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ガンダムネタだけを語るブログです。
ギャンが開発された本当の理由
 MS-15ギャンは、MS-14ゲルググの競作機であった機体です。それ故に、「ギレンの野望」シリーズではゲルググの代わりにあえてギャンを次期主力機に採用するというIF展開を選ぶ事も出来るようになっています。
 一方で、ゲルググとギャンの競作は出来レースであり、ゲルググの採用は当初から内定していたという説もあります。もともとゲルググはMS-11の型番で次期主力機として早い段階から開発されていたという設定もあるので、確かにギャンと競合する前からすでに採用が前提だったようにも思えます。

 だとすれば、ギャンというMSは何故、開発されたのでしょうか。

 そこで考えたいのが、ゲルググがMS-11からMS-14に変更され、完成が先送りされた理由です。それは間違いなく、「ジオン軍がガンダムの存在を知ったこと」です。連邦軍の開発していたMSが予想以上の性能であり、特にビーム砲をMS用の携帯火器として採用していた事が、ジオンのMS開発に大きな影響を与えた事になります。

 そしてゲルググは急遽ビーム兵器の装備を前提に仕様変更されることになり、開発は遅れる事になりました。完成した機体自体のスペックから考えて、そもそもの目標スペックが連邦軍のガンダムに設定された事は、容易に想像できます。

 一方のギャンもまた、白兵戦に特化したという意味でガンダムを目標としたと思われる機体です。連邦軍は近距離型と支援型にMSの役割を分担する事で、ジオンの汎用型MSに対抗しようとしました。それに対し、同じく近距離戦で対抗しようというのが、ギャンのコンセプトであるように思えます。
 そのように考えると、ゲルググは従来のジオン製MSの延長線上としてのガンダム級MS、ギャンは連邦製MSと同じアプローチをジオンの技術で行ったガンダム級MSであると言うことができます。故に競作関係にあった…と言いたいところなのですが。

 ジオンの目標は、ガンダムと同等のMSを開発することではありません。ガンダムに「勝つ」MSを開発することが目標です。ビームライフルを装備しただけでは、ガンダムに勝てるMSとは言えません。ただ同じ武器を装備しただけですからね。
 ガンダムは対MSに特化した白兵戦用のMSです。ギャンもまた同じコンセプトのMSです。そしてゲルググはギャンにコンペで勝って主力機に選ばれました。「ゲルググがギャンに勝った」ということは、「ゲルググはガンダムと同じコンセプトのMSに勝った」ということなのです。それが何を意味するか。

 つまり、ギャンはもとよりガンダムの性能を再現するために作られた、いわばアグレッサーとして開発されたMSだったのではないか、ということです。分かる人にしか分からない例えですが、エースキラーがゲルググでエースロボットがギャンです(笑)。
 そのように考えると、何故採用が内定していたゲルググに後からギャンという競作機が現れたのか、何故ギャンは白兵戦に特化しているのか、何故ギャンはビームライフルを装備していないのか、何故ギャンはガンダムによく似たプロポーションなのか。その答えになるのではないでしょうか。

 ゲルググとギャンのコンペは、名目はともかく真の目的は、どちらが次期主力機として相応しいかを決めることではなかったのではないかと思うのです。あくまで、ギャンという仮想ガンダムをゲルググが倒す事で、ゲルググがガンダムに勝てるMSであることを証明するための儀式だったのではないでしょうか。
 そうであるならば、「もしギャンが量産化されたら」というIFそのものがあり得なかった、ということにもなります。まぁギレンの野望のそれはあくまでお遊びなんで否定しても意味はないんですが、そもそもギャンが「量産を前提に開発された」試作機であると考えるのは、早計なのではないかと思うのです。


