がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
連邦軍が戦後に量産したジオンのMSの共通点
 「Zガンダム」劇中に登場した、旧ジオンのMS(及びその派生型)は以下の通りになります。

・ガルバルディβ
・ザク強行偵察型
・ザクキャノン
・グフ飛行試験型
・ザクタンク
・アクトザク
・マリンハイザック

 この中で、ザク強行偵察型とザクタンク以外は、一年戦争の時点では「試作段階」でしかなかったMSです。しかし、劇中ではそれらのMSも、MSVの設定と比較すると増産したとしか考えられない描写になっています。
 つまり、その大半は、「ジオンが一年戦争中に試作したMSを戦後連邦軍が増産している」と思われる機体なのです。

 一体何故連邦軍がジオンの試作機を増産したのか。上に挙げたMSは、(制式に量産化されているガルバルディを除き)どれも連邦軍にとって研究材料にはなっても、戦力となり得るほど高性能な機体ではありません。
 ザクキャノンはGMキャノンに勝るものをもっていませんし、アクトザクのマグネットコーティングは連邦軍が先に実用化した技術です。マリンハイザックは水中用MSとしては戦力にならないとジオンが結論を下した機体です。
 そんなMSが何故、増産され連邦軍に配備されていたのでしょうか。

 一つ注目したいのは、これらの機体の中で「正式に不採用となった機体」はほとんど存在しないということです。ガルバルディとアクトザクはペズン計画で開発された次世代MSで、一年戦争中に完成しなかっただけの機体です。ザクキャノンも量産検討機まであったとされることから量産化されるまえに終戦を迎えた機体のようですし、グフ飛行試験型は開発計画が中止された後に再開され、H-8型を生み出しています。
 唯一完全に不採用となっているのがザクマリンタイプですが、これは後にザクマリナーを生み出していることから、連邦軍にとっては水陸両用MSはザクタイプで十分であると認識されていると考えられます。
 つまり、これらのMSは生産数が限られた試作段階の機体ではあったものの、決して失敗作の烙印を押された機体ではない…すなわち、「いつか量産する予定だった機体」だったということです。
 ジオン公国は無くなり一年戦争が終わったため、これらの開発は中断されてしまったのでしょう。ただそれは軍需産業の視点で見た場合、「ジオン公国軍という顧客」がいなくなっただけであって、終戦後には「地球連邦軍という顧客」を選択することができるようになったということにもなります。

 要するに、これらの「Zガンダム」劇中に登場した旧ジオン系MSのほとんどは、「一年戦争中に量産段階まで至らなかったものが、配備予定先をジオン軍から連邦軍に変えた上で、そのまま終戦後も開発が続けられた結果生産された機体」だったのではないか、ということです。
 文字設定上、戦後の連邦軍は戦力不足のため、接収したジオンの戦力をある程度そのまま使用していたということになっています。それは、鹵獲機を運用していたという意味ではなく、開発企業から生産ライン、保守のシステムまで丸々抱え込んでいた、と考えることもできるのです。

 このように連邦軍がジオンのMS運用システムをある程度そのまま継承したと考えれば、何故ハイザックとGMIIという二種類の量産型MSが並存し得たのかも見えてきます。単に、当時の連邦軍はジオン系MSと連邦系MSを両方採用していた、というだけなのです。
 大戦末期、ジオンのMSの生産ラインの多くはゲルググのものに切り替えられていたとされています(MGゲルググ1.0解説書)。一方、MS-Xにおいてガルバルディはゲルググと同じ生産ラインを使用できるという設定になっています。つまりガルバルディβという機体が採用されたのは、ジオンが残したゲルググ生産ラインをそのまま活用するためだったのではないか、と考えることができます。

 更に言えば、今回挙げた機体はザク・グフ・ゲルググ系の生産ラインを流用できる機体ということになり、要するにジオニック系の機体であると言うことができます。そしてジオニック社は戦後アナハイムに買収されたということから、これらジオン系MSの生産を主に行っていたのはアナハイム傘下の旧ジオニック系企業であったと考えるべきかと思います。
 つまり、連邦軍が戦後ジオン系MSをそのまま運用した背景には、アナハイムの思惑があった可能性があります。これには、ガンダムやGMを開発したであろう地球系企業は黙っていられなかったでしょう。ましてやアナハイムは自分達でガンダムを作って連邦軍に採用させようとしていました。そりゃ潰すわなという感じです。アナハイムが開発したハイザックが問題のある仕様で採用されたのもかなりきな臭いです。
 戦後、ジオニック系のインフラを最大限活用して連邦軍に大きく食い込んだアナハイムと、それをよく思わない企業が、それぞれエゥーゴとティターンズに協力していたと考えると、それなりに筋が通ります。

 とはいえ、グリプス戦役後に連邦軍が採用したのは、やはり連邦系MSでした。並存したジオン系MSは淘汰され、ネオジオンに配給されるのみとなっています。
 ということは、アナハイムとしても旧ジオニック系というのはあくまで勢力を拡大させるための材料でしかなく、本命は連邦系MSを開発して連邦軍に採用されることだったんでしょうね。ガンダム開発計画以来の悲願が達成されたのが、ジェガンだったのかもしれません。
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連邦としても一年戦争は終結したけれどジオン残党があちこちで(地球も含めて)抵抗を続けている以上はまだまだ軍縮はできなかったんでしょうね。

でも予算は無尽蔵ではないのでどこかで折衷するしかない部分もある。幸いサイド3やグラナダは戦火に遭うことがなかったのでジオンのMS生産ラインはほとんど手付かずで残っていた。ジオンのMS研究も含めて手っ取り早く戦力が整うということもあって生産を続行させたんでしょうね。

この手の機体はおそらくアフリカ戦線辺りにでも放り込まれたのかもしれませんね。後はルナツーとかの精鋭部隊にまわしていたのでしょうか・・
2009/08/14 (金) 01:21:31 | URL | ドクトルK #-[ 編集 ]
予算は平時に戻っても戦力まで平時体制にはできない、という中ではジオンの戦力を使うしかなかったんでしょうね。

一年戦争後のアフリカ戦線、というのは実に見てみたいですね。0083では局地だけでしたし。
基本的にはGMの配備が足りてないところにジオン系MSを配備したのかなと思うんですが、
本拠たるルナツーでガルバルディβが開発されたことを考えると、
そう単純ではなさそうですね。
2009/08/14 (金) 22:04:12 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
アクトザク、ガルバルディβの主兵装のビームライフルは宇宙で、他の機体は実弾兵装が陸上でそれぞれ使い勝手がよかったため、適材適所だったのではないでしょうか?

マリンハイザック?…ゴッグ、ズゴックのラインがすでになかったのかな?ゼーゴックに転用されるときに打ち切られたのかもしれないです…

だから水中用はザクのラインで代替。ならアッガイの後継機が出ても良い気がしますけど…
2010/01/27 (水) 18:55:30 | URL | #SFo5/nok[ 編集 ]
しかし地上用のザクキャノンを宇宙で使う連邦軍…。

マリンハイザックは名の通り、ハイザックとの互換が前提だからザクベースだったのかなと思います。
この時期のザク系は色々とハイザックと互換性がありますし。
2010/01/28 (木) 23:46:08 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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