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ギャプランがオークランドからオーガスタに管轄を移した最大の意味
 過去数度にわたるギャプランについての考察の中で、「形式番号から開発はオークランド研究所だが、運用はロザミアのいるオーガスタ研究所だった」「当初宇宙用として開発されていたが、地上で運用された」「一般のパイロットにはとても乗りこなせないため、オーガスタ研究所で運用される事になった」という情報があることから、当初オークランド管轄だった機体が、その後オーガスタ管轄に移動した、と解釈する事で全ての辻褄を合わせられると結論付けました。
 そしてそれは、宇宙用・オークランド製→地上用・オークランド製→地上用・オーガスタ製という3段階を踏んでいた事で、複数の矛盾する記述を合理的に肯定できるとしました。
 この中で、オークランドからオーガスタに移動した理由は、オーガスタ所属のロザミアがパイロットに選ばれたため、と考えていました。実際にそのような記述もありますし。しかし、それ以外にも、ニュータイプ同士で管轄が移動する可能性もあったのではないか、と考えました。

 これは、旭屋のZガンダムフィルムブックにおいて「成功した機体だった」にも関わらず「オーガスタ研はギャプランを強化人間用のテスト機としてしか考えておらず、その秘めた可能性についてなんら考慮しなかった」と記述されていた事から導き出したものです。
 フィルムブックのテスト機としか考えられていなかったという記述は、当初は一般兵用だったという記述と矛盾しているのですが、これはオークランドでは一般兵用に開発されていたが、オーガスタが担当になった時点でテスト機としか考えられていなかった、と考えれば問題ありません。つまり、オーガスタに管轄が移動した時点で、単に「パイロットがロザミアに変わった」だけではなく、根本的に運用方法が高高度迎撃機から強化人間用のテスト機に変更された、と考えられるのです。
 オークランドでは高高度迎撃機として開発されていたのですが、オーガスタでは強化人間専用のテスト機としかみなしていなかった、と考えれば、ロザミア搭乗の機体が高高度迎撃に使われなかった事とも合致するというわけです。
 資料によっては「オーガスタ研究所で開発された」という記述もあるのですが、これは強化人間専用機としての開発はオーガスタで行なわれたとすれば問題ないでしょう。オーガスタ製であるなら形式番号はARXでなければならないわけですしね。同じようにORXナンバーなのにオーガスタ開発と言われる機体にガンダムMk-IVやMk-Vがありますが、これらは本体がオークランド製、インコムユニットを含めた最終仕様の完成がオーガスタ製とかそういう関係だったのではないかと思います。

 このように考えると、ニュータイプ研究所同士でもコンセプトの変更による管轄の移動はあり得る、ということがわかります。オーガスタからムラサメへ移動したネティクスもそうですし、アッシマーやバウンド・ドックはニュータイプ研究所本部からオークランドへ(さらにバウンド・ドックはオーガスタへ)移動しているということができます。サイコガンダムMk-IIもムラサメからオーガスタへ移動していますね。
 そして、オーガスタはどちらかというと、強化人間のためのテスト機としてMSやMAを運用していた形跡が見られます。ギャプランは耐G能力のテスト、バウンド・ドックはサイコミュ適性のテストであったと考えると辻褄が合います。おそらくバウンド・ドックはオーガスタに管轄が移るまでは、サイコミュ搭載機ではなく、水中用あるいは宇宙用の純粋な可変MAだったのでしょう。
 一方オークランドは、強化人間を保有していた形跡が見られないことなどから、基本的には実戦型の機体を開発していたのではないかと思います。この研究所が運用していたアッシマーは後に量産されていますし、当初のギャプランも高高度迎撃という戦略的目標のために開発されています。
 ムラサメ研究所は純粋にサイコミュ搭載型ガンダムの開発と、それに適合する強化人間の開発が目的であったと考えられます。オーガスタがパイロットのために機体を運用したのに対し、こちらは機体のためにパイロットを作るのが目的だったということですね。しかし使いこなせるパイロットがいなくなってしまい、最終的にオーガスタの強化人間を使う事になってしまいました。オーガスタ的にはサイコガンダムMk-IIに合わせた調整をロザミアに施すのはもしかしたら不本意だったのかもしれませんが、このあたりはバスクの指示によるものだったのではないかと思います。

 こう考えるとガンダムMk-Vはオーガスタ製なのに強化人間用じゃないじゃないか、というツッコミが思い浮かぶのですが、これはインコムの開発がオーガスタで行なわれたことによるものであると考えられます。じゃあなんでインコムはオーガスタで開発されたのか、となると一考の余地があるんですけどね…。当初ネティクスを開発していた名残、とでもしておきましょうか。

 当初からニュータイプ用ではない兵器と思われる、アッシマー、ギャプラン、バウンド・ドック、ガンダムMk-Vが何故ニュータイプ研究所で開発されていたのかと言えば、以前も言ったことがあるのですが、実質ニュータイプ研究所は唯一戦後に予算がつけられたジオン系技術の研究費を運用するための機関であり、単にニュータイプだけを研究していたのではなく、ジオンが残した新技術の研究全体を続行する事を目的としていたのだと考えればよいのかなと思います。
 要するに、ニュータイプ研究所はジオン系の新型実験機を「ニュータイプ研究費」の名目で獲得した予算で開発していたということですね。アッシマー、ギャプランなんて実はGT-FOURの延長線上にある機体だったりするんですが、ジオンの技術を用いてニュータイプ用っぽくすることで実質連邦空軍の新型可変機の開発計画を続けたようなものであったというわけです。
 アッシマー、バウンド・ドックのNRXナンバーはそれぞれ空戦及び海戦を目的としていたと考えた場合、ギャプランは当初宇宙用だったことから、オークランド研究所はどちらかというと宇宙用の機体の担当だったのかもしれません。ガンダムMk-Vも、どちらかというと無重力での運用を前提としていたのでしょうし。

