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アンクシャから考えるニュータイプ研究所のジオン系MS
 RAS-96アンクシャは、アッシマーの量産型と言うべき機体ですが、その特徴は、可変機構などの基本構造はアッシマーを継承しているにも関わらず、ジム顔(ジェガン顔と言った方が正しいのでしょうけど)であるということかなと思います。
 また、アンクシャのデザインを良く見ると、脚部などはほとんどZIIと同じような形状であり、アッシマーでは弱点にもなっていた胸部の開閉機構もZ系の開閉方式に変更されているように見えるなど、基本的にアッシマーにZ系の変形機構を導入した機体であると言うことができます。
 要するに、アッシマーからアンクシャに継承されているのは、円盤形を構成する装甲のみであるとさえ言え、あえて突っ込んだ言い方をするとリゼルにアッシマーの皮を被せたような機種であるということになります。

 これは逆説的にいうと、アッシマーはジオン系のMSにアンクシャの皮を被せた機体とさえ言えるのではないか、と思ったのです。

 アッシマーとアンクシャの最大の違いがジオン系技術か連邦系技術かであるとするならば、アッシマーがジオン系であったのは、ある意味では当時主力機としてハイザックがあった時代であったことから、単純に部品が調達しやすかったからだと考えることが出来ます。しかし、もっと言ってしまえば、単に「ジオン系の技術者が開発したから」というのが一番ストレートな理由なのではないでしょうか。連邦系MSなのにジオン系のシルエットを持つ場合、枕詞のようについてまわる設定ですし(笑)。

 真面目に考えても、ニュータイプ研究所でのMS開発というのは、基本的にジオン系の技術者が行っていたと考えられます。何故ならば、そもそもニュータイプという発想自体がジオン発祥のものであり、それをMSのパイロットとして運用するということも、ジオンが一歩先を進んでいた部分であるからです。
 例外はムラサメ研究所で、ここはサイコガンダムというガンダムタイプのMSを開発しており、コンセプトこそジオングを継承しているものの基本的に連邦系のガンダムにジオン系ニュータイプ用MSの概念を導入する、という目的でMSを開発し続けているように思います。ネティクスやプロトタイプサイコガンダムなどは、まさにその象徴でしょう。
 ただ、そこにシグマガンダム設定を導入すると、シグマガンダムを開発したアナハイムの部署が縮小されてムラサメ研究所に移っているということ、その結果ミノフスキークラフト技術が導入されたということから、純連邦系技術者で構成されていたスタッフにアナハイムのスタッフが加わり、MRX-008以降のサイコガンダムシリーズを開発したと考えることも出来ます。

 話は逸れますが、アナハイムは巨額を投じたガンダム開発計画が思いっきり頓挫し、相当な損害を出していたものと思われます。量産機の開発にはその後も参加していたので、生産部門は儲かっていたかも知れませんが、試作機や実験機を開発する研究部門の仕事は激減していたでしょう。その後エゥーゴ用のMSを開発するまでにもややブランクがあります。その間に、多くの技術者がクビになった可能性も想定できます。そういった技術者の受け皿が、ニュータイプ研究所だったのではないでしょうか。
 そう考えると、シグマガンダムの技術がサイコガンダムやギャプランに流れているという設定とも符合しますし、ニュータイプ研究所とアナハイムの間にいくつかの技術交換があった節が見られることとも合点がいきます。
 クビになったわけでなくても、出向や派遣、業務提携(と言っていいのか微妙ですが)などという名目で、アナハイム社員のままニュータイプ研究所のスタッフとしてMS開発に従事していた可能性は考えられますし、もしかしたらその可能性の方が高いのかも知れません。

 いずれにせよ、オーガスタ・オークランド研究所については、元よりジオン系技術者で構成されていたと考えられます。ギャプランは頭部や脚部の構造にジオン系のコンセプトが色濃く見える機体であり、ガンダムMk-Vはガンダムをジオンが真似したようなデザインです(元々ネオジオンの機体としてデザインされたわけですしねぇ)。ガンダムMk-IVというのもありますが、あれは型番的にもフジタ技師長のチームが設計しているものであるため、また別物でしょう。
 また、NRXナンバーを設計したニュータイプ研究所本部(?)も基本的にはジオン系の技術者を抱えていると思われます。アッシマーよりもむしろバウンド・ドックの方を見れば一目瞭然でしょう。
 これらのジオン系技術者は、アナハイムからの出向組というよりは、戦後にそのまま連邦に抱え込まれた技術者達であると考えられます。ジオニック社はアナハイムに吸収されたためほとんどがそのままアナハイム社員になったのでしょうが、それ以外の企業の技術者の一部が連邦に流れたとすれば、ドム系のモノアイをもつツィマッド系技術者がアッシマーを、グラブロを開発したMIP社系技術者がその発展型であるバウンド・ドックを開発したという図式を当てはめることが出来ます。
 無論、ムラサメ研究所のように後からアナハイム出向組が加わった可能性も当然あるでしょう。オーガスタ研究所とアナハイムには接点が多いようですし、今回のアンクシャでアッシマーにアナハイム系技術が混ざっている形跡があることからも、その可能性は否定できません。

