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ガンダムネタだけを語るブログです。
ゲルググの機体構造を考察する
 ゲルググというMSは、部位ごとの意味が割と明確に定められていて、考察しやすい機体なんじゃないかと思います。というわけで、パーツごとに突っ込みを交えながら意味を考察してみたいと思います。

○胸部
 ゲルググの最も特徴的な部分が、胸部なのかなと思います。ここについては、ガンダム・センチュリーにおいて、反応炉の大型化に伴う冷却システムの強化により、全周にダクトが設けられ、推進器のスペースを取れなかったために脚部に設置されたとしています。実際には、脚部だけでなく腰部も含むのだと思いますが(腰のダクトはジェット推進用の吸気口とされています)、これにより、背中に推進器を装備しないという珍しいMSとなっています。
 もっとも、実際は高機動型などバックパックを装備したタイプも多いのですが、腰部リアスカートが大型化しているために、噴射口を真下に向けられないなど、基本的に背部に装着する推進器は腰部とは別方向の推進にしか使えない構造になっているように思います。明らかにスカートに向かって噴射するノズルがある機種もあった気がしますが気にしない方向で…。
 ゲルググJの場合は、この大型化した反応炉をコンパクトに収めることに成功しているために、バックパックの装備がデフォルトなのかなとも思います。

 ザクとの違いとして、コクピットと反応炉の位置が逆転しているのがひとつの特徴です。これは、構造がガンダムに近づいたことを意味しているのですが、ガンダムはバックパックも装備してますし、コアブロック内にも反応炉がありますし、やはり根本的に技術レベルが違うのかなと思います。この辺が、連邦軍が戦後ゲルググを採用しなかった理由なのかなという気がします。

 一つツッコミどころなのは、コクピットハッチの真上、真下にダクトがそれぞれある点。これ、構造上すげぇやばくないですか?コクピット開けた瞬間大火傷とか普通にありそうなんですが…。コクピットが開くと連動してダクトが閉じられるようになってるのかな。そうだとしても非効率的であり、そういう意味ではゲルググJやゲルググM指揮官用のデザインの方が現実的なのかなと思います。
 もっとも、そのような構造にしてでも大型反応炉を搭載しなければならなかった、という事情もあるんでしょうね。何が何でもビームライフルの装備だけは実現しなければならない、という至上命題があったのではないかなと思います。

○腰部
 先ほど触れましたが、腰部のダクトはジェット推進用のものであり、基本的に腰部の推進器は熱核ジェット/ロケットであるということになります。また、腰部の構造は明らかにリックドムを踏襲しているものであり、MS-11からMS-14に変更される際に導入された設計なのではないかと思います。MS-11の時点ではまだリックドムも開発中だったはずですからね。
 機種によってはリアスカートの外側にバーニアを装備しているものがありますが、これはバックパック同様、スカート内側のバーニアとは別方向の推進のために設置されているものなのではないかと思います。

○腕部
 ゲルググの腕と言えば、大気圏内用のジェットエンジンを搭載しているといわれる部位です。当然宇宙での運用には必要ないものなので、ゲルググキャノンではロケット砲とシールド、ゲルググMでは速射砲、ゲルググJではビームガンに変更されているのですが、A型やB型のゲルググにおいても明らかにデッドウェイトにしかならない装備です。正直なところ、ア・バオア・クー戦に投入されたゲルググの腕がジェットエンジンになっていたとはとても思えないんですよね。
 そこで思ったんですが、一応このジェットエンジンは熱核ジェットらしいので、いちおう熱核反応炉を内蔵しているようなのです(小さすぎやしないかという気はしますが)。だとすれば、宇宙用の機体においては、この反応炉をジェット推進用ではなくビーム兵器のアシスト用に利用していたのではないか…なんて思いました。要するに宇宙用ゲルググの腕部ユニットはジェットエンジンではなくサブジェネレーターか何かに換装されていたのではないかと。それくらいでないと、ちょっと非効率的にも程があるんじゃないかと思います。MGインストだと、コロニー内でも有効だからオミットされなかったという苦しい言い訳が記述されてたりしますが。

 腕部のユニット構造自体は、腕にオプションを装備するという意味で、ザクよりもグフに近い構造なのかなと思います。膝の形状なども含めて、当初のゲルググの開発プランは、グフの宇宙用を開発するという発想だったのかなとも思います。リックグフという意味ではなくて、同じザクの発展型であるグフからのフィードバックを最大限活用する予定だったのかなと。

 もう一つ謎なのが、ゲルググの巨大な肩アーマーです。ゲルググMやゲルググJなどでは推進器扱いになっているようでダクトになっていて、逆輸入的にもMGなどでは初期型のゲルググでもバーニア扱いになっているんですが、元の設定画にはそんなものはなかったわけで、そもそもバーニアのためだったとしてもやはり大きすぎるんですよね(いや、元の設定画だとそんなに大きくないんだけど…)。
 ただ良く見てみると、そもそもアーマーではなく肩の中身自体が大きいんですよね。肩関節のユニット自体が、ドムと同等かそれ以上の大きさを持っているので、それなりのパワーがあったんじゃないかと思います。
 これは設定的な根拠はないのですが、実は腕部の反応炉というのは肩に内蔵されていて、あくまで腕のそれは吸気・噴射のためのものでしかなかったのかな、なんて思ったりもします。その方が、大きな肩ユニットも、それを厳重に保護するかのような肩アーマーにも、意味が見出せるのかなと。

