がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
連邦空軍とモビルスーツ
 ガンダム世界では陸海空軍の区別などがあまりされないことが多いのですが、一応後付けでは「08小隊」や「コロ落ち」などで連邦陸軍所属のMSというものが登場しています。
 また、おそらくアクアGMや水中型ガンダムは海軍所属だと思われます。明言しているものはありませんがまず間違いなく。

 一方で空軍所属のMSというと、コミックオリジナルのGT-FOURくらいしかありません。航空機がメインだったからだということもありますし、コルベットブースターとかライトライナーなんかも空軍系っぽいんですが、それ以上に特筆すべき設定が、MSVの時点ですでにありました。

 それは、講談社ポケット百科のMSV3連邦軍編での記述、「開戦後はジオン軍からうけた損害の埋めあわせのため、州軍を主力部隊に昇格させ、陸海の二軍を地球軍、空・宇宙の二軍を航空宇宙軍として統合し、一大連合部隊としている」というものです。

 これを前提に考えれば、実質的に空軍=宇宙軍ということになります。実際、MSを地上で運用している場合、特に名言がない場合は宇宙軍所属であると考える事が出来ますが、これは要するに空軍扱いであったということになるわけです。

 この記述は、その後「また、各地にあった各軍総司令部をジャブローにうつし、統合参謀本部としている」と続くため、必ずしも全面的に肯定はしづらい(開戦前からジャブローが連邦本部であったとする記述も多いので)部分があります。E.S.G.Fのように明らかに「陸軍」とする表記が存在する事もあり、実際には陸軍と海軍を統括する部署として上位の「地球軍」という組織が生まれたと考えた方が良いのかもしれません。

 いずれにせよそのような形で4軍を2つに分けたのは、指揮系統の統一と人材の交流が大きな目的だったのではないかと思います。多くの部隊が壊滅し、4軍の垣根を越えた運用を行なわなければ組織が成り立たなかった、ということです。
 ガンダム世界では、宇宙にいたパイロットが地上の部隊に配属されたり、その逆だったりがしばしば起こります。「0083」のトリントン基地の部隊がアルビオン所属として宇宙へ配備されたりしていますし、「ブルー」のモルモット小隊も終盤で宇宙に配属されています。これらは、それぞれ「GP02奪回」「ブルー2号機奪回」というよく似た特別任務のために宇宙へ送られた事になりますが、地上のMS部隊が空軍扱いで、かつ宇宙軍と同じ指揮系統下にあるのであれば、このような柔軟な所属変更ができるのも理解できます。

 問題なのは、「08小隊」のテリー・サンダースJr.です。彼はルナツーへ配備され先行型のGMの運用をしていながら、その後東南アジアのコジマ大隊に配属されています。宇宙軍から陸軍への転属なのです。これは、2軍に統合したとしてもその垣根を越えています。しかもルナツーという宇宙軍本部からの陸軍転属です。
 これは一つには「MSを操縦できる人材が陸軍に乏しかった」ということと、単純に左遷を兼ねていたと考える事が出来ます。シローも08小隊へは宇宙から配備されています。しかも地上に降りてすぐ陸戦型ガンダムを使いこなしていることから、あらかじめ宇宙でMS操縦の訓練を受けていたことは間違いないでしょう。
 一年戦争の時点では、連邦軍にとってMSは未知の新兵器ですから、陸海空宇宙の垣根を越えて人材が集められ、育成されていたと考えられます。そのため、初期段階でのMS配備と、GMが制式に量産されるようになった後の配備は分けて考えた方がよいかもしれません。

 というわけで、実際にMSが制式配備されてからのMSの運用についてですが、実は地上のMS配備が具体的に明示されている作品はありません。オデッサでのMS配備は映像には出てきませんし、あとはジャブローの守備隊や「0080」における北極基地の守備隊、「0083」のトリントン守備隊など拠点防衛に配備されているパターンがほとんどです。ゲームに出てくるのはデータ収集のための遊撃部隊ですし、大規模な作戦行動のサンプルがないのです。
 設定上は、北米反攻作戦とアフリカ反攻作戦にMSがかなり投入されているはずなのですが、それを舞台にした作品が今のところないので、今後のガンダムエース次第かなという感じですね。

 ただ宇宙軍と空軍が統合されていて、かつMSの大半が宇宙軍に配備されたということを考えれば、それ以外の地上配備になった(宇宙軍と全く同じ機種の)MSについては、同じ指揮系統にある空軍の所属になっていると考えるのが自然です。海軍にも戦闘機が配備されることがあるように、陸軍にMSが配備される事があっても、基本は空軍なのではないでしょうか。

 このことは、一年戦争の時点よりもむしろグリプス戦役の時点で顕著に現れています。この時代ではSFSが一般化しており、MSはSFSに乗って飛行していました。またそのプラットフォームとして、宇宙へのロケット打ち上げもできる航空空母ガルダが製造されていたことからも、MSは地上よりもむしろ空中を主戦場にしていたことが伺えます。運用も、長距離の侵攻や迎撃といった戦闘機的な運用が多かったようですしね。
 航空宇宙軍という統合軍が戦後も存続していたかはわかりませんが、少なくとも地上でのMS配備は基本的に空軍扱いだったことは間違いなさそうです。

 地上においては、MSは地面を歩いて移動するために陸上兵器と捉えられがちですが、実際はジオンがガウを使って長距離移動→降下攻撃という運用を取っていたように、空輸した上でピンポイントの領域を侵攻するための兵器としての側面が強いようです。二足歩行での走破は長距離移動に耐えうる物ではなく、その点では戦車にも劣るということなのでしょう(だからこそ、MSのホバー移動が必要となったわけで)。
 ただジャングル地帯のようなそもそも車両も航空機も立ち入れないような場所では、歩兵の役割を拡大したものとしてMSが必要となるケースもあり、そういう場合には陸軍製のMSというものがあてがわれた、ということなのではないでしょうか。

 というわけで空軍製MSが少ない?いやそもそも地上のMSはほとんど空軍です、という話でした。元ネタはホビージャパンのTRPG設定の原型、「一年戦争史」より。
スポンサーサイト
コメント
コメント
08のガンペリー空輸とゲームでよくあるミデア空輸も各軍のナワバリ争いを表しているんでしょうね。
もしくは陸軍カラーのミデアもあってしかるべき?でしょうか。
2010/12/12 (日) 00:10:51 | URL | りて #C6fZcuFU[ 編集 ]
陸軍海軍で地上を担当って言うか海軍が陸軍に吸収されたような感じもしますけどね。

宇宙と空軍を一体で使うのは結構有効かもしれませんね。

サンダースさんは上層部的には腕のいいパイロットなんでしょうけどね、妙なジンクス持ちだし、また部隊が壊滅したからってのもありそう。
2010/12/12 (日) 16:46:55 | URL | ドクトルK #-[ 編集 ]
>りてさん
陸軍といえども空輸が必要なケースはあるでしょうから、陸軍所属のガンペリーやミデアはあったのではないでしょうか。
マチルダ隊なんかはレビル直属ですから、航空宇宙軍所属っぽいですね。

>ドクトルKさん
陸海軍のバランスからすると海軍<陸軍でしょうね。
コロニー落としの余波で海軍はほとんど壊滅だったみたいですし。

サンダースはまだ機密段階のGMで自分以外全滅をやっちゃったんで、さすがにダメだったのかもしれませんね。
2010/12/17 (金) 23:39:57 | URL | #-[ 編集 ]
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2017 がんだまぁBlog all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.