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ガンダムネタだけを語るブログです。
アナハイム・ガンダムと主動力炉の数
 Zガンダムは両脚に、Sガンダムは両肩両脚に核融合炉を搭載しているとされています。実際はZガンダムは腰にも、SガンダムはGコアにも搭載しているはずですので、それぞれ3つ、5つ(Gコア内に2つ搭載していれば6つ?)の動力炉を搭載している事になります。
 では、他のアナハイム製ガンダムはどうなのだろうか、という話です。

 その前に本家ファースト・ガンダムはいくつ動力炉を搭載していたのか、というのを参考にしておきます。一応、現在の設定ではコアブロックに2つ、腰に1つ、バックパックに2つ、膝に2つの計7個ですが、このうちバックパックのそれはビームサーベルのドライブ用、膝のそれはGMには搭載されていない補助動力用で、いずれも主動力炉ではありません。また、コアブロックの2つはコアファイター時の推進エンジンを兼ねています。
 そのため、ガンダムの場合は主動力炉×1、主動力炉兼推進エンジン×2、補助動力炉×4という計算です。

 一方、ジオンのザクはというと、推進エンジンは脚部やバックパックあたりに搭載しているようですが、熱核ロケットではないっぽいので核融合炉ではないと考えられます。仮にそうだとしてもそれは純粋な推進用エンジンであり、主動力炉は腰にある1つのみであると思われます。基本的に流体パルスシステムは動力炉からのパルスをパイプを通して全身へ巡らせる、心臓と血管のような関係であるため、そのような形式が成り立ちます。
 これはドムやゲルググでも同様であると思われます。両機は脚部や腰部に熱核ジェットもしくはロケットを搭載(ゲルググの場合は更に腕部にも熱核ジェット)していますが、これらも純粋な推進エンジンであると思われ、主動力炉はおそらく1つであるはずです。
 つまり、ジオン系のMSは主動力炉×1に推進エンジン複数、という構造になっていたと考えられます。それに対しガンダムは推進エンジンを除いても主動力炉が実質3個の上に補機が4つもあったわけですから、そりゃパワーゲインも5倍以上だわなと言わざるを得ません。ガンダムがジオンのMSに比べ際立っていた理由はそこにあったようにも思えます。

 さて、それに対しZガンダムはというと、脚部には熱核ジェット/ロケットエンジンを搭載しているものの、これが主動力炉も兼ねており、腰部の主動力炉を合わせて3つの主動力炉を持つことになります。これはガンダムと同じ数で、うち2つが推進エンジンを兼ねている点も同じです。そういう意味ではまさにZガンダムはガンダムの末裔であると言えますが、その配置はまったく異なり、むしろジオン系の配置に近いと言えます。

 おそらく、このZガンダムの動力炉配置の源流にあるのは、リック・ディアスでしょう。ドム系のコンセプトを引き継いでいる事から、脚部には熱核反応炉が搭載されていると考えられます。この時点ではドム同様推進エンジンのみの機能であり、Zガンダムのように主動力炉を兼ねてはいないはずです(そうでなければ、Zの両脚融合炉が特別視されるはずがない)。リック・ディアスの主動力炉は胴体(コクピットがないためかなり余裕のある設計のはずです)にあるのでしょう。腰にあればZと同じ配置になりますが、もしかしたら胸部にも搭載しているかもしれません。何故なら、リック・ディアスはガンダムの末裔でもあるからです。
 リック・ディアスとガンダムの関係については、その原型機であろうGP02を参考にすると分かりやすいかなと思います。GP02はジオン系技術者が開発したガンダムで、コアブロックこそ搭載しないものの、上半身の構成はまさにガンダムです。となると、ファーストガンダム同様、コアブロックの位置と腰部の両方に動力炉を搭載している可能性があります。GMはコアブロックを持たないものの、同じ位置にコアブロックと同型の動力炉を搭載していますから、同じ構造を継承している可能性は高いと言えます(これはNT-1などの同じコアブロックを持たないガンダムにおいてもいえることです)。
 GP02の構造をリック・ディアスも継承しているのであれば、胴体に2つ以上の動力炉を持っている可能性が高いと言えます。すなわち主動力炉×1~3、というのがリック・ディアスの動力炉数です。

