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ガンダムネタだけを語るブログです。
エゥーゴVSティターンズの裏側・軍需産業編
 エゥーゴとティターンズの対立は単に連邦軍内の争いに留まらなかったのではないか、という話の第4弾です。
 経済編では地球と月の経済界の政府のコネの獲得競争、政治編では地球と月の復興優先度の争い、世論編では地球の急進派とそれ以外の争い、という話でした。今回は軍需産業編で、やや経済編に近い話となります。

 一年戦争後の軍需産業界で一番大きな出来事といえば、アナハイム・エレクトロニクスのジオニック吸収です。これにより、アナハイムは世界最大の軍需産業となりました。
 この吸収合併の意図がどのようなものだったかというと、まずジオニック側としては、最大の受注先であるジオン公国=ザビ家がなくなったことで、経営の維持ができなくなったことが最大の理由だったのではないかと思います。そしてアナハイムとしては、これをきっかけに戦後の経済界の覇権を握る千載一遇のチャンスだった、と言えます。
 ジオニックを合併したい企業は他にもあったかもしれませんが、地球の企業には遠すぎ、敵国であったジオン国民を雇うことになるということがネックであったのではないかと思います。アナハイムは月の企業ですので、サイド3からは近く、資料によっては一年戦争前からジオンと接点のあった企業とも言われていますから、合併元として最も適当だったのでしょう。

 そんなわけで誕生した新生アナハイムの当面の受注は、連邦軍により使用されることになった旧ジオン兵器の供給と保守であったと考えられます。これまでも何度も述べていますが、戦後の連邦軍は戦力の穴埋めに接収したジオンのMSを使っていますし、新兵の練習機にもザクを用いているくらいですから、その配備数はGM系と比べても少なくなかったはずです。
 しかしそれだけではなく、ガンダム開発計画という形で新型試作機の開発も受注することになります。これがうまくいけば、その後の新型量産機もガンダム開発計画の流れを組んだ機体が開発され、連邦軍の制式採用も見込めるものであったはずです。
 そうなると困るのが、他の軍需産業です。競争相手であるアナハイムが独占状態になってしまっては、たまったものではありません。そうして起こったのが、デラーズ紛争です。

 デラーズ紛争は、ガンダム開発計画の情報がジオン残党に流出するところから始まったと言っても過言ではありません。何故か漏れたGP02の仕様と運搬先、何故か裏をかいたはずのコロニー落としを待ち構えていたソーラ・システム、どちらもシーマ・ガラハウが噛んでいたことは間違いありませんが、その後主導権を握ったのがシーマと通じていたジャミトフ一派であったこと、その後ガンダム開発計画は抹消され次のガンダムが地球出身の技術者のみを集めてグリプスで開発されたことからして、アナハイムが独占すると困る一派が暗躍していたことは想像できます。

 その結果、アナハイムはハイザックの開発を行って以降、連邦軍の受注を受けることができなくなってしまいました。一方で連邦軍はMSの開発拠点を分散し、各地で競作という名目で多種多様なMSの試作・開発を行うようになりました。デザインラインもルーツも開発コンセプトもバラバラなことから、かなり複数の企業が関わったようにも思えます。

 一方で、アナハイムはこの状況を打開するため、エゥーゴへ新型試作機を供給し、更にZプロジェクトという新型可変機開発計画を受注します。実際にエゥーゴの主力となったのは従来機GMIIとその代替後継機となるネモ、GMIIIでしたが、戦力の要として必要とされたZ計画の機体が重要な位置を占めていたことは確かです。
 言ってしまえば、エゥーゴの武装蜂起とプロジェクトZはセットであったということになります。エゥーゴがティターンズを倒し、連邦軍と政府に対する主導権を得ることができれば、軍とアナハイムの関係もまた変わることになります。エゥーゴはそのための切り札となるMSを欲していて、アナハイムは新たな受注先を探す必要があったため、このような結果になったと考えられます。そしてそれはうまくいき、エゥーゴは勝利しアナハイムは次期主力量産MSの受注に成功しました。

