がんだまぁBlog
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バーザムがニューギニア製である理由
 謎多きMS・バーザムの存在意義を考察することにおいて、RMS-154という形式番号は数少ない手がかりの一つです。この形式番号は「ニューギニア基地で5番目に登録された量産型MS」であることを意味しています。
 しかし、ニューギニア基地製のMSというのはこれ以外に設定されていません。せいぜい近藤和久氏のコミックに登場する、RMS-156グリフォンというマラサイの発展機くらいです。

 ところで、何故バーザムはニューギニアという基地で開発されたのでしょうか。ガンダムMk-IIと関連があるならグリプスで開発されていてもいいですし、宇宙での運用を想定しているならルナツー製でもいいはずです。ハンブラビと同時期に投入されていたのでゼダンの門製でもよさそうに思えます。
 何故あえて、地上にあるニューギニア基地で、あのような異形のMSが生まれたのかという観点で考察してみます。

 そもそもニューギニア基地というものがどのような性格の拠点なのか、それすらろくに明かされていない状況です。前回の考察では陸軍の開発拠点であった可能性を指摘しましたが、今回はそこまで踏み込まないにしろ、「地球上の拠点」という観点から切り込んでいこうと思います。

 まず、拠点番号が割り振られている地上の拠点は、ニューギニア、キリマンジャロ、ジャブローの3ヵ所のみです。これは、ティターンズが実質的に拠点にしていた場所(エゥーゴが実際に攻め込んだ基地)と一致しますが、あまりそれは今回は問題にしません。
 実際に、これら3拠点で開発されたMSがどのようなものであったか、という観点から考えてみます。ニューギニアでは我らが(?)バーザム。キリマンジャロではバイアラン。ジャブローではザクマリナーとザクダイバーです。非公式にはRMS-156、RX-166、RX-183なんて型番のMSがありますが、これらは置いておくとして、とりあえず前述の4機のうち、バイアランと水中用ザク2種に関して言える事は、「重力下で運用する」ことを前提にしているということです。(バイアランは宇宙でも運用できますが、開発目的が重力下での飛行である以上、どちらに重点を置いていたかは一目瞭然です)

 これは考えてみれば当然のことで、宇宙にルナツーしか連邦軍の拠点がなかった一年戦争時ならともかく、その後において、本来宇宙用兵器であるMSを作るなら宇宙の方が都合がいいことは明らかです。それなのにあえて地上で開発するというのは、地上での運用を考慮に入れているから、とするのが最もシンプルで筋の通った考え方でしょう。
 逆に考えても、宇宙の拠点で開発されたMSにおいて、重力下での投入を大前提にしているMSというのはありません。地上での運用が可能であったとしても、まず宇宙(コロニー)での運用を想定していると考えて差し支えないかと思います。

 つまり、実際の運用方法はさておき、バーザムが地上にあるニューギニアの基地で開発されている以上、地上での運用をまず想定して開発された可能性が高い、と言うことができるのです。

 そのように考えれば、ティターンズが何故バーザムを採用したのかもある程度納得がいきます。ティターンズは対ジオン残党、対スペースノイドを想定しているため主戦場は宇宙ですが、そうはいってもエゥーゴが地上に降りてきた場合、地球上での戦闘も考慮する必要があります。しかし実際はそれが不十分だったのでしょう、実際にエゥーゴが地球に降下した後、ティターンズはその迎撃にニュータイプ研究所のMSばかりを投入していました。これは、ティターンズが地球上でガルダ級を追撃できる戦力をほとんど持っていないということが推測できます。
 これに対し、地上でも一定の戦力が必要だということで、ニューギニアが開発していた陸上対応型MSの採用を考えたのではないでしょうか。その後、戦局の推移の変化と、主力となる量産機の不足(ハイザックの性能不足とマラサイの供給不足及びアナハイム製という障害)から、宇宙でも運用されるようになった、と考えれば辻褄は合います。
 つまり当初はティターンズ地上部隊へのMS(後のジェガン重装型やグスタフ・カールに近い位置づけ)として少数配備されることを想定したいたものが、その後の事情の変化により宇宙でも投入されるようになった、というのがバーザム配備に至った事情だったのではないか、ということです。バーザムを「当初は地上用」と考えるだけで、これだけ解釈を変えられるということですね。


 さて、仮にバーザムが地上用だったとして、果たしてあのデザインのどの辺が地上用なのか、ということなのですが…。正直、あまりこの辺の構造計算的な部分は専門分野ではないのですが、重力下で全長18mクラスの二足歩行ロボットを動かすことを考えた場合、「別に腰っていらいないんじゃね?」という気がするんですが…どうなんでしょう。恐竜の骨格とか見ると、少なくとも人間の腰のようにブロックが明確に分かれているようには見えないのですが。
 バーザムの巨大な脚とそれを支える胴体の関係は、重力下での運用を大前提にしたMSの構造的な変革の試行だったようにも思えます。巨大な腕はそのバランスをとるためのもの、とか。これでテールスタビレーターとかがあれば…ハッ。





ジドム



…誰かこれでバーザムコラを!早く!!(爆)




