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ネオジオンMS名鑑(8) AMX-003 ガザC
 というわけでAMX-000番台のスタートです。基本的にZZのメカを扱っていたんですが、ガザCとキュベレイはZのMSなので、まずはそこからいきたいと思います。
 ガザAとガザBは正直よくわからんので省略です。センチネルだとガザAは作業ポッドって書いてあるんですけど、他の資料だとMSって書いてありますね。フィルムブックでは作業ポッド→ガザA→ガザBという解釈でした。
 というかガザC改の解説だとガザCのコクピットは腹部にあることになってるんですが、設定画上はコクピットは元々頭部にあるんですよね…。

AMX-003 ガザC(GAZA-C)
 ガザCは、アクシズが開発した量産型可変MSである。

<開発背景>
 アクシズへと逃げ延びたジオン軍残党が最初に行なったのは、アクシズそのものの開発だった。彼らはデラーズ・フリートに代表される多くのジオン残党とは異なり、軍人だけで構成されていたわけではなかった。ミネバ・ザビを中心とする、戦後のザビ家一派への取り締まりを恐れたザビ家に近い非軍人が多かったのだ。しかし、資源衛星であり木星圏への中継基地でしかなかったアクシズに、彼らが住まう居住スペースはなく、新たな居住スペースの開発が必要となったのである。
 そのため、アクシズで従来より独自開発されていた作業用ポッドの延長線であるガザA、及びその改良型であるガザBを用い、アクシズの民間居住区である「モウサ」の建設が行われた。そしてその完成をもって、アクシズは次のステップへ進むことになる。その時、すでに当初の指導者であるマハラジャ・カーンは死亡し、その娘であるハマーン・カーンがミネバ・ザビの摂政として実権を握っていた。
 ハマーンは、アクシズの地球圏帰還を命題に掲げ、そのための再軍備が行なわれる事になった。しかし、アクシズの戦力は終戦時に持ち出してきたMSや艦艇と、その後設計された新型機に限られ、資源の限られる環境下で、それらの増産のみで戦力を整える事は不可能な状態にあった。また、一年戦争により多くの熟練パイロットは戦死しており、アクシズにおける兵士の大半は、大戦後期に徴用された新兵や学徒兵、及び戦後の志願兵、すなわち大戦末期や戦後に開発された新型機を扱える技量を持たない者たちであった。
 そのような状況で必要とされた機体は、「安価で大量生産が可能」であり、「パイロットの操縦技能に大きく依存しない」設計思想のMSであった。前者の条件を満たすため、ベースとなる機体はジオン伝統のザクや大戦末期に主力機として採用されたゲルググではなく、作業用としてすでにアクシズで生産・運用が行なわれていたガザが選ばれた。
 また、後者の条件を満たすためには、高い技量を必要とする格闘戦を前提とせず、また射撃を外してもカバーできるよう集団戦法を想定した設計が求められた。そのため射撃戦を主体とし、また僚機との連携を前提とした分業型の配備が可能なMSが開発されることになった。しかし連邦軍のように複数の機種を連携して運用するだけの余裕はなかったため、1機種を変形させる事で対応できるよう設計された。幸い、ガザは当初より作業を効率化するために簡易的な変形機能を備えており、それを流用する事で、ムーバブルフレームのような技術を用いずとも可変機構を導入する事を可能とした。
 こうして、短期間で大量配備を可能とし、技量が低く経験の浅いパイロットでも運用できるよう画一的な運用を可能とするMS、ガザCがアクシズ内で生産されることになったのである。

