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サイコガンダム亜種の発展の系譜
 ガンダム世界でも異色のメカであるサイコガンダムには、技術を継承した派生機がいくつかあります。そのそれぞれがどのようなコンセプトでどの部分を受け継ぎ発展したのか、というのを考えてみたいと思います。

 まず、その原点たるサイコガンダムという機体について少し考察しておこうと思います。

 サイコガンダムのコンセプトは、一年戦争時の連邦最強MSガンダムと、ジオン最強MSジオングの融合です。これはMRXナンバーをもつ機体に共通する特徴であり、サイズによってガンダムをベースにジオングの技術を導入したものと、ジオングをベースにガンダムの技術を導入したものがあると思われます。
 MRX-009サイコガンダムは、そのサイズや指にメガ粒子砲を持つという構造から、基本的にはパーフェクトジオングをベースにしていると考えられます。いわばガンダムの姿をしたジオングでしかありません。
 ジオングとの最大の違いは、変形する事でミノフスキークラフトによる浮遊が可能であるという点です。これは、重力下での運用を前提にしている事を意味しています。この変形にはパイロットのサイコウェーブを安定させる効果もあったようです。
 もう一つの違いは、オールレンジ攻撃のための武装を搭載していないことです。これも重力下仕様だからというのが一つの理由ですが、他に理由があるとすれば、それは拡散メガ粒子砲というジオングにはなかった武装を装備していることがヒントなのではないかと思います。
 オールレンジ攻撃は、まず回避が出来ない強力な攻撃ですが、一点への集中攻撃のため広範囲への攻撃ができません。対する拡散メガ粒子砲は、その名の通りビームを広範囲に拡散させる武器です。粒子を収束させて撃つビームをわざわざ拡散して撃つというのは、明らかに広範囲への攻撃を目的としていると言えます。その収束率をサイコミュで制御しているのか、あるいはサイコミュを用いたマルチロックオンを行ってるのか、そのあたりはよくわかりませんが。
 故に、サイコガンダムはジオングとは異なり、広範囲への攻撃を目的としていると言うことができます。おそらくは単機での拠点制圧や、数的不利な状態での拠点防衛などが想定されているのでしょう。

 このことから言えるのは、サイコガンダムのコンセプトは単機による拠点防衛及び攻撃であると思われる、ということです。


(1)ガンダムMk-V
 サイコガンダムの派生機として代表的なのはドーベン・ウルフなのですが、その前段階としてまずガンダムMk-Vを挙げます。この機体は、オーガスタ研究所にてサイコガンダムの小型版として開発されたという設定です。
 しかし、このMSは外見も武装も全くサイコガンダムと共通点がありません。メガ粒子砲など装備していませんし、ミノフスキークラフトも使えなければそもそもサイコミュすら搭載していません。
 では、この機体の何がサイコガンダムの小型版たらしめているのかということなのですが、それは結局のところコンセプト、ということなのだと思います。つまり、単機による拠点防衛・攻撃ですね。小型化しているので単機というよりは少数精鋭、ということなのかもしれませんが。
 具体的に何が拠点防衛・攻撃なのか、というと困ってしまうのですが、武装についてはインコムを搭載している以外はオーソドックスですし、通常のMSの性能をより拡大して、単機の性能に特化しているということになるのでしょうか。そういう意味では実に「ガンダム」らしい機体ではありますが、本来はガンダムとして開発された機体ではないんですよねぇ。

(2)ドーベン・ウルフ
 そのガンダムMk-Vをベースにアクシズが開発したのがドーベン・ウルフです。開発過程でサイコガンダムMk-IIのコンセプトも導入されているようで、サイコガンダムMk-IIを元に開発されたと言われることもあります。
 機体構造はMk-Vを踏襲しているのですが、違いとしてはビーム砲を複数装備し、メガランチャーの運用が可能であり、腕部も射出可能となっているという点です。基本的にMk-VをベースにサイコMk-IIの武装を導入した機体と言えそうです。
 そういう意味では、ベーシックなMSであるガンダムMk-Vに比べ、さらに武装を充実させた分機体の剛性や稼働時間などが犠牲になっているのではないかと思います。その分、本来のサイコガンダムのコンセプトにはより忠実となっているのではないでしょうか。
 開発者であるローレン・ナカモト自身がアクシズに亡命して完成させたMSであると思われるため、この機体こそ真の「小型版サイコガンダム」であり、Mk-Vは軍のオーダーでやむを得ずベーシックな仕様で完成させていたのかもしれませんね。

