がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
準サイコミュとは何か
 準サイコミュは、一言で言えば「一般人でも扱えるサイコミュ」ということになっています。しかし、それが具体的にどのような原理でサイコミュを再現しているのか、はっきりとした表現があまりありません。今回はそれを考えてみます。

 準サイコミュという単語の初出はセンチネルだと思うのですが(設定上はZZが初だけど、言葉としては出てきていないはず)、その際は以下のような設定になっていました。

「サイコミュほど大きな情報のやりとりは出来ないが、パイロットの脳波を繰り返しサンプリングすれば、特定の命令をリアルタイムでコマンドする事が出来る。」

 つまり、特定の行為を行なう時の脳波状態を徹底的に解析する事で、その状態を検出した時のみ特定操作をダイレクトに行なう事が可能になる、というもののようです。
 通常のサイコミュは、機体の制御から武装の使用、ファンネルのコントロールまで様々な動作に使用することが出来ますが、準サイコミュの場合は誰でも使える反面、特定の動作にしか使用できないというわけです。

 また、ジ・アニメに当時連載された記事でのドーベン・ウルフの解説によると、この準サイコミュはバイオ・センサーとの連動であると記述されており、特定脳波のサンプリングはこのバイオセンサーにより行なわれていると考えられます。バイオ・センサーは一般に簡易サイコミュと言われますが、その「簡易」とは「機能が限定されている」ということなのかもしれません。
 言ってしまえば、準サイコミュとはバイオセンサーとコンピューター制御の組み合わせ、と結論付けられます。

 しかしこの準サイコミュは、パイロットの脳波をサンプリングしなければ機能しないわけですから、決して「誰でも」使えるとは言えません。ニュータイプでなくても扱えるだけで、結局はその機体に合わせた特定のパイロットでしか操作できないことになります。ドーベン・ウルフがラカンのスペースウルフ隊に集中配備されていたのも、そのためでしょう。

 ところで、サイコミュとはサイコ・コミュニケーターの略であり、元々はパイロットの感応波を機械語に翻訳するシステムです。これが兵器に応用され、パイロットの意思、イメージを直接機体に伝達する事が出来るようになり、手足で操作するよりも遥かに早く、また複数の動作を同時に行えるというメリットを生み出す事が出来ました。
 サイコミュがビット兵器に応用できるのも、この「複数の動作を同時に行える」という機能があるからなのですが、これは一つ一つのビットに個別に命令をしているわけではありません。
 「逆襲のシャア」でクェスがファンネルの練習をしているシーンを見るとわかりやすいのですが、ファンネルはある程度自動で動いており、ターゲットを「イメージ」することである程度その通りに動くようになっています。そして攻撃の命令をすると、攻撃が始まるという仕組みです。
 つまり、サイコミュが複数の動作を同時に行なえるのは、パイロットがイメージした「絵」を直接端末に伝達する事で、その「絵」を再現するために各端末が自律的に動くからだと考えられます。

 しかし準サイコミュは情報の伝達量が多くないようなので、おそらく「絵」そのものの伝達は不可能なのだと思います。あらかじめ事前に「絵」を覚えさせておいて、パイロットがそれを意図したときにのみ同じ動きが発動する、というくらいなのかなと。
 ただ、単なる実行命令であれば、別に脳波を介さなくてもボタンを押せば済む話です。そこにサイコミュを挟む意味はありません。サイコミュの価値は「思い通りに動き」「一度に複数の動作を行なえる」ことにありますが、準サイコミュは情報伝達量が少ないため後者の機能を再現できません。そのため、準サイコミュがサイコミュの一種であるためには、「思い通りに動く」という機能を満たしていなければならないのです。
 準サイコミュはコンピューターとバイオ・センサーの複合であるということにしましたが、この場合、バイオ・センサーが担っている機能は通常のサイコミュより小さく、パイロットの思い描いた「絵」を全て伝達する事はできないものと思われます。となると、足りない部分は全てコンピューターによって補われていると考えられますが、もしサイコミュ的な機能を代替するのであれば、そのコンピューターはできるだけパイロットの意図通りに動くことが望ましいと言えます。
 そうであるのなら、このコンピューターは「教育型」が望ましいのではないでしょうか。V作戦にも搭載されていたこれは、パイロットの動きを学習してより最適な行動を取るように自己改善していくものですが、単に学習して改善していくコンピューターというのは、別に珍しくありません。ファミコン時代のドラクエ4にさえついてる機能です(例えがそれかよ…)。一年戦争終盤のガンダムの動きを見るに、この教育型コンピューターというのは、パイロットの動作を学習する事で、パイロットが意図する動きを予測して動作の準備を行なうくらいの事はできたのではないかと思うのです。回避動作のタイミング、ライフルを撃つタイミングなど、ほとんどサイコミュに近いくらいの反応速度を持っていたのではないかと。そうでなければ、「ほとんどの動作をコンピューターがやってくれる」のに「アムロの反応に機体がついてこれない」なんて状態にはならないんじゃないかと思うんですよね。

