がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
ガンダムエース 2011年6月号
 MSV-Rハンドブックがつくということで久々に購入してみました。これVol1ってなってるってことは2以降を出す気満々ってことですね。初代に同じく3まででしょうか。

 とりあえずハンドブックの感想と、ダムAそのものの感想を両方述べたいと思います。

 まずMSV-Rハンドブックについて。これは元祖MSVハンドブックの体裁と本当に似せてきたので、本格的だな~と思いました。ただ、だからこそ気になったのが、背景部分で普通にZガンダム以降の設定が出てきちゃってたところ。当時のままの雰囲気なのに文章だけ次の時代のを入れちゃうのはちょっと違和感がありました。
 コミック「ジョニー・ライデンの帰還」の設定なのはわかるんですけどね。MSVって単語を作中設定にしてしまうのもどうかと思いました。すでにMS大全集とかデータコレクションでやっちゃってはいるんですが。

 設定画部分は改めて見ると、大河原氏の当時のザクと今のザクは全然プロポーションが違うんだな~というのを実感。他のMSはそんなに変わってないんですが、ザクだけは明らかに変わってますね。個人的には、昔の設定画の方がメリハリが効いてて好きなんですが…立体化前提だと今の形状の方が都合がいいんでしょうね。

 設定面はあんまりチェックしてなかったんで初めて知ったことも多かったです。ガンナーガンダムがコンテスト受賞作で元々はガンダムのスナイパーカスタムだったとか、FAガンダムB型の中の人がG-3ガンダムだとか(これMGで出す気満々だよな…)。
 気になったのはジムガードカスタムのデザインが明らかに他のジム系と異なる点。戦場の絆枠でデザインされたからMSV-Rテイストになってないのかな。際立ってプロポーションが違っているので気になりました。MSV-Rのデザインは当時のMSVに似せて「描かされている(大河原氏談)」ようなので、多分そういうオーダーなしにデザインされたんでしょう。
 インターセプトカスタムは下半身がRGC-80Sと全く同じだったのはどういう意図なのか気になるところです。GMキャノンから改造したということなのか、コアブロック的な意味で下半身の再利用をしたりしたのか。
 そうそう、プロトGMキャノンがRGC-80-1になってなかったのはポイント高いです。試作機ならともかく量産機の型番にハイフンが付く(しかも試作1号機的な理由で)のは個人的に凄く違和感があったので。A-1とかならわかるんですけどね。過去にある記述なら何でも採用するんじゃなくて、ちゃんと取捨選択してくれたんだなと思っています(ガチャポンの勇み足だし)。


 次にダムA本誌の方。ネタバレ全開なのでご注意下さい。



 オリジンが佳境だったのですが、これはこれでありですね。原作終盤のアムロとシャアのフェンシングって、なんでそうなった?って感じで突然戦い始めて、しかも何故か素人であるはずのアムロの方が「ヘルメットがなければ即死」の傷をシャアに与えたりして若干意味不明な部分があったんですが、ここに合理的な説得力を持たせた上で、かつシャアの終盤の情けなさを取っ払う(いやそれでも十分に情けないんですが)ような凄みがあり、非常に面白かったです。
 シャアが絶対に勝てるという確信を持って圧倒的な技量でアムロを追い詰めるも、過去のトラウマが蘇って(過去編の描写を生かし)迷いが生じるというのは、安彦氏だからできる(富野監督にはできないであろう)描写ではあるものの、これはこれでありだろう、と素直に思えるものでした。
 個人的にオリジンは独自展開に走りすぎた過去編とオデッサ編に辟易して以後チェックしてなかったんですが、「めぐりあい宇宙」以降の部分については素直に読んでみたいと思えるようになりました。なかなか古本屋で値段が下がらないんですが、探してみることにします。

 逆シャアの漫画については、ただのコミカライズだと思ってたら普通に過去の話とかやってて驚きました。しかしナナイ・ミゲルという人物はCDAだのカイレポだの好き勝手に設定が追加されてますな。全肯定するとジオン共和国→オーガスタ研→スウィートウォーターと物凄い転々としてることになるんですけどこれどうなんでしょう。個人的には全部パラレルだと思いたいんですが(CDAは色々パラレルだしカイレポは新訳Z設定で旧訳と決定的に矛盾してるし)。

 ジョニー・ライデンの帰還は話がよく分かりませんでした。なんでMSVなのに戦後の話なの?っていう物凄い疑問があるし、そこにシリアスな伏線張まくりなストーリーが入ってくるのも違和感があります。MSVで漫画やるなら戦記もので埋もれた歴史の1ページ的なのじゃないの?戦後でやるならZとかZZに出てきたMSVと絡めて戦後の旧型MSのVS最新鋭機とかそういうネタがあるんじゃないの?とか、MSVの魅力ってそういうのじゃないじゃん!って物凄く思いました。
 MSVの魅力ってのは単に設定が細かいからじゃないんですよ、アニメの設定よりもちょっとリアリティを引き上げたその「現実にありそう感」、よりミリタリーに傾倒した方向性なのがいいんであって、基本的に失敗作とか完成度の低い競作敗北機とか、量産機が完成した末に用済みになった機体とかそういうのがイイんですよ。イグルーみたいな一発屋じゃなくてちゃんとMSの開発系譜に組み込まれてるやつで。
 どうもキマイラ隊のその後を描く話みたいなんですが、これをMSV公式漫画みたいにしちゃうのはどうなのかなぁ…と切実に思いました。MSV-Rとは別枠の純粋なガンダムコミックとして見るのであればいいんですけどそれにしてもMSV-Rの設定を使うことが前提の内容だしなぁ。
 一年戦争に設定を追加するのに限界があるんで、戦後を舞台にせざるを得ないのかなという気はします。ただ内容についてはもうちょっとこれぞMSV!ってのが欲しいなぁという気がします。MSVに筋の通ったストーリーをつけちゃう時点でそれはもうMSVじゃないような気がするんですよね。これって懐古趣味なのかなぁ。

