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アクシズとジオン共和国と連邦政府の関係
 ジオン共和国という設定はあまり表には出てきませんが、ZやZZにおいてはアクシズ地球帰還~侵攻の陰で動いていた節が見られたりもします。そのあたりを連邦政府との関係も絡めて推察してみようと思います。

 まず、一年戦争末期におけるジオン共和国の成立から順を追って見てみます。

 ジオン共和国は、ザビ家が全員ア・バオア・クー宙域に出向いている間に、ザビ家を出し抜いて(実際はデギン公王及びその後継者候補であるギレンとキシリアの死亡後に)議会の承認で成立した国家であると思われます。そしてギレンの意志とは全く逆に、連邦政府と講和を結んで戦争を終結させました。
 その流れがあまりにも短期間でスムーズに行われた事から、共和国成立から講和の流れまでは当初より計画されていたことであり、また連邦政府との間にも何らかのやり取りがあったものと推測されます。
 このことからもわかるように、ジオン共和国は半分連邦政府とグルで成立した国家であることから、当初より連邦政府の影響力を強く行使できるようにセッティングされていたものと思われます。おそらくは、共和国承認の代わりに実質連邦が戦争に勝利したような扱いになるような取り引きがあったのでしょう。それに加えて共和国首脳の連邦政府による身分保障のようなものもあったのではないでしょうか。

 このような成立の仕方をした国家なので、基本的には親連邦国であったと考えられます。少なくとも立場上は連邦に逆らう事はできないと考えられ、それ故にジオン共和国軍はアクシズではなくティターンズ側に編入されていました。
 特に重要だったのは、ジオン共和国は連邦により新型兵器の開発が禁じられるなど、軍備に一定の制限が加えられた点です。ジオン共和国は独立したものの、連邦と戦争をして勝てるだけの戦力を得ることはできなくなってしまったのです。つまり政治的には(表面上は)ある程度対等になったとしても、軍事力では一方的に連邦が勝る状態になったということです。

 とはいえ、ジオン共和国にはザビ派に属する人間も多く潜伏していたようで、アクシズがネオジオンとしてサイド3に帰還した際や、袖付きが表立って行動した際にはそれに合流し支援する勢力が実際に存在していました。
 恐らくは、それらの勢力が水面下でアクシズの支援を行っていたと考えられます。アクシズに対しては月企業等や木星船団も支援していた可能性があるのですが、ジオン共和国にも協力者がいたことは間違いなさそうです。一方で、それらを共和国政府がある程度見逃していた可能性があるのも、先日考察したばかりです。共和国としては、別にジオン残党というスケープゴートを存在させる事で連邦から矛先が向くのを避けられるという側面もあったのかもしれません。

 ちなみにアクシズはデラーズ戦役の際に「戦局に立ち入らない代わりにデラーズ・フリートの人員を救済する」という協定を連邦と結んでいたらしく、ある意味での人拾いをさせていたようです。どういう取引があってそうなったのかはよくわからないのですが、連邦としてはデラーズとアクシズの両方を相手にしたくはないし、アクシズとしてもここで連邦と衝突したくはないし、でもデラーズ・フリートを支援したい気持ちもあるということでの妥協の産物だったんでしょうかね。アクシズとしてはデラーズ側の人材を手に入れた上で連邦の偵察もでき、連邦としては面倒な事後処理をアクシズに流してしまう事で減らす事ができたってところでしょうか。

 ここまで連邦・ジオン共和国・アクシズはちょっと複雑な三角関係のような状態であったのですが、アクシズそのものが地球圏に移動してきたことにより、状況はやや変わります。
 当初のアクシズは沈黙を保っており、その要求が分からない状態でした。エゥーゴとの協力関係を結ぼうとしますがこれは一度失敗に終わり、代わりにシロッコと協定を結んでとりあえずティターンズに狙われる事はなくなったように思います。その後、ティターンズ本隊とアクシズの間で交渉が行われますが、これは破談。逆にエゥーゴと協調しティターンズを追い込むも、そのエゥーゴに裏切られ両軍を敵に回す事になります。しかしうまいことエゥーゴとティターンズに潰し合いをさせることで戦力の温存に成功し、いよいよ地球への侵攻を開始します。

 アクシズがエゥーゴと交渉した際に求めたのは、「ザビ家を認める」ということでした。認めない場合は地球を核攻撃すると言っていましたが、これはどこまで本気かはわかりません(ブラフっぽいですよね)。それに対しエゥーゴは認めるだけでなく、サイド3を明け渡すことまで約束したようでした。
 とはいえエゥーゴは連邦政府そのものではありませんので、アクシズにサイド3を譲る権限はありません。どちらかというと、アクシズがサイド3に移動したとしても、それを拒まず攻撃しない、という意味であるのかなと思います。アクシズとしては、とりあえずスペースノイドの黙認はとりつけた、といったところでしょう。なので次はアースノイド、連邦政府の確約を取り付けるのが目的になるというわけです。

