がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
キャノン砲がついたガンダムの存在意義
 キャノン砲を装備したガンダムというのがあります。最近後ろを向くとガンキャノンになるガンダムが出てきましたが、それはさておきとして、ガンダム6号機マドロックなんかが代表例でしょう。
 以前、マドロックは実質的にジムキャノンIIのプロトタイプなんだという説を掲げたことがあるのですが、ガンダム系とジムキャノン系は開発系譜上は交わることのない機体で、ジムキャノンのプロトタイプはやはりガンキャノン系であるべきなのが自然です。となると、マドロックは(結果的にどうなったかは別として)ジムキャノンのために開発された機体ではなさそうです。

 もうひとつ、キャノン砲を装備したガンダムの代表例として、フルアーマーガンダムという機体があります。このMSは、ガンダムに武装と装甲を追加したという結果だけ見れば、マドロックよりもよほどガンキャノン系に近い機体であると言うことができます。
 このフルアーマーガンダムは、「ガンダムの攻撃能力を戦艦一隻レベルに高める」ことを目的に開発されたと言われています。何をバカな、と言いたくなりますが、戦艦を「搭載能力を持った母艦」と考え、艦載機の戦闘力まで含んで考えると確かに比較になりませんが、単純に、大艦巨砲主義時代の戦艦(それこそバーミンガムのような)の代替であると考えると、あながちぶっ飛んだコンセプトでもないように思えます。
 つまり、フルアーマーガンダムは、MSが無かった頃の戦艦と同等の働きを可能にしたMSであると考えられるのです。単純に有効射程内にある敵を、火力で殲滅する、という運用ですね。戦艦はミノフスキー粒子下においては対MS戦に無力ですが、だったら戦艦をMSにしてしまえ、という発想なのかもしれません。コンセプトとしては、MAに近いものがあります。MAよりも、対MS戦を重視しているといったところでしょうか。
 こう考えると、ヘビーガンダムはそのような「戦艦的運用」のみに特化した機体であり、フルアーマーガンダムは、装備を外すことで通常の白兵戦用MSとしても運用できる両用機であると言うことができます。ガンキャリーは戦艦レベルの巡航能力を与えるための支援ユニット、バストライナーは戦艦レベルの長距離砲撃能力を与えるための支援ユニットなのでしょう。

 となると、マドロックの方はどうなるかと言いますと、こちらはさすがに戦艦レベルの戦闘力とはいかないようですが、キャノン砲を装備している理由は「ビーム兵器チャージ中の火力低下を防ぐため」であるとされています。今何となくトランザム使用後の性能低下をフォローするための装備がOOVで出る予感がしたんですが、それはともかくライフルを撃ち尽くした後のフォローのためにキャノン砲を装備していると言う事になります。
 しかし、そこまでして火力がガンダムに必要なのか?という気もします。自重が重くなって機動性が低下するというのに、それに代えてでも火力の維持が、白兵戦用のガンダムに必要なのでしょうか。

 以前、「RGMナンバーが意味する連邦軍のMS運用思想」でも触れましたが、基本的にガンダム-GMは対MS用の戦闘機、ガンキャノン-GMキャノンは支援戦闘機・対艦対要塞攻撃機であると考えることが出来ます。
 となると、単純にマドロックはガンダムとガンキャノンのミックスなのですから、戦闘攻撃機だったんじゃないか、と考えることが出来ます。ガンダムの役目とガンキャノンの役目の両方をこなすことができるMSの実験機であったということですね。

 要するに、フルアーマーガンダムにしろマドロックにしろ、キャノン砲を装備したガンダムというのは、基本的に本来の役割以外の役割も与えられた兼用型なのではないか、ということです。
 ある意味では、1つの機体に複数の機能を持たせるという意味で、可変MSの発想にも近いのかもしれませんね。