 では、そうであるならば、そんな当て馬でしかなかったギャンをベースに開発されたガルバルディというMSはなんだったのか、ということになりますが、ガルバルディは本当の意味での「ジオン版ガンダム」だったのではないかと思います。つまり、ギャンのような仮想敵機ではなく、本当にガンダムと同じように対MS戦に特化した実戦型として開発されたということです。
 ペズン計画は、複数の機種を並行して開発しており、ギガンのような明らかに局地戦用のMSも開発されていることから、それまでのジオン製MSと違い、連邦軍のように役割を分担した万能ではないMSの開発を目的としていた節が見られます。その計画のうちの近距離戦仕様が、ガルバルディなのではないでしょうか。

 というわけで、ギャンというMSについての、新しいアプローチの提唱でした。
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コメント
コメント
ゲルググはゲルググキャノンという支援タイプもありますけどね。
ガンダムは対MSが主体だが対艦にも十分向いている、逆にガンキャノンも対艦に向いているが対MSにも十分向いている
両者を組み合わせて白兵戦と支援戦をする。
ガンダム以外の連邦製のMSでザクに毛が生えた程度のザニーなどジオンの期待通りのMSなら大いに戦果を上げられたかもしれません。
対艦においても宇宙艦だろうと地上艦だろうと死角に切り込まれたらザクやドムやリックドムよりはるかに脅威です。
対艦対拠点でもゲルググに匹敵する性能があったと思います。
自軍がビグザムでIフィールドを作ったり(敵がいつ同等以上のものを投入してきてもいいように)、連邦がソロモン戦でビームかく乱幕を張ったりした以上はビーム射撃兵器が封印された際の実弾戦(サーベルだけはビームが使用可能)まで考慮しているんでしょうね。

ギャンに近いMS(コズミックイラは四足獣でもMSですから)で言えばSEEDのバクゥが近いかなと思っています。
射撃兵器は実弾(キャノンまたはミサイル)と格闘兵器はビームサーベルで高機動
ザフトはまだ地球軍にMSが配備されたばかりでなおかつPS装甲でバクゥのミサイル76発を命中させてバッテリー切れでPSダウンさせてからでなければ実弾は効かないということを分かっていても、サーベルではなくキャノン砲やミサイルを用いていますね。
逆に支援タイプのザウートやガズウート系列の活躍のひどさときたら通常兵器である地球軍のリニアガンタンク(戦車)に大敗していますからね。
いくら性能やパイロットがコーディネーターでもやっていることがナチュラルの地球軍に劣るだけです、大火力だけならどの陣営だろうとどんなパイロットだってできるだけで
まさに火力より機動性だと思います。
2010/12/18 (土) 01:07:41 | URL | #-[ 編集 ]
うーん・・・。
ギャンをゲルググの引き立て役としてエースロボットに例えるのは無理有りません?

射撃武器が付いてない時点で武装が違いすぎるし、明らかにギャンよりゲルググのほうがガンダムに近いコンセプトですよね。
ガンダムの仮想敵はザク(MS)だろうから、仮想敵を敵MSとして開発されたゲルググ・ギャンがジオンの中でガンダム寄りの機体だったってのは理解できますけど。

むしろ、ゲルググの方が擬似ガンダムであって、
ギャンは、ビームライフル装備で白兵戦以外にも汎用性を持たせてあるガンダムより、より白兵戦に特化させることで、性能を絞ってより有利に戦えないかのアンチガンダム戦術に特化した機体だったんじゃないかと思います。
『ギャンがゲルググに勝てる=ギャンがガンダムに勝てる=ガンダムの量産機にも当然対抗できる』って方程式が成り立つと思いますし。
で、実際やってみたら通用せずに負けちゃった、ってとこなんじゃないでしょうか。
普通は相手の装甲打ち抜けるライフルもって射撃戦やった方が格闘より有利だとは思いますが、まだ連邦のMSが戦場に出たばっかりでジオンにも対MS戦術が確立されていく渦中だったと思いますし、
以前にも、なぜかザクを白兵戦用に改良したグフを作ったりしてますから、ジオンには『MS相手には白兵戦が有利!』みたいな考えがあったのかもしれません。
2010/12/19 (日) 02:33:57 | URL | #-[ 編集 ]
解る人が通りますよ・・・