 この時点で、ジオン共和国の立場は微妙なものとなります。共和国は連邦政府には逆らえない立場であるものの、ザビ家の支配を免れているので純粋なスペースノイドであり、エゥーゴと敵対する理由はありません。そのため両者とは利害が衝突せず、むしろ共和国視点では反主流派ということになるアクシズこそが敵ということになります。しかし、ジオン共和国は軍備が制限されているので、自由に新型機を開発していたアクシズに勝る戦力がおそらくありません。ジオン共和国は、実力でアクシズを排除できなかったと考えられます。
 そのためエゥーゴやティターンズは、どちらかというとアクシズから自国を守ってくれる味方に近いのですが、そのうちエゥーゴがその役目を果たしてくれなくなってしまったので、ティターンズにすがるしかなくなります。だからティターンズに戦力を提供してアクシズと戦うような形になったのでしょう。
 しかし協力したティターンズが逆賊扱いとなり、エゥーゴが連邦の主導権を握ることになるとジオン共和国はますますアクシズに対して立場が悪くなります。アクシズが本気で侵攻してきたら止める術がないからです。が、最後の頼みの綱である連邦政府がネオジオンに屈したため、アクシズに武力では勝てないジオン共和国はアクシズの帰還・ネオジオンの進駐を止める事が出来ず、事実上ほとんど一方的に制圧されてしまったのではないかと思います。
 そのような立場だったからこそ、ネオジオンが内乱で自滅した際、結果的にはジオン共和国はネオジオンの被害者という形で戦後の立場を維持できたのかなと思います。

 その後、シャアのネオジオンが決起します。こっちのネオジオンはザビ家ではないためジオン共和国としては敵対する立場ではありません。むしろ裏で支援する動きがあったのでしょう。ジオン・ダイクンの息子がリーダーなわけですからね。ただ逆にシャア自身がジオン共和国の跡を継ぐ意志がないため、直接的な関係にはならなかったのではないかと思います。共和国としても立場は「わが国はネオジオンとは一切関係ない」ということになります。じゃないとテロ支援国家になってしまいます。
 「袖付き」についてはミネバを旗印にしているので、やはりジオン共和国としては認めがたい存在だったのではないかと思います。

 このように見ると、ジオン共和国は自治権を認められた代わりに戦力を削がれ連邦に逆らえなくなり、アクシズ・ネオジオンに対しては思想的に敵対するもののいてくれた方がなにかと都合のいい存在、しかし現実に直接敵対すると抵抗する事が出来ない、という関係であったと見ることができるでしょうか。
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ジオン共和国とネオジオンはともに一年戦争におけるジオン公国の敗北から発生した双子の兄弟みたいなものでしょう。

デラーズフリートは政治的主張としてはジオン公国であり、一年戦争自体の敗北を認めていない、故にアクシズとは積極的な共同作戦に出る事はなかったのでしょう。

ハマーンがエゥーゴとティターンズとの交渉条件に引っ張ってきた事は端的にネオジオンこそがジオン公国の後裔であることを承認すると言う事だと思います。シャアの件もあってエゥーゴ寄りになったからティターンズはそれに対立する共和国を引きこんだのかも。

一貫してネオジオンはジオン公国、さらにはジオン・ダイクンの政治的後裔を主張しており、その発生自体がデギン・ザビの意向を受けた共和国とは相いれない存在だったのかもしれませんね。
2011/07/12 (火) 04:05:42 | URL | #-[ 編集 ]
>エゥーゴがその役目を果たしてくれなくなってしまったので、ティターンズにすがるしかなくなります。だからティターンズに戦力を提供してアクシズと戦うような形になったのでしょう。

ジオン共和国軍は非公式ですが、エゥーゴのジャブロー降下作戦時にすでに徴兵されているっぽいです。(出典:ハイパークラシックOP)

これはどちらかというとティターンズの強権発動の賜の可能性が高いかと思います。
種で例えるとセイラン政権のオーブ軍派遣ですね(w
2011/07/15 (金) 06:47:30 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
本当にそうでしょうか?
>その流れがあまりにも短期間でスムーズに行われた事から、共和国成立から講和の流れまでは当初より計画されていたことであり、また連邦政府との間にも何らかのやり取りがあったものと推測されます。

当初より計画されていたものであることは、「デギンの指示でダルシア・バハロがサイド6経由で話を進めていた」という下地があります(作中にもダルシアが登場し、それを示唆するシーンがあります)。

ですが、

> このような成立の仕方をした国家なので、基本的には親連邦国であったと考えられます。少なくとも立場上は連邦に逆らう事はできないと考えられ、それ故にジオン共和国軍はアクシズではなくティターンズ側に編入されていました。

ここはちょっと変です。
ジオン共和国は「連邦構成国」ではなく「外国」というのが現時点で確定している設定のはずです(UCが公式化してからは)。

よって、ティターンズに編入されたのではなく、グラナダ条約における「恒久平和」の条項における「地球連邦政府およびジオン共和国の敵に対して共同で当たる」とでもいう条文があり、それに従って「協力した」という解釈の方が自然ではないか?と考えます。

