がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
GMIIとGM改の関係
 グレメカ別冊「ジムBOOK」を読んだのですが、GMIIとGM改は競合する関係ではないか、という文章がありました。その根拠は、パワードGMがアナハイム製だから、というもので、GM改をベースとしたアナハイム製のパワードGMが、GMの後継機開発のための機体だったとしたら、GM改の発展型はアナハイムにより開発されるはずだったとし、一方のノーマルGMをベースとしたGMIIは、当初のGMと同じ地球系企業による開発だとすることで、アナハイム系のGM改と地球系のGMIIという対立だったのだ、という趣旨でした。

 自分もそれに近いことを考えていたのですが、そもそも(今の設定では?)GM改はGMの後期生産型であり、簡易型の標準型GMをより長い期間をかけて「完成」させた真の量産型MSであるということになっているように思っています。
 それを踏まえると、競合という関係はやや違うのかもしれない、という考えに至りました。

 いわゆるノーマルな標準型のGMは、ガンダムをベースにしつつも極力無駄を削ぎ落とし、シンプルな設計に纏められています。開発状況や配備時期を考えると、その設計は納期の短縮に力が注がれていると考える事が出来ます。つまり、スペックや完成度を犠牲にしてでも、戦力となる最低限度の数を短期間で揃えるための機種であった、と言っても過言ではないと考えます。
 それに対しGM改は、ファースト・ガンダムの設計にプラスアルファが見られる機体で、標準型GMに比べ配備が遅れた反面、性能も向上し兵器としての完成度も高まっていると考えられます。まさに、SEEDでいうストライクダガーと105ダガーの違いに近いものと言えるのではないでしょうか。

 さて、ではGMIIはというと、シルエットこそ標準型GMの延長線上ですが、頭部にアンテナが追加されていたり、バックパックのノズルが4発になっていたり、肩アーマーにバーニアが追加されていたり、かなりGM改の特徴が加わっているのがわかります。外見上だけで判断するのであれば、むしろGM改の設計を標準型GMにフィードバックしたのがGMII、とさえ考える事が出来ます。
 また、そのスペックはGM改を上回っています。出力は約20%増です。おそらく、GM改を同等レベルに強化することも可能だったと思います。バージョンが違うとは言え、基本的には同じ設計のはずなので。しかし、同じであれば生産性が高い方が優秀なのは間違いありません。同条件なら、単純により簡素で納期が短くて済む標準型GMをベースにした方が、優れているに決まっているのです。
 そう考えると、GMIIがGM改ベースではないのは当然であったと考える事が出来ます。また、GMIIが標準型GMの改修型でもあることを考えると、戦後のGMの配備数は、GM改より標準型GMの方が多かった可能性もありますね。数が多い方を改修して使った方が、効率的でしょうし。

 GM改の特徴の一つに、地域ごとに分散して作られた複数のGMバリエーションの規格を統合している、という点があります。これは標準型GMにはないアドバンテージと言えますが、戦後の連邦軍はGMの過度な増産ができず、接収したジオン系MSを戦力に組み込んでいたという事情があります。
 つまり、標準型GMではないローカルなGMが配備されていた地域には、規格互換のあるGM改ではなく、接収したジオンのMSが補充として配備されていた…ということが考えられます。そうだったとすれば、GM改の規格互換というアドバンテージは失われてしまっていたということになります。
 そもそもベースとなる設計が同じガンダムなわけですから、ジオニックとツィマッドほどの規格の違いがあるとも思えず、あったとしてもGM改の要素を引継いでいるGMIIであれば、標準型GMよりも規格統一ができている可能性が高いと考えられます。

 結局のところ、GM改とGMIIは競合関係というよりも、単純にGM改のフィードバックを受けた初期型GMがGMIIなのだと考えるべきなのではないか、という結論に行き着きます。後期生産型型よりも強化した初期生産型の方が結果的に優れていた、ということにもなるでしょうか。

 但し、生産企業という意味での競合については、確かにあった可能性があります。当初の標準型GMは、ジャブローで開発された、V作戦の延長線にある機体だったということ。GM改は、宇宙基地ルナツーに端を発する機種であるということ。アナハイムのパワードGMがGM改ベースであり、GMIIはグリプスに登録されティターンズ用にも生産されているということ。状況だけ見ると、標準型GMは地球系企業と縁深く、GM改はアナハイム等の宇宙(月)の企業と縁深いことは容易に想像できます。
 地球至上主義の考え方が、アナハイムにとっての主力受注品であるGM改を切って、地球系軍需産業の多くが受注生産していた旧型のGMをベースに新型機を開発させ、ティターンズへの配備さえ促進させたということも、あり得そうな話ではあります。グリプス製のGMIIは、あまりティターンズに配備されていた数が多くなかったように見えるのですが、それも必要とされていたからグリプスに登録されたのではなく、政治的理由だったからなのかもしれません(世の中の「明らかに非効率的」なものというのは、往々にして「政治的な理由でそうなってしまっている」ことがとても多い…)。