 ティターンズはニュータイプ研究所の試作機やシロッコの設計したMSなどを用いてこれに対抗していましたが、実際のところティターンズのための純粋な新型機、というものをちゃんと用意できなかった側面がありました。アナハイムのような一社との強い結びつきがあったわけではなかったのでしょう。
 ティターンズは自前でMSを開発することができましたが、Mk-IIは純粋な戦力のためではなかった上に開発主任は死亡し開発中止、一方のTRシリーズは主流派による開発ではなかったため優遇されず、最終的に裏切ってエゥーゴに流れる始末。アナハイムの力を借りずに開発した量産機は異形のバーザムだけというありさまでした。試作機でも、ニュータイプ研究所ともシロッコとも関わっていないのってバイアランくらいですね。まぁこの2機にしても、TRシリーズのフィードバックがあるわけですが。

 つまり、グリプス戦役を軍需産業の視点で見た場合、アナハイムを締め出したそれ以外の軍需産業と連邦軍(ティターンズ)に対し、アナハイムがZプロジェクトを武器にエゥーゴを使って一点突破を試みた戦い、とでも言うことができるのではないかと思います。
 実際には、Zの完成を待たずして紛争が始まり、Zの力というよりはアクシズの介入を利用する形でエゥーゴが勝利したような気がします。ただZがいなければキュベレイもジ・Oも止められなかったかもしれないので、そういう意味では勝利につながったのかもしれませんが。



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ティターンズもAEの大口受注先だったという設定が存在することや、AEからすれば不本意な横やりが入りはするものの一応ハイザックの開発は行えていることなどから考えて、ティターンズによるAEの「締め出し」は厳密にいえば「飼い殺し」という言葉の方がしっくりくるようなイメージを個人的に持っているのですが、仮にエゥーゴが敗れていれた場合のAEはどうなっていた思いますか?
2011/12/31 (土) 01:44:05 | URL | フェーベ #-[ 編集 ]
巨大なコングロマリットであるアナハイムがこの時代に最も先進的な機械であるMSを生産できる企業を子会社化したって感じが強いんですよね。

で連邦もMSに新たな予算を組みこんで軍の再編成をするんだからその数パーセントの予算ってのはすさまじい魅力なわけで。

いわばその予算をめぐっていろんな陣営が分捕り合戦をしたのがグリプス戦争だったような気がします。結局は第三勢力であるアクシズの登場で終わったというのもね。
2011/12/31 (土) 17:39:38 | URL | ドクトルK #-[ 編集 ]
Z計画の完成体であるZガンダムですが、Z計画に要求された目的に沿った運用って一切されていなかったように思います。
単独での地球降下能力は偶発事故なキリマンジャロ攻略の時のみ
コロニー防衛のための遠距離からの戦力の早期投入もZ単独だけでは効果は薄いのは一連のサイド2防衛戦を見ても明らかです。
ぶっちゃけZ計画に要求された全てはSFSで事足りてるんですよね。
スペシャルなパイロットが単独で遊撃したり狙撃したりするにはうってつけなんですけど、戦略の要となる計画としては失敗してる感じですよね。
そういう意味ではユニコーンのネェルアーガマにリゼル部隊の運用が一つの完成した姿なような気がします。
2012/01/04 (水) 00:25:47 | URL | 藤井羅洞 #-[ 編集 ]
>フェーベさん
まぁアナハイムは色々扱っている企業ですし、全く潰してしまうということはないと思います。
ただ月の企業でジオニックを吸収しているとなると、地球至上主義の考え方からすれば冷遇の対象かなと思います。
ラプラスの箱のことを考えると、もう少し配慮が必要なのかも知れませんが。

>ドクトルKさん
一年戦争の時点では戦時中の急造兵器でしかなかったMSが、正式に連邦軍の兵器体系に組み込まれる過程だったのかもしれませんね。
その中で新たな既得権益となり得る甘い汁を誰が吸うかの争いであったと。

>藤井羅洞さん
同感です。当初の意味のZ計画は、ジャブロー攻略に間に合わなかった時点で失敗だったのかなと。
正直Zガンダムが変形できる意味が作撃上にほとんど見られなかったんですよね。
完成した実機は、バイオセンサーの試験機でしかなかったのかもしれません。
グリプス2での最終局面で発動させたカミーユの力が、後のNT-Dに繋がっていったんでしょうし。
2012/01/04 (水) 22:07:40 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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