> 特に重要だったのは、ジオン共和国は連邦により新型兵器の開発が禁じられるなど、軍備に一定の制限が加えられた点です。ジオン共和国は独立したものの、連邦と戦争をして勝てるだけの戦力を得ることはできなくなってしまったのです。つまり政治的には(表面上は)ある程度対等になったとしても、軍事力では一方的に連邦が勝る状態になったということです。

ここも良く解らないのですが、経済復興が、たった7年足らずで可能だったのでしょうか?
世界的に「数年で復興で着ているのは日本ぐらい」という状況を鑑みても、終戦時にジオン協和国軍よりも戦力的に劣っていたとされる地球連邦軍が、7年ごときで優位に立てるとは考えにくいんですが。
政治的に対等であったジオン共和国が連邦に強制されて軍事開発を放棄した…というのも考えにくいです。
主権停止状態になっていない=降伏をしていないジオン共和国がそんな状態にするというのも解せないです。
最も妥当な線としては「地上用MSの開発をしない」ということではないでしょうか。
それによって、高性能汎用機の技術更新を行い、実質的にアナハイムと協力体制にあった…と考えるのが無難ではないかと思います。

> とはいえエゥーゴは連邦政府そのものではありませんので、アクシズにサイド3を譲る権限はありません。

地球連邦政府にもないですよね(^^;
国際的な承認がなければ、国家は存在していないことになるので、これは「連邦政府として制式にサイド3の現行政府を亡命政権としても認めない」という約束を取り付けた……と考えるのが無難ではないでしょうか?

>エゥーゴと敵対する理由はありません。

連邦政府が「叛乱分子」と認定すれば、敵対する理由になりますよね。
グラナダ条約に盛り込まれている「恒久平和」に「軍事協力が盛り込まれていないはずがない」でしょうから<現実的に

逆に言えば、ティターンズが叛乱分子として認定されて以後は、ジオン協和国軍はエゥーゴに協力したのではないでしょうか。ただし、その後アクシズに吸収されていることがサトウ大尉などの例(ZZ)で解ります通りですが。

>ジオン共和国は、実力でアクシズを排除できなかったと考えられます。

モナハン・バハロなどの国粋主義者はいなかった訳ではないでしょうし、戦後もザビ派は多くいたと考えられます。主流派を形成したのが共和派(旧ダイクン派であるが、純ダイクン派ではない)であることは考えられますが、逆に「ジオン公国の復活」を歓迎する向きが軍部を中心にあったように感じます。

つまり、一丸となって阻止できる状況になかったのは「連邦政府の問題」ではなく「共和国政府の問題」なのではないかと。

だからこそ、アクシズ戦役後、政権を回復した共和国政府は「軍部の一部の暴走によるもの」として、処断し、ここに始めて軍事的な縮小をせざるを得ない状況になったのではないか?と感じます。
つまり、軍部からのザビ派、ダイクン派の徹底排除です。

これによって、後の自治権(自衛権)返還へのカウントダウンが始まり、モナハン・バハロのような輩の暗躍が始まっていくのではないか?と愚考する次第です。

長文失礼しました。
2011/07/19 (火) 01:13:52 | URL | 蒙地(旧サリエル) #nL6A2.tM[ 編集 ]
>名無しさん
エゥーゴとアクシズ、ティターンズとジオン共和国が組んだという意味では、
ちょっと朝鮮戦争やベトナム戦争みたいな構図だったっぽい部分もありますね。

>とっぱさん
そういえば14話の時点でマラサイが共和国に配備されてたりしたような気がしますし、
その時点ですでに動きがあったんでしょうかね。

たまたまアーガマを追えそうな位置にいた部隊が動員されたのかもしれませんね。

>蒙地さん
ジオン共和国が連邦から完全に独立している事は前提で書いているつもりです。
法的には平等であっても、元々連邦と裏で通じて出来上がった政権なのであれば、
利権的に連邦が食い込んでいてもおかしくないと考えました。

また、ジオン公国軍がいかに終戦時に連邦軍を上回っていたとしても、
その大半はアクシズとなったわけですから(50%という記述もあります)、共和国軍の戦力は公国軍から大きく弱体しています。
サイド3を守りきるくらいの戦力はあっても、再び侵攻してルナツーやジャブローを落とすのは不可能だと考えます。

そもそも、アクシズとジオン共和国は政治的に明確に対立しており(公国制の復活と共和制の維持)、
どんなに内部支持者がいても国体が存在している限り相容れません。
サトウの部隊など進んでネオジオンに協力した部隊はネオジオン側には疎まれていましたし、
共和国側の公国主義者の存在はそこまで大きくなかったと考えます。
2011/07/21 (木) 21:35:21 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
>14話の時点

そういえば、既にア・バオア・クーが共和国軍派遣で改装中でしたね。
劇場版でも、ちゃっかりこのシーンがちらっと映ってましたね。

2011/07/22 (金) 01:06:09 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
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2011/07/15(金) 19:43:23 | 新訳・偽かげろう日記
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