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グレミー・トトは何故生み出されたか
 グレミー・トトはザビ家の血を引いているとされていますが、誰の子でどのような出自をたどったかは明言されていません。小説版ではデギンの隠し子、アニメ裏設定ではギレンの精子を使用した試験管ベビーという設定がありますが、メイン脚本家が描いた小説の設定と、アニメ誌に掲載された(スタッフに取材して記された)設定のどちらの方が信憑性が高いかというと、判断に迷うところがあります。

 一般的には、デギンの子説よりもギレンの子説の方が優勢であるような気がします。デギンの子であるとする小説版の記述は、どちらかというと「公にはそういうことになっている」というようにも読めないこともなく、グレミー本人を含めそういうことにしてあるものの、実際は違う、と解釈できる気がします。

 また、ギレンの子説の場合、グレミーの母親に当たるのはニュータイプの女性であったということになっていますが、グレミーが生まれたのは0071年とされており、この時点でニュータイプが現実に存在すると認識されていたかというとかなり怪しいところです。つまり、意図的にニュータイプの女性がギレンの子を産んだのではなく、結果的にその女性がニュータイプだと後から分かった、というくらいのものなのではないかと思います。
 ちなみにギレンのクローンっていう説があるみたいですが、それはあり得ないと思います。クローンにしてはギレンに全然似ていませんし。人工授精とクローンを勘違いしたところから派生したんじゃないでしょうか?ソースあるんですかね?

 グレミーが誰の子であろうとも、ザビ家の血を引いていることは確かなようであり、また普通の生まれ方をしていないこともまず間違いないのではないかと思います。そのあたりを示唆する記述は複数ありますからね。
 となると、デギンの隠し子説は消えそうです。人工的に生み出したのであれば、それは隠し子とは呼べないでしょうからね。やはりギレンの遺伝子を受け継いだ、特殊な生まれ方をした存在であるというのが、妥当な解釈でしょう。

 では、グレミーは何のために生み出されたのか、ということです。実際にやった事を考えると、「ザビ家の正統後継者」という存在を世に残しておくため、と考えるべきなのではないかと思います。作中ではミネバに対して正当性を主張していました。場合によっては、キシリアに対する対抗存在にもなり得たでしょう。
 ギレンの子であると仮定するのであれば、グレミーの誕生はギレンの意思である可能性が高いと言えます。ギレンは選民思想を持っており、優秀な人間のみを残すべきと考えていました。当然、自分の子は優秀な女性との間に生まれなければならないと思っていたでしょう。そのため、できるだけ優秀な女性に自分の遺伝子をかけあわせられるよう、人工授精という手段を取っていたとしてもおかしくありません。その優秀な女性が、結果的にニュータイプであったとすれば辻褄は合うでしょう。
 もしそうなのであれば、グレミーは単なる王位継承候補ではなく、ギレンが(キシリアら兄弟ではなく)真に自分の後継足り得る存在として自ら生み出した存在だったのかもしれません。だとすれば、グレミーが半ば確信をもって自らをザビ家の後継者であると主張できるのも理解できます。
 ギレンはあえて自分の子をトト家に預け、英才教育を施していたのかもしれません。ピスト家におけるバナージ、ロナ家におけるベラのような感じで(どちらも意味合いがかなり違いますが)。

 特にギレンは、同じザビ家の兄弟もあまり信用していないようでした。キシリアは政敵でしたし、ドズルのこともあまり評価していなかったようです。ガルマについてはどう思っていたか定かではありませんが、ガルマ自身がドズルに評価され、またキシリア慕っていた事から考えてギレンの味方に付く事はあまり考えられません。
 そうなるとますます、ギレンが自らの後継者と考えるのは自分の直系の子孫しかあり得ない、と推測する事が出来ます。兄弟とその家族に受け継がれるくらいなら、人工的な手段をもってしてでも自分の遺伝子を持った人間を育てておきたいというのがギレンの考えだったのではないでしょうか。

 しかし、実際はグレミーが育つ前に、ギレンは死亡してしまいました。その結果、グレミーの行く末はアクシズに逃げ延びたザビ家のシンパたちにゆだねられる事になります。
 ところでこのアクシズは、ドズルの嫡子であるミネバを拠り所にしており、また母体がグラナダに残されていた戦力であることから、キシリア管轄の部隊が多くを占めていたと考えられます。つまり、ドズル派とキシリア派の色が濃かったということです。一方のギレン派の最大派閥はおそらくデラーズ・フリートだったでしょうから、アクシズ内での立場はギレン存命時ほど強くはなかったと思われます(デラーズ・フリートの生き残りが合流した時点で、多少勢力図は変化したのかも知れません)。
 つまり、グレミーはギレンの後継者となる使命を帯びながら、実際はドズルやキシリアの息がかかった人間達の中で成長していったことになります。おそらくは、一部の人間以外にはその出生の秘密は明らかにされず、時が来るまでアクシズの一将校としての立場でいたのではないかと思われます。
 それが、やがてハマーンがミネバの名を借りて好き放題やり始めていることに危機感を抱いた一派が、おそらくはミネバ本人がシャアに連れ去られ、実際はアクシズにいないことが明らかになった時点で、ハマーン打倒を目的としてグレミーを担ぎ上げて決起したのではないか、と考えられるのです。

