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ガンダムネタだけを語るブログです。
ドゴス・ギアとガンダムMk-IIとGMII
 ドゴス・ギアはティターンズ旗艦として建造された戦艦ですが、これはカミーユの母ヒルダが開発に携わった事になっていたことから、グリプスで開発されたことが明らかになっています。
 ところで、グリプスで開発されたMSと言えば、RX-178ガンダムMk-IIとRMS-179GMIIです。このことから、グリプスではティターンズの旗艦とガンダム、GMの後継機がそれぞれ開発されていたことになります。

 これはすなわち、ドゴス・ギアの艦載機としてガンダムとGMの後継機の開発が進められていたということなのではないかと、思い当たりました。

 これは、ドゴス・ギアにガンダムMk-IIとGMIIをそのまま乗せるつもりだった、ということを意味しません。ご存知の通りガンダムMk-IIは改良の余地を残した不完全な機体であり、開発主任であるカミーユの父・フランクリンもすでにMk-IIの次のMSを開発することを強く意識していました。GMIIに至っては、本来RGM-79Rとして開発されたGMのマイナーチェンジ機を改めてティターンズが採用し新規生産しただけに過ぎません。
 軍の象徴たる最新鋭の旗艦に搭載すべき機体であれば、そんな最新最強とはとても言えない機体ではなく、もっと相応しい新型機が採用されて然るべきですし、ドゴス・ギアの就航時期を考えると、ガンダムMk-IIやGMIIの後にもう一段階あったと考えるのが妥当でしょう。
 であれば、どのようなMSがドゴス・ギアに配備されるはずだったのか、ということになりますが、これについてはシンプルで、要するにガンダムMk-IIIとGMIIIだったのではないかと思うのです。

 ガンダムMk-IIIというとMSF-007のアナハイム製が筆頭ですが、これとは別にモデルグラフィックスの誌上で作られたオリジナル機であるRX-166とRX-272という機体があります。これらもガンダムMk-IIIの名が与えられた機体であり、仮にドゴス・ギアに配備されるのであれば、このいずれかの方が相応しいでしょう。
 設定上より相応しいのは、RX-272の方です。こちらはグリプス製であり、フランクリンの死後に残されたMk-IIのスタッフが開発を引き継いだとされる機体です。ギャプランを参考にした可変機構が導入されており、3機それぞれに異なる愛称が付けられているという設定になっています。
 ただデザインの経緯も含めて考えると、RX-166とMSF-007の方が相応しいとも言えます。両機はともに同じデザインに新たな設定を与えたものであり、元々はZガンダムのメインメカデザイナーである藤田一巳氏が雑誌上で公開した、ガンダムMk-IIの次に開発されるべきだったガンダムです。藤田氏自身が描いたコミックでは宇宙に出たアムロの敵として描かれ、当初はティターンズ側のガンダムとしてデザインされた節が見られています。悪役顔だし。
 そこまで踏まえて考えると、本来ドゴス・ギアに搭載すべきはMSF-007とよく似たティターンズカラーのガンダムが最も相応しいようにも思えます。
 ただいずれにせよ実際にティターンズ製のガンダムMk-IIは登場しなかったので、Mk-IIの後継機を開発する計画はフランクリンの死によって頓挫したと考えるべきなのでしょう。

 GMIIIの方は、カラバが開発されたとされていますが、その形式番号はRGM-86Rであり、0086年に開発されているかのような番号となっています。また当初から末尾にRがついているとは考えにくく、元々RGM-86というMSがあり、それをカラバが改良してRGM-86Rとなったと考えると自然です。
 GMIIIはGMIIの純粋な後継機であり、基本設計はそのままにして各所にオプションを搭載できるような仕組みになっています。元々GMIIのプラモを金型流用できるようデザインされたMSですから、当然ではありますが。
 となると本来のRGM-86もまた、GMIIの後継機として開発されたことは明らかであり、更にガンダムMk-IIの設計も参考にされているということであれば、それはグリプスでGMIIの後継機として開発されていたMSであったとしても辻褄は合います。
 では何故GMIIIがティターンズで使用されなかったのか。それは実際にドゴス・ギアに搭載されたMSが何だったかを見れば分かります。実際に搭載された量産機は、ハイザックでありマラサイでした。このことから考えて、ティターンズは自軍の主力機にGM系ではなくハイザック系を選んだ可能性が非常に高いです。わざわざ旗艦に搭載したくらいですし、実際にエゥーゴとの戦闘が本格化して以降、ティターンズはGMIIを運用した形跡がほとんど見られていません。無論敵にも味方にもGM系がいると視聴者にわかりにくいという演出上の配慮があったのでしょうが、劇中設定で考えればティターンズにとってGM系は主流ではなくなったとみるべきでしょう。
 ティターンズ結成当時はGMクゥエルを主力機としていたことから、当初はGM系をメインにする予定だったために、その延長でRGM-86が開発されていたものの、その後の路線変更によりハイザック系メインにシフトした事から、RGM-86の採用はなくなり、その後何らかの動きがあってカラバで使用されることになったのでしょう。

