がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
RMS-179とRGM-86
 要するにGMIIとGMIIIの話です。以前、RMS-179はRGM-86として連邦軍に制式採用され、その改良型がRGM-86Rなのではないか、と考えた事があります。
 これは、そもそもRMSナンバーの拠点番号制が採用された理由が各拠点で競作を行うためであるとされていること、だとすればその結果制式採用される機体があるはずだということからの発想で、故にRMSナンバーが連邦軍の制式主力機に選定される事で、RGMナンバーが与えられるのだという結論になったのです。

 で、それはさておき、RGM-86Rという機体は、「何故いきなりR型なのか?」という疑問が未だに解消されないMSです。そのヒントはおそらく、このRMS-179という、GMIIのグリプス仕様が握っているのではないか、と考えたのです。

 そのためには、まずGMIIIという機体について吟味する必要があると感じました。このMSは、高性能機が次々と登場する「ガンダムZZ」の作品内において、一際地味な存在です。ほとんどの資料でも、ろくな解説がされていません(苦笑)。

 ただ、その中でも記述を拾うと、「新技術を積極的に取り入れている」という一文がよく使用されています。GMIIがあくまでGMの改装機に留まっていたのに対し、GMIIIはガンダムMk-IIのパーツを流用したり、脚部を中心に設計が変更されている事からも伺えます。

 モデグラ別冊「ミッションZZ」では、「連邦軍は前大戦中に大量に生産されたGMを戦後改良を加えGMIIとした。そして今大戦ではそれらを更に近代化したGMIII計画を実行。残存するGMIIのジェネレーターを強力なものに積み替え胸のダクトも新設された」とされています。デザインが後のヌーベルGMIIIの原型になっているのでダクト新設という表現があるものの、基本的には「GMIIのさらなる近代化」がコンセプトであることがわかります。

 GMIIIの記述では最も文章量が多いのが、Bクラブ70号の記述でしょう。以下全文を抜き出します。

 RGM-179が改修版だったのに対し、このRGM-86は、完全に再設計された機体である。ジェネレータの出力強化は言うにおよばず、各種アビオニクスや制御系統も、ジオン系技術を取入れ、大幅に強化されている。だがこのGMIIIが登場した時期は、MSの恐竜的進化が極限まで到達しつつあった時期で、また基本設計に無理を強いた部分があり、以後の発展性にとぼしく、以外に短命で終った。
 配備が始まったのは0088からで、シャアの反乱時0093まで使用されていた。しかし間もなく登場したRGM-89Jの方が総合性能でははるかに勝っており、徐々に退役していった。総生産数もGMシリーズの中では最も少ない、わずか800機程度にしかすぎない。また先にも書いたように発展性がなく、宇宙用のR型と、地上用のG型以外の派生型は、試作程度の数しか作られなかった。
 このGMIIIが仇となったのか、以後、連邦軍の主力MSには、GMの名を冠せられる事がなくなった。


 以上です。ちょっと眉唾ものの記述もあるのですが、GMIIに比べ全面的に再設計されているものの、ベース機がGMであるため限界がある、というザクにおける06Rに近い特徴があったことが読み取れます。

 これらの記述からわかることは、GMIIIは、基本的にGM、GMIIと続いてきた機種の延命を目的としている、ということです。
 次に、センチネル別冊におけるヌーベルGMIIIの記述を見てみます。以下原文です。

 (GMIIは)0087年時にはすでに完全に老朽化しきった機体となってしまい、主に支援用MSとしてのみ使用される事となり、ティターンズではマラサイが、エゥーゴではネモがその立場を取って代わっていった。そして、この老朽化した機体を再び近代化して戦線に復帰させたのが、GMIII計画である。

 この記述から、恐らく当初のGMIII計画は、ネモやマラサイのような第2世代MSに匹敵するレベルまでGM系の性能を引き上げる、というものであったと考えられます。つまり、当初はいわゆる支援用ではなかったのです。
 しかし、結果的に完成したGMIIIは支援用としての運用が主でした。各種ミサイルポッドの装備も可能であったこの機体は、当初から支援を前提にしていたように思えます。そもそも、ムーバブルフレームもろくに用いていないであろうこの機体では、完全な第2世代MSであるネモやマラサイの座を奪うには性能的に厳しかったように思います。
 むしろ、当初は主力機として開発されたものの性能不足だったものが、カラバの手により支援用として改修された事で評価が一変し、一転して連邦軍の制式量産機として採用された、と考える事もできます。
 RGMのナンバーが与えられた時点ですでに主力になることは決定しており、不採用になることはあり得ないのではないかとも思えますが、これにはRGM-88Xという例もありますし、制式ナンバーがある=100%主力機として採用ではない、と言えます。
 つまり、0086年の時点ではRGM-86X(仮)として次期主力候補機に挙げられていたものの、その後登場したガンダリウム合金を採用した第2世代MSに性能面で及ばず、量産化は見送られたものが、後にカラバの手でMk-IIのパーツ流用と支援用としての機能を付与されたRGM-86Rが開発された事で一転、連邦軍も制式に採用した…と考えると、かなりの辻褄が合います。