 では、同じくZガンダムのベース機の一つである百式はどうでしょうか。デルタガンダムとして本来Zガンダムと同等の可変機構を持つはずだった機体ですが、その両脚に主動力炉兼推進エンジンを搭載していたようには思えません。ガンダムのように膝に予備動力炉を備えているようでもなく、太腿の裏側に太いパイプが露出している事から、脚部への動力伝達は流体パルスを用いていた可能性が高いように思えます。つまり、百式は脚部に(推進エンジン以外に)動力炉を搭載していない、と考えられます。 
 しかし、百式の原型であるデルタガンダムがZガンダムとほぼ同様の変形機構を備えていた、と考えると胴体に動力炉を搭載するスペースは無く、Zガンダムと同じく腰部にあったと考えるのが妥当なところでしょう。ただそれ1つだけで可変MSの出力を賄うのは無理があるように思われるので、腹部にも搭載していたのではないでしょうか。
 腹部にも動力炉があるとすればそれはファーストガンダムにおけるコアブロックの位置になりますから、百式はガンダムに近い動力炉配置ながら、流体パルスも使用している点が異なる、ということになります。またリックディアスが炉の配置上もGP02の延長にあるとすれば、百式はGP01の延長にあるとも言えるのかもしれません。

 さて、ではZZガンダムはどうでしょうか。まずコアファイターに動力炉があることは間違いなく、またバックパックにも搭載されている事でしょう。機体の動力には関係ありませんが、ダブルビームライフルにも搭載されていると考えられ、これがコアトップの主動力炉になっていると考えられます。
 となると最低でもコアブロックとバックパックに2つずつくらいは搭載されていると考えるべきでしょう。腕部と脚部にも推進エンジンは搭載されているものと思われますが、これが主動力炉にもなっているかというと微妙なところです。ただしハイメガキャノンのエネルギーに全身の動力を使用していると仮定すると、それらも動力炉として機能している可能性があります。
 ということは、最大でコアブロック×2、バックパック×2、両手両脚で4基、計8基もの主動力炉を搭載していたことになるわけです。それならハイメガキャノンも撃てるわけだという感じですが、単純に炉の数だけで言うのであればファーストガンダムだって7基だったわけで、ガンダムに使用されていた補助動力炉を全て主動力炉兼推進エンジンにしてしまったのがZZガンダム、とも言えるのかもしれません。

 Sガンダムについては、両肩両脚に加えコアブロック×2の計6つが主動力炉ということになります。さらにEx-Sガンダムになるとバックパックにも動力炉が搭載されるものと思われますが、スペック上出力は増えないことになっているので、純粋に推進エンジンとして使用されるのでしょう。

 まとめると、リックディアスと百式はともに主動力炉が1~3つ(両機は胴体構造が良く似ており、出力も近い数値ですから同じ数である可能性が高いと言えます)、Zガンダムは3つ、ZZガンダムは最大8つ、Sガンダムは6つということになります。ジェネレーター出力数値との比率で見ても割と妥当な数字でしょうか。
 ジオン系が原則1つ、連邦系が原則3つということから考えると、リックディアスと百式はジオン系MSの構造も踏襲しながらも連邦系の動力系統を採用し、Zガンダムもそれを継承しながら主推進エンジンと主動力炉を兼ねるという点で異なり、ZZガンダムやSガンダムのような第4世代MSはそれ以上の数の動力炉をもつ…ということになります。
 世代ごとの特徴で言えば、第2世代MSは第1世代MSと同等、第3世代MSは推進エンジン兼主動力炉を持つ、第4世代MSは従来以上の数の動力炉を持つ、という比較になるのではないでしょうか。