 そう考えると、仮にティターンズ製のガンダムMk-IIIが開発されていたとしても、ドゴス・ギアには配備されていなかったかも知れません。ハイザック系が主流になったのであれば、象徴となる最新鋭機もまた、ハイザック系と互換性のあるタイプでないと運用上都合が良くないと思われるからです。
 実際にドゴス・ギアに配備された最新鋭機は、ガブスレイでした。このMSはエゥーゴのリック・ディアスやガンダムMk-IIを上回る戦闘力を発揮し、ティターンズの新たなMSとして相応しい性能を持っていました。このMSが配備されたということは、ガブスレイは新型ガンダムの代わりに配備された、ハイザック系とも互換性を持つ新型MSということになるのではないでしょうか。

 また、ガブスレイはシロッコが設計に携わったという設定になっていますが、PMXナンバーではなくRXナンバーなので、シロッコが独自に開発したわけではなく、正式に連邦軍の認可を受けて開発されたMSであるということになります。
 これはつまり、シロッコがフランクリンの立ち位置となって開発したMSがガブスレイであった、ということを意味するのではないでしょうか。
 シロッコはドゴス・ギアの試験運用の指揮も任されていました。これはシロッコがジュピトリスの艦長としての経験を買われただけでなく、ガブスレイの設計主任という立場でもあったことが要因だったのではないでしょうか。

 さて、そのように考えると、ティターンズがGMではなくハイザックを主力機に選んだことが、大きなターニングポイントになっていたように思えます。地球至上主義を唱えジオン残党を狩ることが目的のティターンズが、何故あえてザクの後継機を選んだのでしょうか。
 その大きな要因は、実はマラサイが提供されたことなのではないかと思います。マラサイはアナハイム製ですが、ガンダリウムγが採用されており、ハイザックの欠点であったビーム兵器の複数ドライブも可能となっているなど、その時点でティターンズが保有している量産機の中では最高の性能であったと考えられます。であれば、ティターンズはこのマラサイをベースに新型機を開発するのが最も効率的です。平時ならGM系にスピンオフする余裕もあったかもしれませんが、この時点ですでにエゥーゴ側は新型機をバンバン開発していましたからね。
 つまり急遽手に入ったマラサイが非常に高性能だったために、そのマラサイと互換性のあるハイザックが優先してティターンズに配備されたのだと言うことができるのです。

 ところで、そのマラサイはアナハイム製であるということから、実際にはティターンズに制式採用されなかったということが一部資料に記されています。ドゴス・ギアにはマラサイの次のMSは間に合わなかったためマラサイが配備されましたが、本来はマラサイの次に開発されるべきMSこそティターンズの次期主力機になるはずだったのでしょう。
 そのMSは何かと言えば、それはシルエット的に考えても設定的に考えても、ペズンで開発されていたゼク・アインだったのだと思います。バーザムはまたルーツの違うMSだったでしょうし、それこそマラサイの後継機完成までの場繋ぎだったのかもしれません。

 というわけで、ドゴス・ギアには当初ガンダムMk-IIIとGMIIIが配備される予定だったが、アナハイムからマラサイが提供された事でティターンズがハイザック系メインにシフトしたため、急遽開発されたガブスレイとマラサイ(そしてバーザム)が配備され、更にゼク・アインが配備される予定があったのではないか、という話でした。