<機体概要>
 本機の、その短期間の大量配備と集団運用を重視したコンセプト自体は、連邦軍におけるGMに極めて近いと言える。しかし、その運用目的は大型メガ粒子砲であるナックル・バスターをと2門のビームガンを固定装備している事からも分かるように、射撃戦に特化している。あえて連邦軍のMSと比較するのであれば、「MSに変形できるボール」に近いと言えるだろう。ボールと違い脚部と「手」を持ち、MSとして運用できるものの、それはGMのように重火器を持ち格闘戦を行なうようなレベルに達しているものではない。
 運用としては、MS形態、MA形態、中間形態をとることが可能であるが、MA形態についてはナックル・バスターを前面に押し出した自走砲形態と呼ぶべきものであり、中間形態はMA形態では格闘戦用のクローとなる脚部を展開した固定砲台形態と呼ぶべきものと言える。これらの形態はいずれも砲撃戦に特化したものであり、どちらかというとアクシズという拠点を防衛することが第一の目的に据えられた設計となっている。
 また、敵機に接近された際の迎撃武装としてはビームサーベルを装備しているものの、運動性が低いため基本的に接近戦という概念はなく、実際に敵機に接近された場合は、僚機が反撃するという手段が想定されている。そのため、原則として敵部隊よりも多く戦場に出撃していなければアドバンテージを取る事はできない。
 本機はコストの削減と可変機構の導入を同時に行っているため、耐久力も極めて低く、それが接近戦を想定していない一因にもなっている。数合わせが最大の目的となっている側面もあり、長期の運用は想定されていない。数度の変形で稼動不能になった機体も相当数に上ると言われており、エゥーゴの分析によると2度の出撃が耐用限界であり、3度目で空中分解すると推測されていたとされる。実際生産はグリプス戦役中期には打ち切られており、その250機の生産数のうち、約7割がグリプス戦役中に失われている。

<運用過程>
 本機はアクシズの地球圏帰還時より戦線に投入され、徹底された編隊行動によりエゥーゴ・ティターンズの両軍に脅威を与えた。また、従来のジオン系MSの系譜の外にある機体であるため、ジオン残党軍のMSであるということを気づかせないという副次的な効果もあった。
 しかし、その耐久力不足と兵士の練度の低さの影響は大きく、損耗率は甚大であった。生産は地球圏帰還後早々に打ち切られ、以後は残った機体が細々と配備されているのみである。
 ハマーン・カーンもキュベレイ完成までは本機に搭乗しており、一説にはキュベレイと同様に白いカラーリングで塗装されていたと言われる。また、グレミー・トトも新兵時代には本機に搭乗していた。

<評価>
 本機はMS単体で見た場合、耐久性に難があり、汎用性も低いためおよそ高く評価することは出来ない機体である。しかし当時のアクシズの状況を鑑みた場合、コストパフォーマンスと兵士の練度に見合うバランスとしては絶妙なものであり、これ以上のMSの配備は不可能であったという見方もできる。そういう意味では、時勢に合わせて合理的に設計されたMSとして評価されるべきものである。
 また、旧ジオン軍が開発したMSとの互換性を一切廃止し、求められたコンセプトに100%特化した機体を開発させたという点では、指導者であるハマーン・カーンの判断(なのかは定かではないが)は評価されるべきであろう。特に、MSが万能化・恐竜的進化への道を突き進んでいた時期に、このような低コストかつ効率重視の設計のMSを投入した事自体が、特筆すべきことであると言える。

<バリエーション機>
(制式バリエーション)
○ガザC改(AMX-003S)
 ビームカノンを内蔵する背部推進ユニットを、頭部と一体化することで構造を効率化した仕様。コクピットが機首部に移動しているため、MA形態において有視界戦闘が可能となっている。また本体重量が大幅に軽減されペイロードに余裕が生じ、推力が大幅に強化されている。

(非制式バリエーション)
○ガザCII(AMX-003B)
 ガザDの実質試作機と言える仕様。機体各部がガザDに近い仕様となっている。実戦に参加した機体は重力下で運用するためか、ナックルバスターを廃し両肩のバインダーをビーム砲内蔵型に換装していた。確認された機体は、ドラグゥン13部隊を回収するために地球に下りた5機のみである。

○ガザT(AMX-003T)
 ガザCの練習機。複座式のコクピットを持つ以外に、大きな違いはない。

<参考文献>
機動戦士Zガンダム大事典
GUNDAM ZZ&Z 保存版設定資料集
MS大図鑑Part.2 グリプス戦争編
データコレクション 機動戦士Zガンダム
機動戦士ZガンダムフィルムブックPart2
MS大全集
ガンダムメカニクスIII
1/144ガ・ゾウム解説書
ガンダムウォーズ PROJECT Z
ガンダムウォーズ3 GUNDAM SENTINEL
ホビージャパン別冊 機動戦士Zガンダム
ホビージャパン87年1月号
ゲームブック 機動戦士ガンダムZZ 2 ヘルメス夢幻
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コメント
コメント
「Zガンダム」でヤザンやカミーユ、レコア、クワトロが射撃されるまで気づかなかったあたり、ガザCは砲撃用で射程が長くて、多分かなり遠くから撃てているんですね。
2010/07/15 (木) 22:33:33 | URL | #-[ 編集 ]
リゲルグが元訓練用って設定はなくなったんですかね?

