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ガンダムネタだけを語るブログです。
月初のガンダム以外の話「クロノ・クロス」
 たまには昔のゲームの話でも。かの有名なRPGである「クロノ・トリガー」の続編がクロノ・クロスです。個人的に、このゲームには強い思い入れがあります。ゲームとしての完成度は、お世辞にも高いとは言えませんでしたが。

 クロノ・クロスはトリガーをファーストガンダムに例えるのであれば、まさにZガンダムに近い作品ではないかと思います。どちらかというと夢と希望の物語であったトリガーに対し、クロスは現実認知の物語としての側面が強いからです。
 そもそもクロスの世界観は歴史を変えたことに対する代償、何かを救った代わりに滅んでしまった存在の復讐、かつて讃えられていた存在の没落と死滅などネガティブな要素が濃く、トリガーへの思い入れが強い人ほど抵抗感を覚えるようなシナリオになっている部分が否めません。
 そのため、ゲームを進めることがやや苦痛に感じてくるようになります。直接トリガーに出てきた場所や人物が関わる事も少なく、またシナリオの複雑難解さが「ゼノギアス」に匹敵し(スタッフ同じですからね)、かつ救いも見えないということになるとどうしてもついてこれなくなってくる部分があります。

 しかし、それを最後の最後にひっくり返してくれるのがこのゲームなんです。そのドラスティックなコントラストが、自分にはとても強く残りました。以降思いっきりネタバレします。



 このゲームの最後の目的は、「トリガー」で唯一救えなかったキャラクター、魔王の姉であるサラを救い出すことだった、ということが最後の最後にわかるのです。しかも、最初からいる(途中長い間抜けるけど)ヒロインのキッドこそが、そのサラの分身であったという事実まで明らかになるのです。(つーかオリジナルのサラも含めて見た目が違いすぎて完全に別キャラなんですが)
 これはとても衝撃的でした。散々救えなかった未来や代償として死に追いやられた存在に攻撃されながら、それでもなおたった一つの存在を救うことが目的だった事、それがずっとわからず、最終局面でやっと明らかになること、そしてその目的が様々な存在を救う物語であったトリガーで唯一つやり残したことであったこと、あらゆる複雑なシナリオの全てがそのためだけに存在していたということ。これがとても見事な作品でした。
 しかもそれが単に少年と少女は幸せになりました、めでたしめでたしという話ではなくて、救ったサラとは同じ時代に戻る事が出来ず、再会を約束して実写世界=プレイヤーの世界のどこかにいる、という演出になっているのがまた憎かったです。スタッフロールが終わって最後のムービーが終わって、その意味が分かってしまったとき、しばらく放心状態になっていたものでした。

 様々な現実認知を押し付けながら、それでも最後にやることは結局ボーイ・ミーツ・ガールだったというシナリオは、単純な少年と少女の物語よりも個人的には好みです。
 正直なところ、劇場版Zガンダムにはそういう話を期待していました。どんなに暗くディスコミュニケーションが続く物語であっても、最後の目的だけはっきりさせてそこに至るように物語を再構築すれば、全然違う後味の物語になると思っていましたし、∀ガンダムを経た後の富野監督ならそれくらいのことをやってくれるのではないかと思っていたのです。実際には予算の制約もあったのでしょうが、そこまで「Zガンダム」という作品に打ち込むモチベーションが富野監督にはなかったのだろうと思っています。

 単純なパート2でなくても、確実に続編でしかできないことを成し遂げることができる、そういう作品が自分にとってのクロノ・クロスでした。
 ま、正直なところトリガーは作品としてあれで完結していましたから、続編を作るのであれば変化球しかなかったんだろうなとは思います。それでああいう結末にもっていったというのは、個人的に評価すべきであったと思うのです。ゲーム性はともかくとして(ここ重要)。
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コメント
コメント
あの荒削りな感触も結構好きなんですけどね。

クロノトリガー含め、かのドリームプロジェクトは版権的に厳しいものがあったのかもしれませんね。(ソフト自体はスクウェアのものでしょうけど・・)

トリガーが古典SFのタイムトラベル理論を軸としているならクロスはその上に現代SFの多次元世界論を組み込んでしまったことでクロノ達がラヴォスを倒した事は単に一つの新たな分岐を作りだしたにすぎなくなってしまった。

背景がだいぶ違う事を差し引いてもクロスはむしろ前作の行動の結果において消えて決まった、否定されてしまったものたちにスポットが当たっていると思います。キッドを救うためとはいえど、ヒドラとドワッフ達を滅ぼす結果になる事もそれをにおわせている。

ラスボスと言うべき「時喰い」も言うなれば死したるもの達の怨念、宇宙怪獣ラヴォスとはやはり異なる存在でしょうしね。

トリガーだけでなくラジカル・ドリーマーズをも設定上引き継いでいるのでキッドはサラの分身であると同時に、おそらくあの二人の・・・
2011/08/07 (日) 15:23:56 | URL | ドクトルK #-[ 編集 ]
スクエニになった今ならまたやれそうな気もするんですが、
そういう問題じゃないんでしょうね、きっと。

元々別企画で別スタッフによるものだったゲームにドリームプロジェクトをくっつけただけみたいな部分もあるみたいなんで、
クロスは逆に当初のスタッフだけのゲームだったんだろうなと思います。
ゼノギアスも最初はトリガーの続編だったみたいですし。

ラスボスは力で倒すのが目的じゃないっていうのもよかったですね。
原理はともかく「救う」ためだけの最終決戦というのがよかったです。
何かを滅ぼす事で別の何かを守ることしかできなかった末の結末ですからね。
結局そこまで持っていけたのもまた色々な犠牲によるものではあるんですが。
2011/08/07 (日) 18:34:39 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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