がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
ADVANCE OF Z 刻に抗いし者 1巻
 小説の方を買いました。今回のAOZって、到底メカ設定がメインとは思えないビジュアルだし、かといって模型化とかキャラクター受けを狙ったわけでもなさそうだし、どうも小説の方がメインのようなので。前のAOZも、小説はそこそこ面白かったですしね(漫画版の方が好きだけど)。

 というわけで読んでみたんですが、やっぱり小説の方がメインなんだろうな、と感じました。

 感想を一言でいうと、「珍しく普通の小説だ…」ってところでしょうか。ガンダムの小説って、ほとんどノベライズなんですよね。オリジナルもありますけど、富野監督の作品だったり、模型誌とかの企画ものだったりがほとんどで、いわゆるちゃんとした「モノカキ」の書いたガンダム小説って実はほとんどないんですね。いやガンダムUCがそれなんですが、あれは読んで推測する限りはアニメ用のプロットをそのまま使っているっぽいので、「小説として描いたガンダム」じゃなくて、「小説家が書いた新作アニメのシナリオ」と言った方が近いのかなと。それが悪いって言ってるんじゃないんですよ。ただガンダムUCは小説というより、書籍媒体で発表された新作ガンダムっていうイメージの方が強いですよねってことです。

 それに比べると、この「刻に抗いし者」というのは実に普通の小説なんですね。というか、ガンダムを題材にしたライトノベルと言った方が近いのかな?ライトノベルというものを一切読んだ事がないのであまりよくわからないのですが、ガンダムの外伝ものなのに普通のハイティーンの少年少女が主人公というのも、主人公の控えめなキャラクターやデフォルトでヒロインと仲が良かったりするのがライトノベルっぽいかなというイメージがあります。
 これは個人的な推測ですが、ガンダムUCが一定の成功を収めたことで、別の形でガンダムの小説作品を作れないか、というのが企画の発端のような気がします。UCのターゲットは若い頃にZやZZを見てたあたりの30代ガンダムファンだと思うんですが、多分この作品は今まさにライトノベルにハマっているような層がターゲットなんじゃないかと思ったんですね。ただいきなり唐突に小説を出しても売れなそうだから、AOZという小説パートもそれなりに人気があった(よね?)作品の名前を冠してプラモ系の企画も連動させる事でプロモーションを図ったのかなと。AOZありきの作品ではなく、ガンダムのライトノベル化の第一歩としてAOZの名前を使っただけなんじゃないかなと思ったんですね。本当にそうなのかはわかりませんが。

 自分としては、こういう展開は悪くないと思います。アニメのガンダムは作れば一定のヒットが約束されるけど予算と労力はかなりかかるようですし、ゲームでの展開もだいぶ下火(PS3ガンダム戦記とか全然ヒットしてませんでしたよねなんか)ですし、それに比べると小説という分野は良くも悪くも富野監督がバリバリ小説書いてた頃に比べるとだいぶ若いファンにとってのハードルが下がりましたから、ビジネスとしても当然あり得る判断だったのでしょう。


 で、内容についてなんですが、ちょっと盛り上がりがいまいち(その辺ガンダムUCの盛り上げ方はうまかった)なような気がしますが、本当に丁寧に作品を作ろうとしてるなぁというのがよく伝わってきました。伏線もしっかり作っているようですし、ガンダムの世界観、設定というものをしっかりバックボーンにしながら、物語そのものは設定ありきキャラありきのものにはなっていない、というところに魅力を感じました。
 物語の雰囲気の割に主人公3人が幼すぎる(普通に大人が主人公でもよさそうな作品です)ところがややミスマッチなんですが、それはターゲットを考慮したものなのでしょうし、「男の子が戦う決意をするのは、女の子のため」という王道をいってたりして(あの女の子絶対ニュータイプの素養がありますよね)、とっつきやすさ重視ってことなんでしょうね。
 また、シナリオそのものは直接Zガンダムとの接点はないものの、意図せず反連邦組織に参加せざるを得なくなった主人公とか、SFSによる空中戦オンリーの戦闘描写とかはZガンダムっぽさを出していると言えます。設定面として30バンチ事件の映像というキーアイテムを使っているのもいい感じです(新訳Zでエマが見ていたのと同じ動画なんですかねぇ)。
 いまいちかなと思ったのは、士官学校の描写ですかねぇ。MSのシミュレーターってそんなに戦場の絆やるように気軽に使えるものなのかなとか、ちょっとリアリティを感じられなかったかなと。いや現実の士官学校がどんなのかわからないんでリアリティもへったくれもないんですが、「ああ、士官学校ってこういう感じなんだ」っていう説得力のある描写がなかったので、作者もよく知らないで書いてるのかなと思いました。まぁこのためだけに取材に行くのも難しいでしょうし、ストーリー上士官学校の描写は過程の一つでしかないんで、そこまでこだわる必要はないんでしょうけど、士官学校の中身そのものまで描いた作品も珍しいのでちょっと気になりました。

 Z時代の外伝って、「おいおい、Zの時代でそれはないだろ」って言いたくなる要素がなにかしらあるんですが、今のところそういった無茶な描写がないのがとても高評価です。今後の展開次第では、Z時代の外伝作品としてはトップクラスの出来になり得る作品かもしれない、と思いました。そういう意味で期待したいですね。


 で、このブログらしくMS設定的なところを触れると、これは今回の小説の話ではありませんが、藤岡建機氏のRX-106魔改造型が出てきたところが非常にナイスですね(笑)
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 魔改造のハイザックは106を78に置き換えるとこいつの正体が見えますよ。
2011/04/16 (土) 13:29:21 | URL | 通りすがり #0j.rkRGc[ 編集 ]
RX-106EだからRX-78E…GT-FOURですか!?なるほど…
2011/04/20 (水) 22:41:29 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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