 カラバ製のGMIIIはガンダムMk-IIを参考にしていますが、おそらく当初のRGM-86X(仮)はガンダムMk-IIとは無関係の機体だったのではないかと思います。というのも、その時点ではガンダムMk-IIは試作機の開発中でしたし、同じグリプスで開発されたのであればRMS-17○という番号だったはずです。仮にRMS→RGM理論から制式採用機だから別枠だったと解釈しても、制式採用機に試作機と同じパーツを採用するのは変です。
 もっとも、GMIIIがガンダムMk-IIを参考にしているのではなく、ガンダムMk-IIの方がGMIIIを参考にしているんだという考え方もできなくはありませんし、ガンダムMk-IIと連動していたがために(Mk-IIがエゥーゴに奪われたせいで)当初は採用が見送られていたと解釈する事も出来るのですが、もっと状況証拠がないとそこまで言ってしまうのは妄想の領域であるように思います。
 0088年当時、ガンダムMk-IIを保有していたのはエゥーゴ・アナハイムでしたし、パーツ供給の面から考えても、アナハイムの協力でカラバが開発したR型の時点でMk-IIの技術が導入されたと考えた方が、現時点ではより自然であるように思います。
 個人的には、当初のGMIIIは、パワードGMの延長線上にあった機体なのではないか…と思います。肩の増加ベンチレーター、膝のアンプリファイア・エイダなどにその面影が見られますし、元デザインの人も同じですし。


 このように考えると、当初のRGM-86とRMS-179の関係は、「制式採用機」と「拠点開発機」の違いなのではなく、むしろRGM-86の代替がRMS-179だったのではないか、とさえ思えてきます。
 というのも、グリプスの建造開始は公式年表上、0085年9月とされています。ということは、グリプス製GMIIであるRMS-179は、間違いなくそれ以後に生産された機体ということになります。仮にRGM-86が0086年に承認された機体だったとすれば、それはRMS-179の生産開始とほとんど変わらないタイミングだった事になるのです。
 例えば、グリプスにはGM系の生産ラインが敷かれる事は当初から決まっていたものの、RGM-86が不採用となったために生産することが出来ず、代わりに独自にバージョンアップ版のGMIIを生産した…と考えるとちょっとリアルかなと。

 無論、RGM-86だから86年に完成しているとは限りません。この時点で採用が決定し、量産を準備している間にグリプス戦役が始まってしまい…ということだった可能性もあります。
 そう考えると、一つ物凄い推論をすることができます。そもそものグリプス戦役勃発そのものが、「RGM-86の制式採用化の阻止」だったとしたら…。

 当初のRGM-86の目的はRGM-79系の延命にあります。Bクラブ70号にも、ハイザック等ではなくGM系が主力機の座に居座り続けていたのは、「大戦中に大量に生産したGM系MSのパーツを、無駄にしたくなかったからだ。徹底した省力化と低コスト化。それこそが連邦軍主力MS選定の絶対条件だったのだ」と記述されています。
 グリプスでRMS-179が生産されていたように、もしRGM-86が採用されていれば、グリプスでも生産されていた可能性はあります。それはおそらくアナハイムではない企業による生産だったでしょう。
 しかし実際に採用されたGMIIIは、おそらくアナハイム製です。当時Mk-IIを運用していたのがアナハイムだからです。また、グリプス戦役が始まると、アナハイムはネモやマラサイをエゥーゴとティターンズに供給し、正規のGM系を一時主力の外に追いやっています。その後改めて新開発のGMIIIをアナハイム製MSとして納入している…となると、結果だけ見るとアナハイムの策略のように思えてしまいます。もしかしたらMk-IIの奪取自体が、GMIIIの採用を遅延させることさえ目的としていた…のかもしれません。

