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シャアのネオ・ジオンのサイコミュ搭載機を整理する
 シャアのネオ・ジオンは、サイコミュを扱えるパイロットが少ない割にサイコミュ搭載機のバリエーションがかなり広い印象があります。一体これらは何のために開発されたのか?ということを、1機種ずつ整理していくことで考察してみようと思います。

 とりあえず、シャアのネオジオンのサイコミュ搭載機を登場作品別に列挙してみます。

<逆襲のシャア>
サザビー
ヤクト・ドーガ
α・アジール

<ベルトーチカ・チルドレン>
ナイチンゲール
サイコ・ギラ・ドーガ

<CCA-MSV>
ギラ・ドーガサイコミュ試験型
サイコ・ドーガ
β・アジール

<ダブル・フェイク>
バギ・ドーガ
ドーガ

<ホビージャパンオリジナル>
レーテ・ドーガ

何故か11機種もあるんですよねぇ…。ほかにもクシャリヤもこの時期に完成していたっぽいのですが、とりあえずあまり考えないことにします。
ハマーンのネオジオンがキュベレイ、クィン・マンサ、ゲーマルク程度しか開発していない(あとはザクIIIくらいですかね)ことを考えると、やけに多すぎる気がします。

とりあえず、これをカテゴリ別に分けてみることにします。

<ギラ・ドーガ系>
ヤクト・ドーガ
サイコ・ギラ・ドーガ
ギラ・ドーガサイコミュ試験型
バギ・ドーガ
ドーガ
レーテ・ドーガ

<MAクラス>
α・アジール
β・アジール
サイコ・ドーガ

<サザビー系>
サザビー
ナイチンゲール


 まずはギラ・ドーガ系から考えてみます。開発順としてはとてもシンプルで、ギラ・ドーガベースのAMS-119Nレーテ・ドーガと、新規設計のAMS-120サイコミュ試験型ギラ・ドーガがまず開発されたことになっています。ここでの比較は、コストパフォーマンスをとるか性能をとるかといったところでしょうか。
 両者の比較で実際に評価が高かったのはAMS-120の方のようですが、シャアはAMS-119Nの方に乗っていたらしいので、運用面においてはAMS-119Nの方が良かったのかも知れません。AMS-120は稼動効率悪そうだもんな。
 一方で、AMS-120はMSN-03ヤクト・ドーガに敗れて不採用となったとも言われています。これはおそらくは、ネオジオン内でのコンペがAMS-119とAMS-120で、勝利したAMS-120は今度ネオジオンとアナハイムのコンペでMSN-03と争った、ということなのではないかと思います。何故そのようなことをしたのかは定かではありませんが、AMS-119Nがシャア専用機として使われ、AMS-120のコンセプトは後のサザビーに受け継がれ、MSN-03もシャアの予備機となる予定だったということから考えると、「シャアの要求スペックを満たすため」の度重なる競作だったのではないかとも考えられます。もちろん、同時に生産性なども考慮されているのでしょうけど。
 そう考えると、サイコ・ギラ・ドーガはMSN-03-2という形式番号から察するに、シャア仕様ではない(量産仕様の?)ヤクト・ドーガであると解釈することもできそうです。

 さて、ダブル・フェイクの2機については、おそらくはシャアとは無関係の機種であったと考えられます。パイロットがシャアではなかったこと、フラナガン機関系のニュータイプ研究所で開発されていたこと、それぞれモビル・ビットやピクセル・ビットといった特殊なサイコミュ兵器を搭載していたことから、まず新型サイコミュ兵器の実験機であったとみて間違いないでしょう。
 ドーガはキュベレイとギラ・ドーガの合いの子という機種ですから、キュベレイにギラ・ドーガのフレームあたりを流用することでコストダウンを狙ったようなコンセプトであったと思われます。ある意味では量産型キュベレイの延長線上にある機体と言えるでしょうか。
 バギ・ドーガは、外見は独得なのですがヤクト・ドーガへの過渡的な機体であり、ギラ・ドーガとヤクト・ドーガの中間に位置するとされています。しかしギラ・ドーガ→バギ・ドーガ→ヤクト・ドーガという過程を経たような外見には見えないのが微妙なところです。肩のスラスター配置なんかを見る限り、むしろハンマ・ハンマのコンセプトを継承しているようにも見えますし。ヤクト・ドーガと無理矢理関連付けるのであれば、何らかの形でヤクト・ドーガの開発の参考にされたと考えるべきでしょうか。
 いずれにしても、この2機種は実験機であることに変わりなく、このことから、ギラ・ドーガ系のサイコミュ搭載機は「シャア専用候補機」と「新型サイコミュ実験機」の2つに分けることができると言えます。

