がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
アナハイム・ガンダムの量産機
 アナハイム・エレクトロニクス社がエゥーゴのために開発したガンダムタイプのMSには、ほとんど例外なくその量産型が存在しています。
 これは、以前「試作機にかけた莫大な費用の元を取るために余剰パーツを流用して開発した廉価版」であり、「少数精鋭での戦闘が基本だった時期に、軍制式の量産機より少しでも高性能な機体を求めているエゥーゴに供給された」のではないかと言ったことがあります。

 で、実際にどういう量産機があったのか、機種ごとに少し分析してみたいと思います。

(1)γガンダム
 いわゆるリック・ディアスですが、小説版によるとその名がつけられたのはRMS-099がロールアウトし、それをクワトロが見に来た時でした。そのため、それ以前に開発されていた試作機であるRX-098はγガンダムと呼ばれていたはずです。(プロトタイプリックディアスという名称は後付けのはず)
 アナハイム・ジャーナルによるとこのγガンダムはエゥーゴと手を結ぶ前から開発が始まっていたようですから、それがRX-098であり、エゥーゴ仕様に改装したのがRMS-099だったのだと思われます。
 つまり、いわば「量産型γガンダム」ともいえるRMS-099リック・ディアスは、「アナハイムが(GPシリーズの技術を密かに援用し)開発していた実験機を、エゥーゴに供給するために一部設計変更した機体」であるということになります。

(2)δガンダム
 このブログでも何度も考察しているデルタ系列ですが、ここでは百式はε系列とするので可変MSとしてのデルタガンダムの話になります。
 デルタガンダムの量産機というとデルタプラスがそれにあたると思われるのですが、少なくとも0096年の時点では一機しか存在が確認されておらず、それも既製品の流用がきかないワンオフ機扱いでした。そう考えると、量産はされなかった可能性が非常に高いです。
 但し、デルタプラスそのものの開発目的は、「設計ミスで変形できなかったという設定なのに変形できるようになっている」「変形機構はZガンダムと大差ない」「Zプラスと色々性能が被っている」ということから考えて、デルタガンダムにZガンダムのデータを用いてZプラスの対抗機とすること、だったと思われます。
 ところでZプラスは当初はカラバ用に開発され、後に連邦軍に採用されたという設定ですから、おそらくデルタプラスが競ったのは、この連邦軍の制式採用枠だったはずです。

(3)εガンダム
 設定上、この文字が与えられているのは没設定かつ非公式設定のエプシィガンダムだけなのですが、そのエプシィガンダムと百式は事実上の同一機だったということ、デルタガンダムは可変機だったということで、非可変デルタ=百式系の機体は事実上ε系列だったと解釈してこちらで考える事にします。
 百式系の量産機には「量産型百式改」があり、これはネモやGMIIIでは性能不足だったために開発されたとされ、量産型Zガンダムに勝利し採用されたことになっているようです。
 しかし、実戦配備例が全くないんですよね、この機体。フルアーマー百式改や陸戦型百式改はコミック等で一応存在が確認されているのに、量産型百式改は何故かどこにも出てきません。ノーマルの「百式改」として登場しているケースが、実は量産型だったという可能性もありますが、実際に量産されていれば、同系列であるデルタプラスの運用にももう少し柔軟性があったような気もします。
 このあたりから、量産が決まったものの、実際は量産されなかった、と考えるべきなのではないかと思います。何故そんな事になったかというと、エゥーゴでは採用が内定したものの、そのエゥーゴが連邦軍に吸収されてしまい、その連邦軍には採用されなかった、ということなのではないかなと思います。

(4)ζガンダム
 Zガンダムです。もはや語る必要はないかと思います。量産型としては非可変仕様の量産型Zガンダム、可変仕様のZプラスという機種が存在しています。量産型Zガンダムは量産型百式改に敗れ採用されていません。
 で、Zプラスについては、デルタプラスのところで述べた通り、カラバ用に開発され後に連邦軍に採用された機体です。
 当初、Zガンダムは高コスト過ぎるために量産は不可能だと判断され、可変機構を省略したり(量産型Zガンダム)、変更したり(ZII)とより量産しやすい形への設計変更が試みられているなど、基本的に量産の予定はなかったとされています。しかし、カラバが重力下での運用に絞る事でコストを下げたZガンダムの開発をアナハイムに依頼し、生まれたのがZプラスという機種です。
 この性能が評価され、今度は連邦軍のオーダーで再び宇宙にも対応するように設計変更が加えられます。余談ですが、元々重力下仕様にすることでコストを下げたのに、また戻しちゃったらコストは戻るんじゃないかと思われますが、それ故に少数精鋭運用に特化するという発想転換が行なわれたのではないかと思います。

