がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
レビルと陸軍、ジャミトフと正規軍の関係
 今回は連邦軍内部の派閥争いがテーマです。特に、レビルとジャミトフの連邦軍内の立ち位置を軸にして考えたいと思います。
 連邦軍内に「将軍」と呼ばれる人物と「提督」と呼ばれる人物がいることから、大まかに連邦宇宙軍には陸軍系の人間と海軍系の人間がいる、ということを今回もキーとして使います。

 まず、レビル将軍はMSVの設定によると、一年戦争の開戦時にはサイド5に駐留していた艦隊を指揮していたことになっています。このことから、レビルは連邦宇宙軍内でも、さほど高い地位ではなかったことが伺えます。一方面の担当でしかなかったということですからね。
 しかしルウム戦役でジオンの捕虜となった後に帰還すると、V作戦を推進する一人として反攻作戦の主導的立場となります。オデッサ作戦においては総司令官として全軍を指揮し、星一号作戦でも艦隊司令としてア・バオア・クー攻略の旗艦に座乗していました。その際ソーラ・レイに焼かれてしまったものの、連邦軍の反撃の中核にいたことは間違いありません。

 つまり、レビルは戦前は一方面軍の指揮官程度だったにも関わらず、一年戦争が始まった後にのし上がっていったことになります。本人は死亡してしまいましたが、これはレビルの関わる派閥がその後の連邦軍内で大きな発言力を手にしたことを意味するのではないかと思います。
 もっと言えば、レビルは元々は陸軍の日陰者だったとさえ考える事が出来ます。将軍と呼ばれていることと、宇宙軍の一方面軍に配属されていたという事実からの推測です。レビルは年齢的に、連邦宇宙軍が創設された頃からのメンバーである可能性があります。また、当時の宇宙軍というのは、既存の陸海空軍のスタッフから分化していたと考えられますが、それでも連邦軍の中枢というのは地球にあるはずであり、その地球から派遣されるということはあまり高い地位の人間ではないはずです。となるとレビルは当初陸軍(あるいはそれに準じる派閥)に所属していたものの、主流派ではなかったために宇宙軍配属になってしまった人間、と考えられるのです。
 企業でいうならば、地球が本社であるならば宇宙軍は海外勤務であり、その一地域のリーダーがレビルです。左遷先ではないでしょうが、主流派とは言えないでしょう。しかし、そんな海外の一店舗のリーダーが、企業全体のピンチに本社に戻ったことで頭角を現し、社運を賭けた一大プロジェクトのリーダーに就任し、そして実際に結果を出したとなれば、それはもう大出世間違いなし、ということになります。

 そんなレビルが活躍した事により、連邦軍内での宇宙軍の地位は大幅に上がり、予算や補給面でも優遇が約束された、かのように思えます。しかしそうはいきませんでした。ティターンズが現れたからです。

 ジャミトフは、(戦略先述大図鑑のハイマン将軍と同一人物であるならば)将軍と呼ばれていた、やはり陸軍系の重鎮です。また、地球至上主義者であり財界との繋がりが深い、極めて保守的な人物です。レビルと同じ将軍と呼ばれた大将であっても、その派閥はレビルよりも遥かに主流派に近いものと推測されます。
 つまり、ジャミトフはレビルとは派閥的に敵対関係にあった可能性が高い、と言えます。それだけでなく、ジャミトフは戦前は主流派だったはずなのに、一年戦争によってレビルに逆転されてしまった立場であるとも言えます。それを再度ひっくり返そうとしたのが、ティターンズの設立だったのではないでしょうか。
 もっとも、ジャミトフはその時点では連邦軍の(元)主流派ではなく、自分を頂点とする独自派閥を作って独裁状態になることを目的としていたようなので、ひっくり返すという表現は正しくないかもしれません。どちらかと言うと、主流派になろうとしていたらレビルらによって主流が主流じゃなくなってしまったので、その混乱に乗じて自分がトップにのし上がってやろうと考えた、という感じでしょうか。

 一年戦争後の連邦軍内の序列を考えた時に、宇宙軍の地位が大幅に上がったのは間違いありません。MSという元来宇宙用に開発されてた兵器が主流となった中、今後も継続して主流であり続けるであろうその兵器を最も多く配備する部隊が宇宙軍ですし、ジオン残党への牽制が最も必要なのも宇宙軍です(最大の残党たるアクシズがいますので)。普通に考えれば、宇宙軍に比較的多くの予算が割かれるのは目に見えています。
 しかしそれでは困るのが地球至上主義の保守派閥だったわけです。そのために、自ら子飼いの独立部隊を作り、それらに本来宇宙軍が行なうべき仕事を全てさせようとしてしまったのです。軍事費が削減され少数精鋭が求められたという背景も後押しし、そして「何故か」起きたデラーズ戦役による不祥事を全てアナハイムと繋がり深いコーウェン中将の責任にし、のし上がってきたのがジャミトフとティターンズだったのです。