 Gガンダムの漫画は初めて見ましたが、物凄いページ数でびっくりしました。でもこれでアニメ1話分の内容なんですよね…。マスターアジアはいつ出るんでしょうかこれ。


 個人的に一番印象に残ったのは、安彦氏のインタビューでした。作り手としては、作った設定の隅々にまで突っ込み入れられるのって凄い苦痛なんだよなぁというのがよくわかる内容だったんですよね。自分も散々設定考察とかやってる人間ですが、作り手の気持ちも非常に良く分かります。作り手としては、作品を通して描きたいことを伝える事が一番であって、設定はその添え物でしかないんですよね。だからそっちにばっかり目が行ってしまうのは、「おいおいちょっと待ってくれ、本当にわかってほしいのはそっちじゃないんだ」って言いたくなります。
 自分としても書いた文章の本筋と関係ない部分に突っ込みを入れられると、いやそれはわかるけど言いたい事とは関係ないんだよそこ、って言いたくなる事はあります。突っ込みが的確であるほどそう思っちゃうんですよね。
 だから自分としても、設定を考察する上では作り手がどういう意図でその設定を作ったのか、ということはある程度考慮に入れるようには心がけているつもりです。それを切り離して設定だけで遊ぶのは、あまりしたくないです。
 ガンダムエースの多くの漫画においても、設定が作品とは別次元で無駄にマニアックだったりすることがあって、あまり好きではなかったりします。その設定が作中で生かされていればいいんですが、その設定を使う必然があまりないものは、作り手の設定オタクの自己顕示、あるいは受け手の設定オタクへの過剰な媚びみたいなのが垣間見えて嫌ですね。

 ツィッターにも描きましたが、4コマ漫画やパロディ漫画がかなり増えていてちょっとびっくりしました。これにUC、W、Gのコミカライズ+逆シャアにオリジン、レギュラーのオリジナル漫画がMSV-Rとカタナと新ジオンの再興しかないというのはちょっと厳しいラインナップかなぁと感じてしまいます(ガンダムWの外伝が別にあるのか)。これに北爪氏のZガンダムが始まるんですよね、更に…。
 オリジンは終わってもまだ外伝的な漫画を安彦氏に描かせるのかなぁという気もするんですが、オリジンありきで始まった雑誌なだけに、その後どういうビジョンを持っているのかちょっと心配になるところです。他のコミック雑誌と違ってガンダム漫画前提=実質的な二次創作オンリーの雑誌ですからねぇ…。
 個人的には月刊をやめて季刊誌に戻ってもファンは減らないような気もするんですが、どうなんでしょうか。久々に読んだことで色々と感じるものが多かったんですが、ちょっと今後が心配になってしまったりもしたのでした。
スポンサーサイト
コメント
コメント
今月号には掲載されてませんが、他の連載はエコール・デュ・シエル(まだ連載終了してません)、Wの続編小説(メイン脚本を担当した隈沢さんを起用した完全新作)、カイメモ(ガンダムUCと閃ハサの間くらいの時間枠でホワイトベース展を巡りながら一年戦争の思い出を語る)がありますね。
これに北爪さんのΖ漫画で個人的にはジ・オリジン後を見据えて人気が出そうなのはなんでもやろうとしているようにも思えます。
2011/05/10 (火) 18:49:24 | URL | 匿名希望 #-[ 編集 ]
ガンダムエースの設定解説の特徴として、
新設定は最近新情報が発見された。
設定の無い所は調査中。
過去の設定と異なる所は複数の情報が錯綜している。(例として、様々なジョニー・ライデン像)
と、全体的に未来視点になっていると思います。
そして、その情報も記録上の物や目撃情報(超展開のガンダムカタナに出たグロムリンもゲームMSVでは目撃情報扱い)という形になっている物も多く、当時の設定の穴を意図的に再現しているのではないかと思います。
2011/05/10 (火) 20:08:17 | URL | 飛竜 #sSHoJftA[ 編集 ]
>匿名希望さん
あ、エコールまだ終わってなかったんですね(汗)
北爪Zは事実上CDAの続編になると思うんで、そういう意味ではあまり期待できないのが苦しいところです。

>飛竜さん
ちゃんと解説ページを作って知らない人への誤解を最小限に抑えようとしているのは好感が持てますね。
逆にそこで変なマイナーネタ持ってくることもあるんで油断ならないんですが。
必然性さえあれば文句はないんですけどね~。
2011/05/15 (日) 23:12:27 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2017 がんだまぁBlog all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.