(3)ゲーマルク
 「小型版サイコガンダム」をもっと忠実に再現しているのが、このゲーマルクです。パイロットは強化人間であり、サイコガンダムMk-II同様全身にビーム砲を装備しています。それだけでなく多弾頭ファンネルの搭載や、ハイパーメガ粒子砲の搭載など、純粋にサイコガンダムMk-IIと比較してもそれ以上の戦闘力を持っていると言えます。
 小型でありながらそれだけの性能を実現させているのは、メガコンデンサーの開発に成功したからだとされています。これはZZガンダムにも使用されている技術で、通常のMSサイズながら7000kw以上の出力をもつジェネレーターを搭載することが可能となるものです。
 ドーベンウルフとの違いは、目的が実用性を向上させた一般化ではなく、純粋に小型化しただけの実験機である(と思われる)という点ですかね。同じようにしてクィン・マンサを小型化したのが、クシャトリヤなのでしょう。
 余談ですがそんな仕様なのは本当は大型MSになる予定だったからだとか…。小さくなったのはプラモ化できるように、ということらしいのですが、未だプラモ化されたことありません、この機体…。
 ちなみに、デザイン上はジ・Oのイメージを継承しているようで(デザイナーが同じなので)、ジュピトリス系技術者がアクシズで開発した機体なのかもしれません。メガコンデンサーはシロッコの遺した技術だったりして。

(4)クィン・マンサ
 「ネオジオン版サイコガンダム」と言えるのが、このクィン・マンサですね。サイズや全身のメガ粒子砲がそれを示しています。ジオングを元にしたサイコガンダムをまた逆輸入した機体、ということになりますが、キュベレイと同系統と思われるファンネルを多数搭載するなど、サイコガンダムがジオングベースのガンダムならこちらはジオングベースのキュベレイ、ともいえる機体です。
 コンセプトもサイコガンダムと同様なのだと思われますが、形式番号や外見などから見ても、どちらかというと象徴としての意味合いが大きい機体なのかもしれません。ニュータイプが最高指導者である軍ですからね。

(5)量産型サイコガンダム
 系譜としては亜種ではなく直系なのですが、一応触れておきます。一般兵にも操縦できるサイコガンダムとして開発されたのがこの機体です。
 同じ一般兵向けのガンダムMk-Vとの違いは、サイズは小型化していない、ということです。あくまでもサイコミュを用いないというだけの機体です。
 しかし、ジオングやサイコガンダムが大型化しているのは、単純にサイコミュを小型化できなかったからだという設定もあります。そのサイコミュを搭載しないこの機体が、わざわざ大型のままである理由はないように思えます。その点から鑑みるに、やはり象徴としての意味合いが強かったのかもしれません。アクシズではニュータイプ専用機を象徴機としましたが、連邦軍(ティターンズ)ではニュータイプはあくまで道具であり、象徴となるべきは普通の人間、ということなのでしょうかね。