ガザシリーズを本気で運用する気だったなら、ガザTメインで訓練すると思うんですが
2010/07/16 (金) 03:52:26 | URL | 通りすがり #sSHoJftA[ 編集 ]
AMX-003B ガザC II
AMX-003? ガ・スタン は~?チンチン

>リゲルグが元訓練用って設定はなくなったんですかね?

リゲルグはゲルググベース故、機数が不足気味らしい。
だから多分、ガザライダー養成はガザTがメインかと。
2010/07/17 (土) 08:46:19 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
どうしてアクシズの兵士って錬度が低いんですか?
一年戦争から7年、デラーズ紛争から4年経っているわけですから
たとえ学徒動員の生き残りだとしても訓練を積めば十分過ぎる戦力になると思います。
むしろ錬度の低さより高齢化で体力低下のほうが要素としては強いと思いますよ。
20代後半~30代前半ぐらいのパイロットでも30代半ば~後半になるわけですからね
0083のバニング大尉のように体がロートルになると思いますよ。
引退しても子や弟などが跡継ぎで新兵になるとは思いますが、それでも十分に訓練するでしょう。
2010/07/17 (土) 17:38:56 | URL | #-[ 編集 ]
問題は訓練できるほど、整備やら燃料やらを確保できたかどうかじゃないでしょうか?旧日本軍もこの辺りがネックになって訓練がはかどらなかったと聞いたような。
動かせば関節が磨耗し、フレームに歪みが出、積んでるミサイルも推進剤もタダじゃないし。
大規模に演習をしたら、連邦やらティターンズにジオン残党って討伐対象にされるし。ってところじゃないですかね?
デラーズフリートの面々は昔取った杵柄でかろうじてあの活躍といったところじゃないでしょうか?ザメルなんか訓練できそうな環境がそもそもなさそうな気がします。
2010/07/18 (日) 22:19:55 | URL | #SFo5/nok[ 編集 ]
>名無しさん
そうですね、ただ狙いをつけて狙撃したというよりは、数撃ちゃあたるの一斉砲撃だったので、
とりあえずビームがぎりぎり届く位置から撃っただけという感じのような気もしますね。

>通りすがりさん
とっぱさんの仰るように数の違いもあるでしょうし、
リゲルグはキュベレイに近いスラスター配置で素人用ではないでしょうから、
ベテランはリゲルグ、新兵はガザという使い分けだったのではないかと。

>とっぱさん
ガザCIIはすっかり忘れてたので追加しときました。
ガ・スタンって何でしたっけ…と思ったらBクラブでイラストだけ載ったやつですね。
ちょっとガザCバリエにするには原形を留めてないので今回はスルーします(汗)

>いつもの名無しさん
実際に十分訓練できていたとは言い難いところもあるでしょうし、
普通に考えて実戦での生きるか死ぬかの刹那的判断を訓練で養うのは不可能です。
宇宙飛行士やフィギュアスケートのように、ある程度決められたプログラムを限定された環境下で行なうようなものであれば、訓練=実戦になり得ますが、
目まぐるしく変わる状況に応じて柔軟な判断が必要なものについては、訓練は実戦経験には遠く及びません。
手っ取り早いところで、ガンダムUCのジオン共和国兵の描写なんかを読んでみるとよいのではないでしょうか。

>#SFo5/nokさん
旧ジオン軍は教導大隊でザクの、キマイラ隊でゲルググの訓練をやりましたが、
そういう集中的な実戦訓練というのはできていなかった感じがありますね。
その意味では兵士の練度だけでなく、機体の戦闘データの蓄積そのものも足りていなかったりしたのかもしれません。
多くの足りない部分を、ミネバやハマーンへの忠誠という精神的な部分でカバーしていたのがアクシズだったのかもしれませんね。
2010/07/22 (木) 22:54:13 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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