がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
月初のガンダム以外の話「就職活動」
 就職活動をしてから5年は過ぎたでしょうか。その時の経験と、社会に出てみて感じたことを含め、現代の就職活動について思うところを語ってみようと思います。

 まず、今の就活に感じるのは、あまりにも選択肢が広すぎる、ということです。インターネットによって誰でもどんな企業でもエントリーできるようになったことによって、誰でも良い企業を見つける可能性を得たと同時に、地雷を踏む確率も比較的に上昇したと言えます。
 また選択肢は広いようで、自分で視野を広げなければ全く選択肢は広がりません。大手就活サイトに登録されているのは、有名企業か離職率の高い企業に二極化している側面があり、実はあまり普通の企業は検索に引っかからなかったりもします。

 なんとなくサイトに登録されている知っている企業にたくさんエントリーしてみて、就活したつもりでいると、全部落ちてしまって内定なし、なんてことも割とよくあるパターンだったりします。
 有名な企業はそれだけ応募数も多いですから、優秀な人材を選び放題です。よほど自分の実力に自信がなければ、簡単に受かるようなものではありません。仮にとても優秀な人材であっても、その企業に入るための熱意がなければ、より熱意のある人材に蹴落とされてしまいます。
 実際のところ、就職難とは言われますが、その半分くらいは「適当にエントリーしてなんとなく爆死」という就活生側の瑕疵によるところが大きいのではないかと思います。要は身の丈に合った就活をできていないのです。

 とはいえ、実際問題として大学3年くらいまでに、自らの進むべき道をしっかり見定め、業界や業種を絞れている学生などほとんどいません。普通に生きていて、その時点で自分に適した道を選べる事の方がまれなのではないかと思います。しかし、そこでちゃんと選ばないといけないのが、今の世の中です。
 じゃあ昔はどうだったのかというと、昔の学生だってそこまで選ぶ事はできなかったと思います。ただ昔はインターネットがありませんでした。どうやって就職先を見つけていたかというと、結局は人のつながりだったわけです。知人の紹介であったり、先輩つながりであったり、学校の紹介であったり、そういう知り合い経由での就職が本当に多かったんですね。今ではコネ入社の一部みたいにみなされている部分もありますが、昔はそれが当たり前でした。知り合い経由だと、職場の人間関係がぎくしゃくしにくい部分もあり、義理で繋がる分やめにくい(辞めづらい)ということも言えます。
 また、昔は今よりも労働人口が多く、人が余っていました。そのため一人あたりの仕事量は、おそらく今よりもずっと少なかったと思います。もちろん業種にもよりますが。それに仕事の内容も、営業先などがはっきり決まっていて定められた事をルーチンワーク的に繰り返すだけの仕事が多く、そこまで人を選ぶ物でもありませんでした。
 今は全く違う時代です。接点ゼロの企業に自分から応募しに行かなければならず、職場の人間関係もゼロから作らなければならず、一人当たりの仕事量が多く、単純な処理能力よりもマネジメント能力や創造性が求められる仕事が非常に増えています。
 そういう意味では確かに、就職氷河期と言えるのではないかと思います。

 加えて、企業の側のマネジメント力不足というものもあります。業績が落ちた時に、手っ取り早く人件費を削って利益を確保しようとする企業がとても増えました。しかしそれは、仕事の内容が変わっていないのに人が減ることになるわけですから、仕事の量が増えることになります。結果的に残業が増えたりそもそも仕事が追いつかなくなったりして、本業の業績はどんどん落ちていくというパターンも多いです。
 こうなると社員一人の能力に依存する割合が増え、優秀な人間ほど使い潰されるという事象が起きます。そのため優秀な人間が辞めてしまい、即戦力を補充する必要性がどんどん増え、新卒など取っていられない、取っても育てる暇がない、だから新人がすぐ辞める、というような状況が起きてしまっています。
 これらは単純に不況で企業の業績が悪くなっていることも一つの原因かも知れませんが、その対処の仕方を間違っている企業が多いというのも大きな原因だと思います。仕事の内容を変えなければならないところを、人員から変えてしまうためにおかしくなっていってしまうのです。

