がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
月初のガンダム以外の話「ロックマンXとゼロ」
 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 早速ですが今年一発目の更新です。
 ガンダムの話ではないのですが…「人間と同等の知能を持つロボットが当たり前のように存在する世界」の末路について、です。

 先月、ロックマンXは全てのレプリロイドの抑止力であり、ゼロは全てのレプリロイドを狂わせる存在だという話をしました。
 ロボットの知能がどんなに人間と同等であっても、被造物であることに変わりなく、人為的に作りかえられてしまう存在であるからこそ、両者は存在し得たのではないかと思います。

 しかし、実際にレプリロイドという存在の頂点に立ったのは、エックスでもゼロでもない、シグマというレプリロイドでした。
 シグマは人工知能も戦闘能力も全レプリロイド中最高の傑作だと言われた存在でしたが、それが故なのか、レプリロイドは知能は人間と同等、肉体的には人間以上の力を持っているから、人間に従う必要はない、という結論を導き出します。そして、賛同するレプリロイドたちと共に人類に反旗を翻し、レプリロイドが人類を支配する世界を作ろうとしました。

 かつて「ロックマン」において世界が危機に瀕したのは、ロボットがワイリーによって洗脳されてしまったからでした。しかし「ロックマンX」では、ロボットたちは自分の意思で世界を危機に陥れる、という展開になっています。
 そんなシグマに対し抵抗を決意した数少ないロボットが、エックスとゼロでした。
 人類の守護者として作られたであろうエックスと、そもそも人類に敵対するという思考能力そのものが存在しないゼロは、シグマと戦い、そして勝利します。

 しかしその後シグマは復活を遂げます。シグマは悪性のコンピューターウイルスとなって生きていた、ということになっています。
 そしてそのウイルスこそがレプリロイドをイレギュラーにしてしまう元凶だと気付いたのが、レプリロイド科学者のドップラー博士でした。しかしドップラーは逆にそのウイルスに感染してしまい、ウイルスの抗体と称してウイルスをばらまき、シグマの復活の手助けをしてしまいます。最後には正気に戻り、本当のウイルスの抗体を使ってシグマを消滅させた…はずだったのですが、何故かまた復活していました。

 不滅となったシグマはワイリーと思しき人物の協力を得て、世界中にシグマウイルスをばらまくことに成功します。
 その目的は単に世界を滅ぼすだけでなく、ウイルスによりゼロの本来の機能を復活させることがありました。
 展開によってはウイルスにより本来のゼロが目覚め、エックスと最期の戦いを演じることになります。
 その場合、ゼロはエックスに倒されるも、エックスはその時の記憶を失い、ロックマンDASHに続くことを示唆するエンディングになります。
 ゼロが目覚めなかった場合、エックスとゼロはシグマもろとも大破するのですが、エックスだけはライト博士により修復されるというエンディングになります。

 この時点で、シグマの自意識がかなり怪しくなっています。シグマ自身の目的は、エックスとゼロを戦わせることで、エックスを取りこむことであったようです。
 すでにレプリロイドが支配する世界という目的は忘れており、何度も自分の野望を阻止するエックスに興味を抱いていたようですね。もしかしたら、自分がエックスの劣化コピーであることを自覚していた上で、自分がオリジナルになろうと思っていたのかもしれません。

 いずれにせよ、シグマがそうなってしまったのは、実はゼロのロボット破壊プログラムによるものでした。
 ゼロはそのことを知り、アイゾックというもう1体のワイリーの分身と思しきレプリロイドにより修復された後、自分のプログラムを除去するための長い眠りに入ることを決意します。(展開によっては普通にエックスの仲間に復帰し、イレギュラーハンターとしての戦いを続けることになります)

 「ロックマンX」の物語は今のところそれ以上語られていませんが、結末は「ロックマンゼロ」シリーズにより語られています。

 その後シグマウイルスの研究が進み、ウイルス抗体を発展させたサイバーエルフという存在が生み出されることになります。それを用いることでレプリロイドを完全に人間の制御下に置き、イレギュラーを根本的になくしてしまおうという計画が立てられますが、当然多くの反対にあい中止されます。しかし科学者バイルはその計画を強行し、サイバーエルフのオリジナルであるマザーエルフと、ゼロのボディを改造してしまいました。そうして生まれた「ダークエルフ」と「オメガ」によりもたらされた混乱、これが妖精戦争といわれる戦いです。

 おそらくバイルは、ゼロに形成された人格が本来の機能の障害となっていたことを見抜いたのでしょう。そのためゼロの人格プログラムを外したうえでボディだけを流用し、最強のレプリロイドであるオメガにしてしまったと考えられます。
 この戦いは、コピーボディに人格を移したゼロと、エックスにより終息し、マザーエルフとバイルは封印されることになります。

