がんだまぁBlog
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ティターンズ崩壊直後の連邦軍の編成
 正確にはティターンズが反乱軍扱いされるようになってからの連邦軍の編成、と言ったほうが正しいのかも知れません。
 一時は連邦軍の上位組織にさえなりそうだったティターンズという軍隊がごっそり抜け落ちた後、連邦軍はどのような組織体制だったのか、という話です。基本的には、エゥーゴがその穴を埋める形になったのだと思われますが…。
 そのためには、まずティターンズという部隊が連邦軍内においてどのような位置を占めていたかを確認する必要があります。ティターンズの特徴は以下の通りです。

・ジオン残党狩りを目的に設立された独立治安維持部隊
・各部隊から引き抜かれたエリート、及び優秀な新兵から構成されている(ほとんどがアースノイド)
・連邦軍より一階級上の権限を持つ
・新型MSは優先的に配備されている
・正規軍とは別に、独自の基準で制式兵器を採用している
・作戦中に、必要であれば現地の正規軍をティターンズに編入させることが出来る

 ティターンズは単に特権を持っているだけでなく、正規軍を吸収することもできるということがわかると思います。途中、ブレックスが暗殺された時の連邦総会でティターンズの権限を大幅に引き上げる法案が可決されたというシーンがありますが、この権限というのは、正規軍に対する干渉権が主だったのかもしれません。その後、ティターンズ旗艦であるドゴス・ギアに正規軍仕様のハイザックが配備されてたりしますし。
 また、ダカール宣言によってギリギリで阻止されましたが、ティターンズは連邦軍に対する完全な指揮権を得るところまで上り詰めようとしていました。基本的に、ティターンズの権限拡大は、連邦正規軍をどれだけ自由に動かせるか、という方向で進められていったのではないかと思います。

 つまり正規軍から見た場合、ティターンズという部隊は、自分達から優秀なスタッフを次々と奪っていく上に、自分達の行動に対しても制限をかけてくるという、非常にやっかいな存在であったと考えることが出来ます。
 同時に、そのティターンズが反乱軍化したということは、奪われた優秀なスタッフを敵に回してしまったと同義であるとも言えます。残った正規軍は、極端な言い方をすれば、烏合の衆です。
 しかし、ティターンズが引き抜いて言ったスタッフは、そのほとんどがアースノイドです。相対的に、ティターンズにならなかった優秀なパイロットにおける、スペースノイドの割合が高まることになります。そして、そのスペースノイドの軍人の多くが参加しているのがエゥーゴなわけですから、正規軍としては、ティターンズが抜けたことによる戦力ダウンは、エゥーゴで補うしかないという考えに至るのは当然でしょう。
 典型的なのがα任務部隊で、そのMSのほとんどがアナハイム製で補っているという現実から察するに、新型高性能機はほとんどティターンズにもっていかれてしまっているために、戦力の質で対抗するにはエゥーゴ用に開発されたはずのアナハイムの機体を採用するしかなかったのでしょう。もし、アナハイムがそこまで計算していたのであれば、とんでもないことですねぇ。
 アナハイムは途中から、エゥーゴのためのMS開発ではなく、ティターンズが抜けた後の連邦軍へ売り込むためのMS開発に路線変更した可能性もあるのかもしれません。転機はブレックスの死でしょう。このせいで、ネモIIIの完成が遅れたなんて話もありますし、そのあたりからアナハイムはエゥーゴの将来性に見切りをつけ、連邦軍用の兵器の開発に勤しんだとすると、Sガンダムやネロがその結果であるとも考えられます。アナハイム製MSも、エゥーゴ用と連邦軍用に分けることができるのかなと思います。今度、そのあたりを考えてみたいですね。