 そういえば、ガブスレイとRMS-156の頭部って似てるような…とか、そういえばにせガンダムMk-IIなんてあったよね…とか、そういう妄想も併発していますが(笑)、それはまたの機会にでも。
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コメント
コメント
現在で考えるとAOZでも別のガンダムタイプが設定されているので、ティターンズのMk-IIIは様々な基地やニュータイプ研究所等複数ラインで開発競争させて優れた評価の機体を採用するつもりだったのかもしれませんね。
GMIIIに関してはジム改ワグデイルのワグデイルユニットがGMIIIの開発案の一つで、アナハイムが製作した事になっているので少なくともカラバ側もある程度はGMIIIを本格的に作っていた模様です。
2012/04/14 (土) 22:26:42 | URL | 匿名希望 #-[ 編集 ]
ティターンズがハイザック、マラサイと進んだ理由ですが、GM系に勝る機体容積にあると考えています。
少数精鋭を目指すティターンズが幅広い影響力を持っためには、任意の時・場所にその戦力を集中しうることが必要でしょう。
可変MAを愛用したのもこのため。量産MSでも少しでも足が長い機体が有利だったのではないでしょうか。
ドゴスギアの巨体は大型のMA、MSを搭載するためではないかと思われます。
ハイザックがGM2より大柄だというだけで、設定で重量を調べれば全然違うかもしれません。マラサイなんかはガンダリュウムで軽量な筈なのでハイザックよりはこの説に合うかも知れません。
一般の連邦軍としては複数の拠点を防御するのが基本となるので、足の長さより量産性に重点が置かれた調達になり、サラミスとGM系が相変わらず主力に留まったものと思います。
2012/04/18 (水) 20:55:34 | URL | T #-[ 編集 ]
ドゴス・ギアの建造計画がティターンズのガンダム開発計画とリンクしていたのは間違いないと思いますね。

ただ、グリプス戦争という状況を想定してはいなかったのでガンダムと次期主力MSに関してはじっくり時間をかけるつもりだったんじゃないでしょうかね。

戦争が勃発してからはとにかく戦力をかき集めようとしている部分が目立ち、それが様々な未評価のマシンの登用というところになったのかも。
2012/04/19 (木) 14:40:20 | URL | ドクトルK #-[ 編集 ]
>匿名希望さん
確かに、少なくともコンペイトウのTR-6とキリマンジャロのイグレイ、オーガスタのMk-Vあたりは競作と言っても良かったのかもしれませんね。

ワグテイルってGMIII候補だったんですか。コンセプトは高機動寄りでだいぶ違いますね。
火力支援重視か、機動力重視かという選択肢だったんでしょうかね。
廃案になった0086年当時のアナハイム案の改良型という考え方なんでしょうかね、GM改ベースかGMIIベースかで意見が分かれていたとかで。

>Tさん
ジオン系MSが侵攻戦重視なのは確かなので、その発想の延長でハイザック系がティターンズにとって相応しかったことは確かだと思います。
ただ当初からハイザック前提だったなら、もうちょっと違う外見にしても良かったんじゃないかと思うので、途中で方針転換したのかなとは思うのですが。最初はGMクゥエルだったわけですし。
個人的にティターンズ製ハイザックは頭部だけでもバーザムっぽい何かに挿げ替えた方がそれっぽいかなと思っています。

>ドクトルKさん
確かに平時前提だったものが急遽開戦してしまったという感じはあったんでしょうね。
むしろエゥーゴ(アナハイム)側に、連邦軍の新型主力機が制式決定される前にカタをつける、という意図があったのかも。
2012/04/21 (土) 15:05:15 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
初めまして。
中々面白い考察ですね。ただガンダムMK-Ⅱの後継となると、設定的にMK-Ⅱの量産型であるバーザムがその座に相応しいのでは?というのが私の私見です。マラサイの次にゼク・アインというのもなるほど確かに頷けますが、ゼクシリーズは元々ハイザック-マラサイ系とは別のルーツを持つ機体ですから全くの後継機と言うにはやや齟齬があるのではないかと。ただゼクシリーズは教導団の機体ですのでドゴス・ギアで制式化(ハイエンドモデルの共用)されていてもおかしくはないですね。
以上より、私の独断ではドゴス・ギアにはバーザムとゼク・アイン、ゼク・ツヴァイ(ドゴス・ギアが大型MSの運用を前提に設計されたとする↑のコメント内容とも合致しますね)あたりの運用が想定されていたのではないかと。
2012/04/22 (日) 11:05:37 | URL | xiseta #vCPolPh.[ 編集 ]
バーザムは確かにMk-IIの延長線にあるMSですが、
カトキ版はともかくアニメ版の方はどのMSとの共通性も見出せず、プロポーションもアンバランスなことから、
生産性を重視した急造機というのが私見です。

ただ手足のサイズから、本来はもっと大きいMSとして作られるはずだったんじゃないかとも思っていますので、
そういう意味ではドゴス・ギア向きの機体と言えたかもしれません。

