がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
高機動型ザクの改修の過程
 模型情報84年6月号を読んでいたら、高機動型ザクことMS-06Rシリーズの改修過程はかなり克明に設定されている事に気づきました。
 それを踏まえて整理してみたいと思います。

○MS-06RP
 まずは試作型であるMS-06RPから。これはMS-06Fの後期生産型をベースにしており、おもに背中・脚・腰を改修した機体であるとしています。
 背中・脚については言うまでもありませんが、腰の強化ポイントというのはいまいちピンときません。しかし、ちゃんと改修点が記されていました。「インテグラルタンクを大型化した」んだそうです。

 インテグラルタンクとは航空機における燃料タンクの形式のひとつ。主翼や胴体内の一部をシーラントにより水密として、構造部材そのものを燃料タンクとして利用するもの。Wikipedia

 要するにザクの腰アーマーって燃料タンクになってたわけですね。というかMSの腰や肩の装甲なんかは基本的にインテグラルタンクっぽいです。機種によってはそこがバーニアになってたりしますし。
 で、RP型の腰アーマーは通常のザクよりも太めに描かれているので、この厚みの分がインテグラルタンクの大型化ということなのでしょう。

○MS-06R-1
 「生産効率を上げるための整理が行なわれ、外部施設式の伝導ケーブルやサーキットが増えた」機体だそうです。これはおもに脚部のことを示しているのだと思います。RP型に比べて線が細かくなっている=露出しているパーツが多い、ということでしょうからね。生産効率を上げるためというのがいまいちよくわかりませんが、無駄にカバーとか設けないで済むってことでしょうか。
 「RPで腰部に集中して設けられたインテグラルタンクは脚部や、上部胴体への分化が行なわれた」とも記述されています。腰の厚みは元に戻り、その分胴体や太腿が太くなったということでしょう。
 また、胴体構造での解説では、「(F型では)コクピット後方まで占めていた補機類が整理され、コクピット左右の機械室に収容されている。これにより、機械室に設けられていたインテグラルタンクを、コクピット後方にまとめることができた。上半身の駆動装置自体もFタイプよりコンパクト化されたこともあり、燃料搭載量は機内タンクだけでも10%以上増やすことができた」と記述されています。機械室というのはノーマルザクの胴体でいう両脇の濃い緑の部分のことなのですが、コクピットの後部にあった機械をその機械室に収めることができるようになったために、その部分を燃料タンクとして使えるようになり、さらに元々の上半身そのものがコンパクトなったため、その分も含めて燃料タンクにできたことで搭載量が増えた、ということのようです。
 裏を返せばノーマルザクの胴体機械室表面はインテグラルタンクだったことになります。E型はそこにバーニアが付いていますが、理に適った配置だったわけですね。
 これらの胴体構造は技術の進歩によって実現した物であって、別にR型特有の改修というわけではないように思います。この辺をフィードバックしたのがF2なりFZなのかなぁという気もしますが、どうなんでしょう。

○MS-06R-1A
 R-1A型の改修点は比較的有名で、ランドセルとふくらはぎ部分の燃料タンクをカートリッジ化した、というのが変更点です。基本的には変更点はそれだけで、それ以外の相違部分は単なる生産工廠の違いということになっています。
 ただ、もう一つ改修点があって、それがコクピットに脱出装置が設けられたということです。それまでのザクには脱出装置もなかったんだそうで…。
 脱出装置を使用する際にはコクピット周辺の装甲版を丸ごと外すことができるようで、これはMGザク1.0のコクピット開閉方式に近いものがあります。JC型のコクピットはR-1A型のフィードバックだったりするのかもしれませんねぇ。

○MS-06R-2P
 R-2型のベースであるR-2P型ですが、MSV設定における表現は「MS-11用ジェネレーターを装備したMS-06R-1A」ということになっています。胴体周り以外はR-1A型のままで、脚部もカバーをかけただけ、ということなのかもしれません。
 ただ、バックパックは設定画を見る限りR-2仕様となっています。これは出力強化に対応したものなのでしょうかねぇ。

