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ガンダムネタだけを語るブログです。
陸戦型ガンダムは何故生産されたのか・その2
 以前、陸戦型ガンダムは何故生産されたのかというタイトルで記事を書きました。結論から言えば、陸戦型ガンダムの存在意義は「MSの運用・保守ノウハウを得るための暫定量産機」というものでした。
 あえて言うならば、全領域汎用機であるガンダムの運用環境を限定し、パーツの交換・換装や仕様の変更を最小限に留めることで保守性の向上した機体を局地的に配備し、いずれ運用されるであろう量産型MSのリハーサルを行うことを目的に開発されたのが、陸戦型ガンダムに代表される先行配備機だったということです。

 しかし、これだけは陸戦型GMでも十分対応できるものであったと思われます。あえて陸戦型「ガンダム」であった必然は、ないように思えるのです。当初はGMではなくガンダムをそのまま量産する予定だったから、と解釈する事も出来ますが、それにしても配備されていた時期はすでにGMの配備が決定していた頃でした(RGM-79(E)型の方が先に出てたし…)。
 陸戦型ガンダムは、何故「ガンダム」である必要があったのか、が今回のテーマです。

 その際に鍵となるのは、ガンダムという存在がどれだけジオン軍にインパクトを与えたのか、ということです。これについては、ゲルググというMSがその象徴と言えます。ゲルググはガンダムのスペックを目標に開発された量産機です。これまでゲルググについて考察した時に何度か言いましたが、ゲルググはガンダム級の量産機でしたが、実際には連邦軍はガンダム級の量産機を開発していませんでした。ジオンは「最初に見た連邦製MS」がガンダムであったが故に、そのスペックを目標として次期主力機を開発しましたが、これはオーバースペックだったのです。
 つまり、ジオンは連邦軍の主力MSの性能を見誤り、必要以上に時間と資源をかけて過剰な性能の新型機を開発してしまったことになります。

 そして、連邦軍はガンダムのジオンへの露出を「狙って」いた可能性があります。機密の塊であるはずのガンダムを処分・回収せずホワイトベースと共に放置したこと、真の量産機であるGMの存在を本格配備まで秘匿していた節が見られることなどがその根拠です。
 もしガンダムが必要以上のスペックによりジオンの予測値を狂わすための「見せ球」だったとすれば、ガンダムが1体だけではなく、各地に複数存在するという情報があればより効果的に撹乱する事が出来ます。というか、GMの存在を隠している以上、それまで連邦軍のMSは全て「ガンダム(あるいはそれに加えてガンキャノン・ガンタンク)」でなければならないのです。

 つまり、「主力機完成までの暫定配備」の量産機は、必然的にガンダムでなければならなかったのです。だから、RX-79(G)は「ガンダム」だったわけです。
 「08小隊」には陸戦型GMも登場しますが、作中では終盤までほとんど戦闘する姿を見せていません。主人公たちに焦点が絞られているからという理由もありますが、そもそも陸戦型GMは露出が抑えられ、実際に前線で戦う役目は陸戦型ガンダムが優先されていた可能性があります。当時のジオンに連邦のMS=ガンダムであると思わせるためです。

 このように考えると、「ガンダムが量産されているのはおかしい」という意見にも反論する事が出来ます。むしろ「GM配備前に連邦軍の量産機があったとすれば、それはガンダムの外見をしていなければならない」のです。そもそもその時期に連邦軍の量産機があってよかったのか、という点は別として。

 そうであるならば、一年戦争中にガンダムがある程度複数存在しても許されるのかな、と思います。例えばG-4計画という設定。これは宇宙軍以外の陸海空軍に対しても、MS作るならガンダムベースで、ガンダムの見た目で作ってねという意思表示であったのかもしれません。
 また中身がGMであっても、見た目はガンダムであるMSが存在する理由もここにあるのかもしれません。水中型ガンダムなんかがそうですね。あれはエース用のカスタム機という設定ですが、そもそも当時の連邦軍は水陸両用MSなんてできたばっかりな以上、エースもくそもないでしょうし。

 このように考えると、連邦軍のMSが一年戦争中に多数存在していた理由付けの一つにもなるのではないでしょうか。
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コメント
コメント
宇宙専用の宙戦型ガンダムというのも見たいですね。
GMであってもガンダムには劣りますが、ザクやドムに比べれば高性能ですね。
連邦軍だってGMの後はGMⅡ、フルアーマーガンダムなどゲルググでも適わない強力な兵器を開発していますからね。
2011/06/05 (日) 21:13:47 | URL | #-[ 編集 ]
 確かに08の1話当時の連邦軍MSの配備状況を見れば、ジオンは当然陸戦ガンダム、ジム[E],[G]自体、もしくはその延長線上の機体が主力機として配備されてくると判断しますね。
 陸戦型ガンダム、ひいては廃止が決定されたRX79系の機体全体が撹乱を一つの目的として配備されたオーバースペック機だった可能性もあるのではないでしょうか。
2011/06/07 (火) 20:44:44 | URL | フェーベ #-[ 編集 ]
なんか、一年戦争中のガンダムタイプのMSを数えたら50機近くに上るらしいですね
2011/06/07 (火) 22:13:59 | URL | ハリスン #jtwaJ13Q[ 編集 ]
>名無しさん
宇宙の場合、運用環境がルナツー宙域しかないために、ガンダムの存在を知らしめる必要があまりなかったのかなとは思います。
ルナツーに篭って運用試験を行うくらいなら、GMで十分だったのかなと。