 「ロックマン」から「ロックマンX」にかけての物語は、ロボットが人間と同等の立場で共存する世界が作られる過程であったと言えますが、一方で「ロックマンX」から「ロックマンゼロ」にかけての物語は、人間がロボットを再び支配する立場に戻ろうとする物語であったことになります。

 「ロックマンゼロ」では、人間が世界の主導権を握り、指示に従わないレプリロイドを処理してしまうという世界観になっています。その頂点にいたのが、エックスのコピーでした。コピーのエックスは苦悩回路をを持たず、ただ人類優先という原則に従うだけの存在となっていました。
 コピーエックスが倒された後も、人類が頂点となるネオ・アルカディアの組織は方針を変えずレプリロイドへの弾圧を続けます。最終的には、復活したバイルに乗っ取られてしまうまで、その方向性は変わりませんでした。


 要するにロックマンシリーズ(エグゼと流星はまた全然違う世界観です)というのは、人類とロボットが共存するようになった場合に起こり得る争いを描写した作品、とも言えそうです。
 ただし、その一つの原因である、人類に危害を加えるレプリロイド=イレギュラーの発生要因について、「自らの判断」という苦悩回路に起因するものと、単純にウイルスに侵されたことによる暴走の2通りがある、というのは興味深い点です(言ってしまえば、エックスとゼロがそれぞれの元凶ということになるわけです)。

 人間が犯罪を犯す際も、心身に問題がある場合と、自覚を持ってはっきり行う場合がありますが、多くの場合は、自分で考えて選ぶことができる選択肢と、周囲の環境によって制限される選択肢がどんどん減っていった結果、最後に犯罪行為という選択肢しかなくなってしまうことによるのかな、と思います。

 人間と同等の知能をもつロボット、というSFを突き詰めると、最後は犯罪とは何か、という問いにたどり着いてしまうのですから、すごい世界観なんじゃないかな、と思うわけです。

 ちなみに、「ロックマンゼロ」の結末は、世界をコロニー落とし(笑)で壊滅させようとするバイルを、ゼロが殺すことで終わります。ゼロは世界の人々と一人の人間を天秤にかけ、ロボット三原則にとららわず、ためらわらずに一人の人間に手をかけるのです。ロックマンがワイリーにできなかったことをゼロがやれたのは、ゼロが苦悩回路のない(=ワイリーが作った)ロボットだったからだとすれば、皮肉なものですね。


(追記)
 世界を守るためにつくられたエックスと、世界を混乱に陥れるためにつくられたゼロですが、「ロックマンゼロ」においては、イレギュラーと戦い続けた結果心身が摩耗していくエックスの心情が吐露されています。それでも人類とレプリロイドの共存と平和を願う心を、ゼロは受け継いで守り抜きます。悩まないゼロはエックスの願いを素直に受け止め、愚直に守り続けたことになります。エックスの願いはライトから受け継いだ願いでしょうから、その願いを果たしたのが実はワイリーが作ったロボットだということになるわけですが…これはつまり、ワイリーが初めからライトに協力し、ライトの願いを果たすために自分の技術を役立てていれば、もっと早く平和が訪れていたかもしれなかったわけです。
 エックスとゼロの関係は、ライトとワイリーの関係のIFでもあったのかもしれません。
スポンサーサイト
コメント
コメント
エックスがレプリロイドの抑止力という点を踏まえた上で言うなら、もしかしたらゼロは人類に対する抑止力として生み出されたんじゃないかと思います。
ただロボットを破壊するだけならば、通常VAVAのように一種のイレギュラーとして扱われると思いますが、X5での覚醒ゼロにはイレギュラー反応がないと、エックスは発言しています。

ライトの考えた人間とロボットの共存というものは、少なからずワイリーも同調していたとは思います。
人間に反乱を起こすロボットに対するカウンターでライトはエックスを生み出しましたが、ワイリーは逆に、人類がロボットを束縛するのではないかという考えから、そのカウンターとしてゼロを生み出した、というのが自分の考えです。
また有賀先生の漫画からですが、「ロボットの生き方はロボット自身が決める」という旨の発言からもそういった推測が出来るのではないかと思います。

