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ガルバルディβが主力量産機にならなかった理由
 ガルバルディというMSは、ゲルググとギャンの長所を併せ持つ機体です。基本的にはギャンベースですので、ビームライフルを使用できるギャンと言った方がよいのかもしれません。となると、それは白兵戦用MSでありビームライフルを主武装とするガンダムに極めて近い機体であると言えます。
 ガルバルディのコストパフォーマンスははっきりしていませんが、ガンダムと同等とされるゲルググに比べて性能的に大きく劣るとは思われず、基本的にゲルググと大きくかけ離れるものではないと考えられます。
 となると、ガルバルディは、ガンダムに匹敵する性能でありながら普通に量産できるという、極めて優秀なMSである、という気がします。GMに比べるとずっと優秀な機体なのではないでしょうか。

 しかし、そうであるならば、戦後連邦軍はガルバルディを主力機としたはずです。が、実際は局地的な配備に留まり、実際に主力となったのは、GMIIでありハイザックでした。
 何故、ガルバルディは連邦軍の主力機となり得なかったのでしょうか。

 まず、一つ確実に言えるのは、ガルバルディβは機体の軽量化を徹底し、機動力を高めた機体であるということです。一年戦争のMSと比較すると、ゲルググはおろかギャン、ガンダム、そしてGMよりも本体重量・全備重量ともに軽く、機体コンセプト的にはGMライトアーマーに近い機体であるということがわかります。
 そこに、一つ主力機となりえなかった理由があります。GMライトアーマーは、装甲を薄くする代わりに機動性を高めた、エースパイロット用のカスタム機の一つです。防御力を下げる=回避スキルが必要になる、ということで、玄人向けの機体なわけです。そんな機体を一般兵用に量産することは難しいでしょう。劇中パイロットであるライラは連邦のエースでしたが、おそらく同じボスニア隊のパイロットもそれなりの猛者だったのでしょうね。

 また、もう一つの理由に、ガルバルディβは確かに一年戦争のMSに比べると遥かに軽いのですが、ハイザックやGMIIと比べると大差ないという点が挙げられます。確かに若干ガルバルディの方が軽い(推力重量比も含め)のですが、一年戦争のMSに比べると決定的な差ではありません。
 そして、ガルバルディは一年戦争の時点では試作段階の機体でしたが、ハイザックやGMIIは一年戦争で大量生産されたザクやGMとの互換性を持っています。そう新型機を多く生産できない戦後において、ゲルググの生産ラインを流用できるとはいえまだ「市場に出回っていない」ガルバルディを量産するよりは、すでに出回り尽くしているザクやGMの延長線上の機体を量産した方が、既存機体やそのパーツとの互換性、現場での慣れなども含めて都合がいいことは、明らかです。

 つまり、ガルバルディが主力機となれなかったのは、(1)機体コンセプトがそもそも玄人向けだから (2)その上スペックだけならハイザックやGMIIが同等レベルを達成しているから ということになります。


 さて、そのうち(1)の理由について、ガルバルディβはともかくα(A型)の時点でもそうだったのか、疑問が生じますが、これについてはガルバルディA型もそれなりに軽量化されていたことになっています。何故なら、ガルバルディA型は当初重力下での飛行を行えるよう軽く設計されていたということがEBのMS大図鑑一年戦争編に書かれているからです。
 本来重力下での飛行を前提に軽量化されていたものを、宇宙空間での機動力向上のために仕様変更したのが、ガルバルディB型だったというわけです。(その意味では、バイアランはガルバルディの進化系の一つだったのかもしれません)
 MS-Xでのガルバルディはあくまでビームライフルを装備できるギャンであり、重力下飛行など後付けの極みに過ぎないので受け入れるのは抵抗がある部分もあるんですが、ガルバルディαとβの整合性を取る意味では面白い設定だとも思うのです。大戦末期のペズン計画でそんな機体が必要とされるのかといえば、されなかったからB型が存在するのかも知れません。というか、ガルバルディの飛行は地球上ではなく月面とかだったりするのかもしれませんし(月の重力は地球よりはるかに弱いとは言え、無限に浮かぶことは難しいでしょうし)。月面で浮かぶ意味があるのかというと、拠点防衛用=ギガンとの連携運用を前提としていたのかも。GM+ボールのジオン版がガルバルディ+ギガンだったとか。しかしGMとの違いはジオンの場合そこまで数を揃えられない事ですね。大量生産をできないから、質を高めるしかなく、そうなるとGM的な運用ではなくGMライトアーマー的な運用をせざるを得なくなると。こうしてエースパイロット用のB型ガルバルディへと行き着いたのではないでしょうか。

 後半はちょっと妄想が過ぎましたが、そういうわけでガルバルディはそもそも主力量産機になり得る機体ではなかった、という話でした。
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コメント
コメント
ガルバルディがα→βで軽くなったのは
素材が変わったからではないのでしょうか?
スチール系→チタン系に変われば同じ体積でも金属自体の密度が大きく違いますから質量が軽くなります。
2010/07/13 (火) 23:15:28 | URL | アルミ汚物 #-[ 編集 ]
ガリバルディはゲルググの直後に出てきたような印象がありますが、ゲルググがビームライフル完成前に機体が完成していたりすることを考えると、実はゲルググの開発期間とガリバルディの開発期間って結構離れているんじゃないでしょうか?
つまり、開発時期的にも「後継機」だという。
2010/07/14 (水) 22:13:39 | URL | いつもはROM専 #4shtMUW.[ 編集 ]
αからβになったのは戦況悪化による大幅な仕様変更を経た結果でしょうかね、ゲルググとギャンの性能を併せ持つ機体の必要性を考えるとそんな感じですか。