 何が言いたいかというと、基本的にニュータイプ研究所のMS開発スタッフはジオン系技術者だったのだろうということです。何故かって、基本的にモノアイ系のジオンっぽいMSが多いこともそうですが、大まかに言ってガンダムガンキャノンガンタンクとその亜種しか開発していない連邦の技術者と、ザクに始まる多彩な機種を開発したジオンの技術者では、全く新しい機種を生み出せる可能性が段違いだからです。
 とはいえ、特に可変MAの場合マグネットコーティングを変形機構に使用していることから、連邦系の技術も応用していることも間違いありません。そりゃ連邦軍なんですから当然その辺の技術は入ってくるでしょう。ただ、ジオンだってマグネットコーティングは開発しています。アクト・ザクがそれです。そして、そのアクト・ザクはオーガスタ研究所の部隊に複数配備されていました。このことから、少なくともオーガスタ研究所ではジオン製マグネットコーティングの研究をしていたと考えることが出来ます。ということは、例えばアッシマーやギャプランに用いられているマグネットコーティングも、実は連邦系ではなくジオン系のものである可能性があるのです。無論、そうだとしても連邦系マグネットコーティングも参考にはされているでしょうけど。

 ここで見えてくるのは、ニュータイプ研究所が開発したMSというのは、確かにニュータイプ、強化人間のための兵器を開発するという目的の元に作られたとも考えられますが、それとは別に、ジオン系技術者の再就職先という意味もあったのではないか、ということです。
 というのも、ニュータイプ研究所のMSは、必ずしも強化人間専用機である必要のない機体の方が多いからです。サイコガンダム系は完全に強化人間専用機ですが、アッシマーは一般用に量産されていますし、ギャプランもGの問題がなければ一般兵でも扱える機体ですし、バウンド・ドックもサイコミュの有無以外に強化人間用である必然は見当たらない機体です。
 ニュータイプ研究所という施設自体が、ニュータイプの研究のために設置されたことは確かでしょう。しかし、そこでわざわざMSを開発する意味があったかというと疑問であり、さらに全くの新型機を開発する必要があるのかと言うのも疑問です。それも、サイコミュとは全く関係のない部分で。
 確かに研究所自体は強化人間を作る施設だったとしても、そこに設置されているMS開発部門は、必ずしもそれと連動してはいなかったのではないでしょうか。

 ニュータイプ研究所でニュータイプと関係ないMSが開発されていた理由として、一つ考えられるものがあります。研究にはお金がかかりますし、その成果も簡単に出るものではありません。グリプス戦役に投入された強化人間は、とても実用に耐えるものではなかったと思います。しかし、政府の税金を投入しているわけですし、一定の成果というものは求められているはずです。そこで、単なるサイコミュ実験機とは異なる、主力となり得るMSを開発したのではないでしょうか。
 つまり、ニュータイプ研究所は、目に見える成果を軍や政府に提示するために、実用化を見込んだMSの開発を迫られていたのではないか、ということです。実際、アッシマーにしてもギャプランにしても、かなり実用性を見込んだコンセプトをもっていた機種であり、実際にアッシマーは量産されています。また、ガンダムMk-Vはかなり実戦的なMSであり、ネオジオンがドーベンウルフとして採用していることからも、量産を見込んだ設計になっていたと考えられます。
 要するにニュータイプ研究所は、ニュータイプ用のMSを開発するという名目で予算を取り、その予算で正規軍に採用され得る機体を作り、それを売り込むことで利益を得て研究資金に充て込んでいたのではないか、ということです。そう考えると、その開発したMSは必ずしも連邦軍だけに売り込む必要はなく、ギャプラン改をカラバに、ガンダムMk-Vをアクシズに、量産型サイコガンダムをティターンズに提供していた意味が見えてくるのではないでしょうか。オーガスタ研究所が閉鎖されたのは、ガンダムMk-Vがアクシズにいったまま戻ってこず、マージンを回収できなかったからなのかも知れません(笑)
 そんなことが出来たのも、ジオンで直接サイコミュの研究に関わっていたスタッフはほとんどアクシズに行ってしまい、残った技術者は普通のMSしか作れない者たちばかりだったからなのかもしれません。つまり、ニュータイプ研究所は本来求められているニュータイプ専用機を、満足する形で作ることが出来ないが故に、そのような行為に走ったのかも知れないな、と思いました。

 例によって推測を重ねただけではありますが、こう考えると、ニュータイプ研究所という施設は、単に強化人間やサイコミュの研究をするだけではなく、事実上ジオン系技術者による連邦軍の最新兵器開発部門としても機能していたのかもしれません。意外と、後のサナリィと大差ないものだったのかも。
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>ジオン系の技術者が開発したから
O・クワラン氏が元々ジオンの開発者であった…のか、はたまたアッシマーの開発陣がジオンの技術者が多かったのか…