 MSの構造というとモノコックかフレームかという観点がほとんどですが、動力炉から考えるのも面白いですね。
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コメント
コメント
コアファイターに核動力があるならガンタンクの燃料電池の立場の意味がない気がしますが。
ボールも途中で燃料電池を核動力に改造しても良かったと思いますよ。

核パルスエンジンって要はイオンエンジンのように噴射速度が非常に速くて推進剤を大幅に節約できるのでしょうね。
帰還したはやぶさは推進剤をわずか60kg程度しか使いませんでしたから。
その分は推力がわずか1gf(1円玉1枚を地球の重力で支えられるだけ)しかありませんが
未来の技術で現在のロケットエンジン並みの推力とイオンエンジン並みの燃費を両立させるのでしょうね。
2010/07/22 (木) 22:55:05 | URL | #-[ 編集 ]
ちなみに、ZZはハイコン解説書だと3機分+ライフルで4基。
とはいえ、コアトップのは何処にあるの?とか疑問は尽きない。
3機分は左右対で1基換算なのかも?
2010/07/24 (土) 22:31:26 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
>おそらく、このZガンダムの動力炉配置の源流にあるのは、リック・ディアスでしょう。ドム系のコンセプトを引き継いでいる事から、脚部には熱核反応炉が搭載されていると考えられます。

ここは違うと思います。何故なら核融合炉を配置するのにジェネレーターを配置しないというのは理にかなっていないからです。今度MSの動力について記事を書いてみようかと思います。
2010/07/26 (月) 07:48:25 | URL | ゼノタ #-[ 編集 ]
百式(デルタガンダム)は本来非変形だった機体に変形機構を組み込もうとして失敗し、再び非変形に仕様変更されるという経緯を辿っていますから、胴体にジェネレーターを搭載している可能性は十分考えられると思います。MG解説では一応ボディユニットにジェネレーターが有る、というような記述にはなっていました。

ΖΖガンダムでは、「機体各所に分散配置されたジェネレーターは、それぞれが高性能の熱核ジェット/ロケットエンジンでもあり、単基でも標準的なMSを十分に稼動可能」とされています。また、機体を3分割にした理由がそもそもジェネレーター数を増やすためでした。これらの設定を考慮すると、腕部・脚部のジェネレーターも主動力として機能する筈です。四肢に動力を有することにより、手持ち火器及び脚部推進器系へのエネルギー供給には都合が良いと思います。ただし、これはあくまでハイメガキャノンの稼動に必要な出力値を達成するための仕様ともされています。そのため通常稼動時には出力に相当な余剰が生じることになり、全ジェネレーターを常時フル稼働させている訳ではないのではないかと思います。高出力に伴うエネルギー消費の激しさについてよく言及されますが、逆に複数のジェネレーターにより行動時間の短さを克服したとする資料も存在はしており、おそらく何らかのエネルギーマネジメント的な機能は備えているのではないかと思います。故にMSとしての戦闘力を向上させつつ、戦闘爆撃機としての長距離航行能力を備えることができたのではないでしょうか。
2010/07/26 (月) 22:09:54 | URL | あんちょび #PNwkhDsY[ 編集 ]
Zが脚部に初めて搭載したといわれるのは、熱核ロケットの熱源炉・発電炉の両用ハイブリッド炉のことで、単機能の熱核炉は以前から機体各所に搭載されていたのではないか?

