がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
ザクベースの強化型と新設計のMSとの対比
ジオン軍は基本的にザクに主力機を統一する事で、生産と運用の効率化を図っていました。
しかし大戦後期になると、次々と新型機を投入しています。
性能は確かに新型機の方が上でしょうが、基本的に局地対応型であるため効率が良いとは言えず、
まただいたいのMSにはザクベースの同コンセプト機が存在します。

その両機を比較し、新設計のMSの必要性について考察してみます。

(1)MS-07/MS-06G
ザクを陸戦用に最適化したのがグフですが、MSV-Rで設定されたMS-06Gは、ザクベースでグフの目標スペックを達成するためのMSであったようです。
両機のスペックを比較してみます。

<MS-07グフ>
本体重量58.5t
全備重量75.4t
出力1,034kw
推力40,700kg

<MS-06G陸戦高機動型ザク>
本体重量58.1t
全備重量75.3t
出力1015kw
推力55000㎏

スペックだけ見るとほとんど互角、むしろ推力は06Gの方が上です。
これだけ見ると06Gを量産した方が都合が良さそうに思えますが、スペックだけが全てではありません。

グフがザクと比べて構造的に変更されていると思われる点は以下の通りです。

・重力下に不要な装備を完全に排除したことによる軽量化と、その分の装甲強化
・腕部の固定装備
・ブレードアンテナの標準装備による通信能力の向上
・コクピットの位置

この中で特に大きいのは、軽量化と装甲の強化ではないかと思います。
重量は同じであっても、より無駄が省かれているグフの方が、軽量化されている分重量に余裕が生じているはずです。
にも関わらず本体重量が大差ないということは、その分固定装備や装甲強化などで重量が増加していると考えられます。
言ってしまえば、グフは06Gよりも防御力が高いはずです。

また、これは推測でしかありませんが、グフの方が構造に無駄がない分、トータルコストは06Gに比べて低い可能性があります。
06R-2がリックドムに比べてコストパフォーマンスで劣っていたように、ザクベースでの強化はコストを高騰させるようです。
既存のPCのパーツを全面的に最新型に交換するより、新しいPCをまるまる買った方が安くつく、みたいな感じですかね。

(2)MS-09R/MS-06R-2
競作機として有名なリックドムと06R-2を比較してみます。

<MS-09Rリックドム>
本体重量43.8t
全備重量78.6t
出力1,199kw
推力53,000kg

<MS-06R-2高機動型ザク後期型>
本体重量49.5t
全備重量75.0t
出力1,340kw
推力55,000kg

出力、推力は06R-2の方が上ですが、大きいのは全備重量と本体重量の差、つまりはペイロードであると言えます。
特に宇宙空間では推進剤の積載量は重要な要素ですから、機体容積の大きいドムベースの方が優れている、ということになるのでしょう。
また高機動型ザク系は、操縦がデリケートで非常に難易度が高いことでも知られています。
性能的には匹敵していても、どちらの方が扱いやすいか、という点でリックドムに軍配が上がったのでしょう。

もう一つ言えば、高機動型ザクは外見はザクでも中身は別物と言われるほどだとされています。一方リックドムは地上用のドムのラインをそのまま流用できるようです。
製造上の手間という観点からも、リックドムの方が優れているのでしょうね。


(3)MS-14/MS-06R-3
ゲルググと、ゲルググ構造実験機の06R-3を比較してみます。
06R-3はゲルググの前段階の機体(MS-07C-5とMS-09のような関係)ではないかと突っ込まれそうですが、
開発時期を考えるとゲルググはMS-06R-2の開発以前にすでにMS-11のナンバーで開発されていましたから、
むしろMS-11ゲルググのフィードバックを受けたMS-06R-2であるとも言え、
比較し得るのではないかと思い挙げてみます。

<MS-14ゲルググ>
本体重量42.1t
全備重量73.3t
出力1,440kW
推力61,500kg

<MS-06R-3高機動型ザク ゲルググ先行試作型>
本体重量43.5t
全備重量73.7t
出力1,390kw
推力56.600kg

スペックを比較すると、ペイロードはほぼ互角、出力と推力はゲルググの方が上回ります。
これは、ゲルググの構造を考えれば当然の事です。
ゲルググはジェネレーターの強化に重点が置かれた機体であり、それ故に胴体の大半を反応炉のために費やし、推進器を搭載していません。
そして推進器はリックドムのように下半身に集中しており、そのノズルの数はザクの比ではありません。

つまり、ザクの出力と推力をより向上できるよう設計を変更したのがゲルググだというわけです。
そのため、同コンセプト機であればザクよりもゲルググの方が出力と推力が高いに決まっています。

しかし、後のMSにおいて、ゲルググのような機体構造のMSはそう多くありません。
そう考えると、多少スペックは落ちてもMS-06R-3の方が、優れたMSだったのかもしれません。
無論リックドムと同じ理由で、06R-3の操縦性やコストはよろしくないのでしょうけど。