だからこそ、あえてワイリーは苦悩回路を外し、バイルのような存在も考慮した上で、ロボット三原則に捕らわれないようにしたのではないのかと思います。

まぁそれを言うと、前回のロボット破壊プログラム突発説はどうなるのさと言われそうですが、きっとワイリーの事だから逆利用してやろうと悪巧み(笑)し、制御プログラムを作ってたに違いないw
ちなみに自分は、X4のΣフルボッコ時に出たWマークがその制御プログラムだったんじゃないかと思っています。
2011/01/03 (月) 08:27:46 | URL | ナイチンゲイル #NkOZRVVI[ 編集 ]
覚醒ゼロにイレギュラー反応がなかったのは、ウイルスに感染している状態ではなかったからじゃないですかね?
自らの意思でイレギュラーになっている場合も反応はないんでしょうし。

ワイリーがどこまで人とロボットの共存を考えていたかはちょっとよくわからないですね。
漫画の中ではロボットの自律性を認めていたというのであれば、必ずしも人に従属する存在ではないと思っていたのかもしれませんが…。

ワイリーはゼロの身体を修復しても、人格には手を加えなかったので、
ゼロがその後自分でどのように判断するようになるのかを、見届けたいと思っていたのかもしれませんね。
ライトのような世の中全体をどうこうする視点ではなく、自分の作ったロボットのみに愛着があるという、近視的な考え方を持っていたのかも。
2011/01/03 (月) 23:51:19 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
ロックマンXの世界について

※私はシリーズ全てをプレイしていないためおかしいところがあるかもしれません。

 まず、ロックマンXのレプリロイドは人間と対等ではなかったと思うんです。
 レプリロイドが高度な知能を与えられて製造されるようになったのは、人間とのやり取りや単独で難しい仕事をさせるために効率がよかったというのが大きく、人間の良き隣人になるというのはあくまで理想止まりだった、というのが現実だと思います。
 レプリロイドは「生きかた」=仕事がはじめから決まっており、頭能はそのために使われます。自分の仕事に疑問を持ったり反発したりはしないし、しようと思いつかないでしょう。そのように設計されプログラムされているからです(X6から出たDNAデータがこれだとおもいます。在り様を決めるという意味ではこれ以上無いネーミング)。
 しかしレプリロイドには思考能力(苦悩回路)や記憶・学習能力があります。他者の言動から受けた影響、予期せぬ事故や敗北といった外的要因で、自分の「生きかた」に疑問を持ったり別の「生きかた」を選ぶ。これがイレギュラーという存在なのだと思います。
 これは人間と変わらない知能をもつならば自然なことですが、許されていない。ロボットが人間に近い存在となりながら、人のように生きることを許されず従来の機械の延長として扱われ、背けば同じレプリロイドの手で処分される、というのがXの世界だと思います。
 「人間は自分の都合でレプリロイドをイレギュラー認定し、同じレプリロイドのハンターに殺させる。」ということにレプリロイドも不信感があったのではないでしょうか。X4 でシグマが上述したような指摘をした時、聞いたジェネラルもよく見ると少しうつむきます。そして「人間を裏切らない」と拒絶するものの、直後にレプリフォース全体をイレギュラー認定され、反乱を決意します。RF大戦の原因は間違いなくカーネルですが、イレギュラー認定やハンターへの不信感があったから武装解除を拒否したようにもみえますし、「世界全体のための軍隊が他の組織の武装解除要請に従わなかった」=全軍即イレギュラーというのも乱暴な仕打ちです(もちろんカーネルの態度に問題があったのも事実です)。

 ライト博士はこのような関係を望んでいなかったはずです。極端な言い方をすれば、ロックマンが武装化を志願したことでさえ、「イレギュラーの考え」となりそうな世界です。故にX2のエピローグの「人と機械が共存するライト博士の夢見た理想郷」はまだ実現していなかったと思うのです。その後「何故こんな戦いが起こるのか。」と続きますが、ハンターとイレギュラーの戦いこそ、人とレプリロイドの関係が共生と言えない象徴だったと思います。
 
X5のコロニー落下以後、レプリロイドと人類の関係は変化したかもしれません。人間は地上に住めなくなり、レプリロイドを地上に残し全て任せることになりました。
もしかしたら、シグマは3度の反乱やレプリフォースの反乱が失敗したため、コロニー落とし(またはX4のファイナルウエポン)で人類を地上から排除し、全レプリロイドをウイルスでイレギュラー化させて地上を乗っ取らせることにしたのかもしれません。
2011/01/05 (水) 01:09:40 | URL | ネイ #km62nynQ[ 編集 ]
ワイリーとイレギュラーに関する珍説
「人工知能が自我を獲得する」「芽生えた感情をノイズとかバグと称する」というお話はよくありますが、イレギュラー化もそれに近いものだったのではないかと思います。自分で考えて決めるようになる。自分の感情や衝動で動くようになる。でも人には望まれない。
そして、Σウイルスは恐らくDNAデータを変化させてイレギュラー化を促進しているのだと思います(しかし、重度の感染でDNAデータの損傷が激しすぎる者や、思考回路を持たないメカニロイドは暴走してしまうのかもしれない)。
ちなみにX8で自身のDNAデータを変化させられる新世代型レプリロイドが登場。「自らの意思でイレギュラーになれる」「新しい生命が取って代わるのは自然の摂理」として敵になるんだそうです。

