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ネオ・ジオンMS名鑑(14) AMX-011 ザクIII
 久々のMS名鑑です。このザクIII、バンダイ・メディアワークス系資料とそれ以外で意外と書いてあること違うんですね。どう統合したらいいかちょっと悩みました。
 モデグラオリジナルのザクIIIバリエーションは設定が面白いんですが、資料を持ってないのと模型的なお遊び企画の側面が強いので載せてません。

 続く012、013はマイナー過ぎるというか設定が少なすぎるんでカットします。グザとかどう解説すればいいんだよ…(汗)

AMX-011 ザクIII(ZAKU III)
ザクIIIは、アクシズが開発した試作型MSである。

<開発背景>
 一年戦争後期より、ジオンの技術者が常に意識していたのが、MS-06ザクIIの純然たる後継機の開発である。実際にはMS-09、MS-14といった機種がMS-06に取って代わっていったが、それらの新型機と比べてMS-06系の基礎設計は非常に完成度が高く、その構造を踏襲した新型機の開発は水面下で続けられていた。
 大戦が終結し、アナハイム・エレクトロニクス社に吸収されたジオニック社の技術者たちは、MS-06を地球連邦軍仕様に最適化したRMS-106ハイザックを開発した。本機の存在はアクシズに亡命していたジオンの技術者にも知れ渡っていたが、このことが純粋にジオンのためだけに運用されるべき真のMS-06の後継機開発の機運を高めた。
 そのためのベースとなったのは、MS-06Rタイプの最終型であるR-3型であったと言われている。当時よりザクIIを超えたザクとしてザクIIIの名称で呼ばれていたその機体のネーミングとコンセプトは、そのまま継承された上で戦後に開発された最新技術が惜しみなく投入されることになった。
 アクシズの武装化とそれに伴う新型MSの開発は、地球圏への帰還決定とともに始まったが、多くのMSがその必要性を鑑みて様々なコンセプトにより開発されたのに対し、ザクIIIの名をもつMSはそのような運用上の必要性ではなく、新たなジオンの軍であるならば、ザクの名を冠するMSを配備すべきであるという理念優先の思想で開発されたと言って差し支えない。それ故に開発は後回しになった側面が否めず(工廠が移されたとも言われる)、AMX-009の後発として採用が事実上内定していたにもかかわらず、より後発のAMX-014と競合する結果となってしまった。

<機体概要>
 MS-06の長所が汎用性と生産性にあったのに対し、AMX-011はその汎用性に特化して設計されており、生産性よりも純粋な機体性能を重視して開発されている。
 特に推力を重視した設計となっており、そのスラスター総推力はAMX-003の倍以上、AMX-009の1.5倍以上を誇る。このことから、一撃離脱戦に特化したMS-06R系の設計思想を継承している事が伺える。
 一年戦争時のMSは、一撃離脱戦にはバズーカ系の装備を運用する事が多かったが、本機においては頭部及び腰前部スカートアーマーに固定装備されたビーム砲により、大型の装備を用いずとも攻撃を行うことが可能となっている。そのため、その他の武装としては近接戦も想定したAMX-104用のビームライフルを使用する程度であり、試作された専用ビームライフルは採用されなかった。
 近接装備としては、右肩シールド内にビームサーベルを内蔵できる設計となっていたほか、スカートアーマーのビーム砲をビームサーベルに換装することが可能であった。しかし基本兵装には含まれておらず、本機が対MSの格闘戦よりも高速一撃離脱戦に特化している事を物語っている。
 また頭部、バックパック、腰部スカートは換装が可能であり、MS-14の設計を継承している。この点については、MS-06R-3が当初よりMS-14の構造実験機であったことに拠るものと言える。

<運用過程>
 本機は重力下用に調整された試作機がラカン・ダカランに与えられ、コロニー落としの支援に投入された。エゥーゴとの戦闘で中破したものの、その後アクシズでの内乱の際には数機の存在が確認されている。
 本機は量産を迎える前にネオ・ジオンが崩壊してしまったため、以降の運用はほとんど確認されていないが、仮にネオ・ジオンが存続していたとしても、すでに次期主力機はAMX-014に決定していたため、量産される予定はなかったようである。
 