(5)ηガンダム
 設定上、モデグラオリジナルMSであるZレイピアIしか存在しないことになっています。この機体はリック・ディアスのチームが開発したもので、Zプラスを意識して設計されたということになっていますが、その後の詳細が不明であり、派生機と思われる機体も存在しない事から、採用されなかったのだと思われます。
 どこに採用されなかったのか…ということなのですが、「カラバのZプラス」を意識しているということですから、そのカラバのZプラスがどこに採用されたのか、となるとやはり連邦軍なのではないかと思います。

(6)θガンダム
 ZZガンダムのことです。こちらも語るまでもないでしょう。量産型ZZガンダムという機種が存在していますが、この機体はZZガンダムのコストをどこまで下げられるかという実験機の域を出ていないように思います。
 MSZナンバーを持っているので、SガンダムがMSAナンバーだったのと違いZ計画の機体だったことになります。量産型ZガンダムやZIIに近い位置の機体だったのかなと思います。

(7)ιガンダム
 Sガンダムのことです。直系の量産型は存在していませんが、ラムダガンダムとのミックスでネロという量産型があります。このあたりから、イオタ・ラムダの両ガンダムは設計を共有する機体だったと思われます。デルタとエプシィみたいなものでしょうかね。
 ネロという機体は、連邦軍に採用され高性能量産機として配備されていたようです。かつてのGMスナイパーカスタム系のような上位機扱いだったんでしょうか。
 蛇足ですが、百式改がエゥーゴに採用され、連邦軍に採用されなかったのに対しこのネロは連邦軍に採用されているわけですから、量産型百式改とネロは対抗関係にあったのかもしれませんね。

(8)λガンダム
 ラムダガンダムについては上記の通り、Sガンダムとセットでネロという量産機を生み出しています。

(9)κガンダム
 あげた氏オリジナルMSであるシグマガンダムのことであると設定されています。しかし極めて黒に近いグレーの機体ですし、設定もそう多くないので言及は避けます。量産機っぽい機体もないし。

(10)μガンダム
 νガンダムの前身となったと思われる機体です。実験機で終わっており、量産化という形のスピンオフは行われていないのではないかと思います。実はRX-92がそれだったという可能性も無きにしも非ず、ですが。

(11)νガンダム
 アムロ専用に開発された機体ですが、名目上は次期主力機として予算をとったようですし、実際に極力既製品を使う事で量産化が可能な設計になっている、ということで、より量産化に近づいたRX-94量産型νガンダムという機体があります。
 量産型νガンダムにまつわるエピソードは少なく、ガンダムUCにも登場していないことから量産はされなかったのではないかと思います。

(12)Ξガンダム
 そもそもがマフティー用に開発された機体でしょうし、ハイコストすぎて量産は無理だったのではないかと思います。あえて言うならゾーリン・ソールが量産化名目で開発されていたのかもしれませんが。


 こんな形です。後半の機体はともかくとして、多くのアナハイムガンダムが「どこが採用する予定だったか」で見てみると答えは見えてきそうです。

γガンダム→エゥーゴ用(採用)
δガンダム→          連邦軍用(不採用)
εガンダム→エゥーゴ用(採用)、連邦軍用(不採用)
ζガンダム→カラバ用(採用)、連邦軍用(採用)
ηガンダム→          連邦軍用(不採用)
θガンダム→開発中止
ιガンダム
     →          連邦軍用(採用)
λガンダム

 このように、基本的にはエゥーゴ用に開発され、その後連邦軍に採用されたかどうかで生き残ったか否かが分かれている、ということになっているのではないかと思います。
 これらの試作機は、全てエゥーゴのために開発されたもののはずです。しかし、その技術をスピンオフした量産機が最終的に連邦軍の制式採用となっていたことを考えると、結果だけ見ればアナハイムはエゥーゴ用の名目で試作機を開発し、それで得られた技術で連邦軍に新型機の提案を行っていたことになります。
 特に、可変機としてはデルタプラス、Zプラス、Zレイピア、非可変機としては百式改、ネロがあったということになるわけですから、これらの可変・非可変の連邦軍制式量産機の座を勝ち取るのが、アナハイム・ガンダムの最終目的だったようにも思えます。

