が残っており、ジオン残党と合流して活動を行っていたことが「ガンダムZZ」で明らかにされました。これらの活動は、ネオジオンの地球降下により活発化しましたが、それにもまして、キリマンジャロ基地が壊滅していたことによる連邦軍のアフリカ方面での戦力低下が、活動活発化やネオジオンのダカール侵攻に大きな影響を与えたようにも思えます。

 このあたりから、キリマンジャロ基地がアフリカ戦線においてどのような位置づけであったのか、少し考えてみたいと思います。

 キリマンジャロ基地は、実は一年戦争中には設定がほとんど登場していません。少なくとも、Zガンダム放映以前の設定には存在しませんでした。しかし書籍「一年戦争全史」では、ジオンが制圧した地域として表記されています。「ギレンの野望」でも第三次地球降下作戦の標的になっているため、ジオンの制圧圏のイメージですが、MSV当時の第三次降下作戦の目標は東南アジアとオーストラリアであり、アフリカへは外人部隊を中心とした部隊が降下して侵攻しています。
 そのため、キリマンジャロ基地が本当に一年戦争時にジオンの制圧エリアだったか、というのは不明確なのですが(そもそもZ時代にあった「キリマンジャロ基地」の施設が一年戦争時から存在していたかもわからない)、少なくとも終戦時には連邦軍の制圧圏であったことは間違いありません。終戦時、アフリカ大陸でジオンの勢力圏だったのは北端部のわずかな地域だけということになっているからです。

 キリマンジャロ基地は、その名のとおりアフリカ最高峰の山に作られた基地です。打ち上げ施設があったことや、その標高の高さを考えると、空軍・宇宙軍基地としての側面が強かったのだと思います。ゆえに、アフリカ大陸の制空権を支配するにあたり最も重要な拠点であったと考えられます。
 そう考えると、一年戦争時からこの基地があったとすれば、かなり重要な拠点であったことになります。しかし、アフリカ大陸でキャリフォルニアベースのような攻防が見られていない事を考えると、キリマンジャロの山腹に基地が設営されたのは一年戦争後であったと考えた方が自然かもしれません。

 もしかすると、キリマンジャロ基地は連邦首都ダカールを防衛するための最大の拠点でもあったのかもしれません(ちょっと遠いですが)。実際に、カラバはキリマンジャロを攻め落としてからダカールの議会を制圧しています。追撃したティターンズの部隊も、キリマンジャロからメロゥドで追撃していたようです。ここが陥落していたから、ハマーンも比較的楽にダカールを占拠できたとも考えられます。

 ところで、一年戦争時点での連邦首都がダカールであったという設定はおそらくありません(よね?)。ガンダムUCだとローナン・マーセナスが若い頃にダカールへの遷都を推進したことになっているのですが、それが一年戦争の前か後かは明示されていません。
 ただ、そもそもダカールが首都であったのであれば、ジオン軍の最終制圧目標はダカールであったはずです。それがジャブローを目標としていたことを考えると、一年戦争時に連邦の首都は存在していなかった(すでに壊滅して首都機能を喪失してしまっていた?)ということになるのではないかと思います。
小説6巻にしっかりダカールへの遷都は「戦後になってからの話」と書いてありました。また一年戦争前の連邦政府本部はニューヤークであったとデータコレクション・一年戦争編2に記載されてありました。
 ダカールへの遷都が一年戦争後であれば、それに合わせてキリマンジャロに基地が設置されたとも考える事が出来ます。このあたり、どこかの資料に記述があるかもしれませんが。

 一方で、アフリカに残ったジオン残党は終戦後半年ほどの抵抗を続け、以後もゲリラ化していったことになっています。一部は現地の民族解放戦線と合流することで生き長らえ、細々と抵抗活動を続けていました。
 アフリカでジオン残党軍が多く残ったのは、鉱山資源が多く(キンバライトのように)活動を続ける下地があったこと、現地の人間に民族解放戦線のような反連邦派が多く、ジオンを支援する人々が多かったことが挙げられるかと思います。
 それに対し、連邦軍はキリマンジャロ基地を中心に鎮圧と監視を行っていたと考えられます。制空権を抑えており、かつ簡単に陸上から攻め込めない場所に拠点を置く事で、残党軍には攻めにくい環境であったでしょう。
 それでも、アフリカのジオン残党は時に連邦軍の基地を急襲して物資を奪うなどして、独自のMSを改修し連邦軍の量産型MSに負けない性能を維持していました。当然裏で支援している存在もあったでしょう。このあたりはネオジオンがわざと生き残らされていたのと同じように、微妙なパワーバランスがあったのかもしれません。