ギャンが実質的には仮想ガンダムであったとするならコンセプトが同じなのも納得できますね。

マ・クベが一対一の状況なら勝てると踏んだのもある意味で納得か。

ゲルググが機能的に限界を迎えていたけどギャンはまだ余裕があったんでしょうかね。
2010/12/19 (日) 19:46:12 | URL | ドクトルK #-[ 編集 ]
まあ一度、確立された設計・運用思想を変えるというのは難しいというのもあるのではないでしょうか。グフの場合はある程度、ザクの生産ラインを流用できましたがギャンというのは完全に従来のジオン主力MSの生産ラインとは別系統になるわけで。ある程度、パーツの規格を統一してギャンのコンセプトを取り入れようとしたのがガルバルディではないかと。
2010/12/20 (月) 20:54:36 | URL | 巨炎 #mQop/nM.[ 編集 ]
ギャンの特徴として格闘兵器のサーベルはビームなのに射撃兵器は全て実弾というのが特徴的です。
ジェネレーター出力でもビーム兵装可能でなおかつサーベルだけはビームなのに
なぜかビーム銃兵器を装備していないというのが気になります。
切断力は実剣よりビーム剣が優れているでしょうけど、射撃兵器は実弾では爆風で自機も巻き込まれる危険が大きいです。その点ビーム銃なら敵機の中までビームが貫通して中から敵機を壊すという考えのほうが圧倒的に有利な気がします。
対MS(主にガンダム、ジム、ザニー、ボール、ガンタンク、ガンキャノンなど全て)にしても対艦にしてもあの実弾にしろビームサーベルにしろ
本当に対艦にも対MSにもならん兵器だと思っています。
ビーム弾幕を封じる(ビームかく乱幕)でビーム剣はIフィールドで使えるがビーム銃は使えない条件下で初めて有効と言えます。
もしくはビグザムの護衛として連邦の艦艇もMSも全てビグザムにビームを集中砲火している環境で連邦のMSや艦艇を叩くぐらいしか役に立ちません。
もしくは連邦にIフィールド搭載のビグザムと同様のビーム砲が効かない兵器が登場したときに実弾で対抗するためか、サーベルは有効ですから。(これは0083でデンドロビウムで実現し、デラーズフリートもノイエジールを投入していますが)
ソロモンで投入されていれば少なくともビグザムとの連携とビームかく乱幕は揃ったわけで、ソロモンでマクベがギャンで戦ったらどうなっていたかが気になります。
キシリアとドズルは仲が良かったのでギレンとだけ対立していたので、実現して欲しかったです。

ゲルググとの協調、協力と考えてもゲルググが対艦戦をしている時に対MS戦、その逆にしてもあまり有効ではなさそうですね。
2010/12/22 (水) 19:55:02 | URL | #-[ 編集 ]
まず、ギャンは射撃武器を持たない、という既成概念は捨てましょう。
ビームライフルは使用できなかったかもしれませんが、実弾兵器は使用可能なはずです。
一般に知られているギャンは、「マ・クベ専用にカスタマイズされた機体」であることを忘れてはなりません。
そしてマ・クベのギャンは、戦術的な理由で飛び道具を持っていないことを念頭に置きましょう。

>ゲルググキャノン
ガンキャノンと違うのは、高機動型ゲルググと同等の機動性を持つ=同一小隊で行動可能、という点ですね。
連邦のキャノン系は、それだけで小隊を組んでGM小隊を支援するという、中隊レベルでの運用思想なのですが、
ゲルググキャノンはそうではないんですね。
そもそもゲルググキャノンは、ビームライフルの配備が遅れていたから開発された機体なので、
他のキャノン系MSとは、ちょっと意味合いが違います。

>ゲルググの方がガンダムに近い
ゲルググとガンダムではスラスター配置が全く違います。
スペック的には近いのですが、運用法や操縦性は全く違うはずです。
ギャンの方がずっと、ガンダムに近い体型ですね。