 そういう中で就職を成功させるために必要なのは、企業を人間の集団として見ることなのではないかと思います。経験上、結局仕事が楽しいかどうかの基準というのは職場の人間関係にあると言っても過言ではありません。仕事の内容は、慣れてしまえばいずれはどうにかなるものです。ただ仕事への意欲がないと、どんな仕事も楽しくないし、楽しくないとできるようになるにも時間がかかります。そしてその意欲を生むのは、内容や待遇よりも人間的な部分が非常に大きいです。
 企業を選ぶとき、職種や待遇なども重要ですが、その中の一つにどういう人間の集団なのか、ということを価値基準に入れることは有効だと思います。自分が今までどんな集団、環境の中であれば仲良くやってこれたか、どういう人間とは相性がよかったかを思い返し、その企業がそれに近い雰囲気かどうかを判断することが大事です。
 そのためには、求人情報やホームページなどだけでは判断できません。そういう情報にも社員の人柄や職場の雰囲気が載っている事もありますが、大概はいいことしか書いてませんからね。むしろ説明会に行った時の社員同士の雰囲気、面接しに行った時の職場の雰囲気などを見ておくのが重要だと思います。職場見学ができれば最高でしょう。
 その時判断すべき事は、単に良さそう、悪そうというような客観的な印象ではなく、自分がその職場の中に入った時にこの人たちとなら積極的に絡んでいけそうか、極端な話飲み会になっても逃げたくならないか、という主観的な印象を重視する事です。結局毎日付き合わなければならなくなるわけですから、これは大事です。

 もう一つ大事なのは、その仕事が客とする相手の人間層です。職場の雰囲気がよくても、顧客となる相手が自分と全く合わない人間層だと、仕事を効果的に行うことが出来ません。例えば、コンビニや飲食店などは様々な人間層が来ます。いい客もいる分酷い客もたくさん見ることになります。同じ店でも女性向けのアパレルとホームセンターでは全く顧客層が違います。子供ばかり相手にする仕事、老人ばかり相手にする仕事も多くあります。
 顧客が一般の人間ではなく特定業界の人間ばかりになる業種も多いです。その場合は、そういう業界の人がどういう人種なのかも知っておく必要があります。その上で自分もその中の一人になることが想像できるか、ということを考えておくと選びやすいと思います。

 職種や業種の選び方は、自分が毎日続けて飽きないか、ということを重視したほうが良いです。興味があるかどうかとか、知っている仕事かどうかは二の次です。最初は楽しいと思った仕事も何日も続ければただの作業になります。その作業になった時にそれを惰性ででも続けることができるかどうかが、仕事が続くかのポイントになると思います。
 あとはその仕事が何の役に立つか、という部分が自分の価値観に合っているかというのも重要です。どんな仕事も多かれ少なかれ社会の何かの役には立ちます。その役に立つという部分が、自分がその歯車になってまで実現する価値があるものかどうか、というのは一つの指針でしょう。

 結局のところ、今の世の中ではそうやって自分との相性を考えてしっかり企業を選ばなければなりません。しかし、多くの学生はそこまで就職に対するモチベーションが上がらないと思います。実家にいて、バイトでそこそこ稼いでいれば十分な生活ができる状態で、わざわざ就職する気にはなれないのが当然だと自分は思います。自分もそうでしたからね。
 しかし、それでよいのだと思います。今は昔ほど終身雇用が当たり前ではありません。職を変えることは簡単ではありませんが、言われるほど難しくもありません。むしろ次の職を探すことを前提に、知識や経験を得るためにとりあえず就職するという考え方もありだと思います。一度社会に出てしまえば、そんな自分があまりにも甘かった事を知ることになります。それもまた当たり前です。
 大事なのは、そういう社会の現実に直面した時に、そのダメージを最小限に食い止められる環境を選ぶ事なのです。そのためには、やりたいこと、できることよりも、苦痛でないことを選ぶのが一番かな、と思うのです。


 数十社から数百社エントリーするのは当たり前、などと言う人がいます。これはとてもばかげていると思います。下手な鉄砲は数撃てば当たるかもしれませんが、半端な意欲で適当にエントリーした企業は全て落ちます。無数の小石の中から一つだけ正解を見つけるようなことは極めて非効率的ですし、そんなやり方で就職難を演出する必要はありません。
 就職は今も昔も結局は人のつながりで決まります。自分がいまいる職場は、唯一自分の書いたエントリーシートの内容に面接でがっつり食いついてくれたところでした。自分の話す事を興味深く聞いてくれた人事の人が採用後に、一緒に仕事をしたいと思った人を選んだ、と言ってくれました。社交辞令かもしれませんが、そう言ってもらえるのは嬉しいものです。
 就職とはそういうものだと思います。自己アピールや志望動機に特別な事を言わなくても、自分の思っていることを素直に言ってちゃんと聞いてくれるかどうか、それが受かるか受からないかの差になるのではないかと思うのです。本当に入りたいと思っている企業なら、率直な気持ちが出るはずだし、それでも聞いてもらえないような企業は、仮に採用されたとしても自分の居場所は見つけづらいと思います。