 という冗談はさておき、バーザムの異形性を「重力下での二足歩行兵器として再構築した革新的MS」という方向性に解釈できないか、というお話でした。
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コメント
コメント
脚部と股間に大型のスラスターを配置しているから強力なジャンプ力でバイアランやアッシマーの連携を考えているのかな? 着地の衝撃を考えて腰が無いとか… マークツーの量産なのでフライングアーマーやGディフェンサーの装備も考えていたとか?
2011/12/12 (月) 13:03:27 | URL | 化石 #-[ 編集 ]
機能的なメリットが見えないならばいっそのこと「興味本位」でもいいような気がします。

この時期はジオンと連邦のMSと言うもののさらなる模索を行っていた時期でもあり、ムーバブルフレームと言う革新の影響で「別に完全な人型でなくてもいいんじゃね?」って発想が一部にあったのかと。

地上用と言うよりも対カラバ用だったんでしょうね、ティターンズ以外の正規軍は日和見だし戦力としても当てにできないしでそういう部隊を取り込むにも必要だったと。
2011/12/14 (水) 11:17:50 | URL | ドクトルK #-[ 編集 ]
一見普通に見えて、中身に逆関節的な構造でも入っていたのかも、とか思いました。

個人的に調べた範囲では逆関節の長所・短所は、
長所:各関節の可動範囲が大きくなる
短所:常に負荷がかかり故障しやすいことと、エネルギー効率が悪いこと
だそうです。

一度作ってみたが欠点があったので改良したのがバーザム改だった、とか。
2011/12/18 (日) 03:28:33 | URL | ふゃんねこ #Zog/ag.A[ 編集 ]
>化石さん
陸戦用と考えた場合、スラスターはホバー移動を想定しているんじゃないかと思ったりします。
股間のそれはブレーキとかバック用なんじゃないかと。

>ドクトルKさん
試作機なら興味本位でも説明できるんですが、量産機として開発されてるのが苦しいところなんですよね~。
構造の簡略化とかやむをえない事情で不本意ながらああなった、というあたりでしょうか。

対カラバ対策で採用に踏み切ったものの、その後すぐ主戦場が宇宙になっちゃって急遽宇宙用に配備、その都合で仕様が中途半端と考えることもできるでしょうかね。

>ふゃんねこさん
逆間接はちょっと考えました。
ただ構造を見る限り、単に全長に比べて手足が大きすぎるだけなのかなという印象を受けたんですよね。
本来もっと大型のMSになる予定が、艦載の都合等で無理矢理腰を抜いて縮められたような体型に見えます。
2011/12/19 (月) 22:25:52 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
AOZ2 11話で・・・
先日たまたま見つけたつぶやきなのですが、「バーザム 考察」でググると二番目に(略)・・・という訳でグリーンノアで開発後、量産計画はキリマンジャロへ・・・だそうです。まあ地上だと無重力でテストできない以上、宇宙で開発する方が融通はきくとは思いますが。

なお、股間にバーニアの確定記述(ただしあの丸い穴かは不明)の存在には頭を抱えていたのですが、ルロイさんのツイートされていた「股間ビームとバーニアの両用説」・・・コレダ! あぁもう思い残す事は(以下略
2011/12/22 (木) 02:00:00 | URL | kita083 #UGfNEkjg[ 編集 ]
二足歩行ロボットの胴体の重心と股関節が離れていると、
脚を頑丈に、足首の力を強くしないといけないので歩行効率が悪いのだそうです。
バーザムの脚が胸のすぐ下にあるのはこの点で有利なのかもしれません。
2011/12/24 (土) 22:10:48 | URL | 飛揚 #-[ 編集 ]
>kita083さん
AOZでグリーンノア試作のニューギニア移管って設定になったんですね…情報ありがとうございます。
てかググって3番目にもうこの記事が上がっててびっくりしました。

股間のそれはなんでもユニットです。四次元ポケットです。はい。

>飛揚さん
なるほど。重心は低い方がいいですもんね。
重力下への対応のために腰を引っこ抜いたとかそんなイメージなのかなと思い始めました。
2011/12/27 (火) 21:52:54 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
バーザムの股間は放映当時の設定では偏った位置に丸が付いてる平面だったのに、それを凹んでると見間違えたのかスラスターやビーム砲のようにアレンジされるのが定番になっちゃいましたね。
そろそろ元に戻してもいいんじゃないでしょうか。
2011/12/28 (水) 00:16:29 | URL | #-[ 編集 ]
確か設定画では平面、映像本編では凹面(に見える機体がいる)でしたっけ。
こういう場合、後に「股間のユニットによるバリエーション」という新設定が発覚して全部肯定されそうな気がします。
2011/12/29 (木) 03:49:58 | URL | 飛竜 #sSHoJftA[ 編集 ]
>名無しさん
当時は設定画を見てアニメのスタッフが適当に意味づけをしていましたから、メカデザイナー本人の意図はあまり重要視されていなかったんですよね。
どこにスラスターがあるかわからないハンブラビとか、サーベルやコクピットハッチの位置も決まっていなかったガルバルディβとかもありますし、
そういう時代の産物だったということなんだと思います。だから後付けでいいんじゃないかと。

>飛竜さん
自分はツィッターで、バーザムの股間はマルチノズルユニット説を提示しております(笑)
2011/12/30 (金) 23:56:13 | URL | #-[ 編集 ]
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