 さて、ティターンズは地球にも宇宙にも勢力を広げていたのに対し、エゥーゴはほぼ宇宙軍のみで構成されています。これは、地球上ではカラバの支援がなければ活動できなかったことから考えて、ほぼ間違いありません。そしてそのカラバの規模は、どう見ても地球上のティターンズに匹敵するものではないようですから、少なくともティターンズが抜けた後の連邦軍においては、特に地上軍が大幅にパワーダウンしていたことになります。
 そう考えると、何故アクシズがやすやすとダカールを占拠できたのかというのも見えてきますね。連邦地上軍には、アクシズの数部隊の侵攻さえ止められるほどの戦力を持っていなかったのです(もちろん、打てる手を全て打っていたわけではないので、全力でもってしても止められなかったわけではないですが)。
 むしろ、エゥーゴとしては地球はアクシズに制圧してもらって、その間に宇宙を完全に勢力下においてしまおうという目論見があったのではないかと思います。これは、ハマーンがサイド3を奪回するや否や、速やかに地球から撤退したことからも裏付けられるのかなと思います。地球の制圧に戦力を割くよりも、宇宙でエゥーゴに対抗する方が先決であると考えたのではないでしょうか。

 つまりティターンズ崩壊後においては、事実上エゥーゴは宇宙限定のティターンズという扱いだったのではないかと思います。それこそ対ティターンズ、対ネオジオン用独立治安維持部隊という名目ですね。これがより縮小・先鋭化したのが後のロンド・ベル隊であると言えるでしょう。
 ただ、エゥーゴの人員というのは必ずしも元連邦軍だけではありません。元々は軍人でない志願兵や、元ジオン兵なども混ざっています。彼らの身元保証と、エゥーゴに参加した連邦軍人の原隊復帰保証を引き換えに、対ティターンズ用討伐部隊の任を受けることを了承したというのが、グリプス戦役最終局面でのエゥーゴなのかなと思います。そしてそのために、エゥーゴに参加していた非軍人が後のシャアのネオ・ジオンに楽に流れることが出来た、ということなのかもしれません。

 以前、エゥーゴのメンバーは月面駐留軍と非制式軍人に、コロニー駐留軍を加えたものであると言ったことがあります。そうであるなら、月面駐留軍、コロニー駐留軍に関しては元の鞘に戻り、非制式軍人に関しては訴追を行わないというのが解決案であり、それ以外の部隊から独自に参加した軍人に関しては、原隊復帰がかなわない場合はロンド・ベルへ配属されたというのが主な流れなのかなと思います。結局のところ、ロンド・ベルに与えられた仕事がかつてのティターンズと大差ないというのは、皮肉な結果でもありますが。
 そう考えると、月面やコロニーの駐留軍は、なかなか統合本部の言うことをきかない独自性の高い部隊として残ってしまったのかなぁなんて思ったりもします。その結果、コスモバビロニア戦争で痛い目を見るんですかねぇ。
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>典型的なのがα任務部隊で

思えば、連邦軍ってカラバのZplusを制式化してますよね。
時系列的に言えば、グリプス戦役後期ですが、ティターンズはいまだ健在であった時期にカラバの開発したZplusの量産を決めて部隊配備を行っているのは相当面の皮が厚い…としかw
2009/04/25 (土) 00:11:31 | URL | コンラッド #8l8tEjwk[ 編集 ]
>権限を大幅に引き上げる法案

ギレンだと拠点の使用許可だったりしますよね。たしかオデッサとかの。

思えばティターンズも正規軍の拠点を(防衛目的で部隊を配置できても)使い放題ってわけではなかったのかも。(TVで出るティターンズ拠点といえばグリプス・ゼダンの門・キリマンジャロくらい?)。






2009/04/25 (土) 13:51:12 | URL | クレア #I4t1ZHtI[ 編集 ]
ちょっと思ったことが、連邦軍は一年戦争を通じて大幅に人員を増強してしまったのではないかと。

元々連邦軍はコロニーに対する圧力でもあります。MSなどがないならばコロニーなど艦砲射撃で一撃。

ジオンが連邦に緒戦では優勢を保ったのはMSの戦力もさることながら、連邦軍自体の人員がそう多くなかったのかもしれませんね。(一週間戦争の被害で連邦宇宙軍も大きく削られてしまった可能性もありますが・・・)