○MS-06R-2
 それに対し機体そのものに根本的な強化が加えられているのがR-2型で、メイン・サブロケットの出力増強、燃料搭載量の大幅増加、装甲材の高質化と見た目以上にカスタマイズされています。ビーム兵器の搭載という売りが無くなったために、単体の性能で勝負しなければならなくなったための改修と考えるべきでしょうか。
 MGの1.0によると腕部や脚部がMS-11規格のパーツに変更されていることになっており、機体の強化はこれによるものであると考えられます。
 燃料搭載量の増加をどのように実現したかは定かではありませんが、少なくともランドセルのタンクは大型化しています。あとは、MS-11規格のパーツに変更した事でまた構造に余裕が生じ、その分積載スペースを大型化しているのかもしれません。
 もう一つの改修点としてコクピットがダイレクトイン方式となっており、おそらくはそれまで左胸がハッチで、右胸にコクピットがあったものを、直接右胸から入れるようにしたものであると考えられます。そして気づいたんですがMGのF2ザクは右胸が開くんですよね。このあたりはR-2型のフィードバックと言えるのではないでしょうか。

○MS-06R-3
 R-3型については詳細がはっきりしていませんが、ポケット百科MSV1では「腰を中心に徹底的に改造された」とあります。M-MSVのR-3S型を見ると腰部リアアーマーがかなり大型化されている印象がありますが、ゲルググのようにスカート内部にバーニアを内蔵しているような構造ではないようです。どちらかというとRP型のように腰アーマーのタンクを大型化し、さらに推進器としての機能を持たせたものという感じではないかと思います。
 また、R-2型の時点ですでに手足はゲルググなわけですから、あとは頭と胴体もゲルググにしたのがR-3型であると考えるべきかなと思いますが、少なくとも胴体についてはザクと同じレイアウトのまま(ゲルググは胸に反応炉、胴にコクピットですが、ザクは胴に反応炉、胸にコクピット)ですので、胴体についてはジェネレーター関連以外はザクのままなのかなと思います。むしろ肩アーマーがゲルググ化してますね。

 というわけで、改修点をまとめます。☆マークは他のザクにも応用できそうな改修点です。

<RP型>
・ランドセルの換装
・脚部の換装
・腰部インテグラルタンク大型化

<R-1型>
・脚部の構造整理
・胴体部のコンパクト化とそれによる燃料積載スペースの増加☆

<R-1A型>
・燃料タンクのカートリッジ化
・脱出装置の搭載☆

<R-2P型>
・MS-11ジェネレーターの搭載
・脚部装甲カバーの追加
・ランドセルの換装

<R-2型>
・腕部と脚部のMS-11規格化
・燃料積載量の増加
・装甲材の変更
・コクピットのダイレクトイン化☆

<R-3型>
・腰アーマーの推進器化☆
・ビーム兵器の運用実現
・頭部、肩のゲルググ規格化

 なかなか上手く整理されているものだなと思います。この延長線上に、ハイザックやらザクIIIがあるという考察もできなくはなさそうです。
 また、R-1の時点で整理された構造の分にJ型の機能を詰め込んだのがF2型であると考えると、コクピットも含めてF2型はR型のフィードバックを受けた機体、とみなす事ができそうです。
スポンサーサイト
コメント
コメント
そういえば、ガンダムウォーのR-3ザクが「ザク改(MS-06Fz)ベース」でしたよね…
2009/09/11 (金) 23:59:44 | URL | コンラッド #8l8tEjwk[ 編集 ]
MS-06Rシリーズといえば、何故「ZZ」でネオジオン軍は使用してなかったんでしょうね?総生産数が少ないからでしょうか。
余ってたのか物持ちが良いのか、素のザクⅡは投入されてたのに。「Z」でMSVをたくさん出してたわけで、
同様にパッケージ変えてエースパイロット用とかデッチ上げれば売れたと思うんですけど。
2009/09/12 (土) 12:00:21 | URL | DAI #-[ 編集 ]
>コンラッドさん
頭部や腰アーマーなんかはFZ準拠な感じでしたね。
R-3型をFZベースに改修したのがR-3S型だったりするんですかね~。

>DAIさん
最大の理由は設定上、操縦に高い技量を要することでしょう。
エースパイロットには優先的に最新鋭機を与えていた状況で、
型遅れにも関わらず乗り手を選ぶ機体を実戦に出すのはあまりにも現実離れしているのではないかと。
それに元々工程が複雑で整備性もあまりよくないようなので、
7年間稼動状態を維持するのも大変そうですしね。

出すとしたら博物館にたまたま展示されていたものを誰かが動かすとかそんな展開くらいしかなさそうです。
2009/09/13 (日) 22:50:02 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2017 がんだまぁBlog all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.