ざっとこんなところでしょうか。
こうして見ると、地上用のドムに相当するザクってないんですね。
一応MS-06Gとか、現地改修機とかにホバー移動できるタイプがあったとは言われていますが、正式なバリエーションにはありません。
そういう意味では、まさにドムはホバー移動のためだけに作られたMSであり、その構造を応用した推進系を持つリックドムやゲルググを含めて、ジオンのMSはドム系構造とザク系構造に分類できるのかも知れません。
今度はそういう比較もしてみたいですね。
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コメント
コメント
グフで排除したのは重力下で必要な装備ではなく、重力下(大気圏内)で不要な装備を排除したんですよね。
重力だけでなく大気の影響もあります。

ジオン軍は防衛戦を考えているならコロニー内戦用のMSを作ればいいと思います。(ガンダムMkⅡがそれ用でしょうか)
それなのに地球侵攻用の水中用MSで水中用ザクとズゴッグなどを作っていますからね。
2011/11/04 (金) 21:32:15 | URL | #-[ 編集 ]
>ホバー移動できるタイプ
>正式なバリエーションにはありません

”ザクII改”が仲間になりたそうにこちらを見ている(笑)

まぁ短時間限定ホバーなので、ドムには敵うべくもないのですが。
2011/11/04 (金) 22:01:17 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
>ホバー移動のザク

ホバーというわけにはいきませんが、「高速進攻」という部分はドダイYSに乗せることで出来たんじゃないでしょうか。
2011/11/05 (土) 00:24:05 | URL | ふゃんねこ #Zog/ag.A[ 編集 ]
実際、何種類もの兵器の生産体制を同時に持つのは効率が悪いです。
できればザク1種ですめばよかったのでしょうが、
いかんせん宙間戦闘用で設計されていますから、
地球侵攻のために陸戦用の機体が必要だったのでしょうね。
ジオンのMSがザク系、ドム系の2つに分けられるかも、
という推測も十分うなずけます。

しかし、ズゴックやジャブロー攻略戦で使用されたMS群は見た目やスペックから、
とてもザクやドムのパーツを流用しているとは…

ジオンのMS生産体制。
突き詰めてみても面白いかもしれません。
2011/11/06 (日) 01:53:50 | URL | #-[ 編集 ]
G型ザクという設定自体に文句がありますが…推力がグフ以上とのこと。
はてさてと考えるとG型の推力がロケット推進での極めて瞬発的な物だという勝手な推測をしております。
G型では足に強力な推進器を付けたことで、脚部のライフサイクルは極めて短いとかいった問題も有り得るでしょう。
ザクを局部的に強化するバリエーションタイプは所詮間に合わせの寿命の短い機体であり、新型機が必要数間に合わないための穴埋めでしょう。
ザクが多数量産済みだったことで、壊れてもパーツ予備自体は豊富だったからこそ可能だったのでしょう。
グフ部隊でグフが不足したところにG型ザクが配備されて、なんとか連携は出来るけど稼働率が低すぎ
(MS定数を満たしているが、実質戦力は不足なまま)とか。
2011/11/06 (日) 20:30:28 | URL | T #-[ 編集 ]
一年戦争を主計とか開発の面で見ると本当に大弱りだったのかも。

そもそも地球侵攻作戦なんて予定に入ってなかったのにやるなんてことになったのが躓きの始まりでしたしね。

+α以上の設計が出来なかったのはザクの完成度がそれだけ高かったことに由来するんでしょうけどね。

グフを経てようやく地上運用できる18Mのモビルスーツに至ったって感じですかね。
2011/11/07 (月) 16:02:21 | URL | ドクトルK #-[ 編集 ]
>グフで排除
すいません、普通に言葉を間違えました。失礼しました。

>とっぱさん
FZって陸戦でもホバーできるんでしたっけ?コロニー内ならともかく。
まぁ推力的には厳しいでしょうね、ジェットエンジンでもないでしょうし。

>ふゃんねこさん
ドダイであればグフの時点で出来てますね。
空を飛ばずに陸上を移動、というところでドムの必要性が生まれたんだと思います。

>ズゴックやジャブロー攻略戦で使用されたMS群
そもそも水陸両用MSは根本的に別設計ですね、だからガッシャというMSが存在し得たんでしょうし。
MSMシリーズ内でもゴッグ、ズゴック、アッガイと規格が乱立していましたし、その辺は統制取れてなかったんでしょうかね。
そのうち、統合される予定だったのかもしれませんが。

>Tさん
06Gはグフの生産開始とともに生産中止だったみたいなんで、グフまでの繋ぎだったっぽいですね。
グフってやっぱり純陸戦用だからジェット推進なんですかね。そういえばその辺の設定はなかったような気がします。
普通に考えればグフはジェット、ザクはロケットでしょうね。

>ドクトルKさん
ザクは割と早めに地上侵攻も視野に入ってたっぽいんですけどね。
MS-05→06の時点で重力下運用も前提に入ったというのが自分の解釈です。
2011/11/09 (水) 23:32:59 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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