ただ、やっぱり7年の時間経過は大きすぎたんでしょうね。デラーズ紛争のあたりならエース用としても起用されてもよかったかもしれませんが。

結局スペックでハイザックと変わりないなら無理に生産する必要もなかったんでしょう。ライラたちに回ってきたのもハイザックを回したくなかっただけなのかもしれないですね。
2010/07/15 (木) 02:19:54 | URL | ドクトルK #-[ 編集 ]
>アルミ汚物さん
ガルバルディαは装甲材の設定がなかったように思います。
統合整備計画のMSはチタン・セラミック複合材ですし、βと装甲材が異なるかどうかは判断できません。
ただ、ゲルググ以前のMSに比べてガルバルディβが軽いのは、装甲材の影響も大きいのでしょうね。

>いつもはROM専さん
そもそもペズン計画自体がゲルググの次のMSを開発する計画ですから、
ポジション的にはポスト・ゲルググで間違いないと思います。

>ドクトルKさん
生産も旧ジオン工場でしか行なわれていないという記述もありますし、
連邦軍的にはガルバルディは完全に「つなぎ」の役割でしかなかったんでしょうね。
ライラ隊がそれを使い続けているのは、新型機がティターンズに優先配備されている事の象徴だったと。
2010/07/15 (木) 22:01:44 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
ルナ2
ベーターがルナ2のジオン系MS技術を導入した習作であると考えます。
基本は純連邦であるルナ2ではGMがあくまで主力という考えであったと。
これがAE製だったらドンドコ売り込もうとしたのかも知れません。
完成時期の設定は知りませんがハイザックより完成は早そうで性能が同等以上なら、主力になってもおかしくはないです。(サーベルとライフルの同時ドライブ可?)
ルナ2はガルバルを正式化したものの本命はあくまでGM2、一方AEは性能に難があってもハイザックを売りたい。
(後発として連邦・ジオンのミキシングMSがAEの方向性としてあった)
なんて考えます。
2010/07/19 (月) 20:17:34 | URL | T #sSHoJftA[ 編集 ]
局地戦用
ガルバルディβって”局地戦用”MSですよね?
「軽量化し機動力を向上」したけれども、UC86年時点で「局地戦用」止まりの性能にしか達しなかったMSというのがガルバルディβだと思うです。
ガルバルディβの運用で想定された「局地戦」がどの様な「限られた戦場」なのかは分かりませんが。
2010/07/20 (火) 21:03:14 | URL | 2OZ #vM7.52iU[ 編集 ]
>Tさん
戦後の連邦軍はザクにリニアシート仕込んだり、ハイザックと共通のハードポイントを設置したりと、
細かい改修はけっこうやってるんですよね。
ガルバルディβの場合は、その改修が比較的大掛かりになったんでMS-17ではなくRMS-117という新しいナンバーが与えられた、ということなのではないかと思います。
基本的にはアクトザクがオーガスタに複数配備されていたのと同レベルだったのかなと。
そういう意味では技術検証用の習作だったとも言えそうですね。

>2OZさん
ガルバルディB型は当初から局地戦用だったんですよね。
最初から局地戦用で、近代化改修しても局地戦用でしかなかった、ということなのだと思います。
この局地戦用というのは、宇宙専用という意味と長い航続距離を想定していないという意味があるように個人的には感じています。
2010/07/22 (木) 23:08:06 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
初めまして。もう3年前の記事のようなので見ていらしているかはわかりませんが、少し気になったので意見させてください。
ルロイさんの意見には概ね賛成です。しかし、テーマも含め少しマイナスな捉え方が過ぎると思うのです。ガルバルディは量産機になれる素質がありながら、もしくは量産機の候補に挙がりながら全面採用されなかったというような…。つまるところガルバルディは当初の目的を達成できなかったということですよね?
しかし私はガルバルディがエース専用機で採用されたことによって連邦軍の目的は達成したように思うのです。というのも連邦軍は戦後財政面で非常に苦しんでいたはずです。しかし軍備の更新は続けなくてはならない。そこで考えられるのが少数の高性能機とそこそこの機体を2つ採用するハイローミックスです。その高性能機として採用されたのがガルバルディなのではないでしょうか。ハイザックがそうであったように、ガルバルディもジオンの生産設備を流用できますから金銭的にも合理的であるはずです。連邦は一年戦争時もジムとボールのハイローミックスでした。0083の後付けを容認してよいのなら、ジム改とジムカスタムもそれにあたります。つまり、ガルバルディもジムカスタムと同様、はなからエース用の高級機として改修、採用したのではないでしょうか?私の考えはルロイさんの説を否定するのではなく、プラスかマイナスか捉え方を変えた方がいいのではないかということなのです。
2014/01/10 (金) 18:47:48 | URL | #-[ 編集 ]
初めまして、コメントありがとうございます。

当時の自分はガルバルディは実質連邦版ガンダムだから量産されて当然の性能、と考えていたのですが、
元々エース機として配備する前提だったというのは十分にあり得ると思います。
元戦闘機が好む軽量高機動機の枠としてあえて採用したのかもしれませんね。
2014/01/10 (金) 22:03:55 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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