>フェーべさん
RX-78の余剰パーツを使ってまでスペックを引き上げているのも、それが目的だったのかもしれませんね。

>ハリスンさん
機種でそこまでいっちゃいますかね?
生産数(陸戦型ガンダムは20機程度)で考えるなら、確かにそれくらいはいくと思いますが。
2011/06/08 (水) 22:47:10 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
陸戦型は余剰パーツで組まれた設定でコミカライズ版では個体差があり、ミゲルの機体は少しオーバードライブが続くとメルトダウンするってあったような気がする。


陸戦型の登場した背景を見ると既にジオンに占拠された地域が多数あり、とにかくMSの実戦配備を進めたい陸軍上層部の焦りからでしょうね。占拠された地域を開放しないと反連邦政府のシンパが出来る訳で、連邦政府圏内でもかなりの不満を持つ有力者が独立国家(傀儡政権)を作る可能性も……。

(最もその危険性があったのが北米辺りかな……ただあの四男坊にそこまでの政治力があるとは思えないのでこの考えは微妙ですな)

そんな時にあのシャアさえも驚愕したアムロが乗るガンダムの噂がジオン軍内で流れ始めて、陸軍はサイド7に送る筈だった“余剰パーツ”をMS量産ノウハウの取得目的の試験生産と言う形でジャブローで組み立て、パイロットや整備士やMS技師の育成も同時進行していたかもしれませんね。

(『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』にてコア・ブースター プラン004でコアブロックシステムはジムにも採用する計画があった事が示唆されてます)


ガンダムタイプのMSの数に関してはパーフェクトガンダムの様にジオン公国の情報部を引っかける為のダミープランやら計画のみで終わった機体も含まれてます。その為U.C0090当時さえもV作戦とRX計画は機密扱いされてます。


一年戦争後、陸戦型ガンダムやジムはぱったりと無くなったのは手がかかる機体を前線に出す必要が無いからでもしかすると改造されて士官学校の教習MSになっていたかもしれませんね。

2011/06/09 (木) 13:26:18 | URL | YF-19k(kyousuke) #vOF08ZPo[ 編集 ]
記事とあまり関係ないですが、陸ガンの設計はRX-78開発時の「ボツ案」ではないでしょうか?
軍がこのパーツ使ってこういう要求仕様で作ってね、といったのをテム以外のチーム(ソ連風に『設計局』でしょうか?)も作っていたが結局不採用になった。その後RX-78のパーツを流用して何か作る、となったときにちょうどいいボツ案で作ってみた、と。
これなら「何故RX-78のパーツで全然似ていないMSが出来たのか?」という疑問に対する答えに…なってるでしょうか?
2011/06/09 (木) 21:03:52 | URL | tellusmoe #wcX8p5eA[ 編集 ]
余剰パーツで出来たと陸ガン…
78ガンダムはA、Bパーツを換装するシステムですので、地上用のBパーツが用意されていたというのはどうでしょう。
地上での長期稼動に備えた頑丈なBパーツですが、重量は通常のBパーツより当然重い。ジャンプドップ攻撃に代表される身軽を身上としたアムロの操縦スタイルには使えません。
装甲を強化した陸戦Aパーツも一応用意されましたが廃案。陸戦型GMの上半身を流用(装甲をガンダリュウムに変更)して陸ガンが出来ましたとさ。
まあ陸ガンの下半身の78ガンダムは見た目上なしですけど。
2011/06/13 (月) 20:36:36 | URL | T #-[ 編集 ]
>YF-19kさん
陸ガン・陸GMは試験生産であまり大量運用する予定がなかったのかなと思います。
生産工廠も限られていたのではないでしょうか。

ただ一年戦争以降の連邦陸軍についての描写が全くといっていいほどないので、
もしかしたらその後も運用は続いていたのかも知れません。

>tellusmoeさん
RX-79系は78系を経由しない設計だったという記述もあるので、
自分としても基になったのはRX-75、77、78に続く第4のMSだったのではないかと思っています。
ただ同じRX系列だからパーツの互換性はあったと。

>Tさん
陸ガンはコアブロックシステムではないですからね~…小説版では下半身をコアブースターに換装したりしているらしいので可能性はゼロではないんですが。
RX-79自体が、コアブロックを用いない場合の主力MS候補だったのかなぁとも思ったりします。
2011/06/13 (月) 23:11:46 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
そうですか。まあGMの下半身だって78と融通がききそうなのでいいかとおもったんですが…
常識的な78の予備パーツを流用して量産MSを作ったなら、普通に78と同じ外見が妥当だと思われます。それこそコアファイターがGMのコアのような飛行能力のないパーツになったりする程度。
ガンダムのコスト高は装甲と高出力、教育型コンピューター、コアブロックといったところで、コンピューター、コアブロック以外は陸ガンも同等のコストと思われ、わざわざ再設計してコストカットができるのか疑問。
すばらしい戦績を上げている機体を元に、コストを下げは少なく、性能を半端に劣化、パーツの融通性も低下した機種をつくる謎。
2011/06/14 (火) 20:42:33 | URL | T #-[ 編集 ]
ガンダムとの形状の違いですが、むしろガンダムの設計が固まる前に計画されたからではないでしょうか。
関節などの構造はガンキャノンのほうに近いような気もします。

2011/06/16 (木) 20:58:28 | URL | ばに #-[ 編集 ]
>Tさん
というか、陸ガンはガンダムのバリエーションではなくて、
全く別のMSにガンダムのパーツを使ってスペックを上げた機体なんじゃないかと思うんです。
陸GMも同じGMという名前ではありますが、他のGMとはまた系譜が違う機体であるように思います。

>ぱにさん
時期はともかく開発者は違うでしょうね。
陸ガンにテム・レイは関わってないってことなんでしょう。
2011/06/19 (日) 23:02:07 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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