『イレギュラーは完全な意思を得た人に隷属しないロボット』
『シグマの目的は(少なくともX5までは)イレギュラーが人類に取って代わること』
とした場合に私は、ワイリーも、レプリロイドが生命の頂点に立つことを望んでいるのではないかと考えました。シグマは、ゼロの素性を知っており、ゼロが自分の邪魔をすることはおかしいようなことを口走り、X5ではワイリーをパートナーと称するなど、ワイリーと深い協力関係にありました。そしてイレギュラー化を促すと思われるロボット破壊プログラムを作成したのもワイリー自身だからです。
何度も自分を負かす能力をもち、心まで持つロックマンを見て、「ロボットは人間より高位な存在になりうる」と考え出したのかもしれません。ライトが自身をカプセルのプログラム(あるいは単なるメッセージ)としてだけ残したのに対し、ワイリーは自身をレプリロイドとして残したのも、ロボットこそが未来に勝ち残ると考えたからかもしれません。
そうだとしたら、ゼロはウイルスで他のロボットを人類から解き放ち、人類のために闘うエックスを倒すために作られたのかもしれません。

とはいっても、当然何の根拠もありませんし、ロックマンシリーズのワイリーはロボット至上主義になど見えませんが。
他にも、作中の元々のゼロは、ロボットを導くどころか最強の破壊者として扱われているとか、イレギュラー狂い過ぎとか穴だらけですけれども、せっかくなので・・・


補足しつつ要約

① 人類とロボットの共存を望んだライトに対し、ワイリーは最終的に人間に代わってロボットが君臨する世界を目指したのではないか。

② Xは未来で人類の隣人となるレプリロイドの原型となり、かつてのロックマンのように人類を守護するために作られた。ゼロは未来でそのXを倒し、ウイルスで全てのレプリロイドを人間から解放するために作られたのではないか。

③ その未来で、ロボットは人類に近い頭脳を手に入れたが、結局人間のための機械という位置は代わらなかった。

④ シグマはレプリロイドは人間に従う必要が無いとして反乱(ゼロとの初接触やXに感じた可能性がきっかけ?)。人類に敵対する。さらに目的が一致したワイリーと手を組む。ゼロの素性や製造目的も知らされる。

⑤ また、イレギュラーとは本来、人間から自立し自分の思うように生きるロボットではないか(ロックが最初のイレギュラー?)。ウイルスはそれを助長するためのものだったのではないか。
2011/01/05 (水) 01:12:30 | URL | ネイ #km62nynQ[ 編集 ]
ワイリーの意図は本当によくわからないんですよね。
X6なんかを見る限りでは、ゼロがエックスやシグマより強ければいいんじゃないかというようにも思えますし。
ロボット工学ではずっとライトにかなわなかったけど、最後に作ったゼロならば超え得る、という意味でとても思い入れがあるようには思います。

特にゼロが意図せず自我を獲得した事は、実はワイリーにとって素晴らしい事だったのかもしれません。
ワイリーがライトに叶わなかったのはロボットの能力ではなく自我の部分だと思うんですよ、
だからようやくライトの領域に到達した、という自覚があったんじゃないかと。

もっともX5までのワイリーの目的はゼロを本来の状態に戻す、だと思いますけどね。

レプリロイドと人類は平等ではなかったと思います。ロボットがどんなに人に近づいても生殖能力はないですし。
イレギュラーの定義はその時によって違う気がするんですよね。
最終的にウイルスのせいみたいになりましたけど、レプリフォースみたいに意図的に認定される場合もあるわけですし。

人類が一番恐れたのは、レプリロイドが自分たちだけで自己完結できる世界を作って、人類を排除あるいは支配しようとする事だと思うんです。
それを助長する存在は全てイレギュラーだったんだろうなと。
ワイリーがそういう世界を望んだかというと、ちょっとそう判断する材料は乏しいですね。
ワイリーはもっと近視的な人間で、ゼロがどのロボットにも負けないロボットの頂点に立ち得る存在であることを望んでいただけなんじゃないかと思います。
一番最初のシグマのポジションがゼロであって欲しかったのかな、と。
2011/01/05 (水) 20:54:57 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2017 がんだまぁBlog all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.