 しかし、ギャプランは宇宙用としても高高度迎撃機としても常人の使用に耐えうるものではなく、オーガスタにおいて強化人間のテスト機として運用された…ということになるのです。しかし最終的には当初の予定通り、宇宙用の一般用MSとして完成していたことを見るに、ギャプランを強化人間でなければ使えない機体にしてしまったのは、高高度迎撃機に仕様変更したせいだったのかもしれません。重力下の方が方向転換のGはきつそうですし。
 ならば何故、ギャプランは高高度迎撃機に変更されたのか、ということなのですが、これについては言及している資料がありません。ただ、宇宙からも地上からも出撃して軌道防衛に出れる機体、ということでしかなかったのかもしれません。
 そう考えると、当初からオークランドでは宇宙でも地上でも運用する予定だったとも考えられます。宇宙での使用は問題がなかったものの、地上での使用はGがかかりすぎるために不採用となり、オーガスタで実験機として運用されるようになった、と考えるとスマートでしょうか。そしてオーガスタでは地上のみの使用に絞られたため、熱核ジェットに換装されていると。その後更に宇宙用に改良したヤザン機は、ティターンズが接収した機体と考えるべきなのかもしれません。

 まとめます。

(1)オークランド研究所が、宇宙・地上の両用型高速迎撃機としてギャプランを開発。
(2)宇宙での運用は問題なかったものの、地上での運用は常人では不可能であることが発覚。
(3)ギャプランのパイロットにロザミア・バダムが選ばれ、彼女が所属するオーガスタ研究所で運用される事になる。
(4)オーガスタ研究所はギャプランを重力下用耐Gテスト機として運用。その後急遽アウドムラ追撃に投入、撃破される。
(5)残りのギャプランはティターンズが接収し、宇宙用に差し戻されて運用される。

 これでだいぶ整理できた気がします。奥が深すぎるぞギャプラン。
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コメント
コメント
お初です

HGUCギャプラン&Ζを弄っていたらふとおもいました…

なんかにてるなぁって
ギャプランってマラサイなんかよりずっとAE社っぽいデザインだと思うんですよ
胸のはΖぽいし、足はどことなくリックディアスみたいだし…
バインダーなんかは試作2号機に通じるものがあるんじゃないかなぁ…

まぁたぶん私の勘違いでしょうけど
2010/02/10 (水) 18:20:25 | URL | うま #FvLIUmYM[ 編集 ]
同じ藤田デザインだからではないでしょうか?

>方向転換のG
まあ普通に直進する時のGはZと変わらないはずですよね。
推力はZの1.5倍でも重量も1.5倍、むしろZはロングテールバーニアとか脚部内側スラスターとか一部スペック漏れもあるのに対して何故かギャプランは踵のスラスターの一部がMA形態で使えなくなるという。さらに変形前後で重量が別に記載されてるって何なんでしょうね(笑)。ホント、謎だらけの機体。
2010/02/11 (木) 17:44:02 | URL | 十傑作 #mQop/nM.[ 編集 ]
>うまさん
初めまして、書き込みありがとうございます。

自分もギャプランはAE系に近い機体だと思います。
色も「エゥーゴカラー」とされるネモによく似ていますし。
NT研究所にはアナハイムから出向している技術者もいたようなので、その辺の影響と考えるのが落としどころかもしれません。
今じゃギャプランはヘイズルのデータを反映させた機体ということにもなっちゃってますからね。

>十傑作さん
本当だ、昔の資料だとギャプランってMA形態の方が0.5t重いんですね…。
手持ちのオプションがあるわけでもないですし、意味不明ですね。
MA形態の方が燃料の最大積載量が多いってことでしょうか…。
2010/02/11 (木) 21:45:38 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
0.5t重いのはあのでっかい外付けブースターの分が入っちゃってるのでは?

ガンダムMk-Vですが、私はむしろOSがオーガスタ製なのだと思っています。
インコムのような有線式遠隔操作砲台は1年戦争のころからあった技術、それも汎用的に使えればすごく有用な技術なわけで、一般向けの研究所が研究していてもおかしくないものだと思います。
ヘイズルにもワイヤー付きビーム砲オプションがありますけれど、それを自由自在には動かせないわけですし。
しかし、それはコンピュータに動かさせるものですから、遠隔操作用のシステムを開発しなければなりませんし、そのためのノウハウも蓄積しなければなりません。
Z時代の研究所でそのノウハウが多少なりともあるのは、サイコミュを研究していたムラサメ研か、オーガスタ研かな、と。
まあ、まるっきり見当はずれの見解かもしれませんけれど。
2010/02/12 (金) 01:43:21 | URL | 量産型ROM民 #-[ 編集 ]
ブースターはまた別に装着状態のスペックがあるんです。もっとずっと重いですね。

インコムについてはオーガスタ製だという記述がガンダムMk-IVの設定にありまして、
強化人間を研究していた部門とはまた別のスタッフによる研究が行われていたのではないかと思います。
2010/02/14 (日) 13:12:25 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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2010/02/20 (土) 20:39:56 | | #[ 編集 ]
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