 で、何が言いたいかというと、準サイコミュというのはバイオ・センサーと教育型コンピューターの組み合わせなんじゃないか、と思うのです。
 どちらにしろ、準サイコミュはパイロットの脳波を何度もサンプリングする手間があるわけですから、そこに教育型コンピューターを噛ませれば同時にコンピューターも学習していく事になります。そうしてパイロットの特定脳波を読み取り、そのイメージ内容を学習したコンピューターがある程度自律的に判断することで、サイコミュに近い挙動を可能にしているのではないでしょうか。

 そう考えると、準サイコミュを完成させたのがニュータイプの本場であるジオンの研究を受け継いだアクシズではなく、アムロのデータを持っていたであろう連邦軍のニュータイプ研究所だったという事実にも、説得力が生まれるのではないかと思うのです。
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コメント
コメント
90年代の資料のデータコレクションの解説では、インコムの制御にはNT能力(ここでの意味は、所謂「空間認識能力」というものだと思います。)は不要であり、コンピューターがビット兵器的な挙動を再現しているとなっているんですよね。Sガンダムのインコムはフルオート式で、敵機の挙動予測、インコムの射出位置の算出等、全てコンピューターが判断していました。戦闘中は兵装の使用の他に機体自体の操作も必要ですから(この時期のMSは操作系自体複雑でした)、コマンドをダイレクトに入力できるだけでも操作性の向上に効果があったのではないでしょうか。また、パイロット本人のイメージではなくとも、アムロのようなNTからサンプリングしたデータを数パターン予め機体に入力しておき、その中からパイロットの操縦傾向か、或いは状況に適するものをリアルタイムで選択するシステム、ということも考えられると思います。

また、「準サイコミュであるバイオセンサー」と「簡易サイコミュであるインコム」とは異なるものだとする資料もあるんですよね。これはΖガンダムやΖΖガンダムに搭載されたデバイスについての言及でしたが、一方でジ・オが持つサイコミュも「バイオセンサー」と呼ばれることがあります。アクシズにも「バイオセンサー」が存在するとすれば、実はこれらは名称は同じでも、機能的には全く異なるデバイスなのかも知れないですね。
2010/06/09 (水) 22:35:24 | URL | あんちょび #PNwkhDsY[ 編集 ]
教育型コンピューターがパイロットの癖や動作パターンの頻度…センサーのデータからあらかじめ機動データを用意して反応を機敏にしているとしたら…

バイオセンサー開発以後の量産MSに準サイコミュみたいなバイセンをより簡易版にしたものが付いてるってのはどうですかね…

バイセンのように発動できるだけのレベルの感応波のときだけ思考制御するのではなく

バイセンベースにパイロットの脳波や神経をスキャンした…断片的に得た思考データ(たとえば車の運転とかで…無意識にイメージする運動の予測イメージなど)と教育型コンピューターのデータを連動さして…よりパイロットの意識とMSの動きのズレをなくして追従性をあげてより自由に動ける…

思考読み取り型の動作予測のできる教育型コンピューターがバイセンの技術からうまれたとか…ってのはどうですかね…

学習速度があがったりより複雑な運動が可能になったりかなり有用性がありそうな…

準サイコミュよりパイロットを選ばないので量産機に普及してそうです
2010/06/10 (木) 10:22:35 | URL | うま #eHMgX5i6[ 編集 ]
>あんちょびさん
インコムの挙動は基本フルオートなので、脳波はあくまで射出スイッチでしかないと思ったのですが、
そこに準サイコミュを組み込む意味が見出せなかったんですよね。
実はSガンダムもALICEの補助がないとインコムが使えなかったんじゃないか、とか思ったりします。

準サイコミュのバイオセンサーと、Zガンダムやジ・Oのバイオセンサーは、
原理が同じ装置でも感度や性能に違いがあるものなのかな、と今は考えています。
その名の通り感応波を検出する装置なんですが、
準サイコミュは一般人のわずかな波動を感知するシステムで、
NT用のものは感度が高すぎて周囲の感応波も全て拾ってしまう、というような感じで。

>うまさん
準サイコミュは情報の転送量が少ないので、機体操作に応用しようとするとかなりコンピューター制御の比重が大きくなってしまうのではないかと思います。
そこまでやるなら人工知能に操作させたほうが早いよ、というくらいに。
そんな感じで生まれたのが、ALICEなのかもしれません。
2010/06/11 (金) 22:38:29 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
バイオセンサーというのは感応波の検出装置一般を指す名称なのかも知れないですね。
一方サイコミュはコミュニケーションの名が示す通り相互通信機能を備えたシステムで、デバイスの側からもパイロットに情報伝達が可能でした。ビットやファンネルも索敵機能を備えており、常に標的の位置を3次元的に捕捉し攻撃できたのだと思います。眼が自機から離れた位置にもある、という感じでしょうか。
インコムの場合は標的を機体本体のセンサーでしか補足できないために、オールレンジとはいっても限定的な攻撃しかできなかったのではないかと思います。

