がんだまぁBlog
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クワトロ大尉とカミーユとカツの宇宙世紀兵器開発史講座23「可変MSの挫折」
クワトロ縮小今回は、エゥーゴとアナハイムが可変MSを開発する過程の話をしよう

カミーユ縮小あ、僕もこの過程には絡んでるんで、単なる学び手の役割だけにはならないですよ


カツ縮小む…生徒役がいないとこの講義は成り立ちませんから

クワトロ縮小前回話したように、エゥーゴはアナハイムに可変MSの開発を依頼した。それも単に変形できるだけでなく、オプションを使用せず大気圏の突入と突入後の重力下飛行が可能であり、サイズは通常のMSと同等であり、変形にかかる時間も極力短く。それが条件だった

カミーユ縮小基本的には、宇宙から地球を攻撃するMSが必要だったんですね


カツ縮小エゥーゴの当初の目標は地球上のティターンズ拠点だったということですね

クワトロ縮小そうだ。これは連邦軍が開発したアッシマーのスペックを上回ることを念頭においている。地球に降下した際、最大の脅威となるのは可変MAであるアッシマーだと考えられていたからだ

カミーユ縮小なるほど、アッシマーよりサイズが小さく、アッシマーより変形にかかる時間も短く…ですか


カツ縮小確かに、アッシマーにはめちゃくちゃ苦戦してたな。アムロとカミーユの絶妙な連携でなんとか撃破できた機体だったし

カミーユ縮小Zがある今なら、確かにそこまで苦戦しないかもしれないな


クワトロ縮小アナハイムは、その要求を実現するための機体の開発に注力することになった。ノンオプションと通常のMSサイズという制約がある以上、機体の内部構造は極力コンパクト化する必要があり、軽量化と剛性強化を両立できるガンダリウムγが全面的に使用された

カミーユ縮小しかもMS形態でも通常のMS以上の性能が求められていたわけですから、MSとウェイブライダーの両形態の両立は相当厳しかったと思いますね


クワトロ縮小また、従来のセミ・モノコック構造では可動部分に限界があるため、ムーバブル・フレーム構造を全面的に採用せざるを得なかった

カツ縮小な、なんでしたっけ、それ

カミーユ縮小フレームと装甲を完全に分離した構造のことだよ。外装の有無に関わらずフレームのみで駆動系が成立しているから、従来のMSよりも多くの部分を柔軟に動かせるんだ


クワトロ縮小さすがに詳しいな。ムーバブル・フレームのメリットは様々だが、可変MSに限って言えば、極端な話外装を必要とせず関節を動かせることが利点と言えるだろうな

カツ縮小今までのMSだと外装が邪魔で動かせなかったところまで、動かせるから変形できるということですか?

クワトロ縮小簡単に言えばそうだな。外装が邪魔という場合もあるだろうが、外装そのものも構造材のひとつとして成立しているモノコック構造ではどうしても外せない外装も、無視できるというのが一番重要な点だ

カミーユ縮小Zでいうと、腕を胴体内部に収納する機能とか、股関節を外側に開いて固定する機能なんかは、ムーバブル・フレームだからできたことですね


クワトロ縮小そんなわけで、ガンダリウムγで最低限の強度とペイロードを確保し、ムーバブルフレームで可変機構を実現させたMSが開発されたというわけだ

カツ縮小そうして生まれたのがZガンダムというわけですね!

クワトロ縮小いや、この時点で開発されたMSは、今ではデルタガンダムというコードが与えられている、もう一段階古い機体だ

カツ縮小そんな機体があったんですか?

クワトロ縮小一見、問題なさそうだった可変機構だったが、実は変形するとフレームの強度が足りなくなるということが明らかになった。これまでであれば外装の強度でカバーできていたが、それができないムーバブル・フレームでは、フレームそのものにもっと強度が必要だったのだ

カツ縮小フレームにも、ガンダリウムを使えばいいじゃないですか

カミーユ縮小あのな…フレームってただの鉄の棒じゃないんだよ。関節を動かす動力系が通っていたり、シリンダーパイプ状になっていたりするんだ。構造材の問題だけじゃなくて、構造そのものの問題なんだよ


クワトロ縮小そう。そして当時のアナハイムのフレーム技術では、これ以上の構造で変形機構を実現することはできないと考えられていた。開発計画は頓挫し、デルタガンダムは設計を変更して変形機構を持たない百式として完成した

カツ縮小あ…デルタガンダムって百式のことだったのか

クワトロ縮小まったく別の変形機構も考案し、メタスという機体が開発されたが、この機体は重力下での飛行は困難だった

カミーユ縮小MA形態だけならなんとかなりそうですけど、空中で変形とかしたら機体が吹っ飛びそうですね…


クワトロ縮小エゥーゴからの依頼は事実上実現不可となり、代替案として非可変MSとしての次期主力機を開発する計画に移行するかどうかの判断を、アナハイムは迫られることになった

カツ縮小え、でも結局Zガンダムは完成しましたよね?何が決め手だったんですか?

クワトロ縮小ある意味では、決め手はカミーユ・ビダンそのものと言っていいだろうな

カツ縮小え?どういうことです?

カミーユ縮小ガンダムMk-II、だよ


カツ縮小あ、そうか、Mk-IIをカミーユが奪ってエゥーゴに参加したから!

