がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
月初のガンダム以外の話「岡田武史」
 今年のワールドカップは、ガンダムネタに絡めて揶揄する内容でもなく、これまで触れられずにいました。しかし、やはりここは語っておかざるを得ないと思い、改めてエントリを立てる事にしました。

 この度の日本代表の躍進には、様々な要因があったとは思いますが、その中でも監督の果たした役割と言うのも相当に大きかったのは、間違いないところです。
 そしてその岡田監督の働きぶりや哲学という部分については、すでに2009年12月には明らかになっていたのだな、ということを以下のサイトで知りました。

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0912/14/news010.html

 これを一通り読むと、まさにこの時岡田監督が語ったことを、全て実行し実現した結果ワールドカップで結果をおさめることが出来たのだ、と言うことができます。
 実際はこの講演のあと、ワールドカップ直前まで日本代表の試合内容は悲惨そのものでしかありませんでした。この講演の内容とは比べ物にならないほど、岡田監督の働きもまた評価できる物ではありませんでした。

 例えば、酷い内容の時の日本代表は、プレーに幅が無く、まさに「言われたとおりのことだけをやっている」という印象でした。カウンターアタックはしない、中央突破はしない、無理に狭い位置でパスを交換してサイドチェンジをしない、などなど。これは、日本人の精神性によるものだとする意見もあったほどでしたが、まぁ確かにそういう側面もあるのでしょうけど、実際のところは岡田監督の個性による部分もあった、ということがわかります。
 岡田監督は理屈で選手を納得させるので、そのうち自分で考えるより岡田監督の指示に従ったほうが正しい結果を得られる、と思うようになってしまう。そうすると、チーム全体のプレーに幅が無くなってしまう、ということですね。低調な時の日本代表が、本当にアイデアのないプレーばかりしている時というのは、まさにそういう「自分で考えてプレーしていない時」なのではないかと感じました。

 また、岡田監督は相当に頑固な性格であることもわかります。一度決めたやり方はなかなか変えませんし、選手も自分の目で確かめてからしか使わない。直接見ていない試合でのプレーを映像や他人の評価を通して判断しないんですね。例えば本田はオランダで得点を取る重要性に目覚めてプレーが変わったということをファンはみんな知っていたのに、岡田監督が実際に本田を見てその事実を認識するまでにはかなりのタイムラグがありました。
 ただ、普通の頑固とは違うのは、その頑固を貫き通してもどうにもならなくなった時に、一旦その自分がこだわっている部分をリセットしてゼロから再起動できるという点です。講演では、ジョホールバルの試合の前やバーレーンに負けた時がそうだったと語っていますが、その後韓国に負けた後にも同じように腹をくくっていたことは明らかです。そして、岡田監督はそこまで追い詰められて初めて、本当の意味で勝負師になれるようです。

 そして、岡田監督が今回の日本代表をまとめるために作った哲学。「本気でベスト4を目指す」「自分で感じた事を信じて、勇気を持ってプレーする」「人にやってもらうのではなく、自分でやらないといけない」「仕事は自分がやりやすくなるためにあるんじゃない、チームが勝つことにこだわれ」「その時点で考えうるベストの選択肢のみに集中しろ」「壁は本気でやれば乗り越えられる」「合わない相手の長所も認めてコミュニケーションをとる」ということ(だいぶ意訳していますが)。
 これらの哲学がほとんどの選手に伝わっている事は、各試合後の選手のコメントを見ればわかります。デンマークに勝った後の本田、サッカーが楽しくてしょうがないと言った闘莉王、パスを待つだけではダメだと悟った岡崎、控えになっても腐らなかった俊輔、従来のプレーの限界を超えた大久保など、明らかに成長している事が見て取れました。

 岡田監督は結果を出したことには疑いようがありませんが、それまでの迷走ぶりも含めて考えると必ずしも最高の監督であったとは言えないという評価もあります。本当に名将であれば、選手選考の時点ですでに戦術の転換を行っているべきだったと。それはその通りかも知れませんが、少なくとも、「選手に自らの哲学を授け、実行させ、選手を成長させた」という点に関しては、岡田監督を最大限に評価していい点だと思います。それも監督が一方的に授けたのではなく、選手が自発的に理解する方向で成長を促した点が評価できます。これがオシムであれば、もっと監督に精神的に依存してしまっていたはずです。ちょっと頼りない岡ちゃんだったから選手の自覚がはぐくまれたと(笑)
 無論、それを可能とした背景にワールドカップという舞台があったこともまた事実ですが、ワールドカップ前からずっと貫いてきた監督の信念の成果であるということも間違いありません。戦術はぶれていたかもしれませんし、結果もついてきませんでしたが、監督の信念、哲学については全くぶれていなかった。だから選手も信頼できたのだと思います。これで、その時によって選手に語る哲学が毎回違うような監督だったら、チームはばらばらになっていたことでしょう。

 そしてそこがぶれていなかったというのは、すなわち頑固な性格と裏返しなわけです。頑固であるがゆえに直前になるまで方針を変えられなかった反面、頑固であるがゆえに信念を貫き通し、選手を覚醒させるに至ったのだと。
 その意味で、岡田監督が直前まで結果を出せず、本番になって結果を出せたというのは、ある意味では必然だった、ということになります。無論結果論ですが。


 そんな日本代表がベスト8に届かなかったのは、実に惜しいものでした。スペインと戦うところまで行きたかった、というのは誰もが思うところですが、将来的なことを考えるとここで留まっておいた方がよかったのかもしれません。
 あまり達成しすぎてしまうと、次回への期待値が高くなりすぎてしまいますし、120分戦った上に遠藤と長友が出場停止という状態でスペインと戦ったところで、どういう負け方をしても「万全の状態であったならば…」というたられば論が残る不完全燃焼になってしまうでしょうし、逆に後味が残る結果になった可能性が高いからです。いっそPKまでいって満身創痍のまま負けて、惜しかった、あと少しだった、また今度頑張ろう、と言って終えたほうがずっと綺麗な負けだったのだと思います。
 なにより、PKでベスト8に行っても大して嬉しくないし。やっぱり120分で決着をつけられなかった時点で負けだったのでしょう。

 今後は監督にもよるのでしょうけど、今回のメンバーに新しいメンバーを上手く混ぜて、ワールドカップの経験を他の選手にも伝えられるようなチームマネージメントを期待したいところです。戦術は必ずしも継承する必要はありませんが(強豪相手ならともかく、アジアで3ボランチは…)、「このくらいまでなら大丈夫」「ここまでやっちゃうとやられる」という感覚だけは、絶対に受け継がせねば。

 というわけで、もうすぐワールドカップも決勝です。ネーデルガンダムの相手は、ガンダムシュピーゲルか、マタドールガンダムか。
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>ネーデルガンダムの相手
まさかのマタドールガンダムですね。
個人的にシュピーゲル応援してたんですけどねぇ……惜しかった;;
2010/07/11 (日) 12:52:14 | URL | ナイチンゲイル #NkOZRVVI[ 編集 ]
マタドールガンダム優勝しちゃいましたね~。
攻撃は最大の防御を体現したようなチームでしたが、
それよりもマリーシアと審判が目立つ大会でした。
2010/07/13 (火) 18:10:01 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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