<評価>
 本機は単体の性能のみを見た場合、高い汎用性と性能の両立に成功しており、ザクの名を冠するに相応しい設計であったと言うことができる。しかし、当初のMS-05、MS-06がジオン軍の電撃侵攻から逆算した性能を目標値として設計、生産、運用されたのに対し、本機はそもそも投入する状況がろくに想定されていなかったことから、現場から求められたMSであったとは言い難い。
 パイロット事情と生産力の問題から採用されたガザシリーズや、地球侵攻と対MS戦への対応から採用されたAMX-009に比べると、AMX-011の居場所はエースパイロット用にカスタマイズされた高性能機という、かつてのMS-06Rと同じようなポジションしか残されておらず、それ故によりハイスペックかつ高火力なAMX-014と比較され不採用となってしまうことになってしまった。
 本機はザクという名前に縛られすぎた結果、必要性という存在意義を失ってしまったということになるのだろう。

<バリエーション機>
(制式バリエーション)
○AMX-011S ザクIII改
 AMX-011の宇宙での突撃戦に特化したオプションを中心に、試作されていた各種オプション類を流用し、マシュマー・セロ専用機としてカスタマイズした機体。
 具体的には、頭部をビーム砲搭載型から30mm機関砲搭載型に変更し、バックパックと腰後部スカートアーマーを突撃戦仕様に変更、左肩アーマーをハイド・ポンプ内臓型に、腰前部スカートアーマーのビーム砲をビームサーベルに換装している。また、携行武装も新型のビームライフルを使用する。
 更に、バイオセンサー系と思しきサイコミュも搭載していると思われ、ニュータイプ専用機にも比肩する戦闘力を持っている。
 非公式にはAMX-011MCという型番が与えられていたとする説があるが、公的な記録には残されていない。

○AMX-011C ザクIII後期型
 ネオ・ジオン崩壊後に残党軍により改修が続けられていたタイプ。仕様上バックパックがコンパクト化した以外に大きな変更点はないが、性能が大幅に向上している。後のAMS-119系の試金石であったとされている。
 数機が生産されたと言われており、陸戦仕様の機体のデータも確認されている。

(非制式バリエーション)
○AMX-011E ザクIII強行偵察型
 頭部をレドーム装備型に換装した偵察タイプ。腕部が取り外され、代わりにプロペラントタンクが装着されている。


<参考文献>
1/144ザクIII解説書
ガンダムウォーズII ミッションZZ
MS大全集
MS大図鑑PART.2 グリプス戦争編
MS大図鑑PART.3 アクシズ戦争編
ガンダムメカニクス4
データコレクション6 機動戦士ガンダムZZ
機動戦士ガンダムZZ フィルムブック
機動戦士ガンダム リターンオブジオン
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コメント
コメント
なんか全体的にズバリと言われて納得だ(笑)

>工廠が移されたとも言われる

011/110問題は悩ましい問題ですねぇ・・・

個人的には110は地上用の非正式型番と解釈してます。
他は両方確認できますが、110Eが現地改修機しか確認出来ないので。
011Eとねじ曲げてしまうとツクリが入ってしまうような。
2011/11/11 (金) 21:25:01 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
ハマーンのアクシズ(ネオジオン)ではザク系よりガザシリーズ(ガゾウムなども含む)がずっと主力でしたが
シャアの新生ネオジオンではマラサイがベースのギラドーガが主力になってヤクトドーガなどが発展するようになるわけですからね。
敵対していたティターンズの主力のハイザック系が発展して戦力になるわけですからね。
シャアは優秀な安価で早く量産できるならマラサイがベースで良いってことですかね。
ザクがビーム兵装を搭載して対艦だけでなく対MS戦も十分できるようになったというのはアクトザクで既に完成されていますから、あとは技術の進歩で出力や推力やセンサーの強化などでしょうね
あと、ドム系は地上用のドムと宇宙用のリックドムで分かれていたのが、ドライセンで合流し対MS戦も強化したわけですし。
ジオニックやツィマッドという会社や工廠の区別も無いでしょう。
そうなると両者の違いはどこにあるのでしょうか?
仮想敵や運用戦場や性能なども互角ですからね。
一年戦争時のジオンは「連邦がMSを生産する前に連邦の通常兵器を破壊して戦争に勝利すること」が目的でしたから、対通常兵器ばかり考えて対MS戦は軽視していたでしょうからね。
それをガンダムやGMなど白兵戦重視の最強MSを投入して来てザク系やドム系では性能不足で歯が立ちませんでしたが。
連邦も急増でも優秀なパイロットを入れるでしょうし、学習コンピューターもありますからね。
量だけでなく質でも厳しい物がありますからね。
2011/11/12 (土) 17:03:34 | URL | 仮想敵 #-[ 編集 ]
>マラサイがベース