インコムはコマンドの検出のみ可能で、オートで端末を制御するシステム。
バイオセンサー(ΖやΖΖに搭載)は検出のみだけれど、ある程度パイロットのイメージを機体制御に反映できるシステム。
サイコミュはデバイスへのインプットとパイロットへのアウトプットを同時に行えるシステム。
・・・といった分類になるのかなと、個人的に思ったりしました。
2010/06/13 (日) 10:38:31 | URL | あんちょび #PNwkhDsY[ 編集 ]
なるほど、
簡易版のサイコミュといわれる「バイオセンサー」類が、連邦の教育型コンピュータ技術系を祖に持ち、準サイコミュの「インコム」系が、ジオンの有線オールレンジ攻撃システム技術を祖に持つ、というのは、素晴らしいです。

うちでは、
「準サイコミュ」(インコム等)は、
1ch程度の有線サイコミュ子機制御による限定的オールレンジ攻撃能力獲得技術。
パイロットからMS搭載の単機の有線サイコミュ子機への片道の下位サイコミュ。

有線サイコミュ子機(単機)の制御は、一年戦争時点の大型MA「ブラウ・ブロ」でもオールドタイプの砲撃手1名で可能だったので、これをMk-VやSガンダム等のMSサイズ機体に搭載可能にし、オールレンジ攻撃をコンピュータ制御による自動化・無人化を推し進めた物。

「サイコミュの簡易版」(バイオセンサー類)は、
(ルロイさんとこの考察を参考に下記の様にアップデート。)
ジオンのフルシステムサイコミュ(第一世代)がオールレンジ攻撃能力獲得の為の受動型であったのに対し、連邦発のこの技術は、MS単体の探知・反応の速度・精度の向上・最適化を主眼とした、パイロットとMS間の機体制御・火器管制等のマン・マシーン・インターフェイス機能としての双方向の能動型サイコミュシステム。機体コントロールの大半の脳波スイッチ化サポートと学習・推論・教育によるタイムロスの軽減を行う。

車の運転感覚で例えると「ガソリン・マニュアル車」から「ミリ波レーダー連動電気自動車」化した様な効果が得られる。
サイコミュ子機制御機能を持たない。
MSパイロットのNT適性の内、特にサイコ・コミュニケート能力の高さにより、リミッター作動(未起動)モード、ONE WAY(操作)モード、Communion(交感)モードが自動で適用される。当然だがCommunionモードは最低でも(精度が低くても)機体意識コアとパイロットの意識コアが交感出来ないと起動しない。
(発動できるだけのレベルに満たない感応波でも思考制御出来る様にするのは危険な気がするので)リミッターは戦後のサイコミュではジオンのビット暴走事故の悲劇を教訓に搭載。
ZのバイオセンサーがAE技術陣によりONE WAYモードとCommunionモード(カミーユのZ意識コアとの交感は非公開)の境界がファジーに設定されているのと対象的に、シロッコ専用機ジ・Oの独自バイオセンサーはCommunionモードに特化した物?
コアファイター搭載の教育型コンピュータは、学習型コンピュータでは無く、OTパイロットを奇しくもサイコ・コミュニケーター的(後の「バイオセンサー」への適合度が高くなる様)に教育(育成)するコンピュータだった?

つまり、
「準サイコミュ」(インコム)は、1機の有線サイコミュ子機による限定的オールレンジ攻撃能力獲得技術。超簡易版の片道サイコミュ(バイオセンサーよりも簡易)でトリガーコントロールの脳波スイッチ化程度のタイムロスの軽減のみサポート。
「サイコミュの簡易版」と言われる(バイオセンサー)は、フルシステムサイコミュ同等規格を機体制御に限定・特化した物。ジオンの物と異なり、システムの中核をなす教育型コンピュータは、パイロットのNT適性の内、「バイオセンサーへの適応」を能動的に教育(育成)する特性を持つ。パイロットのNT能力に応じて動作モードが変化する。

という感じに考えています。
2010/06/13 (日) 14:18:59 | URL | Nemo #VtGGODes[ 編集 ]
>あんちょびさん
センサーという言葉からも、検出装置っぽいですね。
もしかしたら、カミーユがニュータイプかどうかを判定するためにZガンダムに導入されたのかもしれませんし。

個人的には、バイオセンサーはあくまでセンサー側がパイロットの感応波を拾って判断するだけで、
サイコミュはもっと能動的にパイロットの意思で情報を発信できる、という違いなのかなと思います。
2010/06/20 (日) 19:41:53 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
>ねもさん
んー、自分の意見は、バイオセンサー+教育型コンピュータ=準サイコミュ、だったんですけどね。
NTの感応波ならバイオセンサーだけで機体を作動できるものが、
OTの感応波だとコンピュータのサポートがなければ感応波の解析ができない、というような感じで。
2010/06/20 (日) 19:45:41 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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