 人には見合った場所というものがあります。それを探すのが就職活動なのではないでしょうか。
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コメント
コメント
「バカの壁」の作者が言っていましたね。

「自分が入る穴ではなくて、まずは自分が入れる穴を見つけろ」って。

就職はゴールじゃないんですよね、大学受験はまだゴールになったけど、就職はまだせいぜい第一関門ぐらいにしかならない。

就職して、その後ずっと続けられるのか、転職するにしてもそれまではこの仕事をしているわけですし。

就職難のはずなのに離職率が3割あるってのも不思議な話なんですよね。
2011/02/04 (金) 11:04:41 | URL | ドクトルK #-[ 編集 ]
>唯一自分の書いたエントリーシートの内容に面接でがっつり食いついてくれたところでした。自分の話す事を興味深く聞いてくれた人事の人が採用後に、一緒に仕事をしたいと思った人を選んだ、と言ってくれました<

みんな心の中ではそう思っていると思っています。ただし、世間体やら親の期待(こんなに金をかけて大学へやったのにetc)が学生を歪ませているのでしょう。

>数十社から数百社エントリーするのは当たり前、などと言う人がいます。これはとてもばかげていると思います<

私も馬鹿げていると思います。しかし「こんなに数を受けて通らなかったんだから、今の内定先で容赦してほしい」という、予防線のような役割を果たしているのも事実だと思います。

(世間体や親への顔向けばかり気にして、「我が社には君が欲しい!」と言ってくれている)人の善意を無視する奴は一生苦しむぞ!っと言ったところでしょうか(笑)

長文失礼しました。
2011/02/04 (金) 16:21:35 | URL | #-[ 編集 ]
自分も大学卒業して就職が決まらず、ハローワークでようやく派遣(研究職、ほぼ雑用ですが)が決まってやっています。
まあ、雑用で派遣とはいえ職が決まって仕事内容も十分楽しくてやりがいがあるので満足しています。
若年トライアル、雇用創出事業、契約社員、派遣社員、アルバイトやパートだって優秀なら正社員登用の道もあるんですから
ハローワークで地元の職を探し、キャリアを積み(もちろん資格取得なども含め)、一時的な職で契約期間が終了するまで働いてキャリアを積むというのもいいと思うんですよ。

卒業後3年以内は新卒扱いとするといってもTOEFL400点取らないと応募できませんという大手もいっぱいありますが、そういう一か八かの賭けて卒業後に努力して英語力を付ける自信があるなら(既に身に着けているなら卒業までに雇われているでしょうし)それでいいでしょう。
でも(収入も少なく不安定ですが)非正規雇用も含め一時的な職としてでも少しキャリアを積んで(そのころには景気回復もしているでしょうし)中小企業に中途採用されるというのもありだと思うんです。
たとえ非正規雇用であっても社会と言うもの、人間関係などをインターンシップよりはるかに多くの学習をできます。
プロ野球のドラフトで言えば逆指名ですね。
やっぱり中小企業は就職サイトよりハローワークが多いですね。
職業訓練などの案内もありますし。

自分は英語が苦手なので数学検定でも取ろうと思って勉強しています。
2011/02/04 (金) 20:23:58 | URL | 名無しです。 #-[ 編集 ]
人づきあいと
あと、給料も大事!(笑
2011/02/06 (日) 22:09:16 | URL | R.M #-[ 編集 ]
>ドクトルKさん
離職率が高い理由の大半は、新人を使い潰す企業が多い(そういうところほど初任給が高く新卒を誘うのが上手い)のと、近い年齢の先輩がいない企業が多い(バブル崩壊後の就職氷河期の後遺症)ことが最大の原因かなと感じています。
人材消費型の企業と高齢化が進んでいる企業は、新卒には厳しい環境だと思いますね。

>名無しさん
学生側が高望みしているケースが多いということですかね?
大学のように努力次第でいくらでも上にいけるわけではないんですが、
学歴社会の感覚が抜けてない人が増えたのかもしれませんね。親も含めて。

>名無しです。さん
今の時代は、新卒採用即終身雇用がそぐわないと思うんですよね。
個人的には、新卒後5~10年くらいを目処に一度退職して、その後改めて60歳まで働く企業を探すような流れになるべきなんじゃないかと思っています。
そうすれば、女性も子供を産みやすくなると思うんですよね。

>R.Mさん
待遇は最低条件ですね(笑)
安すぎるのも高すぎるのも地雷だと思いますし、
ボーナスや福利厚生、週休なんかで差がつきますね。
2011/02/10 (木) 23:39:10 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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2011/02/15 (火) 00:18:37 | | #[ 編集 ]
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