 次にMAですが、こちらはシンプルにサイコ・ドーガ→α・アジール→β・アジールと順を追って発展していると言えます。ただ、何故このような機種が開発されたのでしょうか。
 サイコ・ドーガは、ヤクト・ドーガと同時期に開発されたが、サイコミュの小型化が間に合わずにMAとして完成した、という機体です。ヤクト・ドーガのサイコミュはMSで収まっていたわけですから、サイコ・ドーガのサイコミュはそれよりも高度なシステムを搭載していたと考えられ、ヤクト・ドーガに比べてよりニュータイプ専用機としての比重が高かったものと思われます。また、サイコミュの小型化が「間に合わなかった」という表現から、何らかの納期があったと考えられます。しかし発展型であるα・アジールがアクシズ落下作戦に間に合っていたことを考えると、それに間に合わせるものだったとは考えにくく、ヤクト・ドーガと同時期に開発されたということを考えると、ヤクト・ドーガとの競作であったという可能性もあります。このサイコ・ドーガが間に合わなかったために、ヤクト・ドーガの対抗馬にAMS-120が持ち出されたのかもしれません。
 だとすれば、サイコ・ドーガもまた、シャア専用機として開発されていた可能性があります。汎用MSとしての性能を重視したギラ・ドーガ系サイコミュ搭載機に対し、サイコミュ搭載型MSとしての性能を重視したのがこの機体といったところでしょうか。シャアの性格上前者を好みそうなのは明らかなのですが、ジオングのような機体にも乗ったことがありますし、こういうプランもあったんでしょうね。そういえば、このサイコ・ドーガはおそらくαアジールの初期稿であるネオ・ジオングをベースにしているのでしょうし、本来ネオ・ジオングとして開発された機体だったのかも。

 発展型であるα・アジールについては、サイコ・ドーガが大型化してしまったので、もはやMSサイズに収めることをあきらめて潔く大型MAとして完成させたものであると思われます。また、あらゆるサイコミュ搭載機を参考にした究極のMAという表現もあることから、基本的にコストを度外視したニュータイプ専用最終兵器としての側面が強かったものと考えられます。
 となると、このαアジールがシャア専用機として開発された可能性は極めて低いものと言えます。何故なら、シャアはサイコフレームの助けがあって初めてファンネルを使える程度のニュータイプであり、αアジールの性能をフルに引き出せるほどの能力はないと思われるからです。
 では誰のために開発されたのか…というのは、偶然参加したクェスを想定していたとは考えられませんので、劇中だけで判断するのであればギュネイ…であったと思われます。

 その更なる発展型であるβ・アジールは、ナイチンゲールを参考にした発展型ということなので、もはや検討段階にしかなかった機体であると考えられます。ガンダムUCで出てきたりしたら面白いんですけどね。
 コンセプトは、やはり最強のMAだったんじゃないかと思います。αアジールと同時期?に開発されたナイチンゲールのデータさえも取り込んだ最新アップデート版という感じで。
 あるいは、αアジールが小型化に失敗してしまったサイコ・ドーガの拡大版であったように、MSとしては大きくなりすぎたナイチンゲールを拡大した機体だったと考えることもできますね。
 こちらは赤いしシャアの搭乗も想定していた可能性がありますが、いずれにしても計画のみで終わった機体なのであまり考える必要はないのかもしれません。
 コンセプトが戦略上の理由よりも技術の追求としての側面が強いのであれば、バギ・ドーガなどと同じようにニュータイプ研究所の実験機だった可能性もありますね。α・アジールも含めて。