 そもそも外形の異なる標準型GMとGM改という2機種が並行して存在していたというのは、数あわせを目的とした簡易生産型と、本命の主力生産型を分けて同時に進行させていたという背景によるものと考えられます。GMとボールのような用途の異なるハイ・ローミックスならともかく、同じ機種の初期型と後期型を同時進行で生産するというのはなかなか珍しいのではないでしょうか。
 そのような状況が起こりえた理由については、また後日考察してみたいと思います。
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コメント
コメント
> 単純にGM改のフィードバックを受けた初期型GMがGMIIなのだと考えるべき

そうだと思います。
初期に量産投入し、そこそこの数を調達済みのGMをGM改の開発ノウハウを盛り込んで、延命・近代化を図ったのが、GMIIなんだと…。
GM改やGMIIを新規調達するより、調達済みのGMをGMII改修キットで改修する方が安価に戦力の底上げが可能で…。

GM改よりもGMIIが高SPECなのは、GM改開発時期より色々技術進歩があった為で、その恩恵を得られたと…。

GM改のSPECは、GMをGMII化にする時期にはまだ延命の必要はなかったのではないでしょうか?
GM改をGMIIspecに敢えて改修するにはコストメリットが不足とか、そんな理由で…。

アナハイムのパワードGMがGM改ベースであっても、それだけで
GM改がアナハイム製というのも…。パワードGMも改修機っぽいので…。
2010/07/01 (木) 20:30:20 | URL | 通りすがり #VtGGODes[ 編集 ]
>単純にGM改のフィードバックを受けた初期型GMがGMII

そう考えるとジム改高機動型って
ジム改のフィードバックをしたジムⅡの仕様に合わせたジム改って事で
なんか地味に面倒なことしてるんですね
ジムⅡで新しく取り入れられた技術をジム改に組み込んだとかそんな感じなんですかね?

>GM改を同等レベルに強化することも可能だったと思います

つまり実際に強化したのがジム改高機動型ということかな?
2010/07/03 (土) 22:18:15 | URL | わんこ #KnHW2vQ.[ 編集 ]
>通りすがりさん
パワードGMがアナハイム製だからGM改もアナハイム製、とは言い切れませんが、
少なくともアナハイムがGM改系を母体に次世代機を開発していた可能性は高いかな、と思います。
高機動型GM改の例もあるのでこれも確かではありませんが。

>わんこさん
仰るとおり、GMIIと同等レベルまでGM改を強化したのが高機動型だと思います。
あれはGMIIをティターンズで採用する際の評価試験機ですが、
GM改ベースだったのは、単純にコンペイトウではGM改が多く運用されていたからなのではないかと思います。
部隊内に限って言えば、同じ機種に合わせたほうが部品の調達も楽でしょうし。
2010/07/07 (水) 21:07:17 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
GMってガンダムの半分程度の性能なんですか?コスト(価格はもちろん、盾関係を中心とするルナチタニウム合金や生産時間など全て含め)は10分の1まで圧縮できたようですが。
ガンダムに対する比率でノーマルのGM、GM改、GMⅡを比較したいですね。
GMⅡはほぼガンダムと同じでしょうけど。
GM改も同じぐらいですかね。
2010/08/01 (日) 02:03:54 | URL | #-[ 編集 ]
なにをもって数字で比較するかによるかと思います。
単純に○○は○○の半分、なんてことは言えないですよ。

数字に表れるスペックで比較するなら、出力、推力とその重量比、全備重量と本体重量の差、センサー有効半径といったところだと思いますが、
そのあたりで言えばガンダムがGMに勝るのは出力くらいです。GMIIなんかはガンダムに全てにおいて勝っています。
カタログスペックで言えば、ガンダムはGMとさほど変わらないんですね。
ガンダムが優れている部分は装甲と攻撃力、あとは操縦性に反応速度(マグネットコーティング後)あたりでしょうか。
2010/08/05 (木) 20:32:40 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
私は行軍に関わる差、作戦行動半径と稼働時間の差だと思ってます。

Z劇中でのGMIIはコロニー守備や母艦からそう遠く離れてない目標への突撃任務などに当てられていた様子です。いずれも補給に帰るには時間は掛かりません。(尤もうろ覚えですので画面の隅で地味に長時間・遠距離の遊撃任務に就いていたかも知れませんがw)

一方0083劇中での改は過酷な砂漠での遠距離追撃に使われてました。MSが空を飛べない時代でドダイもなく、敵を発見・交戦したとして、基地までの帰路は短くありません。長時間・遠距離の作戦行動に向いているのではないでしょうか?

また改のこの辺りの能力が買われて改がカスタムやクゥエルのベースになったのかも知れません。

0083劇中でのカスタムは遠距離の遊撃任務に当たっていますが、改をベースに単機での作戦行動能力や武器の携行能力向上を図り、遊撃任務に特化したのがカスタムであり、クゥエルだったのではないかと考えてます。
2010/10/18 (月) 02:07:04 | URL | JunK #gmdWfw5s[ 編集 ]
なるほど、確かに運用範囲の違いはあるかもしれませんね。
ただそれはカトキジムの方が長距離向きなのではなく、
素GMが近距離に絞った設計になっていると考えた方がそれらしい気がします。
根本的にGMはザクよりも長距離向きではない機種であって、
だからこそハイザックが生まれたのだと思っています。
2010/10/21 (木) 23:50:20 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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