 さて、ここからは余談ですが、ガンダム4号機・5号機は高機動・高火力の高速戦闘機、ガンダム6号機はガンキャノンとの両用版である戦闘攻撃機、ガンダム7号機は戦艦クラスの武装を装着できるマルチロール機として改修されたのだと言えるのではないでしょうか。ある意味では、ガンダムのその後の発展性を模索するための実験機だったのが、ガンダム後期ロットの改修機だったのかもしれません。
 もう一つ先に進めると、これらはRX-81のための実験機であった可能性もあります。RX-81は、スタンダード仕様はガトリングスマッシャーを標準装備するなど火力面でマドロックに近く、ライトアーマー仕様は言うほど装甲が薄そうにも見えず、むしろG04/05のような高機動機に近いようにも見えます。そして、多彩なオプションに対応した構造という意味ではガンダム7号機に通じるものがあり、4号機~7号機の機能を総て内包していると考えることが出来るのです。
 そして、当初のRX-81がFSWS計画の延長線上にあったということ、フルアーマーガンダムが4号機以降のガンダムの流用を前提としていたことを考えると、やはりFSWS計画と、M-MSV版の4号機以降のガンダムは、対抗関係にあったんじゃないかとも思えてくるのですが、これに関してはまた今度考えてみたいと思います。

 もう一つ、フルアーマーガンダムが戦艦の運用コンセプトに近いということを踏まえると、戦艦が大艦巨砲主義とその衰退という過程を経たように、高出力大火力型の第四世代MSの発展と衰退の過程というのも、戦艦に近いのかなとも思ったりします。というかむしろ、MSという兵器そのものが、戦闘機よりも戦艦に近い性格だったのかな、という気さえしてきます。このあたりは、MSは数を揃えた方が良いのか、数よりも質を重視した方が良いのか、という評価によってくる気もしてきます。数が多い方がいいことは間違いないんですが、MSは数を大量に揃えられるほど安価な兵器なのか?ということが焦点ですね。数をそろえるのに限界があるのなら、あとは質の差になってくるわけですし。
 いずれにしても、ある意味ではフルアーマーガンダムという機体は、第四世代MSのコンセプトの礎となった機体であり、MSの高額高性能化の原点だったのかもしれません。
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コメント
コメント
劇場版ガンダムでソロモンの折、早とのガンキャノンが後退して、戦力が13%低下したとの台詞があったけど、あれがMS部隊の戦闘力なのか、ホワイトべーズ全体の戦力なのか、あるいは担当戦域の戦闘力によるのかは分らないけど、MSの戦闘力は結構馬鹿に出来ない。

本体動力はともかく推進剤などは有限である以上、MSの補給は必須ではあるけど、戦力の低下は最低限にしたい、そこでMSの戦闘時間の向上が一つの課題となってゆくと。

まあ、見も蓋もない話をすれば、人体の構造上、余計な荷物を背負って動くなら、肩口が一番安定しているのですけどね。
2009/04/11 (土) 18:57:03 | URL | ドクトルK #-[ 編集 ]
確かに、ガンキャノン一機の撤退で13%って凄いですね。
やっぱりMSは戦闘機よりも戦艦に近い戦術兵器だったのかもしれません。

MSの戦闘時間の向上というのは、根本的にはミノフスキードライブの登場まで達成されていないと思うんですが、
SFSとして使えるリゼルって実は物凄い航続能力があるんじゃないかという気がしました。
2009/04/11 (土) 22:19:11 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
量か質か
MSの場合、数を増やそうととすると必然的にMS搭載可能な母艦も作らねばならないので、その意味では質を取ったほうが結果的には安いと思います。
たとえ超高級MSであろうと戦艦そろえるよりは安上がりでしょう。
その意味では多目的な高級MSというフルアーマーのコンセプトは合理的です。
ただ、この場合問題となるのは白兵戦能力をある程度犠牲にしている多目的高級MSは同じ程度の技術力でつくられた白兵戦特化の高級MSにサシでやれば負ける可能性が高いという問題が。
まあフルアーマーの場合脱げばよろしいんですが白兵戦用の武装が旧来のままですから。

2009/04/25 (土) 22:11:37 | URL | DN #mQop/nM.[ 編集 ]
確かに、MSと戦闘機の違いって母艦搭載数ですよね。
このあたりを無視してしまったのが戦略戦術大図鑑だったりしますが。

MSの機能を高めれば高まるほど、白兵戦能力が低下するということは、
ある意味ではνガンダムがサザビーに勝っていることからも証明できますね。
2009/04/26 (日) 12:55:09 | URL | #-[ 編集 ]
失礼、↑はルロイです。
2009/04/26 (日) 18:55:02 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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