しかし、フジタ技師長は連邦時代、GT-FOURの開発に携わっていた…という実際の経緯を宇宙世紀にスライドさせた設定にすると、可変MSがオーガスタ研で多く作られたのも納得できますね。
設定ではGT-FOURからギャプラン、アッシマーという流れですので、ある意味、大河原と藤田の夢のコラボがアッシマーであり、アンクシャ…であったと


こうなると、グリプス戦役前夜の「ペンタゴナ」の役割が凄く大きく感じますね
2009/05/21 (木) 00:42:38 | URL | コンラッド #8l8tEjwk[ 編集 ]
オーガスタと言えば一年戦争中NT-1系列およびG-4,G-5の開発をした部署の所在地ですので、その当時ならば連邦でも屈指のMS開発陣が在籍していたと考えられます。

そしてアクトザクからの関連性でジオンのペズン計画関係者が合流したとすると、連邦、ジオンの先駆的開発陣が一堂に会した事になるかと。

ペズン計画のうちガルバルディのチームは別部署と考えられますが、ドワッジ開発陣あたりが流れてアッシマーを開発したとなると繋がりそうですね。

ペズンに残った(ゼク系を開発した)開発陣が元々何を作っていたのかとかも考えると面白くなりそうです。
2009/05/21 (木) 09:14:39 | URL | 人型生命Q #-[ 編集 ]
>コンラッドさん
GT-FOURはフジタ技師長ではなくカツミー氏の方かもしれません(笑)
なので、O・クワラン氏と良く似た別人がそれぞれの軍にいたと考えることもできますねぇ。
アンクシャはカトキが大河原メカと藤田メカを融合させたという凄いマシンだったのですね。

>人型生命Qさん
オーガスタの連邦系技術者は、ネティクスと一緒にムラサメ研に異動した可能性もあるんですよねぇ。
もちろん全員ではないでしょうけど、最終的にはジオン系スタッフの方が多かったのかもしれません。

センチネルにおけるゼクの解説をみるに、ペズンの開発陣は戦後もそのままペズンに残ったっぽいので、
ゼクは連邦軍からの「連邦系技術を使ってザクに近いMSを作れ」というオーダーのもとに、
ペズンのジオン系技術者が開発したものなのかなと思いました。
ガルバルディやアクトザクは生産がそれぞれの地域で行われただけで、
設計陣はあまり移動していないような気もします。
2009/05/23 (土) 20:23:46 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
ゼクのお話が出ましたのでちょっとHGUCインストとジオノグラフィのアクトザク箱裏調べてきました
それによるとゼクは
一年戦争末期既に確立していたコンセプトにのっとり、連邦監視の下開発を継続されたXシリーズプロジェクトで、連邦による開発になった時点で教導団の実働データをフィードバックするために教導団を移駐、となっています。

ですのでペズン開発陣がゼクを開発したのは間違いなさそうです。
ただ、連邦側の開発データではなく、あくまで実働データである事からどこまで連邦MSの技術を組み合わせたのかはかなり怪しい記述になっています。

そしてあまり参照される事のないアクトザクの箱裏記述ですが、
「ベース機であるMS-06ザクと同等の生産性を持ちながらジェネレーター出力の向上が図られているためビーム兵器の運用も可能」「トータルではMS-14ゲルググなどにも劣らない性能を発揮」「一年戦争終結後、生産施設を接収した連邦軍によって少数が生産され、主に研究施設などへテスト用の機体として配備された。」・・・らしいです。

ゲルググ並=ガンダム並と考えたら
ザク並の生産性でガンダム並の性能って事になってしまうんですが良いんでしょうかね?

そしてここで出てくる研究用として施設に送られたと言う記述ですが、普通に考えたら機体とともに設計者なり開発者を派遣した方が技術の吸収も早いと思うのですよ。

何せ上記通りですと驚くほどハイコストパフォーマンスな機体、当時の連邦にとって是が非でも欲しい技術ですから、旧ジオン系技術者による知識の独占は避けると思うんですよね。
ですのでチーフスタッフクラスの人物が各研究施設を歴訪と言った事をさせられた可能性は高いと思うのですが如何でしょうか?
2009/05/24 (日) 01:28:20 | URL | 人型生命Q #-[ 編集 ]
開発スタッフがいるに越したことはないのですが、
今のところそれを匂わす設定はないので、なんとも言い難いなぁというのが正直なところです。

ペズンに残ったスタッフもいたし、ニタ研に引き抜かれたスタッフもいたのだろう、というのが落としどころでしょうか。
2009/05/24 (日) 21:45:35 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
ジオンの技術士官であるエリオット・レムは確か連邦に招聘されましたよね。
2009/05/26 (火) 00:06:52 | URL | 陰鏡 #nL6A2.tM[ 編集 ]
そうですね。ハイザックの開発に貢献したものと思われます。
2009/05/26 (火) 21:16:45 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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