クワトロ縮小それだけではない、Zガンダムには、カミーユが考案したアイデアも取り入れられているぞ

カツ縮小…僕も前々から思っている新型ガンダムのアイデアがあるんですけど、採用してもらえないですかね?日本の鎧武者みたいな装甲を装着してるんですけど

カミーユ縮小ちゃんとした設計ソフトで構造計算もしてから言うんだな


カツ縮小む…無理だ

クワトロ縮小とりあえず、次はガンダムMk-IIの話をしよう
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コメント
コメント
>Zがある今なら、確かにそこまで苦戦しないかもしれないな
ブラン少佐の腕が無茶苦茶、手強かったのでダガール戦と比較が難しいですよね。あれこそ高速戦主体で接近戦もこなすエースの見本でした。
2010/06/27 (日) 21:48:06 | URL | 巨炎 #mQop/nM.[ 編集 ]
カミーユはフランクリンの息子ですからムーバブルフレームの構造などには詳しいんですね、構造計算まで知っているんですか。
カミーユの高校は工業高校もしくは日本で言う開成や灘みたいな難関の進学校なんですか?

ガンダムMkⅡの機体そのものもティターンズから奪い取ってフランクリン博士の息子のカミーユがエゥーゴに参加したという感じですね。
ガンダムMkⅡのムーバブルフレーム構造にリックディアスなどのガンダリウムγを融合させてZガンダムになったんですね。

ガンダムMkⅡはムーバブルフレーム構造以外は魅力が無いものだったんでしょうね。
2010/06/28 (月) 17:20:32 | URL | #-[ 編集 ]
ジャブロー攻撃がエゥーゴにとっても、アナハイムにとっても存在感のアピールにはもってこいだった、と言うことなんでしょうね。

ジオンでさえなせなかったジャブローの攻略をやって見せればエゥーゴの力とアナハイムの技術力を存分にアピールできるという面で。

宇宙で運用するという事ならメタスやそれこそ、デルタガンダムで十分だったのかもしれませんが地球で航空するというところはかなり苦戦したんでしょう。

実際、現代の戦闘機の開発も究極的には実際に作って飛ばさないとよくわからないという面がありますし。
2010/06/30 (水) 11:17:10 | URL | ドクトルK #-[ 編集 ]
>巨炎さん
それこそランバ・ラルのグフとその後の量産型グフくらいの差はあるでしょうからね。
ただ自機も同じように変形して飛べるかどうかというのはかなり違うのかなと。

>名無しさん
カミーユの学校のレベルはよくわかりませんが、
カミーユは地球出身であることから社会身分的にはエリートであると考えられます。
学力的にはともかく格式的には高い学校だったんじゃないでしょうか。

>ドクトルKさん
単に揚力を発生させられるだけでなく、飛んでる時の空気抵抗に耐えなきゃいけなかったり、ハードルは高かったのかなと思いますね。
実際に可変機でちゃんと飛行できるのって、アッシマーとゼータ系くらいですし。
2010/06/30 (水) 23:31:13 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
アッシマー
>可変機でちゃんと飛行できるのって、アッシマーとゼータ系くらい
そうなんですよね…。資料によってはアッシマーとギャプランを「大推力で強引に飛んでる」と一くくりにしていますがアッシマーは推力値的にはそこまで高くない。
「変形による推力の一点集中」に加え
「円盤状リフティングボディによる揚力」
「流線型ボディによる空気抵抗軽減」
の三要素を併せて飛行能力としているわけです。

大推力に頼るほどプロペラント消費量は増大するわけでメッサーラとギャプランは第二世代平均値の2.5倍は推力がありますが、一方で全重量と本体重量の差が(携帯火器を装備しないのに)40~50㌧。
ギャプランはアクティブバインダーによりMA形態のまま急旋回できるわけですが、前方への加速力が無駄にありすぎるからブレーキや方向転換にも余計なパワーが必要ということ。ロザミア機より流線型ボディと変形機構を活用したブラン機の方が余程、手ごわかったし、ヤザンもハンブラビに乗り換えました。
耐Gや相対速度差からくる射撃精度、僚機との連携などの要素もあり変形が複雑なアッシマーの方がある程度、量産されるのも納得…。
2010/07/11 (日) 13:30:45 | URL | 巨炎 #mQop/nM.[ 編集 ]
ギャプランの推力で無理矢理方向転換するコンセプトは、実にMA的と言えますね。
そういう意味ではギャプランはビグロ系の延長にある機体だったのかなとも思います。

対して、アッシマーのMA形態は純粋に空を飛ぶためだけにあるものですから、
運用的にはMAというよりもSFSやGファイターに近かったことになりますね。

アッシマーがアンクシャというSFSにもなるMSに派生したのに対し、
ギャプランがMA形態に特化したギャプラン改に派生したというのも、象徴的です。
2010/07/13 (火) 18:16:01 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
ガンダムUC四話の「重力の井戸の底で」でバイアランというモビルスーツが大活躍していました。
あの機体は、グリプス戦役時代のモビルスーツだそうですが、どの様に飛んでいるのでしょうか?
2012/08/24 (金) 05:48:40 | URL | #TWs7G4QM[ 編集 ]
バイアランは、単純にバーニアの推力だけで飛んでいます。
他のMSだとジャンプして一定時間ホバリングできる程度ですが、バイアランはしばらく飛んでいられるのです。
何故かというと、それだけ強力なバーニアと、それを持続可能な大量の推進剤を積んでいて、
そのためだけに機体構造が設計されているからですね。

代わりに、バイアランは通常のMSより大きいですし、エネルギーの大半を推力に回しているので手持ちのビームライフルを使えませんし、おそらく耐久性もあまり高くないはずです。
2012/08/25 (土) 16:56:23 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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