MSの開発が遅れがちの連邦はとりあえず和夫氏でジオンに対抗したのでしょうけど、その人員はコロニー市民を多く徴発したのかも。

つまりはコロニーに対する圧力装置である軍にコロニーの市民を加えなければならなくなってしまった。

宇宙出身の軍人を増やしたことで連邦は潜在的な反体制勢力を抱え込むことになってしまった、と思い込んだ。

ティターンズ設立の潜在的な要因は大きく増えてしまった宇宙市民系の連邦軍の監視もあったのかもしれません。

連邦軍全体が結構な余剰人員を抱えていた・・・のではないのかなあ。
2009/04/25 (土) 18:15:49 | URL | ドクトルK #-[ 編集 ]
>コンラッドさん
まぁα任務部隊のZプラスはお試し期間中か何かだった…と思いたいですね。
戦力が足りないからなんかくれとアナハイムに言ったら、
じゃあカラバで使ってるやつを宇宙用に改修しましょう、その代わりちゃんと採用してね、と。

>クレアさん
基地の所有権となると、登記とまでは言わないまでも色々事務手続きがあるでしょうから、
やはりティターンズが簡単に保有できるものではなかったでしょうね。
そのあたりの権利関係の移行を簡便にする目的もあったかもしれませんね。

>ドクトルKさん
連邦軍自体が失業対策を兼ねていたという話は富野小説を中心に色々と出てきますし、
戦災で居場所を失ったスペースノイドを戦時徴用したという可能性はありますね。
宇宙が決戦場であれば宇宙に慣れた人間の方がいいということはあるでしょうし、
開戦前から宇宙軍はスペースノイドが多かったのかもしれません(ルナツー所属のライラはスペースノイドでしたね)。
それに対し戦後に士官学校を卒業したエリートは大抵がアースノイドでしょうから、
そのあたりの戦時徴用組と戦後採用組の差みたいなのもあったのかもしれません。
2009/04/25 (土) 19:31:14 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
Z終盤~ZZ序盤のグリプス戦役終結直後~第一次ネオジオン抗争(ハマーン戦争)開戦直後に元ティターンズの兵士が大量にアクシズ(ネオジオン)入りしているというのがおかしいと思いました。

もともと「ジオン軍残党狩り」を名目に結成したアースノイドの地球連邦軍の特殊部隊が、討つべき敵であるアクシズ入りなんてありえないと思います。
考えられるとすれば占領されて地球連邦の自治区と化した「ジオン共和国」の国民が連邦軍に現地徴用されて優秀でティターンズ入りして、ハマーンが占領したので同調して寝返ったと考えられますが。

一年戦争でジオン軍に加勢していたのであればザビ派なら一年戦争敗戦で「そもそもアクシズに逃げていた」「グラナダなど月に逃げていた」でしょうし
戦後に連邦軍に追及されて戦犯扱いになったかそのまま無罪でグリプス戦役までジオン共和国民だったのかもしれません。

ダイクン派なら「クワトロ(シャア)に同調して他のコロニーに移住するなどしてエゥーゴに加勢」すると思います。

「エゥーゴ憎し」の一念だけで地球連邦を裏切り、ネオジオンに加勢するとは考えにくいです、数人ぐらいは脱走兵などとして寝返りもいるでしょうけど、艦隊ごと寝返るとは考えにくいと思っています。
2009/09/17 (木) 23:07:41 | URL | VIPPERな名無しさん #-[ 編集 ]
普通に考えるとティターンズがネオジオンに合流するのはかなり変なんですが、
当時のティターンズは完全に反逆者扱いだったため、
投降したとしても身元の保証がなかったかもしれない状態でした(実際はそんなことないんですが、そういう噂が流れたようで)。
そこにネオジオンがつけ込んで、「我々が連邦政府との交渉に成功すれば身元の安全は保障する」ということで味方につけたのかなと。
実際、ネオジオンは連邦との交渉を成功させているので、その際に元ティターンズ兵は連邦軍に戻ったのかもしれません。
2009/09/19 (土) 00:01:23 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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