 アナハイムは最終的にRGM-89を連邦軍の主力MSとして全面的な採用を勝ち取っていますが、これこそがアナハイムにとって最大の目的だったとしたら、あながち妄想でもないのかもしれません。
 アナハイムは当初ハイザックで連邦軍の主力機の採用を狙ったものの、タキム社の妨害で不完全な量産機として完成してしまいRMS-179に破れ、この機体をベースとしたRGM-86が主力機として採用されることになってしまったために、それを妨害するためにグリプス戦役を起こしMk-IIを奪取、平時から戦時にしてしまうことで平時のMS配備計画を一旦白紙にさせ、独自に開発したGM系発展機であるネモをエゥーゴに使わせて実用性を証明、Mk-IIのデータをフィードバックしたより高性能なGMIIIを自社開発し連邦軍に採用させた上に、それとネモのフィードバックを受けた最新鋭機ジェガンの採用さえ勝ち取った…そんな道筋だった、と。

 陰謀論レベルのこじつけなのは承知の上ですが、それなりに筋も通っていたりします。

 あくまで現時点での設定を基準に考えるのであれば、「0086年の時点ではRGM-86X(仮)として次期主力候補機に挙げられていたものの、その後登場したガンダリウム合金を採用した第2世代MSに性能面で及ばず、量産化は一時見送られたものが、後にカラバの手でMk-IIのパーツ流用と支援用としての機能を付与されたRGM-86Rが開発された事で一転、連邦軍も制式に採用した」というのが、「何故86なのか」「何故いきなりRなのか」という疑問を満たす解釈なのではないでしょうか。
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コメント
GMⅢの装甲材質って何なのですか?
ガンダリウムγなら薄くてもかなりの強さの装甲になりますし

ガンダリウムα(ルナチタニウム合金)やβだとしてもそこそこの装甲です

チタン合金セラミック複合材だとしても、ビーム対策なら対実弾を犠牲にしてでも軽量化して機動性向上で回避力を上げるという考えも有効ですよ。

ジェネレーター出力ならガンダムMkⅡやリックディアスと大差ありませんし、導入するとすればムーバブルフレームぐらいですかね。
2010/03/17 (水) 22:25:33 | URL | 名前は適当で良いですよ #-[ 編集 ]
Mk-IIも含む「バーザムシステム」の技術をジムに応用した機体…

なんてのは?
2010/03/17 (水) 22:43:35 | URL | 叡天 #-[ 編集 ]
グリプス戦争の終結段階での連邦軍の再編計画がおそらくハイ・ローミックスの形で行われたということでしょうか。

一部には連邦軍全体をカバーできるほどではないけどそこそこの数はある第ニ世代の量産MS、マラサイとかバーザムとか、リック・ディアスとかと合わせて使うためにジムの基礎設計に近代改修を加えた支援用機をあてがったのでしょうか。

ジェガンが本格的に出回るのがシャアの反乱以降の話ですから、それまではマラサイにジムが何機かついてくる編成だったのかもしれませんね。
2010/03/19 (金) 09:48:29 | URL | ドクトルK #-[ 編集 ]
>マラサイとかバーザムとか、リック・ディアスとかと合わせて使う

こういう場面はアニメで見たいですね。行われてても不思議じゃないですし、スター勢揃いって感じになりますし。
どのガンダムアニメでも同型ジムで小隊作ってばかりなのでつまらないです。
2010/03/20 (土) 08:54:35 | URL | 御手洗無我 #-[ 編集 ]
>名前は適当でいいですよさん
GMIIIはGMIIからの改造ですので、GMIIと同じ装甲です。
ただし、一部ガンダリウム合金とされているので、おそらくGMIIと異なるパーツ部分はガンダリウム合金製なのでしょう。

>叡天さん
GMIIIとバーザムは、アナハイムとティターンズのそれぞれでのMk-IIの技術を援用した延長にある機体なんじゃないかと思うんですよね。
同時期に異なる枝へ進化したの存在なのかなと。

むしろバージムこそがそれっぽいような気がします。

>ドクトルKさん
可変MSと量産MS、という意味ではハイ・ローミックスだったかもしれません。
Zプラスやネロを配備しつつ、支援部隊としてGMIII小隊があるようなイメージでしょうか。

マラサイはジオン系なんで、同時運用するとしたらハイザックキャノンとかその辺なのかなと思います。
GMIIIはやっぱりネロあたりかなと。センチネルではそんな感じでしたし。

>御手洗無我さん
基本的に小隊は同じ性能じゃないと隊列が乱れてしまいますので、
小隊は同型じゃないとまずいんじゃないかと思います。
「ギレンの野望」のスタック制なんかがわかりやすいですが。

一年戦争でも、ガンキャノンはガンキャノンだけの小隊で運用されていたりしますし、
GMはGMだけで小隊、支援機は支援機だけで小隊を組んだ中隊編成というのが基本なのかなと思います。
2010/03/20 (土) 16:19:21 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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