ゼク・アインはハイザック・マラサイの直系ではありませんが、ザク系を完全に連邦化した機体だと思っています。
なのでより高いGM系との互換性を確保しつつ、ザク系コンセプトのMSを運用するのがコンセプトだったのかなと。
2012/05/02 (水) 19:33:38 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
登場が遅めの機種ですが
 ハンブラビはどうなんでしょうか。劇場版Ⅲを見返したのですが、3機編隊で運用され(台詞でも強調されている)、
色がティターンズちっくなことも相まって、戦力としてはかなり本格的な使い方にみえます。
ドゴス・ギア返還後もドゴス・ギアのMS部隊として残されてましたし、対MS戦力として有力な点もガンダム寄りに思えるのですが。
2012/05/07 (月) 19:38:22 | URL | ネイ #xrGI51RA[ 編集 ]
ティターンズはむしろワザとモノアイを使ったMSを採用したのではとも思っています。
0083の中でデラーズ側が連邦のザクにショックを受けているシーンがありますが、ジオンにしてみれば味方MSの象徴ともいえるモノアイが自分たちを弾圧する側に回ったというのは絶望感を受けそうです。
また優位だった自分たちのMS技術が連邦に吸収されてしまったことも意味するでしょう。
性能的には連邦のカメラは広い視野を持つことに特化(要塞攻略など近距離での乱戦に適する)、モノアイはより遠距離での探知を得意としていると思われ、長距離侵攻が必要なティターンズに(可変MAにも)適したカメラだったかもと思います。
2012/05/13 (日) 23:02:27 | URL | T #-[ 編集 ]
エウーゴのリックディアスがガンダムMK-2より優れているとの評価になり、GMⅡ、Ⅲが能力不足であるということになったかも知れません。
ある程度量産性が確保されたガンダリュウム採用の新鋭機として入手できるのがマラサイであり、実はマラサイを得るにはハイザックも抱き合わせだったとか。なんでもAFの陰謀にするのもいかんですが。
実際MK-Ⅱ強奪時だとGMⅡとハイザックということで、推力面でリックディアスを捕捉できる可能性が高いのはハイザックだっただけとも思えます。
本来ジオン残党狩りが主任務で敵MSは基本旧式がメインと想定していた。このためMK-2も妥協的な性能の機体でよしとしていた。しかし、ガンダリュウムγとAFの技術を持つエウーゴが敵に回ったことで、性能重視へ大幅な方針転換があったのではないでしょうか。
もう一つアースノイドのNTとしてジオンの思想に直接的な打撃を与えうるアムロの参加を画策し、ガンダムを用意していたがアムロがスペースノイドよりの発言を連発したため、ガンダムに拘るのを止めたとも想像します。
2012/05/16 (水) 20:45:43 | URL | T #-[ 編集 ]
 先日知ったんですが、ゼータガンダムのサンライズ公式サイトではマラサイは「一時期ティターンズ主力を務めた」と紹介されていますね!

各作品の公式サイトのMS紹介文、基礎的ながらもけっこう楽しかったので考察掲示板の方にアドレスとか纏めてみたりなんかしてみました
2012/05/26 (土) 00:51:23 | URL | ネイ #HGk08cKw[ 編集 ]
>ネイさん
ハンブラビは機体コンセプト的には可変MSに対する迎撃機を兼ねる対艦機という感じなので、
Zガンダムの対抗機種的な位置づけなのは間違いないかなと思うんです。
となるとZガンダムの対抗機と言われるRX-272の代替機なのかな、と。

そういう意味では、ガブスレイはRX-166の代替機なのかなぁと思ったりもするんですが、もう少し整理してみたいと思っています。

>Tさん
AOZでもハイザックがジオン残党に与える心理的効果を描いていましたから、
あえてジオン残党狩り用にモノアイのMSを配備している側面はあると思います。
それに加えて、毒ガス等の汚れ役を請け負うためのMSでもあったのかなと考えています。
直接市民の目に触れるコロニー内ではGMクゥエルやガンダムMk-II、外ではハイザックを運用してる感じですし。

当時の連邦軍は次期主力機をこれから決めようとしていたところだったので、
ちゃんとしたMSが配備されていない中、戦局に適したMSがハイザック系だったということは確かだと思います。
劇中でもティターンズはエゥーゴの追撃ばっかりしていたんで、どうしても推力が必要だったでしょうし。
2012/05/26 (土) 17:17:06 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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