近藤作品ではよく言われますが、UC設定では実はこの説はwiki発祥出所不明説です。
最近ではしれっと丸映し文献が多いですが。

ガルスやらグザやらザクIIIやらがベースとか、果ては一年戦争時に既にプランがあったとか定説はみませんが、大元のプロトタイプはネオ・ジオン独自の設計でハイザック直系とは言い難いです。

まぁ、アナハイム委託の段階でマラサイ設計が入っていることは否定しません。
現地改修でマラサイとのキメラらしき機体も確認されていますし。

まぁ、シャアとしては例えガザ的な”キタラ”であっても戦力的は何でも良かったとは思いますが、ドーガ系がチョイスされたのは、コスト的にもあるとは思いますが、ザク系外観のプロパガンダではないかとは思います。

>そうなると両者の違いはどこにあるのでしょうか?

まぁだからこそザクIIIは正式量産されなかったのでしょう。
悲劇のプロパガンダ機、だがそれがイイ。
2011/11/12 (土) 21:28:27 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
>>仮想敵さん
ハマーンネオジオン軍もザクマリナー等を接収して使っていますので、もしかしたらハイザックやマラサイも戦力として使っていたかもしれません。
「連邦のザクなど認められるか!」なんて言ってザクⅢ開発を主導した連中は、実は少数派の「頭の固い老人」だったのかもしれませんね。



ドーベンウルフが明らかにグレミー派のMSっぽいのですが、するとザクⅢはハマーン派主導だったのでしょうかね?
2011/11/12 (土) 22:55:48 | URL | tellusmoe #wcX8p5eA[ 編集 ]
>とっぱさん
110E表記は自分もかなり迷ったのですが、MS大全集など110表記だった資料が軒並み011に更新されているので、
設定は変更・統一されたものと解釈しました。
もしE型が今後別の媒体に登場するとしたら、やっぱり011になってると思うんですよ。

>仮想敵さん
ギラ・ドーガが採用されたのは、隕石落としという一年戦争のブリティッシュ作戦に近い作戦だったので、当時のザクに近いMSが妥当だったと判断されたからなんじゃないかなと思ったりもします。

>tellusmoeさん
ザクIIIはどっちかというと全軍共通で、ドーベンのみグレミー側主導という感じなのかなと思います。
ドライセン・ザクIIIでほぼ決まっていたところをグレミー側がバウとドーベンで横槍を入れたようなイメージです。
2011/11/13 (日) 10:35:35 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
自分もtellusmoeさんに近い意見です。

実はキャラの部隊の中にハイザックとマラサイが確認できるんですよね~。シュツルム・ディアスと同じでグラナダがハマーン相手に商売を始めたという事なんでしょう。アナハイム側からすればギラ・ドーガの開発前の在庫一掃処分セールみないな気がしますが…。逆シャアまでの流れで見るとザクⅢだけが浮いて見えます。
2011/11/14 (月) 12:47:38 | URL | 巨炎 #mQop/nM.[ 編集 ]
>ハイザックとマラサイ

史料的にティターンズ鹵獲ルート、ジオン共和国編入ルートの可能性のほうが高いとは思いますが、有り得ない話ではないかもしれませんね。
こっそり廉価機としてMS-109を売り込んでいたりして(妄想)。
2011/11/15 (火) 07:41:53 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
>巨炎さん
アクシズのMSってガザ系簡易機とエース機の間が少なかったんですよね。
グザなんかがそうだったのかもしれませんが、ハイザックやマラサイもその位置には適当だったんじゃないかと思います。

>とっぱさん
共和国ルートはともかくティターンズ鹵獲機の場合、
パーツ保守的な意味での供給はアナハイムから直接受けてそうですしね。
補充機だってあったかもしれません。
2011/11/20 (日) 00:16:54 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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