>ドクトルKさん
ゲルググはザク系の進化の末端ですが、ギャンは新規設計だからまだガルバルディに進化できる余裕があったのかもしれませんね。

>巨炎さん
確かに、ギャンという試作機をラインに乗せて既存の運用体系に入れるための機体がガルバルディとも言えるかもしれませんね。
実質的にギャンはプロトガルバルディでしかなかったと。

>ビームライフルを装備していない理由
ゲルググはビームライフルの完成が遅れたせいで3ヶ月配備が遅れたという設定ですから、
ギャンとゲルググがコンペをやった時点ではまだどちらもビームライフルが完成していないはずなんです。
ギャンはその時点でライフルの装備をあきらめてコストを下げていたのではないかと。

それなのにビームサーベルを装備しているのは、マ・クベが使った時点では完成していたからなのだとすれば技術的な辻褄は合うのではないかと思います。
その時点で、その気になればギャンもビームライフルを装備できたのかも知れません。
2010/12/25 (土) 22:47:50 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
ドズルは既存機のリックドムの量産を優先した可能性もあったと考えます。
「戦いは数よ!」けど相手の装甲を抜けない火器しかないMSでは「ものの数ではないわ!」なのでザク×、ゲルググ×(遅い)リックドムが○という考えであったと。
だからドムを補完する次世代機としてドムの持たない挌闘性を強化したMSを作り、MS本体に負担が少ないビーム兵器であるビームバズーカをリックドムと新型MSの主力火器として計画。
ビームバズーカがポシャリ、ドズルの意見よりキシリア、ギレン(ギレンはもともとソロモンで時間稼ぎすればゲルググをア・バオアクーに間に合わせられると踏んだ)の意見が通り、ゲルググが正式化。
2010/12/26 (日) 21:34:10 | URL | T #-[ 編集 ]
なるほど、確かにドム採用が前提のギャンだったとも考えられますね。
だからドムの純粋発展型のペズンドワッジに、随伴用のガッシャに、ガルバルディですか。
一方でゲルググ派閥の方が推してるのがアクト・ザクだったとか?
そういう考え方も出来そうですね。
2010/12/26 (日) 22:30:23 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
ギャンは次期主力機に採用されています

随分と昔に読んだ短篇小説集の中にギャンの設計者が主人公の話があり、

苦労の末作り上げたギャンがコンペですんなりと次期主力機に採用されるのですが、
ゲルググを見た主人公が審査に疑いを持ち、再審査を直訴
結果、再コンペでギャンが敗れ次期主力機はゲルググに...

という流れだったと記憶しています。

つまり、この話では出来レースで内定していたのはギャンの方で、ゲルググの方が当て馬なのです。

もっとも、文芸書大で地味な装丁、挿絵もなかったような、
売れたとは思えない本なので、どういう扱いとなっているかは微妙ですが...
(オリジナルMSなど出てこないシリアス路線の内容だったはずなので、今のようなガンダムブランドが復活していた時に出ていたら、また違ったのかも)
2012/07/06 (金) 19:47:47 | URL | はまありき #-[ 編集 ]
ガンダムAの読者投稿作品で大賞を取った作品ですよね。
あれはアンソロに近い作品なんで、「設定」という観点での扱いは難しいですが、そういう解釈もアリってところがガンダムワールドっぽいかなとも思います。

だからこそ公式としてはグレーゾーンにしておいてほしい部分ではありますね。
2012/07/08 (日) 15:44:02 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
すいません。アンソロでしたか
本屋で目を通しただけでしたので、詳しいことはしりませんでした
しかし、ガンダムA発刊後だと随分と最近ですね...
記憶はあてになりません
本当に失礼しました
2012/07/09 (月) 03:06:20 | URL | はまありき #-[ 編集 ]
いえいえ、自分も読んだことがなかったので忘れてました。
書籍として発刊されたものをどこまで設定として扱うかというのは個人の裁量ではあるんですが、
個人的には諸説の一つがせいぜいかな、と思っています。
ゲルググとギャンの選定過程は公表されていないため、色々な憶測が立てられている、みたいな。
2012/07/15 (日) 00:18:30 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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