という説を唱えてみます。

Sガンダムの両肩炉も、同様の両用炉で、デッドウェイト化せずにロケットエンジンとしてもジェネレーターとしても使えるこの炉のおかげで、重量を増さずに高出力を得ることができた…と。
2010/07/26 (月) 23:24:52 | URL | 叡天 #-[ 編集 ]
比推力:一定量の推進剤から、一定推力を何秒間噴射し続けられるかの数値。つまり燃費みたいなもん。

推力:単純に反作用の大きさ

イオンエンジンなどは、上の比推力を大きくでき、ある一定量の燃料を用いて最終的に到達できる速度が高くなります。ただし長く加速し続けられるという意味で、非常に軽い分子を噴射する都合上、大質量を一気に動かすなどの瞬発性には欠けます。少ない推進剤で長く噴射できるってイメージ。

熱核ロケットや化学ロケットは、大質量の推進剤をドバッと噴射できますから推力は大きくできますが、原理的に比推力ではイオンロケットなどの電気推進にはおよびません。

しかし熱核ロケットだと、熱源(核融合炉)を大きくできれば推進剤をより高温に(運動エネルギーを多く与えられる)ので、推進剤の燃焼温度に物理的制約がある化学ロケットよりは遥かに高い比推力を得られます。燃費と瞬発力を兼ね備えたのが熱核ロケットってイメージ。

推力の上限はノズルの物理的大きさの限界や耐熱性の限界に左右されますから、これをむやみに上げることはできないでしょう。
しかし、化学ロケットよりは遥かに高効率、かつ大きさのわりに高推力なエンジンが作れるに違いありません。

なお、ザクが化学ロケットだという説は、行動可能時間が短くなりすぎて現実的じゃないです。
メインスラスターはやはり一種の熱核ロケットでないと、現実的な戦闘機動をするのに数秒しか推進剤が持たない計算になります。
最も比推力を高くできる水素を燃料と考えても、今度は機体容積の問題が出てきますので(水素は体積辺りの質量が小さい)、やはり現実的ではない。

そこで、ザクやガンダムが搭載していたのは炉心を直接熱源としない方式…ビーム(レーザー)加熱式とかだと考えてみました。
この解釈だと、MSVプロタイプガンダムの説明書の記述との整合性が取れるんですよね。

ドムの熱核ロケットは、ひとつひとつのエンジンがそれぞれ炉心を持つ真の意味での熱核ロケットで、これを小型化できたのがMS史上初だったという解釈を付け加えておきます…
2010/07/27 (火) 00:09:11 | URL | 叡天 #-[ 編集 ]
>名無しさん
ボールはコストダウンのために燃料電池なのだと思います。それ以上を求められていないのだと。
ガンタンクは単に戦車として作られていた名残ですね。

>とっぱさん
単純に3機合体だから3基って考え方のような気がしますね、それ。
2基1対と考えると両腕分がカウントされてないということになるでしょうか。

>ゼノタさん
ディアスは、ドムのように熱核推進用のエンジンとしてのみ搭載している、という意味だったのですが、それでもおかしいでしょうか。

>叡天さん
色々と非常に勉強になります。
ザクやガンダムがレーザー加熱式だったとすると、G-3ガンダムの「レーザー加速器換装によりスピードパワー2倍」という意味も何となく分かる気がしますね。
2010/07/29 (木) 23:01:18 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
意図は了解してますが、“反応炉”、“エンジン=発動機”、“ジェネレーター=発電機”で一番容積をとる、小型化が困難なのは反応炉です。逆に反応炉さえあれば、発電機は簡単に取り付けられる“はず”なんですね。まぁ技術論を設定より優先させることになりかねない意見ではありますが‥。
2010/07/31 (土) 22:29:37 | URL | ゼノタ #-[ 編集 ]
なるほど、そういう意味ならわかります。
そもそもドムの機体構造の考察から始めることになりそうですが、
基本的に熱核推進エンジンはジェネレーターの補機を兼ねているとしてもいいのかもしれないですね。
それを主機にできるようになったのがZガンダム以降の可変MSであったと。
2010/08/05 (木) 20:22:10 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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イベント限定でクリアが発売されるほど好評な(?) ですが、是非エコプラ も。マタ
2010/07/24(土) 08:10:51 | 新訳・偽かげろう日記
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