 しかし、キリマンジャロ基地はガルダ級を得たカラバの高高度からの爆撃により壊滅します。これはカラバとエゥーゴが反撃に転じるスタートでしたが、アフリカのジオン残党にとっても大きな出来事であったのではないかと思います。
 ティターンズの壊滅もあって対ジオン残党の抑止力は大幅にダウンし、活動を活発化させるチャンスとなります。しかも、地球圏にはアクシズが帰還しており、宇宙の残党軍とも合流するチャンスが生まれました。少しでも戦力が欲しいアクシズにとっても、地球の残党軍回収は必要だったと考えられます。
 そう考えると、アクシズの地球降下は、単にダカールを制圧するためだけではなく、アフリカの残党軍回収も念頭に置かれていたものであったのかもしれません。アフリカの残党軍が一斉に蜂起し、宇宙からもアクシズ軍が降下してくるとなれば、アフリカの連邦軍としても止めるには甚大な犠牲が必要となるように思えます。ましてやそこには首都ダカールがあるとなると、連邦政府があっさり降伏してもおかしくはないでしょう。
 アクシズとしては、サイド3への帰還とザビ家の復権が認められればそれでいいので、条件を満たせば残党軍を回収し宇宙に戻る、と連邦にもちかければ、明日の安全くらいしか見えなそうな政府の官僚たちはそれをOKとするんじゃないかなと思います。宇宙にジオンが復活することよりも、地球のジオンがいなくなることを優先したというわけです。

 近藤コミックをはじめとするいくつかの非公式作品によると、その後もネオジオン残党が一定数地上に残ったりしていたようですが、ガンダムUCでネオジオン系のMSもジオン残党に含まれていたことを考えると、あながち非公式の独自設定というだけでもなさそうです。アフリカのジオン軍は完全撤退したのではなく、一部は残されていたんでしょうね。まぁ、アクシズへの合流を拒否する部隊とかもいたかもしれませんし。

 このように考えると、一番残党軍(反連邦派)の多いアフリカという地域に首都を置いたのは失敗だったように思えます。ダカールに首都が置かれたのは、砂漠化する地球の現実から目を背けないため、という意図がありました。この考え方が、連邦を苦しめジオン残党に有利に働いてしまったのですから、善意に基づく理念が正しい結果に結びつくとは限らないということを示してしまっていると言えるでしょうか。そもそも地球環境保全の考え方はジオニズムにも関わりのあるものですから、ダイクン系のジオンシンパの活動の結果とも言えるのかもしれませんが、そうなると連邦・ダイクン派・ザビ派の三つ巴の戦いの犠牲になったのがアフリカという地域であるとも考える事が出来ます。これはそのままティターンズ・エゥーゴ・アクシズの派閥とも一致します。そういう意味では、アフリカという地域はかなりグリプス戦役の時代を象徴する場所だったのかもしれません。

 ところで、連邦の首都って一年戦争前はどこにあったんでしょうね。北米あたりにあって、最初のコロニー落としで壊滅しちゃったんでしょうか。軍事拠点であるジャブローを潰すつもりが、間違えて首都を潰してしまったとか…。
 このへん、後付けでも設定はないものなんですかね。
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「データコレクション一年戦争外伝2」より

P72 「ニューヤークには連邦政府の本部が置かれ、・・」
2012/06/28 (木) 23:22:32 | URL | #-[ 編集 ]
単に環境保全志向だけで首都を決めたとも思えないので、ダカールを首都に選んだのは他の事情もあったのではないかと考えてしまいます。
ダカールはニューヤークともブラジル突端部とも近いので、戦前から中継拠点として栄えていたとか……UC6巻が手元にないのでわからないのですが、戦前のダカールの記述ってありましたっけ?

一年戦争でのニューヤークとジャブローの関係は、ちょうど日中戦争の南京と重慶のようなものと自分は解釈しております。
2012/07/01 (日) 02:01:17 | URL | tellusmoe #wcX8p5eA[ 編集 ]
以前にSEEDのビクトリア基地の侵攻作戦がいかに行われたか考えてみましたが・・・キリマンジャロ、なかなか攻めにくい場所ですね。

おそらく一年戦争以前から軍事基地があったんでしょう。防空基地としてはなかなか理想的だと思います。一年戦争後宇宙からの発着も可能なように大規模な増築が行われたんでしょう。

ジャブローの構造がジオンの知るところとなって以来連邦軍はジャブローの機能移転を着々と進めてきたと思われます。
2012/07/01 (日) 19:28:36 | URL | ドクトルK #-[ 編集 ]
>ニューヤーク
デーコレでしたか!情報ありがとうございます。
何かで見たような気はしてたんですが…。
本部って言い回しは国連を意識してるんだと思うんですが、やはり北米にあったということで納得できました。

>tellusmoeさん
自分の知る限り戦前のダカールの描写はないですね。
UCの記述だと、単にコロニー落としの被害が少なく、アフリカ大陸でも砂漠化の影響が少ない場所だったからって理由もあるみたいです。

南京と重慶の関係、調べてみたらまさにその通りだと思いました。
定時爆撃とかまさに元ネタなんでしょうね。

>ドクトルKさん
アフリカ戦線でキリマンジャロがどういう位置づけだったかによるんですよね。
逆に言えば後付けで設定しやすいポイントだとは思います。

最初のコロニー落としの標的がジャブローだったんで、
それから移転はずっと検討されていたでしょうね。
まぁ南極条約締結以降はジャブローが一番安全だったと思うんで、具体的に検討されたのは一年戦争あるいはデラーズ戦役後なんでしょうけど。
2012/07/08 (日) 15:26:09 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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