○頭部・脚部
 これらに関しては、基本的に06R-2の純粋なバージョンアップなんじゃないかなと思います。具体的に見ると、鼻の穴の意味とか気にはなってきますが。


 MS-11とMS-14の違いは未だ不明確ですが、あくまで理詰めで見た場合、頭部、腕部、脚部に関してはほとんど同型だったんじゃないかと思います。ただ、ビーム兵器のための大型反応炉を搭載した胸部と、その割を食らって推進器が必要となった腰部に関しては、明らかにMS-11の時点ではなかった構造だったんじゃないかと思います。
 言ってしまえば、胴体だけアクトザクで、それ以外の部分は全てゲルググであるというのがMS-11の大まかな外観だったのかな、と思います。「実は肩に反応炉があった」説をとると、肩もアクトザクくらいのアーマーでもいいかも知れません。

 また、こうして考察して見えてくることは、ゲルググは確かにスペック上はガンダムと同等以上だったかもしれませんが、構造上は無駄が多く、あくまでビーム兵器のドライブを最優先させた不完全な機体であるということです。そのため、直系の後継機というものが存在しなかったのかなと。
 以後の発展としては、よりコンパクトにまとめた一回り小さい機体にするか、あるいはサイズをそのままにより大出力の機体とするかの二択だと思うんですが、前者はガルバルディ、後者はザクIIIにあたるんじゃないかなと思います。ただ、前者においては連邦系MSへ近づいていくだけであり、それゆえ連邦軍においてもガルバルディβが数あわせで採用されただけで、以後の発展はジム系に淘汰されてしまったのかなと。
 胸部構造が改善されたゲルググJは、まさにガルバルディへの過渡期の機体だったと言えるでしょう。ただ、ガルバルディはどちらかというと白兵戦重視のMSですが、ゲルググはリックドム的な運用も可能な万能型であると思われます。あくまでゲルググ系MSとしてのコンセプトを追求した場合、どうなってしまうかというと、ザクになってしまうんですよね、結局。ゲルググとザクは見た目こそだいぶ違いますが、それは反応炉の大型化による推進器のレイアウトの見直しが必要になってしまっただけで、本来のコンセプトはあくまでザクの後継機なわけです。となると、ゲルググの延長線上のような大型機としてザクIIIがあるのも、当然の帰結なのかもしれません。
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MSの反応炉の件なんですが、発電用(ジェネレーター)と推進用反応炉って別々にあるんじゃないかと考えてるんです。

センチュリーに見られる、ガンダムに複数の反応炉が搭載されてるって記述から。あと、MSVのプロトタイプガンダムの説明書より、反応炉用のレーザー出力強化って記述。

ミノフスキー・イヨネスコ型って、設定をどう解釈してもなんらかの力場封じ込め式で、レーザーを用いた慣性反応式じゃないんです。

そこで、MSVプロトの記述は、推進用炉に関する記述だと捉えるワケです。

あと、Zガンダムが初めてメインジェネレーターを両脚に搭載したって記述もあるじゃないですか。
これは発電・推進両用のハイブリッド炉で、このタイプを脚部に収まるくらいに小型化するのは一年戦争期には難しかったと考えたワケです。

ほぼ同じ変形機構を持つデルタガンダムの時点ではジェネレーターは腹部に搭載。Zに改設計した際に新型の小型ハイブリッド炉を脚部に移すことが可能となり、しかも推進用としても使える位置に来た為、劇的な軽量化が実現したと。

とまあ、こんな感じ。
2009/04/19 (日) 23:29:17 | URL | 叡天 #-[ 編集 ]
>MS-11からMS-14に変更される際に導入された設計
>胴体だけアクトザクで、それ以外の部分は全てゲルググであるというのがMS-11の大まかな外観

なるほど、旧型ゲルグではスカートじゃなかった訳ですね。わかります(w

>A型やB型のゲルググにおいても明らかにデッドウェイトにしかならない装備

B型ライデン機は時期差で両腕バックラーシールドでしたな。

>ゲルググの延長線上のような大型機としてザクIIIがあるのも、当然の帰結

そういうコンセプトデザインですからなぁ(小田氏談)
2009/04/20 (月) 00:10:38 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
>叡天さん
なるほど、G-3ガンダムの「新型のレーザー加速器への交換」というのも、推進力強化を意味しているんですね。
となると、ゲルググの腕のそれはやっぱり推進用でしかないということになっちゃいますね。
まぁ、ビーム用の補機だとしてもユニットごと交換したってことにすればいいわけですけど。

>とっぱさん
旧型ゲルグの胴体がアクトザクと同じであるなら、「当初のMS-11はアクトザクとなった」というMGの記述とも、
06R-3にアクトザクのパーツが流用されているという記述も、
肯定は可能だと思うんですよね。
胴体だけなら関節とも無関係ですし、
当初のMS-11のボディユニットを流用してマグネットコーティングのテストヘッドに転用したのがアクトザクであると。

>B型ライデン機は時期差で両腕バックラーシールドでしたな。

ガンダムウォーには、B型一般機が三連装ロケットを装備しているイラストもありました。
ジョニゲルはビームマシンガンを装備してたりして。これはビルダーのカード絵にも反映されてましたが…。
2009/04/21 (火) 19:21:02 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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