 グレミーは初登場時、まだ親離れしていない若いだけの士官として描かれていました。そんな青年が短時間で自らの意志でハマーンを打倒しネオジオンの指導者になると心から思ったとは考えにくく、それこそ(育ての)母親らにかなり扇動された部分が大きかったのではないかと思います。シャアがジンバ・ラルによって歪んだ育ち方をしたのと同じように、グレミーも思想を植えつけられて育てられてしまったのではないでしょうか。
 そう考えると、ある意味では確かにシャアの代わりにハマーンに反旗を翻す役としては適当だったのかもしれません。もっともシャアほどの主体性はありませんでしたが。

 今後もグレミーについてここまで掘り下げられる事は無いでしょうが、個人的にはグレミーとはそういうキャラクターであったと理解したいと思います。
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コメント
彼はニュータイプというものを信じていませんでしたし、ガルマについてもあまり好意的な扱いをしていませんね。

そうなると自分の後継者を自分で用意しようと言う事に至ったのでしょうか。

ただ、彼の女性観ってよくわからないんですよね。妻子があったという説もあれば美人秘書以外には女っ気がまったくなかったり。

むしろ自分自身のクローンを作ってそいつに継がせようとしたのでしょうか。・・・・ああ、どこかで聞いた話だ。

出来るだけ選択肢は多い方がいでしょうから他にもギレンの息子がいたのかもしれませんね。

戦後の混乱で生き残れたのがグレミーだけだったのかもしれませんが。
2010/11/14 (日) 06:30:57 | URL | ドクトルK #-[ 編集 ]
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2010/11/14 (日) 17:39:30 | | #[ 編集 ]
>人工授精とクローンを勘違いしたところから派生したんじゃないでしょうか?ソースあるんですかね

旭屋出版フィルムブックZZガンダム 216頁
風聞によれば、当初この実験はギレン・ザビがその存在を後世に残すために秘密裏に始めたものとも言われているが定かではない(このうわさを裏付ける根拠として、グレミー・トトの名で知られるネオ・ジオン軍士官が、その成果の一つであるとする説もある)。

初出はこれではないでしょうか。

グレミーが生まれた71年ってそういえばギレンが優勢人類生存説を発表したのと同じ年ですね。
2010/11/14 (日) 18:44:17 | URL | フェーベ #-[ 編集 ]
「昔は世界一詳しかったガンダムFAQ」さんより引用。

#################

Q.
グレミー・トトはギレン・ザビのクーロン又は子供なのですか?
A.
説は3つあります。
■父=デギン・ザビ公王、母=?・トト(すでに死亡)
■デギンのクローン(含む試験管ベビー)
■ギレンのクローン(完全な試験管ベビー)
いずれの説を採るにしても、ザビ家の血が入っているのは確かのようですし、
仮に入ってなくても、ある程度の実力者が独自にジオン再興を目指すのは、
エギーユ・デラーズ、ハマーン・カーンといった前例があるので、おかしい事ではないでしょう。
この時点でザビ派は、グレミーを支持して後ろ盾になっていましたし。
アニメ版の裏設定では、(あくまで裏設定で、表には出てきてません!よって真にこの設定で作られたのかは不明です)
グレミーはギレンの試験管ベビー、のようです。

父親側の遺伝子はギレン・ザビ
母親側の遺伝子はニュータイプの素養がある女性(ニュータイプではない)
これを組み合わせています。

#「クローン」という表現は間違っているのではないか、という指摘がありますが
#確かにこの使い方は間違いです
#クローンは同一の遺伝子を持つ個体に対し使われるべきで、
#この場合「(人工的に作られた)○○の子供」と呼称するべきでしょう
#ただ、制作者側が「クローン」と呼称していますので、ここでは意図的にそう表記しています

################


「試験管ベビー」を「クローン」と呼称するのはプルシリーズでも同様らしいですので、当時のスタッフの勘違いっぽいとのことです。
2010/11/15 (月) 10:07:49 | URL | くっきーもんすたー #tBF1tvso[ 編集 ]
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2010/11/16 (火) 13:48:25 | | #[ 編集 ]
>ドクトルKさん
性格だけを見ると、ギレンはあんまり恋愛できなそうなタイプに見えますね。
女性に完璧を求めすぎて性差の違いを許容できなかったりとか。
兄弟も信用できず、父親も殺しちゃうような人なんで、根本的に人間不信に見えます。
でも優秀な後継者が欲しいから、人工的な手段で、ということなのかも。

>フェーべさん
ジオンが人間のクローンの研究をしていて、その当初の目的がギレンのクローンの製作だったっていう考え方は理解できます。
クローンにも受精卵を使うやり方と体細胞を使うやり方があるようなのですが、
そのうち受精卵を使うやり方の、最初の受精卵が成長したのがグレミーなのかもしれません。
まずクローンの母体となるグレミーを作った上で、それをベースにクローンを作ろうとしたが何らかの理由で失敗し、
次に別の卵子で作ったのがプルシリーズなのかな、とか。

>くっきーもんすたーさん
情報ありがとうございます。ソースが書いてないのが残念ですね。
なんとなく、フェーべさんへのコメントの通り、
受精卵クローンを作る過程ということでの人工授精とクローンがごっちゃになってしまったのかなという気がします。
ギレン×女性A→グレミー→グレミークローン(失敗)
ギレン×女性B→プル→プルクローン(成功)
という感じなのかなと。

ちなみに純粋なギレンのクローンとしては、どう考えてもギーレン兄弟の方がそれっぽいと思ったり…。
2010/11/18 (木) 22:31:37 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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