(6)ZZガンダム
 一見何の関係もないように思えるZZガンダムですが、何故か公式設定を外れたところではよくサイコガンダムと関連付けられる機体です。非公式バリエーション機としてサイコガンダム級のサイズのZZガンダムなんてのも複数あったりしますし。
 というのも、デザインした小林氏自身が独自の設定としてアナハイムがサイコガンダムを小型化した機体、ということにしていますからね。やや小型化したサイコガンダムMk-Vたるプロトエプシィガンダム(=永野版ZZガンダム)の次に開発された更に小型化された機体、ということになっています。
 公式設定上で関連付けるのは難しいですが、少なくともコンセプトについてはサイコガンダムに近いものがあると思われます。やはり拠点攻撃を前提としているようですし、メガコンデンサーを用いたその出力は通常のMSレベルではありません。アナハイムがサイコガンダムに匹敵するスペックでありながら通常サイズのMSとして開発したもの、というところまでは言えるかなと思います。
 そういう意味で、対になるのはゲーマルクなんですよね。ゲーマルクとの違いは、全身にビーム兵器を搭載しているわけではなく、代わりに変形機構を採用している事から、防衛用よりも侵攻用により特化しているのではないか、という点でしょうか。またZZガンダムはバイオ・センサーを搭載しているものの、基本的にはニュータイプ専用というわけではない点も違いと言えるでしょうか。
 自分は未見なのですが、「マスターピース」だと元々はサイコガンダムの護衛機として連邦軍用に開発されたものだったっていう設定になってるみたいです。


 以上、ざっとサイコガンダムの亜種と思われるMSを列挙しました。これらのMSの発展の仕方をまとめると、次のようになります。

サイコガンダム→(大型のまま)→(ニュータイプ用)→クィン・マンサ
                    →(一般兵用)→量産型サイコガンダム
          →(小型化)→(ニュータイプ用)→ゲーマルク
                  →(一般兵用)→ガンダムMk-V→(性能強化)→ドーベンウルフ
                            →(変形機構)→ZZガンダム

 基本的には小型化していくのが技術的には正しい進歩のように思えますね。あえて大型のままにするのは、象徴としての意味と、そのサイズを利用してより強力なジェネレーターを積んで強力な武装を多数装備するという意味があるように思えます。α・アジールなんかはまさにそういうコンセプトの機体ですね。そのあたりは、大型化「してしまった」サイコガンダムのサイズが逆に評価された例ということになるのかもしれません。
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コメント
コメント
サイコMKⅡや、ローレンらの技術者の情報を手に入れたことによってアクシズが手に入れた連邦系の技術って大雑把にまとめると
①一般人にも使える準サイコミュ兵器であるインコム
②キュベレイMKⅡプルツー機やクィンマンサのコクピットに見られるサイコ・コントロールシステム
の二点と言えると思います。
すると、これらの技術が明確に利用されている機体として、クィンマンサやドーベンウルフなどがあげられるんですが、逆にゲーマルクなどは仮に、連邦系の技術が入ってこなかったとしても完成させることができる機体だったのではないかと思うんです。
運用コンセプトや武装といった着眼点の他に、使用されている技術の見地からこれらの機体を見てみるとまた違った面が見えてくるんじゃないでしょうか。
2010/03/26 (金) 00:13:59 | URL | フェーベ #-[ 編集 ]
収束させるのではなく拡散させるビームはゴッグですね、分厚い装甲で自機を守りつつギリギリまで接近してきた敵機をビーム砲で一網打尽にする戦術ですね
有効射程距離が1kmほどしかないとウィキペディアには載っていましたが、有視界限界は5kmほどはありますからかなりの近距離ですね。
ガンタンクの実弾、ゾックのビーム(収束)などミノフスキー粒子散布下でも敵が見えて(見えなくても情報リレーで観測手からの連絡があれば)自機の弾が届く限り有効射程距離になるMSよりは射程距離が短いんですね。

変形できるガンダムタイプのMSはZガンダムやZZガンダムがありますが、あくまでMSサイズ(基本は18m、大きくても20m)ですからね
これはビグザムなど巨大MAサイズで
あくまで人型はオプション、基本は巨大でMA型だからMAに分類されるんでしょうね。