 このように考えると、一年戦争は連邦軍内の派閥バランスを大きく崩した事件だったと言え、その後の状況を利用して勢力を広げようとしたのがジャミトフであったと言うことができます。それに対抗したのがブレックスのエゥーゴだったのですが、グリプス戦役の結果エゥーゴ派が政府の主導権を握ったあたり、やはり政治的・軍閥的な戦いであったと言えそうです。
 グリプス戦役は、やはり連邦軍内部の主導権争いだったと言えそうです。もっと言えば、一年戦争によって崩れた体制を誰がまとめるのかの主導権争いだったということになるでしょうか。そのような状況になったのも、一年戦争で実際に活躍した人間と、その時中枢にいた人間が、違う派閥であったことが要因であるように思える、という話でした。
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コメント
イーサン・ライヤーも「レビルに対抗心を持つ」という設定があるということは当時同じくらいの立場だったのでしょうか。彼は明らかに陸軍の人間ですから「左遷先から戻ってきた新参に軍の主導権を握られたくない」というのが本心だと思いますけどね。

レビルが「頭の固いジャブローのモグラ」とジャブローの高官を散々にこきおろしていたのは私怨も若干あるかもしれませんね~
2010/10/22 (金) 22:53:07 | URL | tellusmoe #4shtMUW.[ 編集 ]
EB15によるとレビルが4軍の指揮権を持ったのは連邦軍の政治宣伝の意味もあったようです。
最初は官製の英雄だったのがⅤ作戦やオデッサ作戦を通じて本物の英雄になっていったのかもしれません。

戦前の主流派だった派閥がそれに反感を持つのも当然の事と言えるんでしょうね。

>レビルは年齢的に、連邦宇宙軍が創設された頃からのメンバーである可能性があります。

これって0059のことですか?念のため
2010/10/23 (土) 19:04:36 | URL | フェーベ #-[ 編集 ]
 ジャミトフが力を持った理由でよく言われているのが2つあり
 1つはジーン・コリニー大将の派閥の後ろ盾を得たことが言われています。コリニーと言えばコーウェン中将に「提督」と言われていたので海軍系と思われ、一部海軍系宇宙軍の支持を得たものと推定されます。
 2つ目は、連邦財務官僚に顔が効いたということ。この経緯は不明ですが、ティターンズ設立の財源的裏付けを得るのに大きな影響を与えたのは想像に難くないです。
 0083の最後に枯れた小麦を持つ人の手のシーンがあります。
 よくある陰謀論ですが、コロニー落着の可能性をコリニーが裏取引でシーマから得て知っていればその部下のジャミトフやその係累が穀物先物相場で莫大な富を得られるということですよね・・・。
2010/10/23 (土) 20:27:17 | URL | #-[ 編集 ]
>tellusmoeさん
そうですね、イーサン・ライヤーというキャラクターと、モグラ発言はレビルの立ち位置を如実に表していると思います。
オデッサの総指揮をレビルが取ったというのは、他の陸軍将校にとっても面白くなかったんでしょうね。

>フェーべさん
英雄として祭り上げられたら本当に頭角を現してしまったと…
ある意味ではアムロが軟禁されたのもレビルの前例があったりしたからなのかもしれませんねぇ。

宇宙軍創設は確か0059年ですね。

>名無しさん
宇宙軍の第一艦隊がレビルではなくティアンムだったあたり、宇宙軍内では海軍系の人間の方が立場は上だったように思えます。
レビル側の派閥に対立するとなると、海軍系につくのは当然なんでしょうね。

ジャミトフは元々財政畑の人間なんですよね。
わかってて穀物地帯にコロニーを落とさせたとすれば、それは間違いなく利用していそうですね。
富を得たというよりは、アメリカ穀倉地帯が失われる事で得をした人々の支持をとりつけたという側面の方がありそうです。

2010/10/28 (木) 23:04:54 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
レビル将軍について
オフィ(P.774)に下記記載があります。
「(前略)一年戦争開戦以前より名指揮官として両軍に知られていた。開戦時には中将の地位にあった。(中略)サイド5にはレビルの指揮する駐留部隊(当時、レビルは第3艦隊司令の地位にあった)がおり、(後略)」

第3艦隊(担当宙域にサイド5が含まれる?)隷下にサイド5駐留部隊があるという事の様です。本来、第3艦隊は、独立機動軍の各方面軍の一つで、コロニー駐留軍の各サイド軍の一つサイド5軍(サイド5駐留部隊=サイド5軍なのか、サイド5駐留部隊はサイド軍指揮下なのかは不明)とは指揮系統が異なる筈ですが、米海軍の様に第3艦隊がサイド5軍へ艦艇を派遣しているという事なのでしょう。

第3艦隊担当宙域もそれなりに広いと思われますので、それなりに高い地位だと思われますが…。
2010/10/30 (土) 19:18:47 | URL | 通りすがり #1GzHFtGY[ 編集 ]
もちろん将軍ですし、軍の中で地位が高いか低いかといえば間違いなく高いと思います。
ただ同じ将軍・提督の中での派閥で言えば、決して主流派ではなかったのではないか、ということです。
政権与党の中でも派閥争いがあるのと同じですね。
2010/11/04 (木) 21:53:29 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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