 最後にサザビー系。サザビーに関してはAMS-120の完成版であったと考えて間違いないでしょう。ギラ・ドーガベースの構造では要求スペックに達しなかったために、より大型の機体に再設計することでシャアの求める性能を満たしたのだと考えられます。そう考えると、当初よりAMS-120が最もシャアの求めた機体に近かったのでしょうね。
 さて、サザビーは頭部にコクピットがあるという意味では、リック・ディアス系の構造を踏襲している機体であるとも考えられます。ただ、フレーム構造を見る限りはギラ・ドーガ系の拡大設計であるとも言えます。ここで、ギラ・ドーガのフレームはマラサイの発展系であるという説(Wikipedia発祥ですが…)を思い出してみると、マラサイ=ギラ・ドーガ<サザビー=リックディアスということで、マラサイとリックディアスが間接的に繋がることになります。両機は共にアナハイムでグリプス戦役初期に開発された機体ですし、同じくハイザック系のフレームを採用している可能性が高い(リックディアスはアナハイム製量産型MSのフレームを流用しているとされる)ことも考えると、実はリックディアスとマラサイは拡大縮小の関係にあったと推測することもできます。以前マラサイはリックディアスの廉価版としてエゥーゴに配備される予定だったのではないかと推測したこともありますし、意外と両機は近しい関係だったのかも知れません。もしマラサイがエゥーゴに配備されていたら、もう少しディアスに近い外装だったのかもしれませんね。
 そう考えると、ネオジオンのMSの機種がドーガ系とサザビー系で統一されているのは、ある意味ではディアス系とマラサイ系で統一されているようなものであり、それは初期のエゥーゴが予定していた部隊構成に酷似していることになります。そのあたりを考えるのも、面白いかも知れませんね。

 話が逸れましたが、ナイチンゲールに関しては、サザビーとはあまり似ていませんが同じMSN-04系ですから、一応は同機種なのでしょう。α・アジールを参考に更にパワーアップした機体であると言えますが、肩が大きくスカートが長いという機体シルエットがサイコ・ドーガにそっくりであることを考えると、サイコ・ドーガの延長線上であるようにも思えます。
 サザビーがAMS-120の完成形であるとするならば、ナイチンゲールはサイコ・ドーガの完成形とも言え、単純に競作の関係にあったのかもしれません。

 以上のことを整理すると、多すぎるように見えるサイコミュ搭載機も、「シャア専用機候補」「サイコミュ実験機」「コスト度外視の最終兵器」という3種類しかなかったと考えることができます。「コスト度外視の最終兵器」が実験機を兼ねていたとするならば、実質2種類に絞れることになりますが。
 シャア専用機候補がちょっと多すぎる気がするのですが、AMS-119N、AMS-120、MSN-03、NZ-222が並行競作であったとして、その中でAMS-120がMSN-04、NZ-222がMSN-04-2として採用されたと考えれば、多少は整理することができます。当初はギラ・ドーガベースの試作機同士でコンセプトを比較し、優れたものを新規設計で完成させるという計画だったのかもしれませんね。

 とりあえず、シャアのネオジオンのサイコミュ開発は、「シャアに相応しい機体を開発する」ということと、「純粋にサイコミュシステムの研究を続行する」という2つの目的があったと言えるのではないでしょうか。逆に言えば、ネオジオンとニュータイプ研究所は「研究に(資金面、データ面、運用面で)協力する代わりに、シャア専用機を開発する」という関係だったのかもしれません。というか、そもそもネオジオンがもっていたニュータイプ研究所がどこの所属なのか、というので色々変わってくるんですけどね。連邦のとは思えないですし、フラナガン機関系ということはジオン共和国でしょうか。でもあれってサイド6にあったんだよなぁ…。このあたりの考察が必要となりそうです。
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コメント
コメント
ノイエジール2てのはネオジオンより前の時期なんですかね?
シャア乗せる予定だったんですよね?
2009/03/07 (土) 23:37:30 | URL | ロウ #-[ 編集 ]
個人的には
「PMS-007ジャギャー→MSN-04サザビー」を推したいんですよねw