一年戦争準備段階のザクⅠ(旧ザク)→ザクⅡの進化などはわかりますが
開戦したら連邦はあっという間にガンダムやジムが完成し(ルウム戦役の反省から9ヶ月間で)、ジオンもリックドムやリックドムはともかくゲルググ(ガンダムへの対抗せ終盤の3ヶ月間)が完成する世界ですから
グリプス戦役から見れば、7年前の機体がどこまで参考になるのか?疑問なんですが
平時であっても、どの軍もかなりの準備をしているでしょうからね。
2010/03/26 (金) 17:20:51 | URL | #-[ 編集 ]
>Mk-Vは軍のオーダーでやむを得ずベーシックな仕様で完成

そして、ユニコーンコミック版のARX-014で再び先祖帰りする罠(w
2010/03/26 (金) 18:59:40 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
>フェーべさん
ゲーマルクは技術的には連邦発のものがなくとも、その機体構造自体がサイコ系を継承しているような気がします。
大まかにはキュベレイを始点にしたアクシズ系NT機と、
Mk-VやサイコMk-IIを始点にした連邦系NT機があると思うんですが、
ハンマ・ハンマが失敗してドーベン・ウルフが採用された時点で、
NT研のスタッフがかなり存在感を発揮するようになったと感じますね。

>名無しさん
ゴッグは上陸後の目の前にある沿岸拠点を攻撃するためにメガ粒子砲を装備しているようなものですから、
射程はあんまり要らなかったんでしょうね。

一年戦争後は予算が削られていてそんなに開発ペースが速くなかったので、
7年間でも新技術という意味ではあまり進歩しなかったように思います。
基本スペックについては、GMからGMIIの進化を見ても目覚しい物がありますが。

>とっぱさん
外見よりも、とうとうARXをやっちゃったかという感じです。
せっかくLRXからQRXまでアルファベットが綺麗に並んでたのに…(笑)
2010/03/26 (金) 21:51:38 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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2010/03/27 (土) 17:52:50 | | #[ 編集 ]
一年戦争末期に投入された巨大MAの印象がかなり強かったんでしょうね。

ビグ・ザムにしてもかなりの損害を被っただけに仮想敵であるジオン残党軍やアクシズは巨大MAを用いてくると考えてもおかしくないですし、実際デラーズ紛争ではノイエ・ジールに痛い目にあってます。

対巨大兵器、あるいは巨大兵器の戦略的有用性の実験が行われたというのが最初かもしれませんね。結局あまりに高性能化してニュータイプでもないと扱えないということになったっぽいですが。

ただ、この機体がジオン勢力によって様々な修正を施されたあたり、戦力のコマ埋めには適していたんでしょう。寡兵を前提にするならMAは有用な兵力ですし。

これ以降反連邦勢力が積極的にMAを切り札にするのもそういう理由があるんでしょうね。
2010/03/27 (土) 18:59:07 | URL | ドクトルK #-[ 編集 ]
戦艦とMSの中間的兵器ですからね
戦艦と同等以上の攻撃力と防御力
MS並みの機動性(運動能力)での回避性能(被弾数が下がれば装甲が増えたも同然)や攻撃性能(移動砲台的に移動できる)

機動兵器もサイズがめまぐるしく変わりますからね。

デンドロビウムは小型戦艦よりも大型の機動兵器で、アルビオンに収まらず船外で補給や整備をしたり、ラビアンローズのドッグに収容していましたからね。
ノイエヂールも同じぐらいの大きさですけど。
2010/03/27 (土) 23:02:55 | URL | #-[ 編集 ]
>ドクトルKさん
巨大MAは少ない手数で最大の戦果をの究極ですからね。
それに対し犠牲を少なくして対抗するには同等の数でしかもパイロットで勝らないとということで、強化人間専用機になったのかもしれません。

>名無しさん
戦艦と巨大MAの最大の違いはパイロットの数ですね。
戦艦と同等以上の武装を一人でコントロールするわけですから、
強化人間用になるのも無理もないかなというところです。
デンドロビウムはその点が欠点で、パイロットに投薬が必要だったって言われるくらいですし(劇中のそれは疲労回復用とも取れますが)。
2010/03/30 (火) 22:29:31 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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