 つまり、試作機のついでに量産機を作って資金回収した、というよりは、量産機を作るためのコンペ代わりに最新技術を投入した試作機を作ってエゥーゴに供給した…と言った方が正しいのかも知れません。グリプス戦役は、アナハイムにとってはいわばF1レースのようなものであった、ということでしょうか。
 これに対し非アナハイム側の思惑はどうだったのか、ということもいずれ考察してみたいと思います。
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>「百式改」として登場しているケースが、実は量産型だった

「シャアの帰還」の2機がなんともよく判りませんが、地上基地配備の1機は”高機動ブースター”装備なんで、量産型じゃない可能性が高いです。型番も文中でMSR-100Sだし。
ロンド・ベル配備機は絵が無いんですが、MSN-100Sの型番なんで、ひょっとするとMSN-100仕様に近い量産型百式改だった可能性は高いです。
2010/03/23 (火) 07:52:24 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
0083のデラーズ紛争では4機(実質3機ですが)もガンダムタイプが出てきましたが、グリプス戦役や第一次ネオジオン抗争(ハマーン戦争)期は山ほどガンダムタイプがあるんですね。

これも連邦高官が、アムロたちの活躍でガンダムを英雄としつつも
「ニュータイプは宇宙に行かせるな、地球の防衛任務をさせろ」という方針なのかアムロを幽閉しましたけどね。

ティターンズのガンダムタイプはガンダムMkⅡ、サイコガンダム、サイコガンダムMkⅡぐらいですかね。
ティターンズは連邦の特殊部隊ですから、連邦の技術面とガンダムタイプという意味ではこちらが正統派と言えそうですが。
2010/03/23 (火) 15:52:31 | URL | #-[ 編集 ]
>νガンダムは実際に極力既製品をう事で量産化が可能な設計

しかしνガンダムとリ・ガズィはガンダリウム合金なのに対してジェガンはガンダムMKⅡに用いたチタン合金セラミック複合材なんですよね。この時期なら低コストの旧素材の品質を新素材に近づけるような形の技術向上がメインでもおかしくは無いですが…。
でも「逆シャア」の量産機はミサイルやバルカンぐらいで派手に壊れている描写が目立ちますね。
2010/03/24 (水) 19:43:38 | URL | 巨炎 #mQop/nM.[ 編集 ]
>とっぱさん
MSN-100Sだとナガノ博士製になっちゃいますね。
百壱式のほうだったりして…。

>名無しさん
ティターンズはあまりガンダムの名前を利用しなかったんですよねぇ。
やっぱりアムロ、ニュータイプというイメージが強すぎるからでしょうか。

>巨炎さん
ガンダリウムを使わなきゃガンダムじゃない!という考えがあったのかもしれませんね(笑)
まぁ量産前提と言っても試作機かつカスタム機であることには変わりませんから、設計は量産前提でも使う部品は極力良いものを、ということなのだと思います。
2010/03/25 (木) 23:21:45 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
コストは不明ですが、強度を
第二次ネオジオン抗争期(開戦直前の準備段階含む)およびユニコーンの時期のチタン合金セラミック複合材はガンダリウムβクラス
グリプス戦役および第一次ネオジオン抗争時期のチタン合金セラミック複合材をガンダリウムα(ルナチタニウム合金)クラス

と置き換えてみると
そこまで強度が劣っているとも言えませんね

でもリックディアスですらγなのにMkⅡがαってのもどうかと思いますよ。(ティターンズに技術がなかったので仕方ないですが)

装甲材ってガンダリウムγよりすごい材料はありませんね。

一年戦争(開戦までを含む)およびデラーズ紛争時期のチタン合金セラミック複合材はルナチタニウム合金にすら劣るはずですからね。

デラーズ紛争までのチタン合金<ルナチタニウム(ガンダリウム)≒グリプス戦役付近のチタン合金<ガンダリウムβ≒第二次ネオジオン抗争付近のチタンβ<ガンダリウムγ
になりますね。
2010/03/26 (金) 20:06:53 | URL | 錬金術 #-[ 編集 ]
Mk-IIはαですらないですよ。量産機と同じチタン合金です。
ガンダリウムはγ以降は、セラミックを混ぜる方向で進化していますね。
2010/03/26 (金) 22:00:09 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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