サザビーをデザインした出渕氏も
「サザビーはジ・Oの雰囲気を取り入れた」という事で
PMS系の要素も入っている…と
2009/03/07 (土) 23:55:38 | URL | コンラッド #8l8tEjwk[ 編集 ]
>AMS-119N、AMS-120、MSN-03、NZ-222が並行競作

同意。件のレーテ・ドーガ系記述だとAMS-119N→AMS-120となってますが、開発期間やデザインライン等を考慮すると説得力無いんですよね。AMS-120→MSN-03はまだ可能でしょうけど。

>個人的には
「PMS-007ジャギャー→MSN-04サザビー」を推したいんですよねw

ブレッダ→ジャギャーの流れを考えると開発期間的にキツい気もしますが、ナイチンには間違いなくPMS系のフィードバック(隠し腕)がありますね。
それを考慮するとナイチンはジュピトリス系開発陣による「シャア専用機候補機体」だったのかも?

ちなみに私は昔から”サザビー系の前身=後期ザクIII系”信者です(w
2009/03/08 (日) 08:24:13 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
参考までに、アジール系らしき試作機"ベツヘレムII"なる機体もあったりなかったり。ちなみに機番マーキングに 【301 NZ X-7】とあります。
サイバー18号「フォーククラフト」
2009/03/08 (日) 08:40:57 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
>ロウさん
ノイエジールIIはアクシズ時代ですね。
もしシャアがエゥーゴに参加せずにアクシズに残っていたら、
乗っていたかもしれない機体です。

>コンラッドさん
とっぱさんが仰るようにナイチンゲールならともかく、
サザビーは基本性能がジャギャーに劣るんでその順番は微妙かも知れません。
あえてジュピトリス系と絡めるならゲーマルクですかねぇ。

>とっぱさん
AMS-120の頭部を流用してカスタム化したのがギュネイのヤクトドーガだと思ってます(笑)
本来のヤクトはクェス仕様かそのプロト仕様なんじゃないかと。

基本的にザク→ハイザック→マラサイ→ギラ・ドーガというながれと、
ザク→ゲルググ→ザクIII→サザビーという流れがあったとは思っているんですが、
頭部コクピットという明らかに異質な構造を考えると、
むしろザク→ゲルググ→ディジェ→サザビーだったんじゃないかと思ったりもしてます。
運用上ザクIII系のOSとかが参考にされているとは思いますけどね。腰部にメガ粒子砲があるところとか共通ですし。

サイバー18号ちょっとチェックしてみます。
2009/03/08 (日) 18:51:45 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
>>では誰のために開発されたのか…というのは、偶然参加したクェスを想定していたとは考えられませんので

実はプルクローンの生き残りを乗せる予定だったんだよ!!!

……というのがこちらのサイトで代理公開していただいてる
拙作のネタでありました(宣伝w
まあ、あれもガンダムUCのお陰で無理設定になりましたが。

まあ実際、クェスが来なかったら誰を乗せる予定だったんだよ、
というのは当然ありえる疑問だと思うんですが、
意外にそういう細かいところに手が届く外伝って
少なかったりしますよね。
2009/03/11 (水) 00:46:17 | URL | zsphere #mgsj5vwc[ 編集 ]
もしかしたら、逆に「クェスが来たからαを引っ張り出してきた」という可能性も考えられるのかもしれませんね。
当時すでにクシャトリヤが完成していたらしいということを含めて考えると。
αアジールってコンセプト的には特攻兵器であって防衛戦には向かなそうなんで、
本来であればあの戦局には必要がなかったような気がします。

逆シャアと同時期の外伝って皆無に等しいんですよね。
ハイ・ストリーマーという前日談がすでにあるからなのかもしれませんが、
もう少しあの近辺の設定を掘り下げてもいい気はします。
非公式MSVはたくさんあるんですけどね。
2009/03/13 (金) 21:31:03 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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